真実一路

真実一路

2024.12.24
XML
テーマ: キリスト教(20)
カテゴリ: 映画

刑事ジョン・ブック 目撃者 スペシャル・コレクターズ・エディション [ ハリソン・フォード ] ​

筋書き、結末がわかっていても、何度でも観たくなる映画がある。『刑事ジョン・ブック』(1985)は、私にとってそんな作品の一つだ。
警察内部の汚職にまつわる摘発事件を軸に話が進むのだが、真に描いているのはアーミッシュの村と都市部との対比とともに、そこで暮らす人々の人生の違い、世界観の違いだ。主演のハリソン・フォードにとっては、それまでアクションヒーロー系で売ってたイメージを変え役の幅を広げつつある時期の作品であり、ハン・ソロやインディアナ・ジョーンズとはまた違った彼の魅力を味わえる。

アーミッシュとはプロテスタント・メノナイト派から派生した分派で、自給自足生活をするキリスト教者共同体だ。
メノナイト系教会の信徒はアナバプテスト(再洗礼者)と呼ばれ、信徒の資格が厳しく問われる。破門制度があり、規律に反した仲間は忌避されるとのこと。映画のなかでも、ジョンが身を寄せた家(アーミッシュの村)の主が、村人みなから疑われ追放されることをひどく恐れるシーンがある。宗教団体の共同体にとって規律は絶対的だ。信仰と規律こそが共同体を維持するための両輪であり、それに瑕疵が生じればコミュニティはたちまち崩壊へと向かうのである。

16世紀の宗教改革によって、ローマ教会(カトリック)を離れ福音主義による新しいキリスト教信仰がうち立てられた。その後時代を経ていくつもの教派に分かれ、以来多くのプロテスタント諸教会が存在する。なかでもメノナイト派(アーミッシュ他)は、原始キリスト教会(エルサレム教会)に近い信仰共同体を志向した人たちだ。いろいろな考え方があろうが、イエスとその弟子たち、またイエス亡き後の弟子たちの信仰活動をみれば(福音書、使徒伝)、自給自足の共同体生活を営むというのは原初の信仰形態に最も近いものだろう。だがこれは信徒が多くなり広がっていくと、それを維持するのが難しくなる。理想のあり方とは思うが、あくまでもその信仰を基にした村落の一形態なのだ。

さて、実のところ神はどこにでもいる。その至高の存在は時間と空間を超えたものであり、我々にはその正体はわからない。だがそれは我々に何かを知らせ、警告や導きを伝えることがある。我々を手助けすることもあれば、過酷な試練を与えることもある。そのことに、誰にでもわかる客観的な証しはない。至高の存在を信じる人にそれを感じとることができるのだ。
2024年のクリスマスを迎えた。キリストの生誕を祝う日ということだが、市井では年末の風物詩で楽しい宴や催しの機会という感が強い。グループで、あるいはカップルで過ごすのもよいが、一年に一度聖書やキリスト教関連の映画を何か一つ鑑賞してみてはいかが?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.12.24 05:07:28
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: