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こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は百瀬です。本日競馬界にとって、大変悲しいニュースがありました。3月24日の高知競馬第10R競走。コスモシーウルフ号に騎乗した塚本雄大騎手が落馬。救急搬送されましたが、その日に死亡が確認されました。享年25歳。個人的には、デビュー前厩舎実習で訪れていた船橋競馬場、期間限定騎乗を行っていた金沢競馬場でお会いした事がありました。突然の訃報に言葉も見つからず驚くばかりです。心よりご冥福をお祈り申し上げます。改めて騎手という仕事の危険さを認識させられると共に、同様の事故が今後起らないことを、願うばかりです。さて、今日の話題は『眼鏡と実況』。個人的な話題で大変恐縮ですが、お付き合い頂ければ幸いです。私・百瀬普段はコンタクトレンズを着用しています。高校生の時は授業中のみ、眼鏡を掛けていましたが、学生時代からコンタクトレンズを使うようになり、コンタクト歴は15年以上。基本的には朝から晩まで、着けて生活しています。仕事中ももちろんコンタクト。弊社実況隊でコンタクトは私のみ。他の4人も視力は良くないようですが、皆、眼鏡を愛用しています。そんな"異端?"の私ですが、本日訳あって"眼鏡実況デビュー"することになりました。これはレースで使う双眼鏡です。眼鏡を掛けて実況している人は皆、目を当てる部分を織り込んで、ピタッとレンズに密着させます。私もこれに倣いますが、まず自分の顔と双眼鏡が接地しないので、視界が安定しません。また視線を手元の出走表(塗り絵)に向けると、眼鏡のフレームが邪魔して、いつもように見えない…。今度は一旦双眼鏡を外して、出走表を確認すると、双眼鏡を持つ手が微妙にブレて、思うようにレースに視線が戻らない…。こんな事の繰り返しが続き、結局、眼鏡実況初日はモニターに頼る場面がいつも以上に多くなりました。「これは慣れるまで相当掛かるな…」これが初日を終えた感想です。明日以降も続けて、徐々に"眼鏡実況"の感覚を掴みたいと思います。ちなみに競馬実況時の視線の向け方などは、こちらの記事を参考にして頂けると幸いです。(⇒『実況時の姿勢に関する考察』2022年02月28日更新)実況アナウンサーとして、喉のケアなど「声」を大切することはもちろんですが、レースを見るための「目」も非常に大切だと改めて実感しました。日々の目のケア、健康管理には注意しつつ、コンタクトレンズでも眼鏡でも、つつがなく仕事できるよう日々工夫して行きたいと思います。実況時の必需品!双眼鏡と眼鏡を出走表(塗り絵)
2024年03月25日
日曜日担当の高橋華代子です。 皆さんは、埼玉県産品ショップはご存知ですか? 浦和競馬ファンはもちろん、南関東競馬ファンにはお馴染みの場所ですが、最近は新しいファンの皆さんも増えてきたので、改めてご紹介させて頂きますね。 埼玉県産品ショップとは、浦和競馬場内にあるグッズショップです。 浦和競馬オリジナルキャラクターのウラワールや浦和ジョッキーズに関連したグッズ販売。さらに、埼玉県にちなんだグルメも味わうことができます。 以前に比べると、ウラワールのグッズがどんどん増えているんですよ。 新商品は、ウラワールのイラストが描かれたトートバッグ。ブラック、ナチュラル、グレーの3種類があり、1つ600円っていうのもお手頃価格です。とても丈夫で、使いやすいですよ。 比較的新しいグッズが、ウラワールの三連チャームとメモ帳。こちらも、すごくかわいいんです。どちらもしっかりしたつくりなのですが、お手頃価格。小さくて軽いので、お土産にもおススメです。 埼玉県にちなんだお菓子やお酒なども販売しています。以前お聞きしたグルメ部門の一番人気は、この秩父B級グルメのみそポテトチップなんですって! 美味しすぎて、食べ始めたら止まりません(笑)。 競馬場のグッズショップは、競馬ファンにとってもワクワクする空間。埼玉県産品ショップも、とても楽しいですよ。そして、今後さらに発展していくことも期待しています(^^) ここは、浦和競馬場の本場開催日とJRA場外の日曜日に営業しているそうです。 さぁ、浦和開催が3月25日(月)から29日(金)まで行われます。 27日(水)は南関東牝馬クラシック一冠目・桜花賞!!!
2024年03月24日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。1週間の休催を経て今週から園田競馬がスタート。4日間連続開催でしたが出馬登録が多く下級条件は※出走頭数制限が解除され、フルゲート12頭でのレースが多くなりました。※C3、C2クラスは最大頭数10頭。特別戦は除く。力量が拮抗し高配当決着が多い難解な4日間。今週は8本の6桁配当が出ました。開催前に馬場整備が行われましたがこれまでの園田らしい前有利な傾向。ただ、先行争いが激化したレースは差し馬が脚を伸ばし馬券圏内に絡んでいました。開幕日の3月19日(火)のメインレースには重賞11勝馬の ラッキードリーム が登場。五分のスタートからハナを主張。前走の白鷺賞に続いて逃げの競馬。ゴール前はJRAから転入のドンカポノに迫られますが押し切りました。次週、ドバイゴールデンシャヒーン(G1)に挑戦するイグナイターへエールを送る勝利となりました。3月30日(土)にアラブ首長国連邦のメイダン競馬場で行われるG1ドバイゴールデンシャヒーンに出走する兵庫のイグナイターが戦いの地へ移動!無事に到着し、来週の大一番に向けて調整が進められます。新子調教師も現地入りされました。リニューアルされたウイナーズサークルが今開催から使用。口取り写真スペースと表彰スペースに分けられ、固定のお立ち台が設置されました。3月20日(水)は祝日開催でしたがお昼前から天気が急変。風速10m前後の北西の風に大粒の雨が降り気温が急低下。午前9時は13℃台でしたが最終レースの時間帯には3.4℃まで気温が下がりました。私が実況を担当した4R~6Rまでは雨が強風に乗って実況エリアに吹き込むアクシデント。無事にレースは終えましたが雨に濡れながらの実況。メインレースも再び暴風雨に見舞われ・・・散々な1日でした(笑)。姫路競馬場のマスコットキャラクター「ひめたん」は誕生5周年。水曜日の10レースに「ひめたん5歳お誕生記念」が行われました。表彰式にはそのたん&ひめたんが登場。そのたんにマイクを奪われて苦笑いしている所を「そのだメールひめじメール」の公式SNSで激写されていました(笑)。☆ツムタイザン 遠征重賞V同日の笠松競馬場では第45回マーチカップが行われ兵庫のツムタイザンが優勝!単勝1番人気(1.3倍)の期待に応えました。道中3~4番手を追走しますが勝負どころでは馬群の真ん中。ライバルにマークされながらも徐々に進出を開始。3、4角は内をロスなく通り直線で逃げていたセイルオンセイラーを捕らえました。前走から+7kgで初の輸送も克服。本来のパフォーマンスを発揮して重賞4勝目。今後に向けて弾みをつける勝利となりました。杉浦健太騎手は重賞16勝目。木村健厩舎は重賞3勝目です。木曜日は朝から冬の寒さ。午後は雪が降る時間帯もあり、不安定な天気が続きました。3月21日のメイン「芦屋川特別」は兵庫のテーオーターナー(盛本厩舎)がV。大柿一真騎手がJRA交流を勝利しました。鋭い決め手を武器に条件戦から地道にオープンまで登り詰めたテーオーターナー。5月の兵庫大賞典に弾みをつけました。3月22日(金)のメインレースはガリバーストームが負けなしの園田1400m戦でA2クラスを勝利!鞍上の広瀬航騎手はこの日が40歳の誕生日。バースデー勝利を挙げました。その広瀬航騎手は来週火曜日に高知競馬場へ遠征します。3月26日(火)に高知競馬場で行われる第26回黒船賞(Jpn3)でタイガーインディ(保利良平厩舎)に騎乗予定。2月の兵庫ウインターカップで初重賞制覇を飾ったコンビで初のダートグレード制覇を目指します。枠順は7枠10番。前走同様外枠に入りました。https://www.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/DebaTable?k_raceDate=2024%2f03%2f26&k_raceNo=5&k_babaCode=31黒船賞は3月26日(火)高知5R、16時45分発走予定です。↑Charge 2001年5月号より次週の園田競馬は3月26日(火)~28日(木)までの3日間開催。※アイスバーグ号の献花台設置は次週までとなりますのでご注意ください。3月28日(木)には西日本交流の新設重賞、第1回ネクストスター西日本(1400m)が行われます。来月の兵庫チャンピオンシップに向けての前哨戦。他地区からはご覧の通りです。 ウェンティ(佐賀) トゥールリー(佐賀) ウオタカ(高知) ホーリーバローズ(高知) リケアサブル(高知) ワンウォリアー(高知) アグロドルチェ(高知) 地元からはクラウドノイズなどが登録しています。 ※3月22日時点の情報高知のリケアサブルにはJRAの小牧太騎手が騎乗予定!!兵庫所属時に使用していた騎手服で騎乗するとの情報が金曜日の夕方に入りました。↑Charge 2001年5月号よりネクストスター西日本と同日にJRA交流が組まれていて小牧太騎手が遠征予定。リケアサブルを管理する高知の田中守調教師は小牧太騎手と同期。JRA交流で騎乗予定馬が出走した場合は同期タッグ実現となります小牧太騎手の貴重な騎手服姿が見られる可能性がある木曜日のネクストスター西日本は是非現地でお楽しみください。小牧太騎手が兵庫の重賞を勝ったら何年ぶりでしょうか?……答えは来週のブログに掲載します。その翌週には菊水賞(4月3日)、兵庫女王盃(4月4日)と注目の重賞レースが続きます。熱戦が続く園田競馬から目が離せません!!
