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2012.01.20
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カテゴリ: 和訳

ボックスアート
シンガポールボックスアート

ゲームボード
シンガポールボード

 デザイナーはPeer Sylvester。ドイツ人らしいが、「フィリピンフルーツマーケット」や「ディスカバー・インディア」、日本では(たぶん)流通していない「Konig von Siam」と、南アジア、東南アジアをテーマにしたゲームをいくつか出している。きっとそのあたりが大好きなんだろう。パブリッシャーはおまけ商法大好きなWhite Goblin Games。この「シンガポール」も、エッセンシュピールで買ったり先行予約したりすればおまけタイルがついたようだ。

 プレイヤーは19世紀のシンガポールで、東インド会社のための土地開発に参加する商人となり、森や沼だらけの島を開拓して大都市に発展させていく。建設した建物を使って茶、煉瓦、織物を入手し、それを他の資源に交換したり、お金にしたり、勝利点にしたりする。非合法なアヘン取引もでき、見つからなければ大きな利益を得ることができるが、ガサ入れが入ると罰金を取られてアヘンを没収される。建物をおおむね使いきったらゲーム終了。最終得点計算はなく、それまでに一番得点していたプレイヤーの勝ち。

 スタートタイルの上側と左側に2×6の土地タイルを適当に配置し、最初の建物タイルを1枚ずつ置いたら本番開始。
 はじめに建物タイルの山から「プレイ人数+1」枚のタイルを表向ける。これがそのラウンドに建設可能な建物となる。
 そのあと、スタートプレイヤー(勝利点が最も少ないプレイヤー)は各プレイヤーのマーカーを1枚ずつ取り、既存の建物に隣接する空き区画に置く。各プレイヤーは自分のマーカーが置かれた区画にしか建物タイルを置けない。どこに建物を建てられるかは、なんとそのラウンドのスタートプレイヤー次第なのだw

 各プレイヤーは手番順に建物タイルを1枚選び、マーカーのある区画に置く。コストは建てる建物ではなく、区画の種別による。平地なら安いが、森はちょっと高くつき、沼は非常に高くつく。トッププレイヤーはひたすらコストのかかる沼に建物を建てることになるだろう。そのあと、1本だけ無料で道を引いて、隣の建物とつなぐ。

 建物を建てたら、労働者駒を移動させることができる。1ラウンド目は、最初に任意の建物に置く。プレイヤーはこの駒を3歩まで移動させ、3つまで建物を使用することができる。駒は道でつながっている建物にしか移動できないが、1本につき1ポンド払えば何本でも道を引くことができるので、そんなに困ることはなさそうだ。他プレイヤーの駒は移動や建物使用の邪魔にならない。2ラウンド目以降は移動した先の建物から新たな移動を続けることになるので、使いたい建物が遥か遠くにある、なんてことはあるかもしれない。見えている範囲で、できるだけ長期的な計画を立てる必要がありそうだ。また、他プレイヤーの建物を使うとその所有者に1勝利点が入るので、いいポジションに有用な建物を建てるチャンスは逃さないようにしたい。

 建物の中には、犯罪シンジケートがらみの非合法なものがある。これらは比較的強力な能力を持っているが、建設するだけでも犯罪だし、もちろん能力を使っても犯罪だ。非合法建物を建設/使用した場合、布袋に入っている18枚のチップから1枚を引く。黒チップならとりあえず何も起きないが、手元に蓄積される。しかし2枚しかない白チップを引いてしまったらガサ入れ発生w 全プレイヤーは持っているアヘン駒を公開し、その数+黒チップの数が一番多いプレイヤー(同数ならその全員)が摘発され、その合計に等しい罰金を取られる。つまり、目立たなければ何回悪いことしてもいいってことだw といっても、こまめにアヘン駒を消費しても黒チップは貯まっていく一方だし、一度摘発されたプレイヤーの黒チップは全部布袋に戻ってしまう(白チップは摘発の処理後、毎回布袋に戻る)ので、あまりオイタが過ぎるといずれは摘発されるだろう。地道にまっとうな商売にいそしむか、摘発されないギリギリを見極めるチキンレースに参加するか……後者の方が面白そうだけどねw


 ルールを読んだ限りではタイル配置、資源の交換、駒の移動による能力使用と、私の好きそうな要素が揃ってる。が、どうも国内ですでにプレイした人たちの評判はいまいち。BGGの評価も新作としては低め。コメントを読むと「無味乾燥だ」「作業だ」という声がいくつか出ているようだ。町(つまり建物の集まり)が共有で、自分だけが使える建物じゃないってところがその原因なのかなあ。あと、建物タイルは1種類1枚ずつしかないのだが、そうすると一部の超強力(そうに見える)建物が建ったとき、たまたま遠くに労働者駒があったプレイヤーは相当不利になりそうなところが気になった。「2個目の労働者駒を置ける」建物とか、使うのが遅れたら遅れただけ差をつけられそうに見える。駒が増えても実行できる移動歩数とアクション数は増えないから、そうでもないのかね。

 テーマ、アートワークは好み。しかしデザイナーの過去作はノットフォーミー。評判も芳しくない。いきなり買うには勇気がいるタイトルだなあ。どこかで見物させてもらいたいところだ。

BGGの和訳ページ






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Last updated  2012.01.20 09:37:54
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