ちほの転び屋さん日記

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2007年05月12日
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カテゴリ: こわれてく民法
↑必ずしも正確な物言いではありませんが。

 親が子供を複数持つことは、(人口規制政策でも採用されないかぎりは)何ら批判されるものではないわけですよね。

 何を当たり前のことを言っているんだ、と思われるかもしれませんが、代理母がらみで、複数の母親らしき人がいる状態は子の福祉にとって望ましくない、という主張に疑問があったからです。一人の母親に複数の子供がいていいことと、一人の子供に複数の母親がいてはいけないということの価値観の違いは何なんでしょうか。つながりの中身が違うから?

 そりゃあ、母親同士で現実に子供を奪い合ったりすれば子供にとって迷惑なのは間違いないですが、母親らしき人が複数存在しているというただそれだけで、母親らしき人たちの大半が子供の奪い合いを演じ出すというわけではないでしょう。
 実際に、奪い合ったとしても、「奪い合うな」といえばいいのであって「産むな」とまでいわなければならない必要性はどこにあるのか。人工生殖で生まれてきた子が社会的に不利に扱われるのだとすれば、それは人工生殖を社会的によろしくないものだと捉えているせいでもあるわけですよね。
 現行法上も養子縁組って制度があるんであって、実親/養親と(つながりの中身が異なる)親らしき人を2種類生じさせることもできるわけですよね。普通養子なら実親との関係も切れないわけだし。何か転縁組(重婚みたいなもの)も禁止されていないようだし。

 人工生殖を正面切って肯定することには、私も非常に抵抗がありますが、子供の福祉って何だ、ということをもう少し詰めて考えなければならないんでしょうね。で、子供の福祉の観点からは人工生殖それ自体は問題ない(生まれた後のケアの問題)というのであれば、子供の福祉を持ち出して人工生殖を否定するのではなく、それとは別の理由を持ち出す必要があるんでしょう。





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最終更新日  2007年05月12日 00時04分02秒
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