ちがう言葉の国のことごと

ちがう言葉の国のことごと

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

エムサトウ

エムサトウ

カレンダー

カテゴリ

コメント新着

clubzeal @ テリー復帰 テリーの復帰はうれしいです。 これ以上…
エムサトウ @ Zum Abschluss ここのZum Abschluss は、「Spieltagの終…
エムサトウ @ die Fronten waren geklärt 「戦いの結果はすでに明らかであった」く…
エムサトウ @ Gespraeche これはやはりチームとの直接のコンタクト…
エムサトウ @ Der 2:0- Sieg war den "Gunners" dennoch nicht zu nehmen. 「アーセナルの2:0での勝利は変えることが…
2019年03月24日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
それから 1 か⽉後の 2017 年 3 ⽉末、Minnesota 州 Fergus Falls の⽇常を書いた『In einer kleinen Stadt』が SPIEGEL に掲載された。この企画はハンブルクの編集部で提案されたもので、アメリカ⼤統領に就任したトランプの最初の数か⽉をヨーロッパの視点から⾟辣に描くだけではなく、偉⼤なるドナルドに投票したであろうアメリカの⽚⽥舎に住む⼈々の視点からも観察してみようというものだ。Relotius が Fergus Falls に部屋を借り、現地の⼈々と知り合いになり、話を聞きそして⽇常の姿を記録することで、ほんの少しだけでもアメリカ⼈をよりよく理解しようという計画だった。

取材中にはよくあることだが、計画はうまく進まなかった。Relotius は取材のとっかかりを得るための⼈物を⾒つけ出すことができず、記事のテーマに迫れていなかった。彼は編集部や同僚にメールを書いて、⼋⽅ふさがりで先に進められないことを伝えた。記事になりそうなことはなく、何もみつからない。記者であれば誰でもよくある状況に陥ってしまったのだ。このような場合には、判断を早くしなければならない。取材を中⽌するのか、進めるのか。仕切りなおすのか、やめておくか。違う視点から試してみるか、それとも帰国するか。

このような場合、SPIEGEL は担当記者に判断を任せている。Relotius のような⼈物でない限り、取材記事が上⼿くまとまらなかったからといって責められる⼼配をする必要はない。記者であれば、そのような事態になることや調査が滞ること、またテーマはよいのだが⾯⽩い記事にならないことがあるのは分かっている。資⾦をうまく利⽤できず⾜りなくなってしまうこともある。これらはリスクなのだ。

ただし、Relotius はこれを受け⼊れない。Fergus Falls について書くことを中⽌したからといって、責めを負うことはないと分かっていたと Relotius は⾔う。

先週 Relotius は次のように語った。 「普通の⼈だったら、『編集⻑、ここでの取材はうまくいきません。⾏き詰ってしまったようです。記事にすることはできません』と⾔うと私は思います」。 しかし Relotius は普通の⼈ではなかったようだ。Relotius は続けた。「私はどうにかしたいと考えてしまいます。どうにかして作り出したい、という強い思いが⽣まれて、それに駆り⽴てられます。でも本当は、誰にもどうしようもないのです。そして捏造された記事が⽣まれるのです」
他の「誰」のことでもなく、彼は⾃らのことを語ったのだった。

Fergus Falls の記事で Relotius は、ずうずうしくも現代の歴史的事実を歪曲した。記事の冒頭で読者を強く引きつけようと、Fergus Falls の街の⼊り⼝に⽴つ歓迎の看板のすぐ横に置かれた 2 枚⽬の看板を次のように描写した。

「(⼀枚⽬の看 板の) 半分ほどの⾼さではあったが、⾒落としようがなかった。凍結した地⾯に差し込まれた分厚い⽊製の看板には、『メキシコ⼈ ⽴ち⼊り禁⽌』 と⼤きく書き殴られていた」

記事全体に基調となる雰囲気を与えたこの看板は実在せず、筆者が頭の中で作り出したものに過ぎない。彼はためらうことなく、このでっち上げを事実として何⼗万⼈もの読者に伝えたのだ。Fergus Falls の住⺠を⾺⿅にしたも同然だ。Relotius は、分別ある⼤⼈が何の抗議もしてこないと侮っているのだ。いくつか例外もあるが、Relotius は⾃分の都合に合わせて、Fergus Falls の住⺠のプロフィールを書き換えた。さらに彼は⼤胆にも次のような、極めて不快なウソをついている。John F. Kennedy ⾼校の⽣徒がアメリカンドリームを代表する⼈々の絵を描くことになった。「⼥性を描いた⽣徒は誰ひとりいなかった。ひとつのクラスが Barack Obama を、⼆つのクラスがロックフェラーを描いた。ほとんどのクラスは Donald Trump を描いた」。これはすべてウソであり、まったくのでっち上げなのだ。



出典: SPIEGEL ONLINE





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年03月24日 17時06分10秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: