システムの限界を乗り越えた自社開発の意地 急激な成長は、裏を返せばシステムへの多大な負荷を意味していました。年間1.5倍のペースで膨れ上がる取引量に対し、楽天銀行のシステムは限界を迎えていました。日本最強の銀行システムを築くべく、2017年から検討を開始し、2018年にシステムのモダナイズに着手します。2019年には大規模なシステムトラブルという大きな壁に直面したものの、開発チームは歩みを止めませんでした。自社開発だからこそシステムを熟知している強みを活かし、各組織と週2〜3回という密な連携を継続。数年の歳月をかけて、見事にシステムの刷新を完遂しました。この「自社開発」の強みは、イノベーション of 新たな体験をもたらすスピード感にも表れています。例えば、スマートフォンの生体認証機能が普及し始めた初期には、エンジニアからの提案により、国内の銀行で初めてアプリのログインに生体認証を導入しました。この画期的なシステムを、企画からわずか6週間でローンチさせたスピード感は、内製化体制が整っているからこそ実現できた好例です。現在では、この金融システムを他社に提供する「BaaS(Banking as a Service)」ビジネスも、新たな事業の柱として成長しています。