2024年03月23日
金曜日は、古谷が担当します。 先週から始まった能力検査は、21日に2回目が行われました。先週は2歳馬のみでしたが、今週から3歳以上の古馬の能力検査が始まりました。2歳は800mですが、3歳以上は1000mで実施され、受検馬の格付けに応じて基準タイムが異なります。未出走馬、半年以上の休養馬、タイムオーバー明けの馬などが受検する形なので、2歳馬の能検よりハラハラドキドキすることは少なくありません。実際、不合格の馬が出ましたし、その馬たちは開幕までに毎週ある能検で合格を目指す形となります。 先週のブログにも書きましたが、能力検査を受検した馬たちの上がり3Fやレースラップは、ブログ「なまらふるやっち」に掲載していますので、この数字を参考に能検動画を見て頂ければと思います。 さて、能検が終わると、数分後にはゲート練習が始まります。2歳馬が能検を受ける際、ゲート練習を2回行うことが義務化されています。能検を終えたばかりの騎手たちが、休む間もなくゲート練習に向かうこともありますが、21日は真っ先にシルトプレが馬場に出てきました。(馬場へ向かうシルトプレ) シルトプレは、15日の坂路で今年最初の追い切りを行いました。3F36秒0-2F24秒2-1F12秒5(直一杯)と、攻め駆けはしないタイプでごく普通のタイムでした。今回は内走路でのゲート練習を兼ね、飛び出した後はスピードを緩めず、終始馬場の大外を回り、直線は石川倭騎手がしっかり追って、ゴールまで駆け抜けました。個人的に計測したラップは、4F51秒2-3F37秒9-1F12秒9(直一杯)でした。米川昇調教師は、「北海道のシーズンが始まる前の調整なので、やはり難しさがあるのは確かです。現状はまだ動きが重い感じはしましたが、あと1本あるので、しっかり調整していきます」と話していました。その話の後に「昨年のエルムSで強い馬と揉まれ、今までと違うレースぶりで5着に追い込んだ経験が、その後の走りにつながっていると思います。左回りの方がパフォーマンスが良いので、川崎記念を目指すことにしましたが、相手が強いとはいえ、強い相手にぶつけていかないとね。夏の大目標のためにも、頑張りたいと思います」と続けて話してくれました。海を渡らなければならない立地の不利がありながら、ホッカイドウ競馬の陣営は挑戦の気持ちを抱いています。これが、レースレベルを高める最大の要因です。昨年のホッカイドウ競馬年度代表馬の走りを、「川崎記念」で大いにぶつけて欲しいと思います。
2024年03月22日
木曜担当のよこてんです。 3月20日、“新しい3歳ダート三冠路線”三つ目の前哨戦である京浜盃が大井競馬場で行われ、地元大井所属のサントノーレが優勝しました。★京浜盃を制したのは大井・サントノーレ。鞍上は門別の服部茂史騎手 今年からjpnII格付けとなった京浜盃はJRA勢3頭・地方競馬勢6頭の計9頭で争われたわけですが、サントノーレは2着以下を7馬身突き放す完勝、それも突き放した相手はブルーバーとCの覇者アンモシエラだったのですから価値は十分。だったのですが・・・。 既報のようにサントノーレ号はレース後に右膝骨折が判明、少なくとも三冠前半戦からは離脱、休養ということになったとのこと。 レース後、同馬を管理する荒山勝徳調教師は「さらに強いメンバーとも戦えるような状態で次も挑みたい」と、また手綱を取った服部茂史騎手も「馬が成長して反応が良くなっているのが前走と今回の違い。馬の芯ができてきたのだと思う。雲取賞組が出てくる次回も負けないように立ち向かっていきたい」と非常に前向きなコメントでしたし、後述する出走権の関係からもこれで羽田盃の最有力候補に躍り出た・・・と現場では盛り上がっていただけに残念なニュースになってしまいました。★陣営も喜びに満ちていたレース後と見えただけに残念 地方勢では地元の大将格になると見られていたダテノショウグンが5連勝後に戦線を離れたままになっており、ここでのサントノーレまでの、全日本2歳優駿から京浜盃まで地方馬最先着してきた同馬の離脱は、地方勢にとっては大きな損失ですよね・・・。地方馬同士の中では強力なライバルでもあるわけですけども強い馬がいない三冠路線が面白いわけがない。両馬の一日も早い戦線復帰を祈っております。 さて、1月のブルーバードCから始まった3歳ダート三冠路線の前哨戦が京浜盃で終わり、次戦は三冠第1戦となる羽田盃になります。今回はこの機会に“3歳ダート三冠路線の出走枠”について、自分用の確認も含めて、改めて見ておきたい・・・というのが今回の主なお題。 再編されて今年からリスタートした3歳ダート三冠路線、その出走馬の選定方法はJRA所属馬・地方所属馬で流れが異なります。 地方所属馬に関してはTCKサイトの『3歳ダート三冠競走等における地方所属馬の出走馬選定方法』(PDFファイル)、JRA所属馬に関してはNARの『3歳ダート三冠路線における中央所属馬の出走馬決定方法』(PDFファイル)が発表されておりますのでそちらで詳細をご確認ください。 意外にわかりづらいので最初に主なところを箇条書きすると、○羽田盃・東京ダービーはJRA・地方とも前哨戦上位馬が最優先○東京ダービーの地方馬は羽田盃およびトライアル競走・指定競走からの権利持ちで枠の過半数に○前半二冠においてはJRA所属馬が別路線から入ってくるのはかなり狭き門○ジャパンダートクラシックは前半二冠とは実質的に別 まず一冠目の羽田盃。フルゲートは16頭でJRA4頭・地方12頭の内訳。 JRA所属馬は(1)「京浜盃で5着以内の上位2頭」と「雲取賞で5着以内の上位2頭」がまず優先、次に(2)「京浜盃または雲取賞5着以内で(1)以外の上位馬」、つまり“掲示板に入ったけどもJRA勢では3番手以下”の馬が上位で、収得賞金順の選定は(3)でその次となります。 地方馬は雲取賞・京浜盃の上位2頭とブルーバードC・スターバーストCの1着馬が優先出走権。指定競走になるのはクラシックチャレンジ(4月8日大井1800m)で、優先出走権ではないもののその勝ち馬もまず羽田盃の切符を手にできるでしょう。残りが収得賞金順で出走枠に。 二冠目の東京ダービーもフルゲート16頭、JRA4頭・地方12頭の配分も羽田盃と同じ。 JRA所属馬はまず(1)「羽田盃5着以内の上位3頭」と「ユニコーンS2着以内の上位1頭」。(2)が「羽田盃5着以内で(1)以外の上位馬」と「ユニコーンS2着以内で(1)以外の上位馬」。ちょっとわかりづらいですが“羽田盃に出走したJRA馬4頭がすべて掲示板圏内を確保した場合の4頭目”、“ユニコーンS1着馬と2着馬まで入るか、あるいは地方馬が勝ったときの2着のJRA馬”ということだと思います。そしてここでも収得賞金順選定馬は上記に次ぐ順位。 地方馬は「羽田盃上位3頭」「ユニコーンS2着以内の上位1頭」と、トライアルであるクラウンカップ(4月2日川崎1600m)・東京湾カップ(5月2日船橋1700m)のそれぞれの勝ち馬が優先出走権。最大6頭がまず埋まりますね。 そして指定競走が3つ。まず東京ダービーチャレンジ(5月13日大井2000m)。そして盛岡でのダイヤモンドC(5月5日盛岡2000m・東日本交流)と園田での西日本クラシック(5月1日園田1870m・西日本交流)。優先出走権ではないですが、ここまでで9頭。 なので収得賞金順での枠は羽田盃よりもぐっと少なくなることになります。 三冠目のジャパンダートクラシックはフルゲート頭数こそ前の二冠と同じですが内訳が変わってJRA7頭・地方9頭に、そして優先出走権は「不来方賞1着・レパードS1着」というのがまずJRA・地方共通、地方馬のみ「黒潮盃1・2着」が加わります。 つまり直接の前哨戦から埋まる枠はJRA馬は7頭中の最大2、地方馬は9頭中の最大4。こちらはJRA馬・地方馬とも枠の過半が収得賞金順で決まるという、前半二冠とは違う構図になっています。 ちなみに今年からJpnIIになる不来方賞はJRA5頭・地方11頭の枠でJRA所属馬は収得賞金順、地方馬は、地元馬にはやまびこ賞1着馬に出走権がありますが他は選考委員会による選定です。 東京ダービーまでの三冠路線の着順によらず、不来方賞から参入する形であってもジャパンダートクラシックの枠は十分に獲れる・・・という形になっているのが前半戦と趣が異なる点といえます。 少なくとも東京ダービーまでに関しては、JRA馬・地方馬ともに、東京ダービーを目指すなら羽田盃に、羽田盃に出るには雲取賞・京浜盃などの前哨戦から三冠路線に参加するのがまず近道。 地方馬の方は東京ダービーであれば東日本交流・西日本交流のレースから出走権を得ることも可能な分、JRA馬よりは“切符”を手に入れやすいと言えますが、JRA馬は雲取賞か京浜盃で権利を獲っておかないと東京ダービーへは手が届かなくなりかねません。 ではJRAから地方に移籍した馬の場合はというと、“JRA所属時の獲得賞金は選定時の収得賞金に加算しない”“転入初戦では三冠の3レースに出走できない”規定があります。なので前哨戦で好走して賞金を加算して・・・と計画的にレースを選んでおかないと三冠レースに進めなくなる可能性がありますし、ダート狙いで地方移籍するなら早めに・・・ということにもなってくるでしょう。 