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前年のシュピール直後から今年のシュピール直前までの「ゲーム年度」で印象に残ったゲームから10タイトルを選んだ。今年度私が初めてプレイしたゲームから選んでいるので新作とは限らないし、プレイした順に挙げているだけで順位付けなどはしていない。
過去の十選はこちら。
2012ゲーム年度 私的ボードゲームベスト10 その1
その2
2013ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2014ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2015ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2016ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2017ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
● パンデミック:レガシー シーズン2
発売は2017年9月だが、初回プレイが10月末だったのでここで。パンレガ1が傑作だっただけに不安もあったが、きっちり超えてきたね。パンレガ1があくまでも既存の「パンデミック」の延長上だったのに対し、パンレガ2は新しい「パンデミック」だった。ゲーム内の10月までプレイして止まってるけど! 最後にプレイしたのリアルの6月なんでもう状況も増えたルールも覚えてないけど! 絶対完走するぞ! 噂の域を出ていないパンレガ3にも期待したい(出ること自体にも、内容が面白いことにも)。
● テラミスティカ:ガイアプロジェクト
これもぎりぎり今年度初プレイだった。評判の高い「テラミスティカ」をベースにしつつ、新要素もふんだんに取り入れた似て異なるゲーム。私が参加してるクローズ会では珍しく、私自身も2回、他のメンバーはそれ以上にリプレイしてる。今もツイッターなどで検索すれば大勢がプレイしているのが確認でき、すでに定番の貫禄を漂わせてる。ガチでプレイしても奥深く、だらーっとプレイしても何とかやれてる気になれる傑作。
● Kingdom Death: Monster
「迷宮キングダム」+「俺の屍を越えてゆけ」+「モンスターハンター」=最高に面白いTRPG風ミニチュアボードゲーム。人気の精巧なミニチュアが売りでゲームはおまけかと思ってたけど、そんなことはみじんもなかった。今でも自分で買いたいくらいだ……ミニチュア組む根気と、基本セットだけで400ドル以上払える資金と、120サイズの段ボールに入りきらないブツを置くスペースがあればねw なお去年だか一昨年だかのキックスターターの最終ウェーブが届くのは来年だか再来年らしい。気の長い趣味だなw
● Divinity Derby
オバカレースゲー。ボドゲでレースやスポーツのスピード感を出すのは極めて困難なので、それらをテーマにするならスピード以外のところを主にした方がいい。これはその成功例だ。広く流通してるゲームだと「キャメルアップ」が近いかもしれない。秘密の賭けと「大勝負」システムはかなり相性がいい。これももっと知られていい良ゲー。
● バニーキングダム
ドラフトで陣取り。これだけで面白くなりそうなところに得点計算カードもぶっ込んで、しかも陣取り用のカードはオールユニークと来た。これもユルくやってもそれなりに面白く、ガチできっちり下家を絞ってキツキツプレイしてもまたいい。見栄えもよくて言うことなし。来年には「 Cloud Kingdom
」という拡張も出るので、さらに素晴らしいゲームになりそうだ。
● GKR: Heavy Hitters
重機バトルが嫌いな男の子なんていない。ゆえに「GKR: Heavy Hitters」は傑作。証明終了。いや、マジで他に付け足すことなど何もないわw しかも主役機は塗装不要。最高か! お値段にひるまず、保管スペースに困ってないならマストバイ。
● フォールアウト ボードゲーム
超人気電源ゲーのボードゲーム版。世界観は当然魅力的だし、シナリオもよくできてた。原作ものだけど原作知らなくても楽しめるってのは良作の証拠だろう。勝利を目指すとメインシナリオがあまり進まないのは欠点だと思ってたが、オープンワールドをボドゲに落とし込んでる以上、能動的に進めようとしなければ進まないのは当然なのかもしれない。定期的に追加シナリオが発売されるなら持っておきたいね。
● ヒストリー・オブ・ザ・ワールド 新版
