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・2.26.日

●「エネルギー問題の専門家を信頼してください。とりあえず、政府のエネルギー白書を一度ご覧になることをお勧めします」~
教えていただいた「2011年度エネルギー白書」のホームページをざっと覗いて見た。
今までに持ち上がった問題や、現在の世界の情勢、これからの目標などが書き並べられ、政府が事故以後どのようにこれからのエネルギーを考え、どうやって安定したエネルギー供給を可能にするかを模索する様子が伺え、とても勉強になった。
原油価格の騰落・温暖化に対して、CO2削減を目指すクリーンエネルギーの推進・世界の各国のエネルギーに対する考えなどがその内容の中心であるようだ。
この公開されたエネルギー白書なるものを丸ごと信用できれば幸せなのだが、悲しいながら何か裏の目標があるのではと疑って読んでしまう気持ちを拭えない。
我々の心をそうさせてしまったのは、他でもない政府自身なのだ。
原発事故以後のあからさまな政府の隠蔽体質と、嘘の上塗りがそうさせたのだ。

たとえ今になってこれからのエネルギー問題を真剣に考えたとしても、なくした信頼を取り戻すのは容易ではないだろう。
●「つまり放射性物質は人間が扱えます。だから、依然として世界中で原子力発電は続いています」~
ヨーロッパやアメリカでは、もう数十年新しく原発を造ってはいないと聞いた。
今ある原発を稼動しているだけで、いつか近い将来別のエネルギー開発に移行する目的だと。
何故か?それは人類を破滅に導く物質に頼るエネルギーであるからだ。
ドイツなどは、僕が住んでいたころからテレビなどで煩くその点を訴えていた。
放射能に対する神経質さも、ドイツで教えられ植えつけられた感覚なのだ。
だが日本ではもっと原発を増やし、海外の発展途上国に売りつけようとまでしている。
そこにはクリーンで安いエネルギー供給の目的以外の利害があるからだろう。
そういう意味でヨーロッパやアメリカの原発と、日本の原発では少し意味の違う部分があるということだろう。
だから1997年の京都議定書の継続は、日本だけで行なわれている茶番劇である理由である。

しかしここに来て、いたるところで関西電力が節電を訴えるから、反対にそれらを進んで使用しているようにしているとひにくっていた。
今ほとんどの原発が運転を停止し、各電力会社が節電を訴えて、企業に悲鳴を上げさせ、国民に不便と危機感を与えているが、ひょっとしてこれも計画的な取り組みか?
と思ってしまう訳だ。
●「武田先生のスタンスは、私にもよく理解できるものです。しかしいくら分かりやすく語っても、正確性を欠いては意味がありません。特に武田先生のような人の場合、正確性が疑わしいので。まずは専門家のおおよそが支持するオーソドックスな見解を尊重しておくべきではないですか」~
武田氏の言うことに嘘が多く、正確性を欠いているとしきりに言われている。

●「子供について特に言及されてるので、大人は無視していいんですね?」~
子供とは20歳までの人を指して述べているが、彼らは我々大人よりも10倍以上放射線に敏感であるという。
これから妊娠するだろう若い女性については、未来の国を担う我々の宝物にまで及ぶ黒い手だ。
余談だが、それに比べて55歳も過ぎると著しくその危険性は減少すると小出氏は述べていた。
子供たちの食生活や行動に気をつけていれば、その周りの大人もまた安全の中に居るということだ。
●「今回の事故程度の放射性物質による被曝ならば、他の重大な要因に紛れ込んでしまうほどのごくごく小さな「危険」にだからです」~
一体どのような知識をお持ちの中からそのような発言が出るのか想像不可能であるが、空気中に80京ベクレル、海中に80京ベクレルという気の遠くなるような膨大な汚染を垂れ流していて、ごくごくび微量とは何と比べてのことだろう?
例えそれ以上の被曝を以前から受けていたとしても、今回の自己を「何でもない」と責任逃れすることは不可能である。
これもまた原発側の発言によく聞かれるセリフであるが、この理論を聞くといつも思い出される実話がある。
昔ポーランドのアウスシュビッツ収容所で、収容されているユダヤ人たちが建物内の庭に開放されて一時的に皆自由に歩き回っていた。
収容所の職員であった一人の若い女性が、突然銃を取り出し一人のユダヤ人女性の頭を打ち抜いた。
脳みそは飛び散り、近くに腰掛けていた別のユダヤ人女性の前に落ちて来た。
その女性は職員のドイツ人女性に尋ねた。
「何故そんなことをするの?!」
するとその若いドイツ人女性は答えた。
「そんなに睨まないでよ、どうせいつか全員始末するユダヤ人じゃない。
今私が一人ぐらい片付けて何が悪いの?」
その若いドイツ人女性の職員は、後に裁判に掛けられ処刑された。
●「例えば不況がより深刻化してお父さんお母さんが失業した時の子供のストレスが元となるリスクと放射性物質によるリスクと、どちらがより重大で、より効果的に回避可能でしょうか」~
ガラスの十代さんとのやり取りの中で、僕も思いやりに欠けた考えであったことにも思い当たった。
そして切ない心持にもなった。
原発が止り、廃止に向かい倒産すれば、この大企業の恩恵にあずかり生活を営んでいる人たちは数知れない。
もちろん原発内で働く人たち。
その周りの地区で、職員目当てに飲食店を営む人たち。
電力会社の下請けや委託会社。
関西電力の場合なら、大阪市内にも無数の恩恵を受けた子会社がある。
例えば住友関係の末端の小さな会社まで、もちろんのこと営業停止となるだろう。
そこには家族を支える多くのお父さんが働き、子供の教育費や家のローンを抱えている。
罪のないそのような人々の生活は誰が補償してくれるのか。
誰も見向きもしないだろう。
ガラスの十代さんもおそらくそのどれか恩恵組みであるのだろうと想像するが、境遇を自分に置き換えて考えればやはり原発に反対する者を憎むかもしれないし、今回の事故に集まる批判を打ち消す理論を探すだろうし、何とかしてこのまま原発を再開して今までの生活を守りたいと思うだろう。
それは当然なことでもあると思う。
難しいことだな、と困惑もする。
何か大きく強いものに依存して暮らせば、豊かで確信に満ちた生活が手に入りもするが、揺らぐはずがないと思っていた城が突然脅かされ、泡のように消える危険もやはり含んでいるのだ。
この世から無くなるはずのない豊臣家と、大阪城が夢と消えたごとくに。





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最終更新日  2012.02.27 13:02:28
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