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毎年1月になると、新聞やニュースに「あの日から○○年」という言葉が踊ります。一応は当事者だった自分もなんとなくそういう扱いに慣れてしまっていました。
そんな折、先日ねぇねが「しあわせはこぼう」という教材を学校から持ち帰ってきました。
神戸市教育委員会監修の震災教育用副読本です。
この本はこんな歌の歌詞から始まります。
ねぇねに歌ってもらい、それを聴いているうちに涙が出てしまいました。
「しあわせ 運べるように」
地震にも負けない強い心を持って
亡くなった方々の分も
毎日を大切に生きていこう
傷ついた神戸を 元の街に戻そう 支えあう心と 明日への希望を胸に
響き渡れ 僕たちのうた 生まれ変わる神戸の町に 届けたい 私たちのうた 幸せ運べるように
平成13年生まれで、幸いにして身内に犠牲者のいないねぇねにとっては、
よその国の戦争と同じくらい遠くのことに思えるかもしれない。でも自分が暮らすこの神戸で起こったということ、
6000人以上の人が亡くなったことは頭に置いておいて欲しい。
「ねぇねは、大きいじいちゃんが死んだときのこと覚えてるでしょう?
亡くなったじいちゃん一人に対してたくさんの人が悲しんだでしょ?
この6000人の人たちそれぞれに家族や友達がいて、その人たちもとっても
悲しんだの。もしかしたらあなたの近くにいるかもしれない。
だから、この歌をちゃかして歌ったり、地震のことで冗談を言ったりするのは
絶対にやめてね。」と話したら、真剣な顔で頷いていました。
この歌は、6年間歌っていくそうです。どうか、この歌が阪神だけでなく、各地の震災で傷ついた全ての人の心を癒してくれますように。
こちらで聴けます↓ 「しあわせ運べるように」 臼井 真 作詞作曲