もう何回目か分からない傑作のリメイク。そのたびに軽くなる方向で調整されてるが、それでもまだまだ重ゲーの部類。元がどんだけ重かったかってことよなw 一つ前(だったと思うが)のブリーフ版のマップがいまいちだったのを除けば、常によりよくなってるのは素晴らしい。やっぱりマルチは最高だな!(勝ったことないが)
● Betrayal at Baldur's Gate
「丘の上の裏切り者の館」に「D&D」のガワをかぶせたリメイク。元ゲー未プレイだが、これマジで今までプレイしてなかったのを後悔したくらいに最高のゲームだった。単なるテーマ変更に終わらず、プレイアビリティ向上のためのさまざまなルール変更がなされているところも高評価。「今度英語ばりばり読めるメンツで集まるんすけど、なんかいいボドゲないっすか?」って聞かれたら迷わずこれ一択だって答えるレベル(非現実的な前提)。パブリッシャーの関係で日本版発売は難しいらしいが、不可能ではないだろう。がんばって出すだけの価値は間違いなくあるよ。翻訳なら私がやるから(つーかやらせてください)どっかがんばって! あ、来年は「 Betrayal Legacy
」がもう十選に入ることが確定してるんでw
● クアックサルバー
バッグビルディングとプレスユアラックの奇跡のマリアージュ。ドイツ年間ゲーム大賞はたいてい毒にも薬にもならんようなのばっか選ぶんで信用してないんだけど、5年に1回くらい本物を選んでくるから油断できない。「バッグビルディングは要素を追加しやすい」という、デックビルディングにはない長所があることにも気づかせてくれた。今後はフォロワーゲームも増えるんじゃないかな。今運試しゲームしたかったら迷わずこれ。
そしてもちろん、今年も例年通りいかんともしがたいのもあった。以下はそんなボードゲームゴールデンラズベリー賞。もっとがんばりましょう。
Godforsaken Scavengers
John Company
Arranged!
Founders of Gloomhaven
Robit Riddle: Storybook Adventures
Forest of Fate
今年も大勢の方に遊んでもらいました。あいも変わらず定例会に参加してくれているメンバーに感謝を。参加率は下げ止まらず、レガシーゲーや1回性の高いシナリオ/謎解き系ゲーのプレイが難しくなる一方だけど、今手をつけてる分は何とか完走しましょう。
高価なゲーム、珍しいゲーム、言語依存性が極めて高いゲームを遊ばせてくれた旅団長さん、一味さん、いたるさん、たむらさん、しゅだっちさん、紙魚丸さんに感謝を。何をするにしても口を開けて餌が飛びこんでくるのを待つスタイルの私が、おかげさまで今年度も多様なゲームをプレイすることができました。
全員のお名前を挙げることはできませんが、オンにオフにとボドゲ関係でお相手していただいたすべての皆さんに感謝を。
拙い和訳を多数採用していただいたホビージャパン様とテンデイズゲームズ様に感謝を。
今年は新たに和訳を採用していただいたところも増えました。台湾の德斯克 (Dexker Games)様と、ご紹介いただいた梟老堂様に感謝を。数寄ゲームズ様に感謝を。おかげさまで食卓に並ぶ品が1皿増えました。今後も良作を取り扱われることを願っております(その翻訳を私に担当させていただけるとなお嬉しいです)。
新しいご依頼はいつでもウェルカムなのでお気軽にご連絡ください。
たくさんご依頼をいただけた反面、趣味でルールを訳したゲームの紹介記事をほとんど書けなかったのが残念です。そろそろ余暇の時間配分を再検討する必要がありそうです……いよいよ艦これ8:和訳2から艦これ7:和訳3にシフトするときが来たのかもしれません。
昨年度に引き続き、レガシーゲームの波はまだまだ大きくなりそうですが、今後は一般的なボードゲームとして高い評価を得たものがレガシー化するという流れが主流になるんじゃないかと思ってます。フルプレイに超長時間かかる以上、1回ごとのゲームの面白さがある程度保証されてないときついですしね。総プレイ時間が20時間以上かかるような面白さ未知数のゲームに突撃するチャレンジャーゲーマーばかりじゃないのでw また、私の興味の対象外なので詳しくは分かりませんが、どうやら紙とペン(そしてサイコロ)を使って書き(描き)こむゲームも流行ってるようです。今のところはビンゴの亜種か、「それは書くんじゃなくてタイル配置でもいいんじゃないか?」というゲームが多いように思いますが、この先紙ペンであることに大きな意味があるものが出てきたら注目したいところです。
来年もまた面白いボードゲームをたくさんプレイできますように。
【プレイ日記】友人宅ゲーム会 2024.11.09
【プレイ日記】チャリオッティア会 2024.10.29
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