さしあたり直近の羽田盃で出走枠の状況を考えてみましょう。 まずJRA勢。アンモシエラ、ハビレ(京浜盃5着以内の上位2頭)、ブルーサン・アマンテビアンコ(雲取賞5着以内の上位2頭)が枠を占めており、これらに次ぐのがイーグルノワール(雲取賞4着)、シークレットキー(京浜盃4着)。それ以外の馬が出走したい場合は収得賞金順の選定にはなりますが、先の6頭が手を挙げているかぎりそれ以外の馬に出走枠は回りません。★アンモシエラ/JRA 京浜盃2着★ハビレ/JRA 京浜盃3着★ブルーサン/JRA 雲取賞1着★アマンテビアンコ/JRA 雲取賞2着 地方馬はサントノーレ・フロインフォッサル(雲取賞の地方上位2頭)、サントノーレ・ティントレット(京浜盃の地方上位2頭)、ブルーバードCはJRAのアンモシエラが勝っているので対象無し。そしてスターバーストCを勝ったマッシャーブルムを加えてのべ4頭が優先出走権持ちになりますが、前述の通りサントノーレが離脱したので3頭。地方馬枠は12あるので9頭分が収得賞金順になりますね。★ティントレット/地方 京浜盃5着★フロインフォッサル/地方 雲取賞5着★マッシャーブルム/地方 スターバーストC1着(写真は京浜盃出走時) 地方馬はまだ未確定分が多い。一方のJRA勢は、先に触れた選定方法からすれば、羽田盃はおろか東京ダービーまで大まかな顔ぶれが見えている。というところにダート三冠路線の選定方法の特徴が浮かび上がっていると思っていただければ。 ここまでの選定方法や出走枠の配分はそれぞれ「初年度」という但し書きがついていまして、来年以降はまた変わってくる可能性があります。南関以外の地区に残った3歳重賞路線との整合性にも手が入っていくのかなと思ったりしますね。なんとなくですけども。 前にも書いたような気がしますが、かつての3歳ダート三冠路線も毎年のように形が変わっていましたしね。むしろしばらくの間は頻繁に形が変わると思っておくくらいが良くて、大事なのはその先でどういう形に定まるか?なのでしょう。 個人的な注目点はやはりダイヤモンドカップ。フジユージーンがこの路線に進んで、来襲するであろう南関や北海道からの遠征馬を破るくらいの走りを見せてくれたならば、東京ダービーへの道も拡がるんじゃないかなと期待しているのですが。そこはまずスプリングカップ次第ということで。
2024年03月21日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週も、この中間に出かけた競馬場の様子を。 まずは、先週木曜日・14日の名古屋競馬場から。 むしろ寒い冬場にナイター開催が行われがちな名古屋競馬場。 夏暑く、冬には寒い東海地方ですから……この冬を果たして乗り切れるのか!?と思われましたが、今年の冬は幸い暖冬。この日も、寒さはそれほどでもなく過ごしやすい陽気でした。 周囲は物流倉庫ばかりのこの場所でも、こんな夕暮れ時の風景が見られます。 メインレースは、牝馬の重賞・若草賞土古記念。 3歳馬のレースだった昨年までからモデルチェンジして、今年からグランダムジャパンの古馬・春シーズンのレースとなりました。 同じ東海地区の笠松で、9日前にやはりグランダムジャパンに組み入れられた重賞・ブルーリボンマイルが行われており、どちらかのレースで使い分けになると思われていましたが……なんと!南関東からジュランビルとグレースルビーの2頭が連闘で遠征してきました。勿論、輸送も2往復。ジュランビルは先週の段階で連闘すると聞いていましたが、笠松で勝って次走未定になっていたグレースルビーが名古屋にもやってきたのには驚きました。 ジュランビルは前走に続いて馬体を減らしてしまいましたが、グレースルビーは僅かですがプラス馬体重。 注目されたのは、勿論セブンカラーズ。 8戦無敗で昨年の東海ダービーを勝った後、脚部の治療のために休養していました。先月の復帰戦も快勝して、狙い通りこのレースに照準を合わせてきました。 スタート後、最初のゴール板前 内枠を引いていたセブンカラーズが、先行してコースを取る形。 直後の外に高知から遠征してきたモンサンラファータ セブンカラーズの真後ろは、やはり南関東から参戦のサーフズアップ(青帽) 前週笠松では逃げ切りだったグレースルビーは、位置が取れずに中団……。 正直、厳しいいちなのかと思ったんだけどな。 4コーナー、セブンカラーズが一旦後続を振り切ってリードを取った時には、一瞬「やはり!」と思わせました。しかしそこから速度が続かなかったのか、後続が再度差を詰めてきます。 4コーナーで、サーフズアップを内からどかしながら外に出してきたグレースルビー(赤帽)が、直線は馬場の真ん中から追い上げる。 グレースルビー 何と!グランダムジャパンの重賞を連闘で連勝!! これで一気にポイントを稼ぎ、シリーズのトップに経ちました。 セブンカラーズは、直線で4着まで後退。「行くつもりで、という指示でした。」 山田祥雄騎手は、そのようにこの日の作戦を明かしました。 恐らく、内が重たい馬場状態と枠番を勘案してのことではないかと思われます。「逃げる形のレースは合わないのではないかと思います。これまでも、終いは止まっていましたから。でも、まだ負けていない中で冒険も出来ませんし……」 古馬相手のレースも、まだ2戦目。 力量としても、これから、と言うところなのかも知れません。「シュッと行く脚は持っている馬ですから、控えてその一瞬の脚を活かすレースも、出来るのではないかと思っています。」 今後、新しい味が出て、また活躍の道筋を見いだせるかどうか。 セブンカラーズの「第二章」は、まだ始まったばかりです。 グレースルビーに騎乗した達城龍次騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 レース後、ファンの求めに応じてサイン 前週は、初めて行った笠松で勝利 この日も、初めての名古屋で勝利 東海地区では、いずれも無敗の男(笑) 全く異なるレース振りでも、馬を信じて操り勝利に導いた手綱捌きが見事でした。 あとは……オーナーと厩舎のスタッフのみなさん。馬の周りの人々。 グランダムジャパンの優勝を目指して、リスクを取っての遠征は、見事な勝負駆け成功。出走を決断した胆力と、馬を仕上げた技術力には、賛辞を送りたいです。 来週の名古屋も、26日火曜日から4日間のナイター開催。 28日木曜日には、ネクストスター中日本が行われます。 週末の16日から17日にかけて、仕事で帯広競馬場に呼んで頂きました。 年度区切りの、シーズンファイナル。 16日のイレネー記念当日は、素晴らしい晴天 正門を入ってすぐの所のイレネー像も、青空をバックに映えています 私の仕事は「おみくじ馬券」の販売 似合うでしょ?(笑) ポチ袋の中には、ランダムに馬が選ばれた単勝複勝の馬券が1枚ずつ。 計1000円。 この日は100セット、翌日のばんえい記念当日は予定より増やして150セット わずか20分で完売しました。 「この日だから」競馬場に来たお客さま方が馬券を手にしやすいように、という趣旨の企画でしたが、蓋を開けてみれば「いつもの競馬ファン」の方も先を競うように列に並んで買い求めていました。くじ引きで出てくる、っていうことそのものが、「もう一つの面白さ楽しさ」に十分なっているのでしょう。 私の仕事は、短時間で終わってしまいましたが…… 私もお客さま方と、楽しい時間を過ごさせていただきました。 翌日のばんえい記念当日は、更に盛況 元プロレスラーの武藤敬司さんのトークイベントは…… 1レースが始まる2時間前の回でも、案の定ごらんのお客さまの入り 遠くて、ステージ上の姿が見えない……(汗) この日は、夕方から雪の予報が出ていて、予報通りばんえい記念は雪の中での決戦となりました。 この写真、わかります? みんな、頭の上に雪を積もらせながら、思い思いの馬を応援していました。 最終レースの後の「走路開放」に、私も取材でお願いして参加させていただきました。 雪の降る中ではありますが、先着で申し込まれた50人のお客さま方が参加 このように第2障害に登って、その高さを実感していました。 第2障害から振り返って、スタート地点を望む やはり気になるのは、走路の砂 どんな砂なのかな 近隣の川砂が使われています。 川砂なので思ったよりも粒は粗くて、「砂以上砂利以下」といった感じ 大きさも不揃いなところが「天然素材」を使っているという感じがします 砂利のような感じでも、足を踏み入れると結構フワフワで沈み込む感じ 歩くのには本当に力が要ります。 こういうところを歩いて、馬は頑張っているんだな。 馬場管理の方によると、レースが終わってすぐに「ロードヒーティング」を切ったとのこと。 現状で、表面から少し下の砂の温度は、50度ぐらいにもなるそうです。 確かに、雪がザンザン降っているのに、コース上には雪が積もらない。 そんな風に、冬場のばんえい競馬のコースは維持されているのですね。 シーズンラストのこの時期でないと出来ないイベント。 参加したお客さま方もみなさん大興奮のひとときでした。 また4月になったら、みなさんまた、この場所でお目にかかりましょうね。
2024年03月20日
