ドナルド・トランプ政権で国家情報長官を務めているトゥルシ・ギャバードが6月30日付で辞任すると伝えられている 。夫のアブラハム・ウィリアムズが骨肉腫と診断され、闘病を支えるためだとされているが、ロイターによると、ギャバードは大統領官邸に解任されたのだとする証言がある。
ギャバード長官はイランが核兵器を開発している証拠はないと発言、またベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を拉致、イランとの戦争、キューバへの軍事的な恫喝などに関する大統領と国家安全保障担当補佐官らとの協議に出席していない。トランプ大統領との関係が良好だったとは言えないだろう。
彼女が率いる「長官イニシアチブ・グループ」はジョン・F・ケネディ元大統領の死に関する文書の機密解除、選挙で使われる機器のセキュリティに関する調査、COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)に関する調査などに取り組んできた。 ギャバード長官はアメリカの政府機関が30カ国以上で運営している生物に関する研究施設120カ所を調査、その対象になっている研究施設のうち40カ所以上がウクライナに存在しているという。
ギャバード長官の辞任が伝えられる前、CIAが国家情報長官室を家宅捜索したとする話が流れた。長官自身はこれを否定しているが、FOXニュースはCIAがギャバードの部屋からジョン・F・ケネディ元大統領暗殺やマインド・コントロール計画MKウルトラに関するファイルを持ち去ったと伝えている。これらのファイルは公開に先立ち、チェックしていたという。
ケネディ大統領の暗殺にはCIA、FBI、シークレット・サービス、軍などアメリカの政府機関だけでなく、CIAの保護下にあったナチスの幹部、犯罪組織、その背後に存在する私的権力が関係していると言われているが、それだけでなくイスラエルの情報機関も関与している可能性が指摘されている。ケネディ大統領暗殺に関するファイルを全て公開することを義務付ける連邦法が存在するのだが、守られていない。
また、 トランプ政権は司法省が保有するジェフリー・エプスタインに関する約600万件の文書や映像、いわゆる「エプスタイン・ファイル」のうち約300万件を公開していない 。公開されたファイルは黒塗りだらけ。財務省関係のファイルも公開されていない。しかも エプスタインがライリー・キラリー私立探偵事務所を使い、自宅から6つの保管庫へ運び込んだコンピュータ、映像、写真、文書などを捜査当局は調べていない という。
MKウルトラは1953年2月からCIA長官を務めたアレン・ダレスが承認した人間の行動を制御するためのプログラム。1950年にCIAが着手した「ブルーバード」が前身で、翌年に陸、海、空3軍と共同研究へ移行、さらにカナダやイギリスも加わり、「アーティチョーク」と呼ばれるようになる。
1952年には「MKデルタ」と「MKナオミ」がスタート。MKナオミの拠点となったのは生物化学兵器の研究と開発で知られっているアメリカ陸軍のフォート・デトリック。そこではLSDを使った心理操作、暗殺用の毒、細菌戦用の菌などが研究されていた。
MKウルトラはフランク・チャーチ上院議員が委員長を務める特別委員会が1975年に取り上げ、問題になった。その当時のCIA長官はウィリアム・コルビーだったが、元長官のリチャード・ヘルムズが関連文書を廃棄させたとされていた。廃棄は違法だったのだが、ともかく存在しないので公表できないとされてきたのだが、どうやら廃棄されていない重要なファイルがあったようだ。このプログラムは個人を操るだけでなく集団を操る技術も研究していたと見られている。
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【 櫻井ジャーナル(note) 】