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2008.01.16
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カテゴリ: 映画
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』は、極めて大きな期待をしていた作品だった。
大好きなダニエル・クレイグも出ているし、
原作の大ファンだったからだ。

ライラの冒険は、『ロード・オブ・リング』以来の大ヒットシリーズを必要としている
ニューラインシネマ(アメリカの配給会社)が仕掛けた、博打にも似た大予算の映画でもある。

全世界で大ヒットしているのだが、アメリカだけは、
ちょっと小ぶりなヒット作にもならないほどの苦戦を強いられている。
キリスト教団体の
「見るな運動」も報じられている。


哲学的でもあり、
形而上学も語り、それでいて、ストーリーも世界観も際立っている。
わたしは内心、アメリカの観客には、そういう深みが嫌われていたんだと思っていた。

そして今日、試写会に行ってきた。

驚いた。

あまりにも原作に近く、
原作の世界を見事に映像化している完成度にだ。
どこも手を抜いていないし、どこも描き忘れていない。
予算をかけるというのは、こういうことだ!
と思うほど、画面は完璧。

ただ、気になったのは、ストーリーの順番がわずかに変わっていたこと。



映画によっては、一撃ですべてが変わるほど、ラストの衝撃が強い
作品がある。
「結末は誰にも教えないで下さい」系の映画だ。

「黄金の羅針盤」は、その手の作品だ。
読み終わったときの余韻がいつまでも消えない。

あまりにも大きく、すべての図式を変えてしまう。
今までの壮大なストーリーは、終焉のための伏線ではなかったのか
と思わせる作品。

それがなければ、何の意味も見出せない方式の作品。

ところが、ショッキングなことに、
映画化された「ライラの冒険 黄金の羅針盤」には、そのラストが
なかったのだ。

あんまりブログを書かないわたしが、ショックのあまり、
書いて書いて書きまくっている理由がお分かりでしょうか?

アノ場面がなければ、意味が変わってしまう。
天と地ほど、文字通り、善と悪がひっくり返るほど。

本来なら悲劇で残酷な幕引きが、ハッピーで気分の良いものに変わる。

前から知っていはいたのだ。原作とラストが違うと。

でもまさか、まるまるカットされるなんて思いもしなかった。

でも、こんな終わりじゃ、納得できない。
原作でも一番大好きで大事な場面がないなんて。

人間の本性や業や執念の醜さと気高さが暴き出され、
その後、バッションに溢れたエロスの美しさが描かれ、
そしてすべてを昇華するイメージ極みが描かれる。

そんな場面が映画で見れると思っていたのに。

誰の仕業なんだろう。
子供も見る作品だから、そんな痛烈なラストはふさわしくないと
誰かが言ったのだろうか?

つまり、アメリカの観客は、
ちゃんと見るところは見てるということだ。

もし、続編が描かれるのなら、当然このラストは描かれなくてはならない。
作品のラストではなく、続編のオープニングで。
でも、そうなったらなったで、もっと面倒くさいことになるのではないだろうか?

















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最終更新日  2008.01.16 01:04:39
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