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・8、21、火
これは領土問題を現実の例として、全く考えさせられる問題である。
国の力が弱まると、周りがここぞと仕掛けて来る攻撃そのものだ。
竹島、尖閣はまさに「弱い」と見なされて蜂の巣にされるプロローグだ。
武田氏が定義する国の三つの力~
軍備・経済と技術・文化。
明治から昭和までの日本は、確かにこの三つを備えていたかもしれない。
そして軍備と経済はある意味で連動しているものだろう。
経済力があるから軍備力が上がり、軍備力があるから経済が上昇する。

歴史的に日本もまた戦争をして金持ちになって来たのだ。
事実今でも原発を巡ってその動きは表面化して来ている。
技術と文化だけで日本が他国から一目置かれる存在になる方法はないのか?
国というものは、やはり優れた軍備なしに外交に打ち勝つ方法はないというのか?

現実、竹島と尖閣の他国からの略奪から脱するには、国の力が必要であることは事実だ。
例として昔朝鮮半島が周囲の様々な国から蜂の巣にされて、長い歴史いろんな国の属国となり悲惨な思いをして来た、その原因を勉強してみなければならない。
国の力が衰退すれば、今でも周囲の国々から蜂の巣にされるということだ。
中国が南京大虐殺を、韓国が日本軍侵略や慰安婦問題を未だ外交に用いるのは、日本国民の意識、日本に住む中国人、韓国人の意識を分散して、結集された日本の力を確立させない目的も大きいのではと考える。

確かに最も我々が強い力を手に入れる方法は、アジア諸国が力を合わせて共に経済を盛り上げることだろう。
でも周りの国は、ずっと日本の軍事力に泣かされ、経済力に屈曲させられて来たライバル心と恨みがあり、ここに来てようやくそのライバルが弱まり、自分たちが力を持って来たことに復讐のチャンスを感じているのだろう。
世間の常識として「力が弱まって来たから和解を提案する」と見なされて鼻で笑われることになるはずだ。


おそらく、おそらくだが今から20年後ぐらいには、中国のバブルも崩壊するだろう。
そうなった時にアジアはまた違った局面を向かえる。
そんなことの繰り返しが経済だから、地味であっても真似の出来ない優れた技術と、独自の魅力に溢れた文化を持って、地に足の着いた外交を目指すことが大事であると僕は思うのだが、甘いのだろうか?

ーーーーーーー
穏やかで常識的な政策 外交政策

竹島、尖閣諸島、北方四島、中国の防衛線などの近隣諸国との領土や海の問題がこじ
れています。外交の基本から言って、「穏やかで常識的」な外交政策とは何でしょう
か?
外交の第一は「力」です。力には三種類あって、1)防衛、2)経済力(技術)、3
)文化 です。強大な防衛力をもって他国を抑えることを本格的にやっているのがア
メリカで、だからこそ、アフガニスタン、日本のように本国から遠く離れているのに
、力を持っています。
日本は自衛隊がかなり強い戦力ですが、軍隊ではないので、それなりに弱いところが
あります。戦後70年、日本人が軍事をどのように考えるのか、それが外交問題の第
一であることは間違い有りません。軍事力の議論ができない国が外交で失敗するのは
仕方が無いことでしょう。
第二には「経済力(技術力)」です。かつて日本の技術に頼る必要があった時には中
国は日本に余る強くでることができませんでしたが、最近ではGDPが日本を上回り、
独自の技術もできてきたので、日本をおおっぴらに非難することが可能になりました
。
第三には文化です。文化の力は短期間には弱いものですが、国と国の力のように長い
間のものでは力を発揮します。フランスがその良い例で、フランスという国は人口6
300万人ほどの小さな国で、しかも農業国ですが、フランス大統領はアメリカ大統
領をそれほど違わないように振る舞えます。
フランスと言えば花のパリ。その歴史と文化は誰もが認めるところです。アジアでも
最近の中国はお金だけのように見えますが、かつては漢字文化を持ち、文化の力で周
囲の国に光を与えたこともありました。どうも最近の中国は強面で、軍事力とお金を
背景に脅してくるような感じもしますが、かつてのように高い文化で影響を与えて欲
しいものです。
従って、外交の第一の条件、中国という世界の3大国に囲まれた国は、力が大切です
。この世界は「人格」や「犠牲」、「恩」などで力を発揮するところまで言っていま
せん。
でも、日本はサボってきました。自衛隊の予算は年々、減少していますし、もちろん
その状態は中国も韓国もよく知っています。技術は「日本が1番でなくても良い」と
いう有名な発言ですが、日本はアメリカ、ロシア、中国に囲まれていますから、世界
一でなければやられてしまいます。
「ゆとりの教育」は創造性や考える力を養うという点では間違っている訳ではありま
せんが、単に「ゆとり」だけを作ってしまえば日本は崩壊してしまいます。技術者が
圧迫される社会は日本では危険です。学力、文化ともに日本の力はあまり上がってい
ません。そこに隙があります。
・・・・・・・・
まず、外交の基本は「力」ですから、日本は力を持たないと外国と対抗することはで
きない。外国は隙を狙っているのです。それを警戒しない日本人の方に間違いがある
と考えるべきでしょう。
・・・・・・・・
外交のもう一つが「口先」です。常に日本の正当性と近隣諸国との親善を言い続ける
ということです。尖閣諸島も竹島も北方四島も歴史的に日本の領土ですから、それを
常に国際社会に対して訴え続ける必要があります。
いきなり「竹島は日本の領土だ」というのではなく、その理由や歴史的背景をしっか
り整理して機会があるごとに言うことです。イギリスが世界を制したのは「どんなこ
とでも相手国にイギリスが正しいと思わせる力」と言われてきました。自分の論理を
シッカリしておくこと、これがイギリスという小国が世界を支配した力だったのです
。
また、近隣諸国に常に親善を呼び掛けることでしょう。中国、韓国内で政府などが「
反日言動」をしたら、そのたびに「親善第一」と訴えることです。すでにドイツとイ
ギリス、フランスなどヨーロッパは老獪で自分たちの中で争いをできるだけ表面化し
ないようにしています。その点では日本を含めて中国も韓国も子供のようなものでし
ょう。
韓国は長く中国の属国でした。ロシアも朝鮮半島を取ろうとしていました。長さだけ
ではないですが、日本の35年をあまりにも強調することは両国にとって良いことで
はありません。
日本には多くの中国人、韓国人がおられますし、日本の発展にも寄与しています。だ
から、反感を持つのではなく、共存共栄としての日本の主張をくり返すことです。た
だ、南京事件のように中国が「しかけてくる」ものに対して朝日新聞などが両国の対
立を激化するキャンペーンをすることが大きな問題です。
特に日中関係を破壊してきたのは、朝日新聞で、この際、朝日新聞は過去の報道を総
括し、反省し、日本の将来のためにその結果を紙面で公表するべき時のように感じま
す。
・・・・・・・・・
外交政策は「力」を背景に、「口先」をしっかりして、常に「国際親善」を強調した
平和外交を展開することです。軍事力を高めることも平和外交の一つです。外交でも
激憤することなく、冷静に、しかも力を背景にして口先で優位に立つことを政策とす
るべきです。日本のように「男は黙って・・・」というのは外交には通じません。
今、領土問題に火がついていますが、それでも「日本は今後も強い国になるぞ」、「
日本はあくまで国際親善だ」ということを明確にすれば、紛争も後退していきます。
それが歴史の示す外交政策です。
(平成24年8月20日)
武田邦彦





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最終更新日  2012.08.30 23:56:14
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