火曜日担当の太田です。令和5年度の開催が終了しました。ファンの皆様のおかげで、前年比100%を超える売り上げを達成。今季は難しいと考える人も多かったと思いますが、本当に多くの皆さんにばんえい競馬を楽しんでいただきました。発売金額は、55,958,001,000円 前年比100.86%。帯広競馬場の入場人員も好調で、336,289人前年度比120.17%。、昨年度を上回り帯広市単独開催最高額。記録更新となっております。皆さん本当にありがとうございます。まだまだ、ばんえい競馬を知らない人も多いかと思います。ばんえい競馬の魅力を少しでも皆さんに知ってもらえたら本当に幸いです。今季初めてばんえい競馬に参加した方も、楽しいと持っていただけたら、ぜひ多くの方に魅力を広めてください。ばんえい競馬は人それぞれの楽しみ方があると思います。馬券はもちろん、馬、ふれあい動物園、場内イベント、我々が行っているテレビや配信などなど・・・魅力を広めていただき、さらにばんえいの輪が広がっていけば嬉しいですね。まだまだ伸びる余地があると思っております。皆さんこれからも何卒よろしくお願い申し上げます。最終週のばんえい競馬は変則15日(金)から3日間の開催でした。最終週は多くのイベントなどで盛り上がっていましたが、その話はまた次の機会に。今回は16日(土)3歳頂点決戦イレネー記念、そして、17日(日)最終日のばんえい記念についてお話していきます。16日(土)は3歳頂点決戦第55回イレネー記念BG1が行われました。今年の3歳馬戦はなかなか混沌としたレースが多かったですね。そのなかで、ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞を快勝したライジンサンが頭一つ抜け出した印象で1番人気。翔雲賞から直行でイレネー記念挑戦となりました。変則3冠となるのか大注目でした。2番人気は翔雲賞2着のミチシオ。3番人気はウルトラコタロウが推されておりました。勝利したのはライジンサンでした。(主催者提供)どの馬も重量的には厳しい中、ライジンサンは道中先行集団の後ろ。第2障害で先行したホクセイハリアーが障害を仕掛けたところで、第2障害に手前。そこから慌てることなく、障害をひと腰で登っていき、降りてからは持ち味を発揮。切れを見せて残り30mで先頭に立つと、そこから突き放す展開。さすがにゴール前で一度止まりましたが、リードがあったので、問題なく立て直しての勝利となりました。2着には牝馬、黒ユリ賞馬スマイルカナが追い込んで、ウルトラコタロウが3着入線。ほぼ完ぺきなレース運びだったライジンサン。ゴール前止まることも織り込み済みだったようで、鈴木恵介騎手も全く慌てることなくゴール。大河原調教師も唯一気になるところは1枠だったようですが、全く問題なく、鈴木騎手がうまく乗ってくれたとお話しておりました。(主催者提供)混沌としていた世代戦をしっかりと制して、1強という感じになったライジンサン。来年度の戦いが楽しみになりました。今後はハンデとの戦いになりそうですね。(主催者提供)今の所勝負付けは済んだという感じですが、まだまだ成長著しい3歳馬。来年度の世代戦はライジンサンを中心にというのは間違いなさそうですが、ほかの馬たちの成長次第では、主役交代というのもないとは限らないですね。2歳シーズンは全く活躍できなかった馬が、3歳シーズンになって急に活躍しだす馬も多くいるので、今後この世代の戦いがどのように変化してくるのかじっくりと見ていきたいと思います。17日(日)今年度ばんえい競馬最終日は、多くのファンが詰めかけ、入場人員も昨年を超える多くのファンでにぎわいを見せておりました。ばんえい記念は7レース。雪予報で出ていたので、いつ雪が降るのかというのも注目されておりました。何とかもっていた空模様でしたが、雪は5レースぐらいにぱらぱらと降り始め、ばんえい記念が行われた7レースは完全に雪降り馬場でのレース。開催途中から降り始めた雪ということで、馬場状況はジョッキー心理も影響するという感じでしたね。昨年はおよそ3分半かかっていたレース時計でしたが、今年は3分切る感じかなという馬場。そんな雪降り馬場でのばんえい記念となりました。昨年の覇者メムロボブサップが1番人気。ライバルアオノブラックが2番人気。1昨年の覇者メジロゴーリキが3番人気。勝利したのはメジロゴーリキでした。(主催者提供)さすがにばんえい重量1トン。道中のペースは緩やか。それでも昨年より速いペースでの前半でした。果敢に先行したメジロゴーリキ。有力のメムロボブサップやアオノブラックは、先行馬よりやや後ろからのレース。先に仕掛けたメジロゴーリキが1トンの重量をひと腰であげて、逃げる展開。メムロボブサップは二越。この差が大きかったですね。やはり馬場か軽くなっていたということもあり、メジロゴーリキが止まらずの逃げ。メムロボブサップは持ち前の末脚を見せるものの、前が止まらない。結果帯広記念同様のメジロゴーリキの逃げ切りで王者返り咲きとなりました。メムロボブサップが2着。3着には5番人気のコマサンエースが入線。アオノブラックは追い上げたものの、ゴール前で止まってしまい4着という結果。1昨年も軽い馬場の中でメジロゴーリキが勝利しているだけに、雪が降ればメジロゴーリキが有利かなと思いましたが、まさにその通りの結果でした。前日のイレネー記念同様、鈴木恵介騎手の腕が光ったレースでしたね。インタビューでもしてやったり感がある表情を見せていた鈴木騎手でした。鈴木恵介騎手は、前日のイレネー記念に続いて勝利。この勝利で重賞年間11勝となり、ばんえい史上年間最多重賞勝利記録となりました。松井浩文調教師はばんえい記念7度目の勝利。自身が持つこれまでの記録更新しております。(主催者提供)騎手も、調教師もインタビューで、これが引退レースと話していたので、有終の美を飾ったということになるのでしょう。父、ニシキダイジン同様に、ばんえい記念は1年あいて2度勝利。すごく縁を感じますね。メジロゴーリキも同様にいい子どもを輩出してくれることでしょう。産駒たちの活躍に期待せざるを得ません。(主催者提供)メジロゴーリキの勝利が賞賛に値することは間違いありません。いくら軽い馬場とは言え1トンのレース。それをひと腰で障害をあげてくるのはすごい。10年前ではありえなかったことだと感じます。雪が降った馬場でも、障害をひと腰で上げてくる馬はいませんでした。近年のばんえい記念を見ていると、障害のかかり方が変わってきているように感じます。ひと腰、またはふた腰。ばんえい記念というレースが一般のレースの障害と変わらなくなってきている。それだけ馬の能力が上がってきているということでしょう。正直、ひと腰、障害降りてから一度も止まらないレースは、ばんえい記念という感じがしません、障害で何度も腰が入って、降りてからも何度も止まってゴールを目指す。そんなレースに魅力を感じている方も多いのではと思います。馬の能力に合わせて、変化していかなければならないと感じた次第。その昔は帯広の第2障害の高さは1.7mありました。4市時代は帯広の障害は難しいといわれておりました。現在は1.6m。帯広1市のみの開催となり、デビュー時期の2歳馬にとって厳しいということもあり、障害の高さが変わったと記憶しております。その点からいって簡単なことではないですが、近年のばんえい記念を見ていると、障害の高さを元に戻してもいいのではと感じた次第です。例えば、毎年冬に向けてゴール前の砂障害を撤去するときに、第2障害の高さも変化させてもいいのではと思います。2歳もこの時期になれば、成長もしてきている。ひと腰勝負となっているところに変化をもたらせても良いかなと感じております。この事柄だけではなく、ばんえい競馬は過渡期。中身についていろいろと進化させていかなければならない時かと思います。簡単なことではないですが、みんなでいろいろとアイデアを出し合って、これからのばんえい競馬をいかに面白くするか考えていかなければならないと思う次第です。16日のイレネー記念と、17日全レース、令和6年能登半島地震で被災された方への復興を支援するため、被災地支援競走としてレースが行われました。多くの皆さんに馬券購入していただき、ご協力本当にありがとうございました。支援競走の発売額は671,291,000円。そのうち1%にあたる6,712,910円が日本赤十字社を通じて被災地へ寄附いたします。競馬が少しでもこのような時にお役に立てるのはすごくいいこと。騎手や調教師も積極的に支援活動に参加しておりました。被災地が一日でも早く復興することを願っております。ばんえい競馬は支援競走するのは初めてのこと。そういう仕組みは今までなかったとのことで、議会に通してこのような仕組みができたのは素晴らしこと。本来地震などの被害はない方がいいのですが、また、同様なことがあれば、積極的に支援活動の輪を広げていければいいですね。楽天競馬ではばんえいアワード2023の投票を受け付け中です。2023年度を通じて活躍した馬・馬主・調教師・騎手を表彰する制度。ファン投票にぜひご参加ください。ファン投票に参加していただくと、抽選で素敵なプレゼントをゲットできるチャンス。締め切りは来月4月7日までです。忘れずに投票今スグお願い致します。さて、早くも来シーズンの準備が行われております。馬場の砂の入れ替え作業が、開催終了翌日早速行われておりました。令和6年度の開催は4月19日(月)からです。およそ1か月のお休みですが、我々も英気を養って次年度の開催へ準備を進めていきたいと思います。
2024年03月19日
今日は耳目社山中が担当します。昨日のかよこさんも書かれていたように、栃木県・那須塩原にある地方競馬教養センターで、4月にデビューを迎える第105期騎手候補生の騎手養成課程修了記者会見が行われました。当日は会場に伺うことができませんでしたが、デビューを控えた新人ジョッキーの姿を画面で拝見させてもらいました。先日、教養センターにお邪魔して、ジョッキーの卵たちにちょっとお話を伺いました。今回はその時に伺った話も交えながら、新人ジョッキーの勝負服をご紹介します。(写真は、地方競馬全国協会よりご提供いただきました)藤田凌駕騎手(ふじた りょうが。北海道・小野望厩舎)黄色・胴青たすき・袖青一本輪色は好きな色。柄は騎手を目指したときから憧れていたものに。厩舎研修中にお世話になった福原杏騎手のデザインも参考に。坂井瑛音騎手(さかい えいと。岩手・菅原勲厩舎)胴青・胴白玉あられ・袖白・青一本輪色は菅原勲調教師の騎手時代と同じ色に。玉あられと両袖の輪を足して、自分の名前「エイト(8)」になるように。千野稜真騎手(ちの りょうま。浦和・小久保智厩舎)胴茶・胴青一本輪・袖青胴の色はお世話になっている厩務員さんと相談しながらかっこいいと思った茶色に。青は厩舎カラーです。この茶色は海老茶だそうです。山本大翔騎手(やまもと つばさ。船橋・佐藤裕太厩舎)桃色・胴白うろこ・袖白一本輪佐藤裕太調教師の騎手時代の色を使わせて欲しいとお願いした。柄は自分で決めなさいと言われ、南関東では他の騎手が使用していないものを選びました。高橋優騎手(たかはし ゆう。大井・鈴木啓之厩舎)胴黄色・赤縦縞・袖白・赤一本輪黄色と赤は、実家(高橋ファーム)のJRAの勝負服で使われているのと、鈴木啓之調教師の騎手時代の勝負服にも使われている。袖の白は爽やかでファンの方にも明るい印象を与えられると考えて。憧れの笹川翼騎手の勝負服にも近いですね。鈴木啓之調教師の現役時代の勝負服は皆さん覚えてますか??加藤雄真騎手(かとう ゆうま。川崎・山崎尋美厩舎)青色・胴水色たすき・袖水色縦縞ジョッキーベイビーズの時に着ていた勝負服をモチーフに→当時は十字たすき・袖三本輪佐野遥久騎手(さの はるく。川崎・鈴木義久厩舎)胴白・赤縦縞・袖青・赤一本輪ジョッキーベイビーズの時に着ていた勝負服と同じデザイン→ドリームパスポートの勝負服を参考に明星晴大騎手(みょうじょう せいだい。笠松・後藤佑耶厩舎)胴黒・黄星散らし・袖黄・黒一本輪名字が明るい星と書くので、黄色の星散らしに。胴の黄色い星が目立つように、自分の好きな色でもある黒に。父は競輪の明星晴道選手。望月洵輝騎手(もちづき じゅんき。愛知・井上哲厩舎)水色・胴黄菱山形一本輪・袖黄色二本輪自分の好みの色。水色は冷静に集中力を高められるように。黄色は明るくポジティブな自分の性格を表している。柄は名前の「月が輝く」から黄色のダイヤモンドにしました。名古屋のジョッキーでは水色は珍しいかな?塩津璃菜騎手(しおつ りな。兵庫・長南和宏厩舎)胴白・胴桃十字たすき・袖桃・白一本輪桃が有名な地元岡山の桃色。兄弟子の石堂騎手のたすき柄を自分は十字たすきに。袖に一本輪を加えました。新庄海誠騎手(しんじょう かいせい。兵庫・柏原誠路厩舎)白・水色鋸歯形名前の由来でもある新選組をイメージし、調教師からもシンプルで覚えやすいものがいいとアドバイスされて。高橋愛叶騎手(たかはし まなと。兵庫・栗林徹治厩舎)白・胴緑二本輪・袖緑一本輪自分の好きな色と好きな柄。好きなキセキの勝負服をモチーフに、それに緑一本輪を足しました。土方颯太騎手(ひじかた そうた。兵庫・高馬元紘厩舎)胴青・水色ダイヤモンド・袖白・青一本輪誰も使用しておらず、厩舎のメンコと同じ柄。色は騎手を目指していた時にかっこいいと思っていたものです。城野慈尚騎手(しろの ちかなお。高知・工藤真司厩舎)緑・胴白たすき・袖白二本輪デザインは憧れの兄弟子のもの。色は厩舎カラーで自分の好きな色でもある緑。勝負服姿が初々しい新人ジョッキーたち。デビューが待ち遠しいですね。4月になったら、ぜひぜひ競馬場で暖かいご声援をよろしくお願いいたします!
2024年03月18日
日曜日担当の高橋華代子です。 3月16日、那須にある地方競馬教養センターで、第105期騎手候補生の修了記者会見が行われました。全国の競馬場で新人騎手14人がデビューします(4月1日付の免許)。 勝負服姿で記念写真をパチリ。 後列向かって左から、 岐阜の明星晴大(ミョウジョウセイダイ)候補生、愛知の望月洵輝(モチヅキジュンキ)候補生、兵庫の塩津璃菜(シオツリナ)候補生、兵庫の新庄海誠(シンジョウカイセイ)候補生、兵庫の髙橋愛叶(タカハシマナト)候補生、兵庫の土方颯太(ヒジカタソウタ)候補生、高知の城野慈尚(シロノチカナオ)候補生 前列向かって左から、 北海道の藤田凌駕(フジタリョウガ)候補生、岩手の坂井瑛音(サカイエイト)候補生、埼玉の千野稜真(チノリョウマ)候補生、千葉の山本大翔(ヤマモトツバサ)候補生、東京の高橋優(タカハシユウ)候補生、神奈川の加藤雄真(カトウユウマ)候補生、神奈川の佐野遥久(サノハルク)候補生。 プロフィールの詳細は、各地区のマスコミさんたちがご紹介されると思うので、メディアをチェックですね!わたしも南関東の5人についてはデビュー前に南関魂でご紹介させて頂こうと思います。 怪我には十分に気をつけて、全国の地方競馬場で活躍を期待したいですね! 余談ですが、趣味・特技に「野球」と書いていた候補生に、好きな野球チームを聞いてみました(^^) 坂井候補生が巨人、山本候補生も巨人、高橋候補生は阪神、明星候補生も阪神、望月候補生は中日、新庄候補生は阪神、土方候補生も阪神とのこと。 南関東の関係者のことしかわからないのですが、山本候補生の師匠でもある佐藤裕太調教師も巨人ファンですよ。師匠と弟子でいい関係性ですね(*^^*)
2024年03月17日
土曜日の担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。今週は園田競馬場の設備工事に伴い、園田競馬・姫路競馬の開催はありませんでした。私が園田、姫路競馬で仕事を始めてから1週間以上間隔が空くのは初めて。不思議な感覚でした(笑)。月曜日は私用で関東へ。昼の空き時間に川崎競馬場へ行ってきました。何度か川崎に訪れたことはありますが、開催中に行くのは初。早く着きすぎて1レース前に現地入りしました。開催日は朝から快晴。日中は少し汗ばむ陽気でした。↓三喜食堂の「牛もつ煮込み」を食べながら休憩。耳目社の百瀬和己アナウンサーに川崎競馬場の実況室へ案内していただきました。実況室に向かう前に等身大のカツマルくんのオブジェがある2号スタンド2階へ。百瀬アナウンサーとほぼ同じ大きさの等身大カツマルくん月曜日は泉悠介アナウンサーが前半、大川充夫アナウンサーが後半レースの実況、百瀬和己アナウンサーは9レース後に行われる関係者表彰進行の担当でした。実況室で業務の模様を1時間半程見学しました。ゴールラインのやや手前に実況室があり、コース全面が見渡せます。スタンドが西を向いているので、夕方は日差しが気になりそうだな~と感じました。勤務時間に案内をして頂きありがとうございました。ブルーロックとコラボ中の川崎競馬。しばらくこの場から動けませんでした(笑)14時までしかいられませんでしたが場内を散策したりレースを予想したりと川崎競馬を堪能しました。関西に戻って向かったのが「資さんうどん」。”北九州発祥のチェーン店”が関西に上陸すると連日の大混雑。うどんもさっぱりした味付け。ソースカツ丼も揚げたてホクホク。メニュー豊富で大満足!!また足を運びたくなりました。★新人騎手4名が誕生!!令和5年度第3回調教師・騎手免許試験において、兵庫では以下の騎手4名が合格!令和6年4月1日付で免許が交付されます。塩津璃菜(しおつ りな 19歳) 長南厩舎新庄海誠(しんじょう かいせい 22歳) 柏原厩舎高橋愛叶(たかはし まなと 17歳) 栗林厩舎土方颯太(ひじかた そうた 17歳) 高馬厩舎※塩津璃菜騎手は兵庫県競馬では史上二人目の女性騎手です。↑昨年7月から12月まで兵庫で現地実習をした4名がで厳しい訓練、騎手試験を乗り越えて騎手として来月デビューを迎えます。4人へのご声援を宜しくお願いします。園田競馬は次週火曜日からスタート!!3月19日(火)〜22日(金)まで、開幕週は4日間開催です。金曜日まであります!開催前馬場整備の情報が入っています。水曜日の祝日開催は場内イベントが行われますので、ご家族連れでお楽しみください。詳細は園田・姫路競馬の公式ホームページでご確認をお願いします。春の園田競馬は新設重賞に伝統の重賞レースもあり、注目カードが盛り沢山!熱戦にご期待ください。★3月28日(木)第1回ネクストスター西日本 4月3日(水)第56回菊水賞★4月4日(木)第1回兵庫女王盃(Jpn3) 4月29日(祝月) 第25回兵庫チャンピオンシップ(Jpn2) ※今年から距離が1400mに変更★5月1日(水)第1回西日本クラシック 5月2日(木)第60回兵庫大賞典 ※今年から距離が1400mに変更 5月9日(木)第62回のじぎく賞 ★は新設重賞金曜日は翌週のレースに向けて追切りラッシュ。頭数が揃うシリーズになりそうです。
