茶楽人の茶の湯

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2005年10月10日
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何のことかさっぱりでしょう。実は宅配便が何か届け物をと持ってきました。玄関の時点でどちらからと問うと、何せ宅配便が届く予定はありませんし、世の中物騒なので念には念を。そうするとある地名を言われ私ははたと、和子先生からと直感するのでした。果たして、それは和子先生からでした。(和子先生については9月16日の日記を参照)茶名のお祝いにとお茶碗を送ってくださったのです。

それが不二の黄瀬戸の茶碗です。これは和子先生の還暦の茶会で記念品としてお配りになったもの。これにはこんな意味合いがあるのです。

先生が始めて個展を開いたおり、先生のお師匠からこんな人になりなさいとお軸をもらわれたそうです。それが、芭蕉の句、表千家家元 千宗左筆・・

‘不二ひとつ うずみ残して若葉かな’

このお軸をお茶碗にされたものです。ご自身の還暦に際し、初心に返って高みを目指そうという先生の心を表して。

早速お礼の電話を差し上げるのですが、先生はお話はお嫌いといわれながらたくさんお話をしてくださり、それが私を茶の湯へも美濃、瀬戸焼にも引き込んでくださるのです。

これをくださった先生の思惑は、純粋にお茶の道が好きでこの道に入っても、段々に純粋でいられなくなることも多く、図らずも自分の意図とは違うところに身をゆだねることになったとしても、初心に返って高みを目指しましょう、というもの。もちろん、このお茶の道に限ったことではないでしょうが、ことお茶の場合、このお茶碗を取り出しては初心に返るときを持って欲しいと願ってくださるのです。

そして、美濃、瀬戸焼談義に花が咲いて、是非先生からたくさんお話をお聞きしていつか本を出したいのです、と先生に申し上げるには大それた事を言ってしまったのです。でもこれは本当の話ですし、先生にも申し上げたのですが、先生とお話をしていて美濃、瀬戸焼をもっと知りたいと本を探してもなかなか見当たらないので、いっそ本を書いてしまおうと思っているのです。

ひとつ、今日の先生のお話から。
ローマ字は桃山時代後期には中国の染付けに用いられ、それを基に美濃焼でも用いられていたのです。それはイギリスの東インド会社が伊万里などに用いたのと同じで、しかしこの頃まだ伊万里は完成していなかったそうですが、ですから伊万里よりも以前にローマ字は美濃焼に使われていたのです。ローマ字入りの破片もあるようですから、すごいです。(このお話は染付と古染付の違いの話から出たお話で、理解不充分なため再度調べなおす必要がありますので、間違いなどございましたら悪しからず。)

そうそう、そしてなぜ染付けの話になったかというと、毎年先生はお勅題と干支を題材にお茶碗を作成されるのですが、今回はそれが美濃・古染付茶碗のためその葉書も同封してくださったからでした。見込みにはローマ字で「戌」をひとつ文字のようにデザインされているそうですが、写真では見込みが見れません。実物を手に取るまでのお楽しみなのです。





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最終更新日  2005年10月10日 12時46分14秒
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