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2008.09.28
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カテゴリ: 音楽
大阪には、プロのオーケストラが4つあります。(完全常設として。)
これらのオーケストラについては、大人気の橋下知事やとりまきのお役人は、
「オーケストラが何も努力してない」と自信をもって言い切っていて、あたかも、金満家がダラダラと趣味で集まって象牙の塔の中で毎日同じことばかりしてる、というイメージを振りまいています。
その前から、関西の財界のエラいひとたちが言ってきたことをなぞって誇張しているようですが、、、 関西の財界は、特に近年、関西の文化には冷淡な場合が多いので、、、
もちろん、例外もいらっしゃいますが。

老舗は、大阪フィルハーモニー交響楽団、ここは戦後の関西のクラシック音楽を財界とともに支えてきたとも言える朝比奈隆氏が設立し10年前までずっと監督していたところです。
ある意味音楽の技術的な面では実態以上にカリスマ化されていた主のような朝比奈氏の後、誰に後任を頼むのか、と思っていたら、あっとおどろく、大植英次氏。アメリカのローカルオケを育て、市民とともにレベルアップと市民文化への定着までを果たした方です。
大植氏にお願いすることに成功し、氏とオケも粉骨砕身の努力で、今は、知事とその周辺の方を除いて、少しでも興味のある方ならば、朝比奈氏が亡くなった直後の悲観的な予測を完璧に跳ね返して、御堂筋の企業の参加(カネだけでなく場所も、人も)を得て、「大阪クラシック」を催し、定期演奏会を、集客も向上させ、プログラムも意欲的なものを組み立てて、という状態にまで持っています。
熱血漢でわき目も振らない!!という風に見える指揮のアクションとは別に、とても冷静で、綿密な練習とトレーニングをして、かつ、具体的な演奏イメージを楽団員に与えているであろう音楽作りはプロ中のプロという気がします。「出たとこ勝負で」というところが意外となく、オケの響きやオケ全体の音楽を崩すような音は、個々の奏者から出すことを許さず、

オケとしての機能は大分向上したように思います。

大阪に住んでるクラシックを聞いたことのあるひと、、、は、
大概、この「大フィル」のお世話になっていると思います。
朝比奈氏の頃は、朝比奈氏を、特に一部の評論家に、他の指揮者を攻撃する「飛び道具」扱いにするまでに神格化して持ち上げたりしていたので、オケの合奏の精度が他のオケと比べても相当見劣りするような演奏が多いことに不満も当時は多かったですが、今にして思えばやはりよくお世話になりましたし、一部の評論家が神格化しようとも、朝比奈氏自身は、非常に小さいコンサートや企業の冠コンサートでの小品集など、超高齢になってからでも非常にたくさんの仕事をしてはりました。創設者そのものなのでワンマンなところもあったかもしれませんが、少なくとも創設者としての気概と責任感は亡くなるまで立派に持ち続けた人であったとはいえるでしょう。関西の財界とのパイプも太かったようですし。
その分、氏が亡くなったあとのオケの行方は大変心配されていたのでした。ただ単にイマイチな技術レベルの大編成の地方オケ、、になりさがってしまうのでは、、、と。
なので、今の活況は、ものすごい努力と根気のたまものであり、かつ、必死の努力中なのだと思います。 (もっとも知事とその周辺は、「音大生のフレッシュな意見」をちょっと聞く、というパフォーマンスをして、、、、、以下同文)
朝比奈さんが人間国宝になって今生きていたら、きっと、知事は満面の笑みで、一緒にテレビに映って「大阪の宝です」とか言ってたんやろうなあ、、、と思うと、亡くなった朝比奈さんがどれだけ悔しいか、、とも思います。


次のオケは、関西フィルハーモニー交響楽団。こちらはちょうど僕が音楽を聞き始めた頃にはまだ「ヴィエールフィル」という名前で、チラシで見かける程度だったのが、高校の途中くらいに今の名前になったオケです。
大フィルしかない頃に聴きはじめた者からすると、新興オケへの感心や情報を得る機会があまりなく、実際に僕が初めて耳にしたのは、社会人になってからでした。
しかし、このオケ、そりゃ、世界的レベルの高性能オケ、、ではないですが、ナマで聴くと、「言いたいこと」がとてもはっきりわかる、面白い演奏をするオケです。
指揮者の個性や指示が(たぶん)ものすごくハッキリと演奏に出るタイプ。