2024年03月16日
金曜日は、古谷が担当します。 ホッカイドウ競馬はいよいよ、2024年2歳能力検査、略して能検が3月14日から始まりました。2週前の記録的な雪の影響が、まだ尾を引いていたようで、開幕を良い馬場で迎えたい、という主催者の思いもあってか、昨年同様、内走路を使用した能検となりました。 内走路だと、砂質が以前のものを未だに使用しています。昨年が初めてオーストラリアの白砂を使用した開催だったので、能検と実際のレースがリンクしていない面が多かった感じがあります。内走路の方が当然ながらコーナーがきつく、しかも外枠の馬が終始外を回る形になり、馬がいないこともあって、スピードに乗せてコーナーを迎えると外に張るケースが目立ち、騎手たちも慎重に運んでいます。また、コーナーがきつい=ロスなく立ち回る馬が先着するケースが多いので、時計や着順を鵜呑みにできないことが少なくありません。内走路を使用する能検こそ、細かいところをしっかり見なければならないと、自分に言い聞かせています。 年々、能検初日は出走頭数が右肩上がりに増えていますが、今年は前年より約30頭多い、154頭が受検しました。26Rもあると、正直集中力を保つのが大変です😅 レースラップを採るのは別に難しくはありませんが、1人で上がり3Fを採るとなると、通過順と切れ目のラップを採った上にすぐさま能検を見直して、秒差を計算する作業をし、コメントを書き込んで次のレースを迎える…という状況を孤独にやっていきます。まだ、能検を見に来る関係者の方々がいるので、話をしながら飽きずにやれますが、結構しんどい作業です。 その中で、能検初日に1番時計をマークしたのは、19Rのファストワンでした。(ファストワン。写真提供:山中博喜氏) 1番枠だったので好スタートを切って軽快に先行していきましたが、同じ厩舎のハーフブルーが馬体を併せてくるともうひと伸びし、粘り切りました。2着だったハーフブルーも素質上位で、この2頭は覚えておきたいところです。 そして、2歳能検の話題で言えば、新種牡馬の動向です。多数の新種牡馬が出走した中で、この日は3Rでフォーウィールドライブ産駒がワンツーを決めました。1着はインテンスドライヴ、2着がオールケアドリームでした。(インテンスドライブ。写真提供:山中博喜氏) 船橋の期間限定及び他地区の重賞で騎乗していた落合玄太騎手が、門別競馬場に勝負服が届いておらず、この日は貸服での騎乗でした。決して勝負服が変わった訳ではありません😅 ホッカイドウ競馬が開幕するまで、毎週木曜に能検は行われます。昨年は4月2週目で本馬場を使用しましたが、現状どうなるか…。また、各馬の上がり3Fやレースラップなどは、ブログ「なまらふるやっち」に掲載していますので、こちらを参考に能検動画をご覧頂ければ幸いです。
2024年03月15日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週も、まずはレディースジョッキーズシリーズの話題から。 と言っても、レースの話ではなく、それにちなんで行われたイベントの話です。 名古屋駅の中央コンコースのど真ん中で、3月7日・8日の2日間、レディスジョッキーズシリーズと「国際女性デー」にちなんだイベントが行われました。(取材日は3月7日) 7日木曜日の10時にこのイベント会場がオープンしたのですが…… その直後から、このように通りかかる人々が足を止めて大盛況 地方競馬の女性騎手たちのパネルが飾られ、翌日の笠松でのレースの告知アイテムも配られていました。 国際女性デーの象徴とされるミモザの花と、ミモザイエローに包まれた会場は、ここだけパッと光が当たったかのような華やかな雰囲気に包まれていました。 花で作られた、馬の像 [等身大」と言っていいほど大きくて立派な像は、とても人目を惹いていました。 馬の像と一緒に写真撮影したお客さまには、先着で鮮やかなイエローのミモザの花がプレゼントされていました。 このイベントを制作された方々に話を聞きました。 イベントを担当されたジェイアール東海エージェンシーの皆さん 左から、川原田さん、千葉さん、佐藤さん、鈴木さん 右から2番目の、佐藤遼花さんにお話を伺いました。「この場所は、人通りはあるんですけれども、少し明るさが暗い面があるので、そこを意識して出来るだけ華やかになるように心がけました。」 この場所で、ということも、イベントの具体的な中身も、NAR担当者の監修を受けながら彼らが考え出したもの。JR東海の子会社で、名古屋駅のこの場所の使い方は手の内に入っているだけに、このように場所にフィットして、なおかつ訴求力がある場所を作り上げることが出来たのでしょう。 そのほかにも、来場した人たちが足を止める、滞在して何かを感じる「基本的な仕掛け」で、丁寧に場所を作り上げていったみたい。 来場客が、壁に飾られたノベルティアイテムを自ら剥がして取る「ピールオフ」。体験型のツールとして、いま流行なんだとか。 ジェイアール東海エージェンシーの皆さん、今年度1年間NARのイベント制作に携わり、初めて競馬に関するイベントの企画制作を担当されたそうです。競馬のことも外から、そして一から勉強しながら取り組んできたとのこと。だから、このように目を惹く、競馬のイベントとしては斬新な仕上がりになったのでしょう。 彼らの担当は、一応3月いっぱいで一区切りになりますが……有り難いことです。こうして競馬を手伝ってくれる人々が増えていくというのは。 勿論、すでに競馬関連で様々なことを手がけている方々のノウハウも良いのですが、新たな考え方や発想を取り込んで行くと言うことも、競馬という物事が広まって続いていくためには大切なこと。 我々も、「新鮮なこと」を取り入れながら、頑張って行かねば。 国際女性デーも、レディスジョッキーズシリーズも、どちらもアピールしながら人々の耳目を集める、参加していてとても心躍るようなイベントでした。 ここからは、笠松競馬場のリポート レースの話題は3歳馬の重賞・ジュニアグローリー(1400m) もう少し、際どい勝負になるかと思ったのですが…… 最後の直線では、このように半ばですでに圧倒的な差 後ろでは、差してきたワラシベチョウジャも、粘るクリスタライズも、人気のミトノユニヴァースも、もはや置き去り…… スティールアクターと加藤聡一騎手 前走の名古屋・スプリングカップに続いて、重賞連勝!!「後ろから他の馬が来ているのはわからなかったし、仮に来ていればまだ伸びたはず。そのぐらい手応えに余裕がありました。」 レースの振り返りだけでなく、先々へ向けての期待感も言葉の端々に感じられる、そんなレース後の談話でした。 加藤聡一騎手も、角田輝也調教師も、口を揃えてこう話します。「元々、名古屋に移籍してきたときから、走る素養はあった馬。」 戦歴だけ見れば、ここに来て急上昇!という印象をどうしても持ってしまうのですが……そういうことでもなかったみたい。「転入後続けて使ってきたあと、前走の前に一息入れて、馬体が増えて結果が出たのが良かったですね。厩務員が熱心に取り組んでくれたお陰です。」 このあとも名古屋に残って、3歳重賞戦線での活躍を目指すと聞きました。 東海地区のトップの一角を占める存在になったことは、間違いありません。 笠松のワラシベチョウジャが、休養明けで2着と好走しました。 レース前の返し馬でのワラシベチョウジャ 馬体重が前走比マイナス10kgでした 管理する笹野博司調教師は……「放牧先から馬体を減らして帰ってきて、更に中間に歯替わりがあったために、馬体減での出走になりました。その分、まだこれから良くなる余地があると思います。」 渡邊竜也騎手にも、話を聞いてみました。「追い切りのあと馬体が減っていると聞いて、そこからはこれ以上減らさないようにと意識した調整になりました。馬体がしっかりしてくれば体力もつくし、関節のゆるさも改善してくると思います。」 馬の感触については、かなり前向きに捉えている様子でした。「折り合いはつくし、頭がいい馬です。他馬に怯むところもなく、レースは上手な馬と言えますね。追って重心が下がる感じがあり、自分はこういう馬は好きです。今後に向けての期待感がある馬ですね。」 この日のレースについても、手応えがあったみたい。「いままでは、挑戦して来る馬を退ける立場のレースでしたが、今日は挑戦者としてレースが出来ました。勝ち続けている馬は一度負ける(休養前の大敗のこと)とえてしてガタッとくることもありますが、今日はしっかり走れて良かったです。今日のレースは自信になりました。」 次はネクストスター中日本(3月28日名古屋・1500m)。そして短距離路線を進むとなれば、当面の目標はぎふ清流カップ(6月20日・1400m)になるでしょう。 笠松の3歳馬にも、このように楽しみな馬が出ています。 翌日、3月8日のレディスジョッキーズシリーズの話は、次回余裕があれば。 レースのリポートはすでにウェブハロンにも出ているので、そちらもご覧下さい。 最後、週末日曜日・10日の佐賀競馬場から。 古馬の重賞・九州クラウン(1400m)が行われました。 晴天ですが……空気は冷たさを感じる一日。 日が落ちると、急激に寒くなってきたのですが……文字通りの薄暮レースで、レース終わりの時刻がまだそれほど遅くならないのは、助かりました。 重賞レースには、他場の騎手も招聘することが出来るルールがありますが…… この日の遠征騎手は、私にとってはとても馴染みのある方々でした。 左から井上幹太騎手(兵庫) 石川倭騎手(北海道) 落合玄太騎手(北海道) 井上幹太&石川倭は、元はと言えばホッカイドウ競馬で同時デビューの同期。ふたりが実戦で同じレースに乗るのは、井上幹太騎手が北海道から移籍したあと、もしかしたら初めてかも、とのことでした。 落合玄太騎手は、この日は話題の「テイエムサウスダン」の乗り手として呼ばれ、馬主服で登場。ちょっと見た目に新鮮な感じがしました。彼は、佐賀競馬場では初めての騎乗だとか。 「兵庫で、楽しく仕事が出来ていますよ」と話す井上幹太騎手。 この笑顔がいいんだよな。 この日は、メインレースを含めて4鞍に騎乗しました。 また、このように他場でも面白い機会があるといいですね。 メインレースの九州クラウンは、なかなかの混戦で面白いレースになりました。 各馬それぞれの位置から、最後は横に広がっての攻防。 馬場の真ん中から、鋭い決め脚を繰り出して抜けたのは、ジョンソンテソーロでした。 山口勲騎手の勝利騎手インタビューの模様は、オフィシャルYoutube映像のこのあたりから。 管理する東眞市調教師は、レースのあとホッとした雰囲気でした。「怯むところがあって後ろからの競馬になりがちでしたが、それも良くなっていますね。今日は位置は取れた方です。どこからでもレースは出来る馬だし、佐賀に来たときよりも力をつけています。」 これで、JRA2勝クラスから転入して、8戦7勝。タイトルも取りましたから、堂々、佐賀の看板場の1頭として活躍していくことになります。 とはいえ、このあと佐賀で目標になる短距離の重賞レースは、初夏の吉野ヶ里記念ぐらい。 今後は、遠征も視野に入れながら向かう先を考えていくとのことでした。 出られるかどうかわかりませんが…… 5月下旬に移り距離も1400mになったオグリキャップ記念なんかはどうだろう? あの決め脚、十分通用の可能性があると思います。 もう1頭、注目している馬がいました。 それは、テイエムサウスダン 返し馬でのテイエムサウスダンと落合玄太騎手 昨年がJRAで全くの不振で、今年に入り佐賀に転入 緒戦の姫路・兵庫ウィンターカップは終いいっぱいになりましたが、この日のレースでは4コーナーで先頭に立って粘り、2着とは僅差の4着に踏ん張りました。 平山宏秀調教師の話「もうひと絞りですね。良くなってきています。馬格があるから調教も難しいところはありますが、次はもっと良くなるでしょう。」 実績が実績、ですし、ファンも多い馬ですから。 今後の動向からは目が離せません。 明日は、名古屋競馬場に出かけてきます。 グランダムジャパンの若草賞土古記念 今年から、古馬のレースに模様替えしました。
2024年03月13日
火曜日担当の太田です。3月に入って徐々に暖かくなっては来ていますが、まだまだ春は先という感じの帯広。令和5年度のばんえい競馬開催もいよいよ次回がラストウィークとなります。最終週は15日(金)から3日間の開催です。お間違いないようお楽しみください。最終週のお話の前に、ポプラ賞を振り返ります。10日(日)は4歳、5歳混合重賞第45回ポプラ賞BG3が行われました。基本やはり年齢が上の方が力上位を考えるのが普通。人気も5歳馬に集まっておりました。とはいっても近2年は4歳馬が勝利しており、必ずしも5歳が有利というのは違う感じのレース。そのあたりは、当日の馬場、ハンデ差という所も関係してきますね。1番人気は、ハンデはかあり厳しいものの圧倒的に5歳馬キングフェスタ。昨年の覇者ヘッチャラが2番人気におされておりました。しかし、勝利したのは3番人気のクリスタルコルドでした。(主催者提供)前は固まってレースが進み、勝利したクリスタルコルドは、その先団中、人気のヘッチャラ、キングフェスタは後ろからのレースとなりました。先行馬が障害で苦戦する中、4歳馬ジェイヒーローが先頭障害をクリア。溜めたクリスルコルドもすんなり障害を2番でおりて、あっさり先頭に立ってそこから逃げ切り体制。ヘッチャラが4番手で前を追う展開。キングフェスタはかなり障害をためて仕掛けたものの、障害でミス。前が残り30m過ぎたところでようやくキングフェスタが障害をクリアし、いつものように鬼脚を見せるものの、2着に上がるのが精いっぱい。自身の競馬をしっかりとしたクリスタルコルドが勝利しました。キングフェスタが2着、最後ジェイヒーローを交わしたヘッチャラが3着。4歳最先着が4着のジェイヒーロー。勝っても負けてもキングフェスタ次第という感じがしたレースでした。ハンデが厳しいということもあり、鈴木騎手は障害前でかなり溜めて、あげれば届く届くだろうという競馬。しかし障害がすんなり上がれなかった。それがすべてという感じですね。あれがすんなり上がっていれば、差し切って勝利していたことでしょう。障害がすべてでした。勝利したクリスタルコルドは、これ以上言うことない自身の競馬を見せたと思います。西謙一騎手もおっしゃっていたように、あれで差されていたのなら仕方がない。ただ、相手が失敗しないとは限らない、自身の競馬を見せて勝ったのは大きな勝利だったと思います。(主催者提供)来年度は本格的に古馬勢との戦いへと入っていくことでしょう。5歳馬は年齢ハンデもなくなり、厳しい1年になると思います。ここからが本格的な戦い。この世代が現最強世代8歳世代の世代交代をさせる世代ではないかと私は見ています。なかなかの役者そろった世代。とても楽しみです。来年度どのような戦いを見せてくれるか、じっくりと見ていきたいと思います。(主催者提供)さて、いよいよ今シーズンもラスト。16日(日)は3歳チャンピオン決定戦、第55回イレネー記念BG1を予定しております。今年の3歳馬戦はなかなか難しかったです。3歳A1もコロコロ勝馬が変わって、実力が拮抗していました。ただ、年末のヤングチャンピオンシップ、3歳牡馬重賞翔雲賞はライジンサンが勝利。翔雲賞の走りは一歩抜け出した感がある感じも受けましたね。ライジンサンは翔雲賞からぶつけ本番。牝馬スマイルカナも牡馬相手に勝ち負けだったり、ミチシオも一時の不調から復活してきています。また、翔雲賞からのA1戦はコトブキテンザンが連勝で勝ち上がってきました。なかなか侮れないですね。イレネー記念は定量。牝馬は20キロ減。いい戦いが見られそうです。第55回イレネー記念BG1ぜひご参加ください。そして、17日(日)は大一番第56回ばんえい記念BG1が行われます。いよいよですね。このレースのために1年頑張ってきたという人も多いかと思います。今年も10頭登録があり、ばんえいフルゲートの予定です。メムロボブサップ、アオノブラック、メジロゴーリキ、インビクタ、コマサンブラック、ミノルシャープ、コマサンエース、コウテイ、センリョウボス、ネオキングダム。以上の10頭が重さ1tの重量にチャレンジします。ばんえい記念は別次元のレース。普段のレースは全く違います。天気は今の所崩れることはないようで、重たい馬場でのレースが期待されます。また、昨年は初のナイターでのばんえい記念でしたが、今年は第7レース17時15分発走予定ということで、以前行っていた時間帯に戻りました。これも馬場状況の違いとなることでしょう。ばんえい記念まであと5日。皆さんじっくりと考えていただければと思います。もちろんイベントももりだくさんです。こちらをチェック!!各場外発売所のイベントはこちらWEBキャンペーンはすでに始まっております。こちら最後は復興競馬としても開催いたします。令和6年能登半島地震の被災地にレースの売り上げの一部を義援金として届けます。泣いても笑っても、最後の3日間。ぜひお楽しみください。
