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<相談>
築20年のマンションのリフォームで、ご相談です。
元々の排気は、お風呂とキッチンとトイレがそれぞれ独立していました。
別々の排気ダクトがあり、3本の排気ダクトは別々の排気口から排気されていました。
今回リフォームにあたり、排気ダクトによって部屋の中にできる梁が邪魔になってきましたので、設計の方が排気ダクトを一緒にすると言ってます。
一緒にすると他の場所の換気扇の影響を受ける事になります。また、元々独立しているので、独立している理由があるかと思うのですが、一緒にする事について、弊害はないのでしょうか。
<応答>
昔はトイレを独立させて、キッチン、風呂(+洗面)、トイレの3個の換気扇で、3本の排気ダクトが一般的でした。
キッチンは排気に油なども含み、また火器とも絡み、独立させます。家庭用なら直径150mmが一般的で、断熱材で覆います。この1本は減らせません。
最近は一定条件での24時間換気の義務化や切り替え動作の改良で、ユニットバスの換気扇をバス乾燥機付き24時間換気扇の親機にし、トイレや洗面所を副吸い込み口を取り付け、トイレの換気扇を省き、集中換気する時など吸い込み口を切れ変え、風量を変化させて、風呂の換気扇で、対応してます。
なので、トイレの1本減らしても問題ありません。
また、このダクトは家庭用では直径100mmが一般的で、結露防止のため、外壁から1mはダクト断熱します。まれに結露水が垂れる事があり、動線上に排気する場合は結露受けタイプの排気口をお勧めします。
せっかく、暖冷房した空気を換気扇は排出します。エネルギーがもったいないです。
排気する空気を給気する空気に熱を交換して換気する換気扇があります。
「全熱交換型換気扇」といいます。
もう一つ踏み込んで、せっかくなくなるダクトを吸い込み口にし、廊下天井に「全熱交換型換気扇」を設置し、各室、浴室、トイレ、に設置してはいかがでしょうか?
但し、バス乾燥機機能はありません。
窓や壁断熱材が高気密高断熱になっているなら、一つの選択肢です。
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