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2022.07.10
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 アメリカの経済学者で、医学誌「ランセット」のCOVID-19担当委員長を務めた​ ジェフリー・サックスは5月19日、SARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)は人工的に作られたと指摘 ​、アメリカにおいて独立した透明性のある調査を行う必要性を訴え、6月にはスペインのシンクタンク、​ GATEセンターでアメリカの研究施設から病原体が漏れ出た可能性を指摘 ​した。

 SARS-CoV-2が原因になってCOVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)が引き起こされるとされている。その伝染病の患者が初めて発見されたとされているのは2019年12月。​ その年の夏から秋にかけて数カ月にわたり、メリーランド州にあるフォート・デトリック細菌戦に関する研究施設が閉鎖された ​と伝えられている。廃液に絡む安全上の問題が発覚したことが原因のようだが、詳細は軍事機密だとして明らかにされていない。

 アメリカでは2019年1月から8月にかけての時期、中国でインフルエンザのパンデミックが始まるという想定の演習を実施。​ その年の10月18日から27日にかけて武漢では各国の軍人による競技会が開かれ ​、アメリカ軍からは172名が競技者として参加、代表団の総勢は369名だったという。

 競技団の一部は中国を訪れる直前、アメリカのメリーランド州にあるフォート・ビーバーで訓練している。この基地はアメリカ軍が生物化学兵器の研究開発拠点にしているフォート・デトリックから約80キロメートル、原因不明の呼吸器系の病気が流行したスプリングフィールドから10キロメートル弱の地点にあった。武漢で選手団が泊まった武漢オリエンタル・ホテルは問題の海鮮市場から300メートルしか離れていない。

 ウクライナでは2014年2月にクーデターでビクトル・ヤヌコビッチ大統領が暴力的に排除された。ヤヌコビッチの支持基盤だった東部や南部の住民は怒り、住民投票を経て南部のクリミアではロシアとの統合を選び、東部のドネツクでは自治を、ルガンスクは独立をそれぞれ決めた。

 動きの早かったクリミアでは住民の意思が実現したが、ドンバスではクーデター政権が送り込んだ軍隊と現地の義勇軍が衝突、それが現在まで続いている。

 アメリカ/NATOを後ろ盾とするクーデター体制のウォロディミル・ゼレンスキークーデター政権は今年3月からドンバスへの大規模な攻撃を計画、同時にロシア語系住民の粛清を実行する予定だったとされている。その直前、2月24日にロシア軍が動いた。

 ロシア軍が最初に攻撃したのは軍事基地と兵器級の危険な病原体を研究している施設だと言われている。攻撃が一段落した後、ロシア軍は文書を回収した。

 ロシア軍の核生物化学防護部隊を率いているイゴール・キリロフ中将は3月7日、ウクライナの研究施設で回収した文書から同国にはアメリカのDTRA(国防脅威削減局)にコントロールされた研究施設が30カ所あるとしている。

 ロシア国防省によると、ウクライナの研究施設で鳥、コウモリ、爬虫類の病原体を扱う予定があり、ロシアやウクライナを含む地域を移動する鳥を利用して病原体を広める研究もしていたという。またロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ウクライナの研究施設に保管されていたサンプルが証拠隠滅のために破壊されていると繰り返している。​ ビクトリア・ヌランド国務次官は3月8日、上院外交委員会でそうした研究施設が存在することを否定しなかった ​。

 研究のプランを立てているグループにはジョー・バイデンのほか、バラク・オバマ、ヒラリー・クリントン、ジョージ・ソロス、ハンター・バイデンなどが含まれ、国防総省やCDCなど国家機関が運営、巨大資本は資金を出し、医薬品メーカーも加わっている。生物兵器の開発だけでなく、自国では規制の対象になっている研究を行なってきたとも報告されている。

 COVID-19騒動の如何わしさは以前から指摘されていたが、それを支配層に属すジェフリー・サックスが口にしたのは興味深い。この人物はラリー・サマーズと同様、新自由主義の「伝道師」的な存在のひとり。1991年12月にソ連が消滅した後、西側の支配層にコントロールされていたボリス・エイツィンにアドバイスし、そのアドバイスによってロシアでは社会保障や医療システムは崩壊、人びとは職を奪われ、街には犯罪者と売春婦があふれた。

 そのサックスがバイデンやオバマの新自由主義的な政策に批判的な発言をしている。サックスと親しいジョージ・ソロスはウクライナに対してロシア軍と戦い続けろと言ってきたが、​ ヘンリー・キッシンジャーはスイスのダボスで開かれたWEF(世界経済フォーラム)の年次総会で、平和を実現するためにドンバスやクリミアを割譲するべきだと語っている ​。「封じ込め政策」で有名なジョージ・ケナンは1998年5月、NATOの拡大がロシアを新たな冷戦に向かわせると警告していた。






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最終更新日  2022.07.10 00:00:12


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