サウジアラビアのモハマド・ビン・サルマン皇太子が6月14日、ロシアに現れた。開幕したサッカーのワールドカップを観戦、ウラジミル・プーチン露大統領とは石油生産について議論したとされている。皇太子はここ数週間、公の席に姿を見せていなかったこともあり、4月21日にリヤドであった銃撃戦で負傷した、あるいは死亡したとする話も流れていた。
サウジアラビア国内には不穏な雰囲気がある。昨年8月に皇太子は暗殺されそうになり、10月には襲撃されたという噂が流れていた。そして11月の粛清。このときはイスラエル空軍が皇太子を守るために戦闘機を派遣したとする話もささやかれていた。こうした状況を警戒してビン・サルマンは姿を消したという推測もあったが、とりあえず生存は確認できた。