指揮者も超ベテランカペルマイスター型指揮者の飯守泰次郎氏と(シュトラウスもこの人です。バイロイトでも長くアシスタントをしておられた方)、若手イケメン指揮者の藤岡幸夫氏を迎え(いわゆる名曲コンサートやミニコンサートなども積極的に開催しておられます)、オケのプログラミング上の特徴も出しておられます。藤岡氏は今だに聴いたことがないので、ぜひ行きたいと思ってるのですが。。。

3つ目をとばして、4つめは、
大阪センチュリー交響楽団。
平成になるころ、今話題の大阪府が、戦前からの儀典用の吹奏楽団(音楽団)を解体し、新たに創設した「室内管弦楽団」規模のオケです。
当時、既に、3つもプロオケがあるのにわざわざ作る必然性に大きい疑問を抱いたものでした。また吹奏楽団としても、大阪市の音楽団は、とても活発に演奏し、演奏指導などでも大きい実績をあげて、親しまれていましたが、府の音楽団はあまりなじみのないものでしたし。

それはそうと、2管編成の室内管弦楽団規模なのに、歴代指揮者の人選がまた変わっていて、初代が、ウリエル・セガル、という昔のレコードで時折合わせモノで名前を見たりするワリにねばっこり音楽をつくる人、また現在の小泉和裕氏もカラヤンコンクール優勝!!という肩書きがずっとついてまわる人ですが、特に音楽的な個性は感じられないものの大編成のロマン派の音楽を得意とするワリに保守的なレパートリーの人、、、なので、いつも彼らのコンサートでは、曲の求めるイメージに比して、こじんまりとした演奏、とか、室内オケの割りには歯切れの悪い、、、という印象を持つことが多いです。
途中、実は、高関健さんが音楽監督の頃があり、室内管弦楽団の特性を活かした、意欲的なプログラムと演奏で面白い時期がありました。今にしておもえばあの頃が全盛だったかもしれません。
その後、しばらく、金聖響氏が着任したことがあり、若くてやや思い込みの激しい面もありながらも、やはり、室内管弦楽団の特性を活かして、レパートリーそのものは相当保守的ながらも(いわゆるドイツ名曲路線)、いわゆるピリオド奏法を取り入れた演奏で、オケの新たな特徴を打ち出すかにみえたのですが、オケのカラーが出来るかな、、と思えるようになる前に、事実上のクビにしたようです。ものすごく人気もあって、集客力も抜群やったのですが。
オケにも100%歓迎されたのではないでしょうが、たとえばリハをじっくりやる指揮者やすぐ妥協しない指揮者は嫌われるし、また若い指揮者が100%歓迎、ということもありえないので、自称文化通のお役人に嫌われたせいなのかもしれません。そうとしたら、今の知事にも知恵出ししてるお役人かも、、、ですが。そして、金聖響氏を退けた後に、小泉氏を頼んだのでした。
ときおり、他所のオケと合同演奏することで、大編成の曲もやっていますが、やはり、ムリがあるようです。基礎力は高いオケだけにもったいない、、気はします。客演ではいろいろがんばっているようですが。 関西フィルとは正反対で、合奏精度は高いのに、オケとしての表現が薄い、、、鳴りきらない、、という印象を持つことが多いです。やはり、小編成を前提とした曲、演奏スタイルの場合ならば、比較的良い結果を出している、という気がしますので。

しかし、知事が関西のオケの補助金を切り捨てる、、というニュースのとき、この府営オケであるセンチュリーのことばかりがとりあげられるのもズルい限りです。マスコミも、、、
4つのオケのなかではおそらく一番、方向性が見えないオケなのに、、
そして、大阪府にトドメにクビを締められようとしているオケは、ほかの3つのオケも同じなのに、、、

(次へ続く)





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Last updated  2008.09.28 18:34:11
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