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・8、22、木
「広島の原爆の後もそこに住んで元気な人もいるんだし、結局原爆の被爆で死んだという人は少ないんだから、茶木さんもあまり放射能が危ないなどと言わない方がいいですよ」と二年前に僕に囁いた人がいた。
そこのところを僕も科学的に反論することができなかったが、ここに来て武田氏が詳しく説明している。
しかし二年経ってからとは、これはかなり遅い。
それに一番大事なところがまたあやふやな説明に終わっている。
「広島でも長崎でも元気に暮らしているひとがいるじゃないですか、それは何故なんですか?」という読者の質問に対して「インフルエンザでも全員が死ぬわけではないでしょ」なんて、説明にも何もなっていない。
まず、今回の福島自己で出た放射線は、広島、長崎の原爆の約200倍。
原爆では熱と爆風でほとんどの人が死に、被爆後遺症で苦しむ人は一万人、被爆の影響と思われる癌発症で苦しむ人は十万人という。
これでどうして「原爆が落ちても被爆の影響を受けている人はいない」と言うことができるのだろう。

何故相当量被爆しても健康を害さない人がいるのかは、おそらくはっきりとした理由が付けられないのだろう。
僕個人の意見としては、その人の腎性の強さ、被爆による影響を受けにくいDNAの構造、特殊な解毒能力などの違いではないかと想っている。

とにかく、原発推進者の利害発言に乗って、一般市民が利害もないのに被爆を軽んじる発言を垂れてはならない。
「もう二年も経ったのに、まだ被曝のことを言っているのか」と思われる人もいるかもしれないが、半減期は三十年から二万年と続くので、話は年月と共に解決するものと思わない方がよい。
おまけに毎日何万トンという汚染水が福島原発から出ているようだ。
何故汚染水が流出するのかは、武田氏からも詳しい説明がない。
これはすでにほとんど報道されなくなった。
本当に恐ろしいことは報道しなくなるらしい。

ーーーーーーーー
【原発】広島・長崎と福島原発との比較
2011年に福島原発事故が起こった直後、「広島・長崎でもたいした事は無かったのだ

、急いで否定しておいたが、それからかなり時間がたっても、まだ、そのようなこと
を言う専門家がいる。
1)原発はウランの量が膨大
広島の原爆に使われたウランは約60キログラム、それに対して福島原発のような100
万キロ級の原発一基あたりのウランの量は約100トン(100000キログラム)。量から

原発はウラン235が3%ぐらいで、原爆は90%だから、ウラン235だけが核分裂して放
射性物質を出すとして(厳密に言うとウラン238も反応するが)、約60倍。
2)放射性物質量は200倍
このように原爆は「小さくて爆発力が大きい」もので、原発は「大きくて放射線量は
大きい」という特徴があり、2011年当時、私が急いで計算したときには広島原爆に比
べて福島原発事故では200倍ぐらいだった。
3)瞬間的と長期的の差
原爆は瞬間的に少ない放射性物質がでるので、強く被曝した人は熱線で死んでしまう
ので、「熱線や爆風で無くならなかった人で、被曝した人が原爆症になる」というこ
と。それに比べて福島のような場合は、健康被害は被曝に限定される。
(注)チェルノブイリの死者は、事故処理のために死刑囚を使って事故が起こった原
子炉に突撃させ、約半分が死んだが、日本ではそれほど荒っぽいことはしていない。
4)広島・長崎での被曝者数と原爆症認定患者数
広島・長崎の被爆者手帳を持っている人は25万人。原爆症認定患者数は最近に認定さ
れた人を合わせて1万人弱で、認定には不満が多い。政治的なことを別にすると、広
島・長崎の被曝による健康被害は最低でも1万人はいると考えられる。
別の論文では原爆による間接的な影響も含めてガン患者は11万人との報告もある。
従って、「広島・長崎で被曝してもたいした事はなかったから、福島でも大したこと
はない」というのは、第一に福島の方が放射線量が50倍から200倍程度大きいこと、
第二に広島・長崎でも1万人から10万人程度の被害を出しているという現実から見る
と、あまりにも事実を無視した話しだ。
それより、私は長い学問的検討を経て、「日本人を被曝から守るには、1年1ミリシー
ベルト以内」と決めた法令を守るというのが、緊急時にあらゆる検討に先立って、日
本人が被曝した人に対して認めなければならないことと思う。
(平成25年8月15日)
「hiroshimanagasakitdyno.340-(9:12).mp3」をダウンロード
武田邦彦





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最終更新日  2013.08.22 23:57:57
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