3、HARD WHEN YOU'RE SO FAR AWAY(S.Love) ダイナミックでワイルドでたたみ込むドラミングソロのイントロ、カウントからバンドが一斉に演奏を開始するとまるでイタリアのPFMのような細やかなパッセージの応酬へと展開する。リズムセクションが鮮やかにさらりと淀み無く変化し、その実力の高さを意識させない。しかし楽曲の完成度もアルバム中1番かも。ビッチェルのアープのフルートサウンドがクリムゾンの宮殿風なのは彼なりのオマージュか。
4、IF IT FEELS GOOD,DO IT(J.Stevenson)、 シングルカット用にプロデューサーサイドで用意された楽曲なのかもしれない。黒人教会の日曜礼拝でのゴスペルの大合唱の盛り上がりを想像させるような乗りの良いシンプルなナンバー。イアンのシャウトが曲にハマッている。
ちなみにストーリーズのアルバムは当時の日本でも全作品発売されていた。 アルバムからカットされたシングルは73年にMammy Blue(米50位)、74年If It Feels Good, Do It(米88位)となっている。 このアルバム発表後、グループはラヴの脱退から新ギタリストのリッチー・ラノの加入もあったが、程なく崩壊したようである。 また、解散後にイアンがソロアルバム(以前取上げました、こちらからどうぞ)を制作するが、その作品がフォリナー結成のきっかけとなったのは以前紹介した通りである。このソロ作品には元ストーリーズのメンバーもかなり関わっており素晴らしいプレイを披露している。