継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

2007.09.02
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
今週のゲストは元国土交通省河川局長で現在は水フォーラム事務局長、「幸運な文明」の著者の竹村公太郎さんです。竹村健一さんも言われた通り、お二人は親戚でも何でもありません。

以前もこの番組に登場されていますが、公太郎さんは専門である「水」の視点から日本列島や世界の文明を捉え、気象や地形が文明の発展、歴史に与えた影響を語り、ユニークな文明論にまで昇華させた方だと思います。
前著「日本文明の謎を解く」もかなりの掘り出し物で、日本列島は温暖化で海面上昇があっても大丈夫、ピラミッドはナイル川の治水対策だった、というような面白いアイデアが満載でした。
今回も日本文明と水にかかわる面白いエピソードなどを話していただきました。

関東はもともと大湿地帯であったが、徳川家康が利根川の流れを江戸湾から銚子に変える大土木工事をおこない、肥沃な関東平野をつくった。だから徳川家康は日本一の土木エンジニアだと思う。
安藤広重の浮世絵に日暮里に丹頂鶴がいるのが描かれているが、丹頂鶴は湿地の神(サルルンカミ)と呼ばれるほどで湿地にしかいない。このことから江戸にはまだ湿地が残っていたことが分かる。
また現代が温暖化していることは、浮世絵に江戸中が雪景色で描かれており、大雪が日常化していたことからも分かる。

このまま温暖化が続くと、150年後の北海道の人が今の絵(写真)を見て、当時の北海道には雪がたくさんあったんだよ、というかもしれないと健一さん。
公太郎さんの話では今年の富山では雪はほとんどなかったそうです。これは実は大変なことで、雪は神様が与えてくれた天然のダム。水を使わないときに溜めておいて、必要なときに流してくれる。このお陰で稲作ができるのです。



世界史とは「ユーラシアの暴力の歴史」だと思う。その中で日本だけ縁が切れて文明が築けたのは、海に囲まれていたということが大きい。
唯一、元寇があったがそれを撃退できた一因として、当時の福岡周辺が湿地帯でモンゴル得意の騎馬軍団、輜重隊である牛戦車が展開できなかったこともあるとか(公太郎仮説)。
同時に日本側の徹底抗戦によって船に篭らざるを得ず、そのうち台風がやってきて全滅してしまった。

海に囲まれて安全であったことに加えて日本はモンスーン地帯の北限に位置して、雨がたくさん降る。21世紀になり様々な資源が枯渇する中、水というもっとも貴重な資源が豊かにある日本は幸運、大丈夫、生き延びることができる、と続けます。

水資源という意味では、日本は島国であることから国際河川を持たない珍しい国、一国で川を所有できたので、国際的水争いをしないで済んでいる。
「ライバル」の語源は「リバー」で「同じ川の水を一緒に飲むもの」。顔を知っているが、仲が悪い者、争う者ということ。それほど水を求める争いは過酷ということ。

日本は本当にラッキーなのだということを日本人は理解して、21世紀も自信を持って、安心していけばいいと公太郎さん。

その代わり、交渉は下手になる。命がけの交渉をしたことはないから、と健一さん。

敵もいないが、仲間もいない孤立した文明。特異な文明、研究する価値があるとハチントンも語っているそうです。

日本人は本当に怖い敵が外にいないから、しょうもないことで内輪もめするのが好き、と健一さん。
それが最悪にでたのが第二次世界大戦、陸軍と海軍はアメリカと戦争している間も予算の分捕り合戦など内輪もめしていました。


そして資源のない日本は技術を磨くしかなかった。

国際的水争いはなかったがもちろん、国内では水争いは起こった。しかし日本人は水を技術と話し合いで分かち合った。これはなかなかできないこと。同じ言葉を話す同一民族だからできたこと、他人同士では闘うしかなかった。
水フォーラムを通じて、これら日本の水分かち合いの歴史、叡智を世界に伝えたいと思っている。

もう一つ、日本は食料、衣料の形で外国の水を輸入している(生産には莫大な水が必要)ことも忘れてはならない。我々の豊かな生活は世界の水を奪って成り立っている、という側面があることも認識しなければならない。

日本文明は湿地から生れた文明。稲(水稲)はもともと水草。稲を主食としたことで土を痛めない文明をつくることができた。麦や大豆などほかの穀物は大地の養分を収奪してしまうが、稲は水から栄養をとるので土を痛めない。


今後、どんなことを書きたいですか、という問いに答えて「これから全国各地の地形、気象を見つめなおして、こういうところだからこういうことをやっているのだ」ということを書いていきたい。
例えば東北で4月に行なう田植えを九州は6月まで待たないといけない。東北は雪解け水があるので早くできるが、九州は梅雨を待たないとできないということ。台風のリスクを冒しながら遅く田植えをしなければならないのも、水がないから。

僕の住んでいる千葉はほぼ中間ですが、大体5月の連休辺りが田植えシーズンです。北から南に移動する、桜前線の逆の田植え前線でしょうか。

ここでおおよその話は終わりです。僕も「幸運な文明」を探して読みたいと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.09.02 16:52:08
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

sanfg@ Re:文化の日は明治節(11/03) ゲンソウダイス ライター 虚偽 唐沢貴洋 …
剛力@ Re:NHKラヂオ深夜(10/31) くさなぎさん 情報ありがとうございま…
くさなぎ@ NHKラヂオ深夜 ラヂオ深夜便に落語の時間があり、五十年…
前田剛力 @ Re:都市対抗野球(08/28) くさなぎさん お久しぶりです。 番組に…
くさなぎ@ 都市対抗野球 番組の内容ではありませんが、前田さんの…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: