真実一路

真実一路

2009.04.27
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テーマ: ニュース(100343)
カテゴリ: 自殺
元タレントの清水由貴子さんの自殺には深く考えさせられるところがあった。
同世代の人間として、決して他人事ではないと感じたのだ。

介護疲れが原因ではないかと言われているが、実はもっと深い精神的な苦悩があったのではないか。
私は彼女が独身であることが気になった。独身自体がどうこうということではなく、彼女が結婚しなかった(私は、できなかったのではなく、あえてしなかったのだと考えている)理由が気になったのだ。
もちろん勝手な推測だが、それは、彼女が「自分の結婚」や「新たな家族を持つこと」に希望が持てなかったからではないかと思う。彼女の父は早世し母子3人の暮らしは貧しかったという。彼女がタレントになって家計が好転してからは母が重い病に罹り、やがて常時介護が必要な状況になっていった。
「介護の必要な母がいたから結婚は難しかったのさ」というかもしれないが、結婚して夫が金を稼ぎ、彼女は母の介護に専念するという生活もありえたわけで、その機会がまったくなかったとは考えられない。
幼少時に貧しい暮らしを経験し、その後母の介護に専念しなければならない自分の姿を客観的に見たとき、「」と彼女は長く考えていたのではないだろうか。努めて周囲に明るく振舞う彼女の心裏には、こうしたニヒリズムが重く座っていたように思えてならない。

今「少子化対策」が国や自治体の重要な施策となっているが、少子化の原因はけっして「子育てがしにくいから」などという単純なことではない。社会の変化とともに、人の価値観も大きく変化していることに政府はきちんと気づかなければならない。カネで制度や施設を整備するだけの今の対策なら、少子化はけっして止まることはない。





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Last updated  2009.04.28 02:03:50
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