継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

2008.07.06
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今週のゲストは前駐仏大使の平林博さん、新著「フランスに学ぶ国家ブランド」の紹介を兼ねての登場です。先週の山本寛斎さんの番組でも言及されましたので近々登場されると思っていましたが、翌週でした。

また昨日の産経新聞「書評倶楽部」に森英恵さんの紹介でこの本が登場していたのも偶然です。
「フランスの『輝く国』のイメージは、フランス人が、文化の重要性、特に文化が『国のかたち』をつくることをよく理解し、意図して努力してきた結果である」のに対して日本は「素晴らしい都市の景観を台無しにし、経済を優先して大切なものを破壊してきた」と指摘しています。このような差ができた理由として日仏政府の熱意の差、国家予算に占める文化予算の比率の差をいい、防衛省はあっても文化省がない、と嘆いています。“絵になる日本”づくりへの提言がさすがに頼もしいと感じたそうですが、これは本を読んでみないと分かりません。

さて番組ですが、竹村さんの「国家ブランドという言葉、もっと流行ってもいいと思うけど」の言葉で始まりました。
竹村さんが最近宣伝しているのは「国家ファンド」ですが、つい先日、日本の年金資金投資がこの1年で5兆円以上の評価損を出している、というニュースもあって改めて国家としての商業活動の難しさを認識したところです。
特に日本の場合、国家が出てくるとすべてが硬直化してしまう気がします。「国家ブランド」でそういうことがなければいいのですが。

「日本のブランドを確立するために外交官たちが大使や公使で行っているときに現地でどんなことをやっているのか、皆さんに聞いてもらおうと思う」と竹村さんは続けます。

これに対して、平林さんは昔から「日本の国のかたち」というものを考えていたそうで、外国にいると日本がよりよく見える。そうした日本を世界に発信する、というのが自分の外交官時代の一番大きな課題だった、と語ります。

今回、本を出すに当って「国のかたち」というニュートラルな言葉をもっと能動的なイメージにするために「国家ブランド」という言葉を編集者と考えたとか。このようなことを平気で喋るあたりがお上の感覚、というか高級官僚出身だなあ、と思いました。


そうであれば改めていまさら「国家ブランド、日本ブランド」などと言い出す必要なないでしょうに。

すみません、どうも官僚の話は素直には聞けません。実績がすべてを示しています。

自分の受け取り方はさておき、平林さん曰く、現代は首脳外交の時代、首脳が発信する時代だと思っており、その尖兵として外交官の働く余地が昔以上に大きいと語ります。

ここで国家ブランドに戻って、フランスはこの国家ブランドつくりに成功していると語り、竹村さんも「国力の割りに存在感が大きい」と同意します。
これはフランスが国の「栄光」や「威信」に重きを置いていて、国内で国歌や国旗と触れ合わない日はないから、だと解説します。

子供の頃から国旗や国歌に身体をなじませる教育をしているのがアメリカやフランスでこれが普通の国、日本ではまず考えられない。フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」も国家のために戦え、という内容で、それを子供に歌わせている。
多くの国歌は「国のために銃を取れ」と歌う戦いの歌。世界平和や友愛とは別次元の考えだが、実際のところ、国歌は内容ではない。歌わせて国家の大切さ、威信を身に浸み込ませるのが大事。

日本でこんなことをやれば戦前に戻るのか!などと大事になるが、考えてみると日本の「君が代」のほうが非常におとなしくて、「日本の行く末がいつまでも平和にありますように」と内容的には現代にあっています。

もう一つフランスの優れているのは外交力で、アメリカにもロシアにも中国にも言うべきことはいう、と平林さん。独立自主の外交力の裏に理念があるのが大事。

サルコジ大統領も「改革をやろう」と言うと共に「商益のために人権を犠牲にしない!」とはっきり言っています。
中国には物は売りたいが、人権を守るように言うのもためらわない。大統領の軸がぶれていない、と大変な持ち上げよう。日本人はどうしてこうなるのでしょうか。



陰徳、沈黙は金、聞き上手というような言葉は大事だが、国際社会ではなかなか通用しない。国を背負っている人は国民のために発信し、主張していかないといけない。その裏には基本的な信念、外交をバックアップする力が必要で、その中でも一番大きいのが文化だと思う、と平林さん。

