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パウロ 十字架の使徒 (岩波新書) [ 青野太潮 ]
「弱さこそが強さ」「愚かさこそが賢さ」「躓きこそが救い」そして「呪いこそが祝福」。
著者が解説する「イエスの十字架」の逆説的な福音に、まさに目から鱗が落ちる思いがした。
「自らの力に頼り、自らの業績を頼みに生きる「強い」生き方ではなく、イエスとともに、そしてこの世の苦難を強いられている人たちとともに十字架を担い続ける「弱い」生き方のなかにこそ、本当の意味での「強さ」が、そして「救い」が、逆説的に存在する...(著書本文から引用)」との著者の解説は、社会の底辺で生きる者に勇気と力を与える。
また、訪れたチャンスを幾度も棒に振った愚かな者だ。人生に躓き、肉親の呪いも受けて、虚ろな漂白の日々をいま生きている。
パウロが語る「十字架の逆説」、その福音は...もしや神の召命か...
私にはその予感がずっと昔からあった。
この小さな者にまだ幾分かの役割があるなら、まだもう少し生きられるかもしれない。その時までは...
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