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2016.03.24
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テーマ: 徒然日記(25404)
カテゴリ: 音楽全般
自分のなかのイエスの歴史が75年で途切れていて、止まった(溜まった)歴史を反芻すること約1月半。ラビン時代は触れずにおくとして、全盛期メンバーを中心に大人買いを続け、音源でまだ聴いていないのはKeys to~だけとなった。
実はツォンガスのライブを聴いていて、初めて聴くMind driveが気に入って、調べたらKeys to~に収録されていると知った。でも聴いたときに、冒頭ベースのbassoオスティナートはZepかもっと根クラのプログレっぽい(ELPにも似ている)と思っていたら、予想は当たっていて、バグルスイエスが崩壊した後にクリスとアランがペイジと組んだユニットで原型がつくられていたらしい。自分の音の記憶も案外信用できるかもとちょっと思った。

30年前の埋もれた原曲を力技で録音しちゃったFly from~にも驚いたけど、こっちも15年は経っている。すごいな。バンドもさ、長く続きすぎるともう新しいものは生まれないから、昔捨てちゃった(つまり使えなかった)音源をなんとか再生して商品化しようと必死になるのかね。使い捨ての音楽業界で、数十年単位で時をさかのぼって曲が再生されると いうのもすごい話だな。メンデルスゾーンがバッハを再発見するようなものか? それとも生前は見向きもされなかったブルックナーの長い長い交響曲 が、70年くらい経って突然流行っちゃったようなもの?(ちがう)

ZEPやELPが1日だけの再結成とかで盛り上げたのはニュースでも紹介されていたので、なんとなく覚えている。1日限りのプラチナチケットという付加価値で、何十年も演奏していなかった曲を衰えたテクニックで披露してもファンは許してくれる。まさに「元気な姿を見られてうれしい」状態だ からね。でもアルバムを出し続け、ツアーをし続けるバンドは粗末なものは見せられない。キースの残念な最期も、現役だった故の脳の誤作動なのかもしれない。

そういえばクラシックの演奏家でうつで自死した人っているのかな。基本的にオーディエンスの期待より自分の研さんを優先するから、プレッシャーで鬱になる人って少ないような気がする。声とヴァイオリン奏者以外は結構死ぬまで現役で、指揮者やピアニストだと90歳台までステージに立ってた人も少なくない。第一、ピアノも弦も指揮者も、50すぎないと「円熟」とか言われない。
かつて、80歳を越えたクラウディオ・アラウが、東京文化会館でのリサイタルのために楽屋入りするところを目撃したが、両側から支えられてやっとこさ歩いているヨロヨロの老人だった。それでもステージに登場すると90分のプログラムを弾いてのける。
去年は車椅子に乗った、ほとんど即身仏みたいなイヴリー・ギトリスをラフォルジュルネの合間に目撃したけど、まあ彼は90過ぎてもヴァイオリン弾くなんてありえないことをしていて、もとより演奏自体がクラシック界では超異端なヘンタイさんだから、なんとなくあのままステージで事切れてもいい気はする。ギトリスは実は心はロックンローラーじゃないかと思ってる。彼に合わせられるピアニストはごく少数というのも目撃済で、何人もの才能豊かな若手ピアニストがステージで固まったのを知っている。あれさ、やっぱりグルーヴしないと合わせられないんだよ。グルーヴしていれば聞こえない音だって聞こえて来る。だからユジャ・ワンは偉かったね。彼女は衣装がロックンロールだから(パンツ見えそうな超ミニで難曲を弾く)、ギトリスとは交信できるに違いない。

大体、クラシック界は70すぎないと巨匠と言われないけど、ロックンローラーはなあ、体力の消耗度が違うだろうし、ハウさんが老眼鏡かけるようになった(リックがかけているのも見たことある)ように、小さなピックを持ってこまかいリフを繰り出すのは限界がある(同様にヴァイオリン奏者も音楽家としての寿命が短い。難聴になるせいもあるけど)。アンプラグドじゃないというのも体に悪そうだ(電磁波とか聴力とかさ)。50過ぎまで新鮮なプレイができたら、それはそれで脅威だろう。それでも青春時代を共にし、現役であるだけでうれしいファンは、どうすればいいんだろうなあ。

先日、WOWOWでジャック・ブルースのライブをやっていて、あれ、割と最近亡くなったよねと思ったら、1993年の映像で、彼の50歳記念ライブなのだった。そうなんだよ、ロックは50歳まで現役だったらたいしたもんだった。それがイエスは70に手が届こうとしている(ジョンはすでに超えている)。

クリームはさすがにリアルタイムではなかったけど、ビートルズなんかと一緒に10~12歳くらいの自分の音楽的記憶に刷り込まれている。 Sunshine loveとかStrange blueとか、やっぱり歌ってた。あのサイケなジャケットで(たしかZepにも似たようなジャケットがあった)私はサイケと いうものを視覚でとらえていた気がする。LP、3枚くらい実家にあるわ。自分は黒っぽいリズムは苦手(「嫌い」とは違う「しみ込まない」という感じ)だけど、クリームはかなりブルースっぽかったかもしれない。

歌は、意味もわからず耳コピしていたこともあるし、LPについていた歌詞カードを暗記したのもあるけど、意外と歌詞カードは当てにならないのだった。クラスメートにアメリカ人がいたりして8歳くらいから英語が好きだったから知らない単語は辞書を引きつつ、自己流で訳したりもして(たぶんデタラメ)、洋楽ばっかり歌ってた。ビートルズにはお世話になったし、ストーンズは聴きとりにくかった。変わり種はミシェル・ポルナレフ(フランス語)とジリオラ・チンクエッティ(イタリア語)の曲も歌ってたなー。愛の休日を歌う小学生…気持ち悪い。米国英語の口語表現、なんていうのも学校では教えてくれなかったけど、ロックから学んだ。もちろんスラングもね。

ポールロジャースをヴォーカルに迎えてクイーンが来日したときTちゃんとさいたまアリーナまで行って、当時はロックとは無縁の生活を送っていたんだけど、初期の曲はみんな歌えた自分がいた。実はクイーンの初来日は生を聴いていて(ちょうどロックから離れる直前くらいだった)、ピアノ友達のYちゃんと、「ボヘミアンの前奏のピアノは絶対クロスハンドだよね」てなことを予想していたら、当たったのでうれしかった40年前の記憶。その前 年にワールドロックフェスティバルでジェフ・ベックを聴いたのが自分の意思で聴きに行った生のロックの初体験だったので、私の経験もなかなかのものだった。在京ではなかったから、それほど冒険もできず。でも野外フェスの経験は、後年F1にはまってサーキットめぐりをしていたときに、いろいろと役に立った。

学校に行けば、ロック小僧のクラスメートがたくさんいて、何度か採譜を頼まれた。ハードロックは採譜が難しかったので、アンジーとかバラードっぽいのを中心に。フォークギターは少しは弾いてたけど、コードを書けないので、メロディーとベース音を書いて、そこに勝手に伴奏を載せてアレンジしたら「楽譜が黒くて(音が多くて)読めない」と言われたな。あの時、勢いにまかせて和声とコードの書き方をちゃんと勉強すればよかった。今になってラヴェルの属7和音で身もだえている自分。懐かしい思い出。あああ駄文終了。





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Last updated  2016.03.24 20:57:06
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