サンレモ音楽祭に未出場、楽曲提供も1974年の“道はひとすじ(A Modo Mio)”だけで、サンレモ音楽祭と一番関係が薄かったクラウディオ・バリオーニです。しかし何と2018年大会で芸術監督をしました。70年代以降の歌手なので時代が少し先に進んでしまいますが、『時の人』として先に紹介していきましょう。
★クラウディオ・バリオーニ (vm) Claudio Baglioni 本名クラウディオ・エンリコ・パオロ・バリオーニ (Claudio Enrico Paolo Baglioni)1951年5月16日ローマ生、自作自演歌手、テレビ司会者、プロデューサー。
この後出したカヴァー曲集「Anime in Gioco」の20曲全曲もYou-Tubeで聞きました。今年のサンレモ(2018年)と共通する気になる点が2つあります。 ある方のサイト
にも書いてあったのですが、ウンベルト・ビンディ(Umberto Bindi)の代表作“ノートル・コンチェルト”への思い入れが他の曲より目立ち、なぜか60年の曲が1曲だけ入れらたのか?それはバリオーニの何より強い意思表示なのでしょう。サンレモ音楽祭でもゲストは自分の曲か、バリオーニの曲をデュエットしていますが、ビンディのこの曲は旧友ジーノ・パオーリ(Gino Paoli)が自分の曲でもないのにサンレモの舞台で特別に歌いました。バリオーニの特別な想いに応えたかと私は勝手に考えています。
もう一つはルーチョ・バティステ(Lucio Battisti)が最小限に留められている点でした。バリオーニはカヴァー曲集「Anime in Gioco」の他にもう一度出しています。2006年に30曲を入れた「Quelli Degli Altri Tutti Qui」です。「Anime in Gioco」は70年代にTV番組で聞かれた曲を前面に出しています。70年代と言えばルチオ・バッティスティをおいてない思われますが、1曲も取上げていません。まあバッティスティが余りTVに出演しなかったと言えば、それまでですが! 06年のカヴァー曲集でも“エモツィオーニ(Emozioni)”だけです。ビンディの方は4曲、“ノートル・コンチェルト”はヴァージョン違いで2曲収められています。リコルディの黎明期から巣立ったカンタウトゥーリの曲は14曲と半数近く占めています。またサンレモ(2018年)でもバティスティの曲は元リトフィーバ (I Litfiba)のピエロ・ペル (Piero Pelù) が歌った“死の時 (Il tempo di morire)”1曲だけでした。
これはバリオーニ自身が言っているわけではなく、私だけが思って(妄想か?)いるだけですが、彼の音楽作りでは出していない、変わることのない彼の好みや本心が垣間見えるような気がしました。06年の「Quelli Degli Altri Tutti Qui」の時にもう一度見ますが、普段安易にカヴァー曲に手を出さない彼ですはバリオーニがカヴァーするとこういうアルバムが出来るのだという無言の意思表示ではないでしょうか。
一方バリオーニはTV出演もあって98年は多忙になってきます。6月5日にイタリア・サッカー連盟設立100周年記念応援歌“Da Me A Te”の入ったアルバム「Claudio Baglioni – Da Me A Te」を発売し、イタリアの有力スポーツ紙「La Gazzetta Dello Sport」が記念応援歌の入った無料プレミアム盤を配布しました。
COL-666040・2 (1998年6月5日 Columbia – CBS Dischi) CD Claudio Baglioni – Da Me A Te [5099766604022]
2.Canzone - Da Me A Te 3.Pastorale 4.Etnica 5.Corale - Alé-Oò (1981-1998) 6.Strumentale
8.Ballata - Un Azzurro Lungo Un Sogno 9.Sinfonica 10.Parlato - Prima Del Calcio Di Rigore 11.Canto 12.Marcia COL-666040・2 GDS-01 GDS-01 (1998年 La Gazzetta Dello Sport – CBS Dischi) CDs Claudio Baglioni – Da Me A Te 1.Da Me A Te 2.Da Me A Te Inno 3.Alé-Oò
5月18日から7月18日の2ヶ月間、RAIラジオ2の番組「Mezzogiorno con (正午を共に)」に出演しました。
アルバム「Claudio Baglioni – Da Me A Te」の発売の翌日6月6日から7日ローマ(収容7万人)、7月9日ミラノ(同8万)、8月13日パレルモ(同3.6万)、9月26日ナポリ(同6万)で「Da Me A Te」コンサートを開催、合計36万人を集め、ローマの初日、ミラノ公演はTV中継されました。また制作された“Da Me A Te”のビデオ・クリップをRAI-2が放送します。
このコンサートの最終日ナポリで披露された新曲“Arrivederci O Addio”を含む当日に模様は、9月に出たライヴ音源の3枚組アンソロジーの3枚目に収録されています。この盤は98年年間ベスト・セラー94位に入りました。