世界に何を発信する場合もフランスは最初に発言するイメージがあり、日本は一番最後について行くという感じ、と竹村さん。ここで中間です。

後半は「国際会議では日本人の代表にいかに喋らせるか、とインド人にいかに喋らせないかが重要と言われている」という平林さんのジョーク?で始まりました。
まあこれはよく言われている話ですね。

さて平林さんご自身、いかがだったのでしょうか。またそれだけ喋るインドが国際社会で尊敬され、国民も幸せな国になっているか、を考えた時、発信力の重要性にも割り引く必要を感じます。


伝統的な文化から最近のコンテンツ、マンガやポップミュージックに到るまで日本の文化力はすごい。しかしこれを政府として発信する予算も人もいない。民間でやっている状態。フランスの文化予算の1/10である、と官僚はすぐ予算の話にいきます。

正直言ってそうだからうまくいっている、徐々に広まっているのではないでしょうか。
国家が乗り出し、援助を与えると言い出した瞬間、すべてが官僚的になり、自由な発想、才能は消え去るのではと心配します。日本では政府が援助したものから順に悪くなっている、そんな気がします。

ここでまた首脳の発信力に話が戻ります。
世界中の首脳も国民も首脳の姿を見ているので今回の洞爺湖サミットも含め、日本も首脳がしっかり発言していただきたい、と平林さん。

洞爺湖サミットでは日本が議長なのだから発信するいい機会になったら、と思うのだがと竹村さん。
しかしこれまで報道されるところでは、北方領土の話もしないし、北朝鮮拉致の話もしない、などすべてを放り出している感のある福田さん、環境問題で日本はこれだけの支出をしますとご報告するだけの自虐的首相を演じるつもりなのでしょうか。

次期首相候補と目される麻生さんは比較的外に向かって言うタイプ、日本は世界第二の経済大国なのだからもう少し前に出てもでしゃばっているとは思われないでしょうね。

最近の首相で飛びぬけて発信能力があったのは小泉さん。日本では少し飛び跳ねていると見られていたが、外国では普通。
「改革の小泉」として肯定的に評価されていた、と平林さん。大統領になる前のサルコジさんに「あなたは改革をやるというのならフランスの小泉になりなさい」と言ったとか。ホンマかいな?と思いますが。

歴代首相では中曽根さんが出色だった、と思う。日本では出しゃばりのように思われたかもしれないが、国際的には普通。
小泉さんの場合も改革の小泉という評価が海外で定着していたので小泉さんとのツーショットを取りたいという首脳がたくさんいた、と語ります。
小泉さんのパフォーマンスを国民にも理解してもらいたい。ふざけすぎと思ったかもしれないが、もっと重要なメッセージが外国に伝わったと思う。

本当に国内の感覚とは違いますね。もっともオバサンの間では同じノリの人気でしたから、国際社会の感覚はオバサンに学べ、というところかもしれません。

最近の国のブランドづくりで大切な3つの側面がある、と平林さん、まとめに入ります。
それは環境問題の重視(ちょっとした不自由を我慢する)、景観の保護(町並みの保護、美化)そしてインフラ作り(空港の整備、東京環状線の建設など)。
こうしたものには少なからず犠牲が伴います。そこで個人の権利と公共の大きな利益との調和が必要になります。しかし戦後の日本では個人の権利が強すぎて結局、本人も含めみんなが不自由をしている状況。みんなで街づくり、インフラ作り、いい環境を作るということが日本という国の国家ブランドを高めるということ。自然には絶対に出来ない。みんなが意識しなければ出来ないのです。

全体的には官僚の発想が鼻につく感じはありましたが、最後の提言は僕も大いに賛同します。盛り上がって今週も終了です。





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Last updated  2008.07.06 14:24:55
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sanfg@ Re:文化の日は明治節(11/03) ゲンソウダイス ライター 虚偽 唐沢貴洋 …
剛力@ Re:NHKラヂオ深夜(10/31) くさなぎさん 情報ありがとうございま…
くさなぎ@ NHKラヂオ深夜 ラヂオ深夜便に落語の時間があり、五十年…
前田剛力 @ Re:都市対抗野球(08/28) くさなぎさん お久しぶりです。 番組に…
くさなぎ@ 都市対抗野球 番組の内容ではありませんが、前田さんの…

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