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・2.23.木
昨日のうちに二つのテレビ番組に嘆息した。
まずは出かける前に見た朝ズバである。
みのもんたと御用学者が二人声を合わせて「日本国内の各都市で進んで瓦礫を受け入れて、お互いを助け合う日本を目指すべきだ!」と大声で語っていた。
みのもんたはいつもは政府や官僚を批難するようなことを言って、庶民の味方であるように演じているが、実のところはそれもいざと言う時に政府や官僚からの命令で動く手立てなのだ。
原発事故以後すぐの非常事態の際にそれがはっきりと見えた。
絶対に彼を信頼してはならない。
彼の仕事自体が、プロパガンダを確立させるための差しがねなのかもしれない。

もう一つは同じく6チャンネルの朝の番組である。

ある市長が出て来て「私は昨日までアメリカの議会に出席していましたが、そこで日本の沖縄の基地の話題が出ました。
それで彼らが言うには『今や別に日本に基地を置く必要はない。
我々としてはすぐにでも他に移転してもいいのだが、日本側が是非居てくれと言うし、たくさんお金もくれるから、まあいいかということで居るんだ。
我々の海兵隊が沖縄に居たって、抑止力になんてならないよ。
例え北朝鮮が日本を攻めたって、我々が日本を守る義務はないからね』というようなことを言いました。
私はびっくりして、それじゃ何のために沖縄の人たちは長い間苦しんでいるのか、何のために莫大な予算(思いやり予算)を払い続けているのかと思いました」と発言した。
そして米軍海兵隊を日本に繋ぎとめているのは、日本の官僚であると述べた。
一体何のためにそんなことをするのかははっきりとは分らないが、何しろ思いやり予算(アメリカへのワイロ)は、年間10兆円とか聞く。
そこから日本で誰かが掠め取るためとは充分考えられることだ。
こんなワイロが無くなれば、年間の年金問題なども解消に向かうのではないか。
しかしこの番組は思い切った報道をするものだ。

だって皆東大在学中に「税金の掠め方」を授業でじっくりと習うのだから。

ーーーーーーー
考える練習(2) 1年1ミリ問題
この1年。「どのぐらいの被曝まで大丈夫なの?」ということが、さまざまなことで
報道され、多くの人が迷いました。でも、この問題は「医学」でもなんでもないので

す。
・・・・・・・・・
解説者:「基本的には放射線の被曝はそれほど危険じゃないんだね。これまでの研究
では、1年100ミリシーベルトまで大丈夫というデータもあるんだ。」
視聴者:「そうですか?! でも、今まで放射線はとても怖いって聞いていたのです
が?」
解説者:「世の中にはバカもいるからね。特に反原発の人なんかはなにも判らないの
に、危険だ、危険だと騒いでいるんだ。」
視聴者:「なにか、1年1ミリとか聞いたことがあるのですが? 日本では国民を被
曝からまもる法律もあるとか?」
解説者:「人体と健康の関係はね、LNT仮説、閾値仮説、ホルミシス効果など多く
の学説がある。LNT仮説を採れば1年1ミリもあるが、閾値仮説なら1年100ミ
リもあるし、ホルミシス効果から言えば被曝した方がよいということになる」
視聴者:「世界的にも被曝量で合意した量があると聞いていますが?」
解説者:「その通りだ。ICRPという機関が合ってね、国債放射線防護委員会とい
う公的な委員会なのだが、そこで1990年に国際的に合意している。原発の事故が
起こったときには、1年100ミリまで認めようという機運もある。」
視聴者:「なんだか判らなくなってきたので、最初の質問に戻らせていただくと、日
本の法律で決まっている量はあるのですか?」
解説者:「ある。原子炉の作業員は1年20ミリだし、医療に携わる人の場合はそれ
ぞれ決まりがあって、厳格に守られている。」
視聴者:「私はどのぐらいですか?」
解説者:「えっ?あなた?あなたは関係がない。放射線の法律は放射線を出す人は機
関を規制するものだから、放射線を出さない普通の人の規定はないよ。車だって運転
している人には最高速度の規定はあるけれど、歩行者にはないのと同じだ。」
視聴者:「なるほど??判ったようでどうも判らないのですが、そうすると、私たち
は被曝から守られていないということですか?」
解説者:「そんなことはないよ。最高速度の制限があるように、守られているんだ・
・・(困ったな。ついに言わなければならないか・・・でも、時間かせぎをしている
間に、放射性ヨウ素は半減期が8日だからもう無くなっているから、ごまかせたかも
しれないな)・・・1年1ミリだね。法律では。」
視聴者:「えっ!1年1ミリなんですか? 法律?! 被曝量は法律で決まっている
のですか?」
K:「当然じゃないか。日本は法治国家だよ。それに50発以上の原発はあるし、医
療関係でも放射線をずいぶん使うのだから、国民を被曝から守る法律はあるよ。決ま
ってるじゃないか。」
S:「その法律を決める人は誰ですか?」
K:「最後に決めるのは国会だけれど、最初は医者や被曝の専門家が委員会で決めて
、それを官僚が法律の形にするんだ。もちろん、委員会の医師や専門家は大きな機関
の長や責任者が多いね。その意味では当たり前だけれど法律の数値を決めるのだから
「権威ある専門家が決めた」と言っても良いんだ。」
S:「その人たちが決めたのは1年何ミリシーベルトですか?」
K:「ん? 1年1ミリだよ」
S:「えっ! 1年1ミリ?! さっき、1年100ミリと教えていただいたと思う
のですが?」
K:「それは君。そういうデータもあるという意味だ。学問だからね。いろいろな学
説があるんだよ。」
S:「福島の原発事故の後、NHKを見ていても「法律で1年1ミリと決まっている
」ということはまったく聞いたことがないのですが」
K:「福島の原発事故は非常時だからね。法律より学問の方が大切と思ったんだろう
」
・・・・・・・・・
1年1ミリ問題の場合は、政府、自治体、マスコミ、専門家は国民に真実を知らせる
ことをできるだけ先に延ばし、放射線が減少してきたところで正しいことに移るとい
う作戦でした。
それは放射線が高いときに被曝させることになったのです。専門家のごまかしの一つ
にこのように「ポイントになることを言わずに、その周辺を解説する」というのも常
套手段のようです。でも、論理的に少しずつ追い詰めることはできます。
この場合は「法律はあるのですか?」の一発です。なお、政府が盛んに「従わなけれ
ばならない上司」のように口にしていたICRPという組織はグリーンピースやシー
シェパードなどと同じようなNPO(任意団体)です。政府がICRPに従うなら、
シーシェパードに従って捕鯨を中止する必要があります(実にバカらしい!)。
(平成24年2月22日)
武田邦彦





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最終更新日  2012.02.24 00:12:35
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