ちほの転び屋さん日記

ちほの転び屋さん日記

2008年02月21日
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去年の12月に、ショウタロウさんという方からメッセージをいただいていましたが、全く気がつきませんで申し訳ありません。いまさら回答してももはや手遅れでしょうが、一応お答えだけしてみようと思います。

メッセージの趣旨は、新堂幸司先生の『新民事訴訟法』の(注)の部分を飛ばして通読しても一定の理解を得ることは出来るのかということでした。

どの程度のものを「一定の理解」というかにも違ってきてしまうので何ともいえませんが、注をとばしても読めることは読めます。別にとばしてもいいよなあっていう注もあることはありますし。
ただ、私の印象として、難易度については、本文と注とでそれほど厳密な違いがあるようには感じませんでした。本文も注も、難しいところは難しいし。むしろ、注を読むことで本文の理解が進むというところもあるように思います。読んでておもしろいなっていう注もありますし。

要するに、注によりけりということですね(それをここで個別的にあげることはさすがに大変だし、最近は目を通してないのでよく覚えていません)。

なので、読み方としては、本文と注とで形式的に区別して読むのではなく、本文も注も区別しないで、自分が理解できないところは後回しにして読むという読み方でいいんじゃないかと思います(ただ、限られた時間の中で読まなければならないという現実的な状況にあるならば、本文と注で区別するという形式的な読み方も一つの合理的な方法だと思います)。

民事訴訟法は、手続が一通り分かっていないと理解できないところもありますし。これは本文・注の問題とは別の、手続法特有の問題です(その意味では、新堂先生の教科書のような分厚い本をいきなり読むのでは、迷子になるのではないでしょうか)。
また、特に未修の方ですと、民法などの実体法の勉強が進んでいないと理解できないところもありますし。
新堂先生の教科書の記述について、理解はできないまでも、どこが重要なのかが分かる程度のレベルになってから読んだほうが、スムースに勉強が進むように思います。






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最終更新日  2008年02月21日 22時25分04秒
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Re:新堂幸司『新民事訴訟法』(第三版補正版)(02/21)  
ショウタロウ さん
質問に答えていただき、ありがとうございました。
私自身もちほさんに質問をした後で、このままでは後期試験に間に合わないと思い、急遽「講義民事訴訟」という藤田広美先生の本で勉強していました。
今後も勉強を重ね、いつか新堂先生の教科書に再挑戦したいと思います! (2008年02月26日 16時53分44秒)

Re[1]:新堂幸司『新民事訴訟法』(第三版補正版)(02/21)  
ちほころ  さん
コメントありがとう御座います。
私も藤田先生の教科書は非常に分かりやすいと思います。民訴には審理構造と手続進行の区別があるってことをちゃんと書いてくれているのは親切だと感じました。勉強がんばってください。 (2008年02月27日 01時30分18秒)

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