幕張本郷の小さなフレンチレストラン   サンク・オ・ピエのオーナーシェフ、中村雅信の日記ページ

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May 5, 2015
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カテゴリ: シェフの雑記帳

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 ちょっと間が空いてしまいましたが、デザートです。ピンク色のケーキがフランボワーズ(木苺)のムース、カシスリキュールがたっぷり入った生チョコ、フランス産の完熟イチゴのシャーベットに熟成バルサミコをかけたものの3種類です。

 毎年、この時期のコースは生ハムで始めて、ベリー系のデザートで終わるのですが、今回は3種類すべてベリー系にしてみました。こーひーはもちろん、坂本さんにお願いした4月5月のコース用のブレンドです。普通こーひーとイチゴはあまり相性が良くないのです。例えばイチゴのショートケーキを食べるならたいていは紅茶ですよね。しかし、坂本さんはイチゴのような酸味のある果物にあわせるこーひーも難なく作ってしまいます。

 カシス風味の生チョコにはもちろん、けっこう酸味があるフランボワーズのムースにもよく合うし、バルサミコをかけたイチゴのシャーベットにすらバッチリ合います。そしてデザートを食べ終わって少し冷め加減になったこーひーからは、ワイン系の香りやベリー系やもっと甘いフルーツの香りなどが感じられます。ワインと料理のマリアージュも楽しいですが、サンク・オ・ピエの季節のコースのデザートとさかもとこーひーのマリアージュを毎回楽しみしているお客様も多いですよ。

 さかもとさん、今回も良い仕事していただきました。ありがとうございます。

 4月5月のコースは、まずお客様に生ハムの皿を持っていくと、たいてい「オー!凄い!」と歓声が上がりますね。

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 27センチの皿にこのボリューム感ですからね!しかもサンダニエーレの生ハムですからね!

 近頃の画像でお気づきの方もいるかと思いますが、サラダや付け合わせなどに筍を使っています。先月末あたりはうちの畑のそばの農家が掘ったものでしたが、今使っているのは山口県から取り寄せたものです。明日あたり最後の石川県産の筍が届く予定です。

 2010年ころまでは、うちの畑のそばの竹やぶで筍採り放題でしたから、毎年100kgとか200kgくらい使っていました。もう前菜のサラダに筍、フォアグラのソテーに筍、スープも筍たっぷりのミネストローネ、メインの付け合わせにも筍、、、という具合でしたから、うちの常連さんには筍ファンが多いです。今はその竹やぶが宅地造成で無くなってしまったので、この時期あちこちから取り寄せたりしています。






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Last updated  May 5, 2015 08:56:09 AM


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madame-H@ キッシュに入れてます。 相かわらず、手間のかかるスープを楽しん…
ゆり777 @ こんにちは。 美味しそうですね~。 チキンがジュージ…
おかめ@ Re:食べる姿(10/31) なるほど!私も無粋な行為をしていた一人…
mermerada @ はじめまして! エスカルゴは好きで、メニューに有ると頼…
福島@ ソーモン う、うまそうですねーーー! 思わず涎が…

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