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・2.24.金

いつも読んでいただいて感謝申し上げます。
お二人の議論をとても興味深く読ませていただきました。
というのは、原発のことについて述べても、ほとんどその反論も賛成論も耳にする機会はなかったので、特に「原発をなくすのはよくない」という意見は僕にとっては貴重で、その理由も少し説明下さっているので、一方の意見だけではなくその推進理由が聞けるという嬉しさです。
しかしこういう話題は感情的になり易いので、冷静に意見を述べることが大事かと思っています。

まず最初に、きっちりと論点を定めておくべきだが、原発推進派も反対派も「子供たちの身を守る」という根底の思いを持って議論に向かわねばならないと思っている。
もちろん日本の大人であれば、これは誰しも責任と使命を持っていると確信する。
そこに原発推進派も反対派も異論はないはずだ。


●「経済を曖昧にしたまま幸福を論じられません~火力に依存するようになると、電力会社は燃料費のために軒並み赤字になる可能性があります」~
原発というものはお金が掛からず、火力に頼れば今よりもずっと電気代が跳ね上がる結果となり、企業は営業困難に陥り、家庭でも生活に支障が出るということを危惧されているものと理解した。
確かに火力発電はお金が掛るので、だからこそ日本の経済を考えれば原発が重要なのだという話もよく聞く。
この辺りの事実については僕は全くの無知なので、はっきりした意見は述べられないが、ふと考えると今我々が使用している電気の約70パーセントが火力発電と少々の風力水力で、残りの30パーセントが原発で補われていると聞いた。
それで今までの電気代でやってこれているとすれば、後30パーセントをこれからどうするかという問題になるのではないか。
まあ、どんな話にしても、専門の知識のない我々にとっては、一体誰の言うことが本当なのか?ということだが。
でも経済の問題の前に、放射能というものを人間が扱って許される物質なのかという問題に立ち返ってみることも必要なのではないだろうか。
医学でも放射線は多くの命を救ってきた。
でも同時に多くの危険にも曝している。
どんな利点があろうとも、放射線に頼らずに発展して行く人類の道を模索し始めなくてはならない時期なのではと思う。

●「武田邦彦先生の記事を鵜呑みにされてきたことに非常に心を痛めていました」~

ただ、人の書いた文章を読んで、その人の人柄や本当の人格を垣間見るという資質にちょっと僕は自信がある。
顔を合わせて話しているだけでは見えてこない人格が、不思議に文章には表れて来るのだ。
そういう意味では、怖いことである。
原発事故直後にあらゆる専門家のHPを探ってみて、武田氏の文章に表れる人柄に好感を持った。
「家族を守る家のお父さん」という立場で彼の知りうる知識を提供して、少しでも子供たちの被曝を減らそうとする態度は嘘ではないと思う。

ここで我々は個人の批判や攻撃に固執せず、どうやって様々な嘘に巻き込まれず、どうやって危険を回避するかという点を見失わないことだろう。

●「まともな専門家で武田邦彦を信用する人を私は見たことがありません」~
今我々の取るべき立場として、様々な専門家が様々なことを言う中で、危険を少しでも回避するということだと思う。
武田氏が言う様々な理論が正しいのか間違っているのかは、知識のない我々には知りようもない。
おまけに被曝に関しては、誰も本当のことを知らないのだ。
一年100ミリシーベルトでも大丈夫かもしれないし、1ミリシーベルトとでも危ないかもしれないということだ。
ただ、武田氏は今回の事故による被曝の危険と、事故の起こった原因として我々人間の群集性の危険を中心に述べている訳で「放射能なんて気にすることはない、大丈夫」とは述べていない。
放射能についての本当の危険が分からない我々にとっては、少しでも危険を回避し「こう考えた方が今は安全」という意見に耳を傾ける方がいいだろうということだ。
怖がりすぎてバカを見ることはあっても、そのことでより危険に曝されることはないからだ。
それこそが予防原則ではないだろうか。

●「大気圏核実験のために茶木さんの世代は原発事故以上の放射性物質に被曝していますが、そのために発がん率が増加したといった話はありません。また、予防原則を絶対視するなら、タバコはもちろん、酒も一滴たりとも飲めません」~
これは原発推進の人たちの口から度々出る理論である。
「どっちにしろ今回の事故よりも前に、すでに大量の被曝を受けているのだ」「今回の被曝が危険だというのなら、多くの食材はそれよりももっと危険だ」「被曝が癌を発症させるという事実ははっきりとしていない」
これは根本的に論点がずれている。
今我々の住む地球上には、様々な癌の発症原因が満ちている。
「だから今さら福島原発事故の放射能などやいやい言ってももう遅い」というのではなく、だからこそこれ以上危険を増やして子供たちの健康を損なう現実を見逃してはならないと、僕は強く感じる。
おまけにその事故の原因が、利益に塗れた人間の老廃物の成せることだとすれば、今この機会にその元と成る解毒作業に踏み出さねばならない。
さもなくば、日本のこれからはないかもしれない。

かなりの専門的知識が無い限り、僕が武田氏の述べることに感化されているのと同じく、原発推進者の書いたものを何時の間にか鵜呑みにしてしまっている危なさも存在するのではないだろうか。





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最終更新日  2012.02.25 04:09:21
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