LA STANZA CHIARA 〜キアラの覚書〜

LA STANZA CHIARA 〜キアラの覚書〜

2010年02月07日
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カテゴリ: 教会
2010/02/07 domenica

今日のミサは、25年間南米のボリビアで働いている、
倉橋神父 をお迎えしました。

ミサの後、講演をお願いしたのですが、他の行事ともブッキングしていたので、
あまり大勢の人に聴いて貰うことは無理だろうと思っていたのですが、
思いがけず、部屋がいっぱいになる盛況でした。

神父様は、ハモニカ演奏を交え、楽しくお話しになるのですが、
ボリビアという国の貧しさは、私たちの想像を絶するものです。
そもそも私たちはどれだけボリビアについて知っているかと言えば、


自動販売機が、日本ほど沢山、それも無防備に、
道路の端に置かれている国はないということは、よく聞く話です。
そしてその話は、日本が如何に安全か、
ということの証明として話されることは多いのですが、
ボリビアには、自販機どころかポストもないということに驚かされます。

それは治安が悪くてという以前に、集めたり配ったりの、
郵便制度を維持していくだけの経済力がないのです。
では、どうやって郵便を受け取るのかと言えば、全て、私書箱です。
ですから郵便を出したり受け取ったりするためには、
郵便局へ出向かなくてはならないのですが、その郵便局にしても、
そう何処にもあるわけではありません。


それは世界中に運ばれ、そのボスは、
自家用ジェット機を持つほどの大金持ちでありながら、
生活のために運び屋をやる女性達は捕まり、
子どもと共に刑務所暮らしです。

そのようなエピソードを、スライドなんかではなく、


それでも、日本では味わえない幸せがそこにはあると言います。
貧しい故に、ちょっとしたことを喜ぶことが出来、
毎年3万人以上の自殺者が出る状況など考えられないと言います。
そして、85%がカトリック信者である国で働く司祭は、
1日に5~6回のミサを立てなくてはなりません。
でもそのミサは、いろいろな楽器を持ち込んだ楽しいものなのです。
実際、倉橋師自身、ハモニカだけでなく、
サキソホンやピアノを演奏し、絶えず鼻歌が口に上ります。

洗礼そして初聖体は年に200人。
そこには、司祭としての大きな喜びがあるようです。
もう今は、ボリビアの土になりたいと仰る。

年に1度帰国し、彼方此方の教会を巡り、
ボリビアという国を多くの人に知って貰い、
貧しい国の子ども達を食べさせ、教育を受けさせるためなのです。







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最終更新日  2010年02月10日 06時30分22秒
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