COL-491807・2 (1998年9月24日 Columbia – Sony Music) 3CD A-Live [dal Vivo] daAle-O O 1-1.Signora Lia (シニョーラ・リア) 1-2.E Tu Come Stai? (君はどうしてるの) 1-3.Io Me Ne Andrei (僕は出ていくよ) 1-4.Con Tutto L'Amore Che Posso 1-5.Ninna Nanna Nanna Ninna (子守歌) 1-6.Un Po' Di Più 1-7.Medley 1-8.Strada Facendo (道行きながら) daASSOLO 1-9.Amori In Corso 1-10.Uomini Persi (迷える人たち) 1-11.Le Ragazze Dell'Est (東方の少女) 1-12.I Vecchi 1-13.Tutto Il Calcio Minuto Per Minuto 1-14.Amore Bello (アモーレ・ベッロ) 1-15. E Tu. (そして君) daASSIEME-ANCORASSIEME 2-1.Adesso La Pubblicità (すり切れた思い出) 2-2.Naso Di Falco 2-3.Io Dal Mare (海からやってきた僕) 2-4.Un Nuovo Giorno O Un Giorno Nuovo 2-5.Fotografie 2-6.Vivi (生きる) 2-7.Noi No (勇気ある拒否) daATTORI E SPETTATORI 2-8.Io Sono Qui (私はここに) 2-9.Le Vie Dei Colori 2-10.Quante Volte 2-11.Fammi Andar Via 2-12.Quanto Ti Voglio (君がなんて好きなんだ) 2-13.Bolero 2-14.Questo Piccolo Grande Amore (この小さくて大きな愛) Allo stadio 3-1.Da Me A Te 3-2.Acqua Dalla Luna (月の水) 3-3.Dagli Il Via 3-4.Avrai (貴方は持つでしょう) 3-5.Domani Mai (明日なき青春) 3-6.Gagarin 3-7.Tamburi Lontani 3-8.Notte Di Note, Note Di Notte (夜の旋律) 3-9.Poster (ポスター) 3-10.La Vita È Adesso (人生は今) 3-11.Medley 3-12.Mille Giorni Di Te E Di Me (さよならの中で~果てしなき日々) 3-13.Via (遥かなる愛) 3-14.Arrivederci O Addio COL-491807・2 CFD-01060(8) CFD-01060(8) (1998年RCA - BMG Ricordi) 8CD Box Claudio Baglioni Special [8 012960 106021] CD1.Claudio Baglioni[PSL-10465 (1970年9月RCA Italiana - RCA Italiana)] [7 43215 91272 9] CD2.Cantastorie Dei Giorni Nostri[PSL-10511 (1970年9月RCA Italiana - RCA Italiana)] [7 43215 91112 8] CD3.Questo Piccolo Grande Amore[DPSL-10551 (1972年9月RCA Italiana - RCA Italiana)] [7 43215 91062 6] CD4.Gira Che Ti Rigira Amore Bello[DPSL-10587 (1973年5月RCA Italiana - RCA Italiana)] [7 43215 CD5.E tu...[TPL1-1067 (1974年5月RCA Italiana - RCA Italiana)] [7 43215 91012 1] CD6.Sabato Pomeriggio[TPL1-1161 (1975年7月RCA Italiana - RCA Italiana)] [7 43215 91092 3] CD7.Solo[PL-31235 (1977年1月RCA Italiana - RCA Italiana) [7 43215 91102 9] CD8.Rarità[7 43215 94062 3] 8-1.13 Storia D'Oggi (愛なき舗道/今日の13物語) [元曲アル・バーノ/アグアヴィーヴァ] 8-2.Bianchi Cristalli Sereni (水晶の瞳) [元曲ジャンニ・ナザーロ/ドン・バッキー] 8-3.Com'è Dolce la Sera (夕べの瞳) [元曲マリーザ・サンニア] 8-4.Se Non Fosse Tra Queste Mie Braccia La Inventerei (瞳にしびれて) [元曲ララ・サン・ポール] 8-5.Non Voglio Innamorarmi Mai (恋の忘却) [元曲ジャンニ・ナザーロ]
RCAの8枚組編集ベスト盤ボックスがでます。8枚目はサンレモ音楽祭のカヴァー曲5曲が収められます。
BMGリコルディから新たな廉価盤シリーズのプリモピアーノで編集ベスト盤が出ました。
74321-63552・2 (1998年 Primopiano – BMG Ricordi) CD Claudio Baglioni [0 743216355228] ※ジャケット画像は顔写真画像をご参照 74321-63552・2 (2006年 Columbia – Sony BMG) CD Note Indimenticabili [0 743216355228] 1.Questo Piccolo Grande Amore (この小さくて大きな愛) 2..... E Ci Si Tu 3.Striptease 4.Io, Una Ragazz E La Gente 5.Io Me Ne Andrei (僕は出ていくよ) 6.E Tu... (そして君) 7.Mia Libertà 8.Oh Merilù 74321-63552・2
一方バリオーニは10月6日火曜日、RAI-1ボローニャ放送局の音楽バラエティ生番組「TA RA TA TA」の初回放送に出演しました。この番組はライヴ・コンサートをしている人たちをゲストに呼び、世界中の関係者と中継で結んだり、異色の顔合せでデュエットしたりして好評を得て2001年まで続きました。 バリオーニはルチオ・ダッラと彼の持ち歌“Domani Mai (明日なき青春)”とルーチョ・ダッラの持ち歌“Henna”の2曲をデュエットで歌っています。