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2010.01.29
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カテゴリ: BL小説

『The end of youth あいの、うた』宮本佳野/木原音瀬(原作)

一冊まるごと木原音瀬マガジンの「Ergo」に連載されていた蒼竜社から発行された木原作品のコミカライズ群の最後(かな?)。
絵が怖くてマンガが読めない禾田みちるさんの「ROSE GARDEN」は読んでいないけど、あとは読んでいて、残念ながらどれも原作より面白いと思ったことはなかった。深井さんが描いた「さようなら~」ですら、ストーリーをなぞった程度の出来で不満だったけど、この作品は実は原作を読んでいないので、逆に楽しめるかもと思った。

お話は木原さんらしい執着攻だが、年下でうざくて、中盤までは攻のジコチューな行動が「ありえねー!!」とか思っていて、邪険にできない受の弱さにイライラさせられたけど、しばらく関係が切れて成長タイムがあって、再会を果たした時には、立場が逆転していて、才能がなくて音楽で食い詰めた受が攻に執着する。

ああ~どっちもウザイ! と読手をもブルーにさせてくれるのはさすが木原さん(笑)。
しかも、音楽業界という華やかな世界に設定しても、全然かっこよくなくて、ヒエラルキーの底辺を描くのは木原さんの十八番。さらに相手の都合を一切考えない迷惑な攻が一方邸に執着するという構造も木原ワールドではすでにパターン化している。でもおもしろいわ。

宮本さんの絵は、湿気の多い木原さんのお話には合っていると思う。あんまり色が感じられないお話が多いから、コントラストの強い絵柄のマンガはよく似合う。
そうそう、今回の攻は高校の頃から発表を前提としない詩を書いていたりする。相変わらず時代感の希薄なお話で、どう転んでも、誰がコミカライズしようと、木原さんでしかありえない。その稀有さこそに萌える。





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Last updated  2010.01.29 00:37:03
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