2024年03月12日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は百瀬です。今日テーマは、『騎手の出身地』先日とあるポスト(ツイート)を見ました。これはJRAの実況でお馴染み、ラジオNIKKEI・小塚歩アナの投稿です。データ派を自称する私・百瀬はこれまで、色々な事を調べて、本ブログを書いてきましたが、騎手の出身県については、今まで調べていませんでした(汗)「これは調べねば!」誰に頼まれた訳でもないのに、妙に火が付いてしまいました(苦笑)という訳で今回は『地方競馬所属騎手の出身地ランキング!』を発表したいと思います。集計方法は、地方競馬情報サイト(https://www.keiba.go.jp/)の「競馬場ガイド」ページから、各競馬場にアクセスし、「所属騎手」ページのプロフィールを参考に集計しました。それでは早速発表します!地方競馬所属騎手出身地ランキング、トップ10を発表します!1位:北海道(24人、ばんえい14人含む) 東京都(24人)3位:愛知県(20人)4位:大阪府(19人)5位:千葉県(18人)6位:神奈川県(16人)7位:岩手県(15人、ばんえい1人含む)8位:高知県(10人)9位:福岡県、広島県(9人)1位は同数で北海道と東京都。北海道出身については、14名がばんえい帯広所属ですが、平地の騎手も10名おり、平地に限っても7位タイにランクインします。ちなみにばんえいのジョッキーは、道外では青森3名、宮城2名、岩手兵庫1名の出身地別の構成になっています。ランキングを見ると人口が多くかつ、地方競馬場がある都道府県が上位に入っています。競馬場がないところでは、かつて福山競馬場があった広島県と、佐賀競馬場のすぐお隣、福岡県がトップ10入りしました。さらに2024年3月現在、出身者1名の県及び国は以下の通り。秋田県山形県福島県石川県山梨県和歌山県鳥取県愛媛県沖縄県中国・黒竜江省地方競馬唯一の外国出身騎手、岩手の陶文峰騎手は中国の東北部黒竜江省出身です。また石川県は上記の中では唯一、競馬場があるものの地元出身者が、今年2年目を迎える加藤翔馬騎手1名だけでした。(昨年調教師に転身した藤田弘治元騎手は石川県出身です)これは本当にたまたまのだとは思いますが、現役の騎手、調教師に他場からの移籍者が比較的多いのも影響しているかも知れないですね。字が小さくかなり見づらいですが、地方競馬所属騎手の出身地別の一覧表も、掲載しておきます。何かの参考になれば幸いです(笑)資料は私百瀬が手作業で作成しました。もし抜け漏れなど、間違いがあればSNS等でご指摘頂ければ幸いです。最後に。現役の地方競馬所属騎手の出身地で、一人もいない都道府県は以下の4県です。岡山県徳島県香川県長崎県ちなみに今年の4月デビュー予定の騎手候補生名簿を見てみると、高知競馬・工藤真司厩舎からデビュー予定の城野 慈尚(しろの ちかなお)騎手候補生が、徳島県出身とのこと!デビューすれば現役唯一の徳島県出身ジョッキーとなります!そして小塚アナのポストを参照すると、JRA、地方競馬併せて香川県が唯一、現役騎手を輩出していないことが分かりました。ウインズ高松やDASH観音寺など場外馬券施設もあり、他の公営競技場も存在する香川県。決して、競馬の世界も縁遠いものではないと思います!47都道府県コンプリートに向け、「香川の若人たち!騎手を目指してみないか!」(笑)
2024年03月11日
日曜日担当の高橋華代子です。 明日は3月11日。 今から13年前、東日本大震災(2011年)が起こりました。 当時を振り返ると、ちょうど大井開催最終日。 写真は地震発生直前の様子です。 当時行っていた若手騎手たちによるフレッシュジョッキーズシリーズのユースフルステッキ賞のジョッキー整列時。 地震発生時、Lウイングの屋根が大きな音を立てて揺れ、地面までつくんじゃないかという錯覚に陥るほどの激しいものでした。 南関東競馬は4競馬場ともに、社会情勢や計画停電の影響(大井競馬場以外は計画停電区域)で安定的な競馬施行に支障が生じる恐れがあることから、その後の浦和開催、大井開催、船橋開催と、中止が発表されました。 4月5日に南関東4競馬場が合同で、競馬開催の再開を発表。復興支援競馬としての開催、募金やチャリティー活動の実施、計画停電などの社会情勢を考慮し、可能な限りの電力消費量の少ない方法などを考慮することを示しました。 そして、4月11日に川崎開催から南関東競馬が再開。 毎年、当時のことをいろいろ思い出しますね。。。 明日3月11日から川崎開催が行われます。 東日本大震災の発生時刻でもある午後2時46分から場内で黙とうを行うそうです。 詳細はこちら。 そして、能登半島地震、千葉の群発地震と、まだまだ心配事も多いですが、自分たちができることやりながら、備えられる部分はしっかり備えて、日々過ごしていきたいものです。 競馬が行われる日々に改めて感謝です。
2024年03月10日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。姫路開催最終週は園田でレース展望を担当。再来週の園田開催に向けて実況室内の掃除をしながらレースを観ていました。2024年の姫路開催最終週は雨のスタートでしたが、水曜日の昼から徐々に天気が回復。良い天気で最終日を迎えました。次週が休催のため今開催は登録馬が殺到。今週はほとんどがフルゲート12頭立てのレースでした。さらに来月の重賞に向けてのステップ競走も組まれ、注目カードの多い姫路最終週となりました。3月6日、菊水賞トライアルの「ニュージェネレーション」はウェラーマンが勝利し、菊水賞の優先出走権を獲得しました。レースは好スタートを決めたミスターダーリンがハナへ行くと、発馬で出負けしたウェラーマンとミナックシアターが巻き返して2番手、3番手へ。一列後ろにゴールデンロンドン、モンゲーギフト、タカヤンテイオーが追走。グランゲレーロは中団でスタンド前を通過。1周目ゴール板手前でペースが落ち着きます。道中も勝負どころもウェラーマン、ミスターダーリンの2頭は併走。徐々に後続との差を広げマッチレースとなった。4角過ぎから頭ひとつ前に出たウェラーマンが競り勝って菊水賞の権利を獲得。3馬身差の2着がミスターダーリン。モンゲ-ギフトが3着でした。去年の大晦日以来の実戦でしたが、園田ジュニアカップで先着を許したミスターダーリンに競り勝ち本番に弾みをつけました。未対戦のマミエミモモタロー、園田ジュニアカップ勝ち馬のマルカイグアスに挑みます。3月6日、4歳以上の牝馬限定戦「兵庫馬事畜産特別」が行われ、広瀬航騎手騎乗のマヤローザが勝利。最内枠からハナを奪ったマヤローザはマイペースの逃げに持ち込むと最後まで脚色は良好。1番人気のレッツゴーローズの追い上げを封じ兵庫では初めての勝利でした。来月4日に牝馬限定の新設ダートグレード競走、兵庫女王盃が行われます。JRA、他地区から砂の猛者達が園田に集結。地元からはスマイルミーシャが参戦予定。桜の季節は注目カードが目白押しです。1月16日からスタートした今年の姫路開催は8週間(26日間)行われました。開幕前に砂圧調整もあり、これまでのような深い内側を避けて走るという事はありませんでした。勝負どころから内ラチ沿いを通って伸びてくる馬もいて、過去の姫路シリーズとは違う傾向が見られました。雨天での開催、道悪馬場でのレースも多く馬場傾向が掴みづらいなという印象もありましたね。今年の姫路シリーズでは重賞が4競走行われました。兵庫クイーンセレクション ニジイロハーピー(名古屋) 兵庫ウインターカップ タイガーインディ(兵庫)白鷺賞 ラッキードリーム(兵庫)兵庫ユースカップ リケアサブル(高知)先月に行われた兵庫ユースカップでは金沢の吉原寛人騎手の現存する地方全場重賞制覇(ばんえい除く)の偉業達成など話題の多い開催となりました。開催中に姫路競馬場に虹が出た日もありましたね。姫路開催は雪による順延もなく無事全日程を終了しました。ご来場いただいた皆様ありがとうございました。来年の開催もご期待ください。★レディスジョッキーズシリーズ 笠松ラウンド兵庫の佐々木世麗騎手が出場したレディスジョッキーズシリーズ2023笠松ラウンドは3月8日に行われました。盛岡ラウンド終了時点で3位につけていた佐々木騎手は第1戦で1着、第2戦は3着でポイントを大幅加算。合計75ポイントで総合2位に入りました。近況好調の佐々木騎手が笠松の地で躍動。弾みをつけて春の園田開催に向かいます。総合優勝はシリーズ2勝をマークした名古屋の木之前葵騎手。去年、期間限定騎乗で兵庫に遠征した高知の濱尚美騎手は3位でした。私は当初、日帰りで現地観戦を予定していましたが通院で行くことが出来ず……。自宅のモニターで応援しました。次週は園田競馬場の設備工事に伴いまして、園田・姫路競馬ともに開催はありません。ウインズ神戸B館の平日営業もありませんのでご注意ください。春の園田競馬は3月19日(火)からスタート。開幕週は22日(金)までの4日間連続開催です。3月20日(祝火)は園田本場でイベントが行われます。吉本芸人お笑いステージやひめたん5周年誕生ステージなど内容盛り沢山!!詳細は園田姫路競馬公式ホームページをご覧ください。園田・姫路競馬場 | イベント | イベント詳細 (sonoda-himeji.jp)姫路開催中に園田競馬場内は一部で工事が行われていました。西ウイナーズサークルがリニューアルされます。工事前↓工事の途中経過↓2週間後の園田開催には完成している予定なので、拡大されたウイナーズサークルにもご注目ください。
2024年03月09日
金曜日は、古谷が担当します。 3日は「ばんスタ『延長戦』」に出演するため、今年初の帯広競馬場でした。週末を迎える前に、太田さんから小枝さんが亡くなられたことを伺いました。年賀状のやりとりをして、まだ2カ月ちょっとしか経過していない状況だっただけに、「まさか…」という感じで受け止められない気持ちがありました。 ホッカイドウ競馬が重賞以外のパドック解説を行うようになったのは、2001年からです。日高軽種馬農業協同組合が中心となって組織された、北海道競馬運営改善対策室(当時)が、情報の少ない2歳戦が主軸であるホッカイドウ競馬で、ファンに馬券を買って頂くために2歳戦のパドック解説を始めようと、開幕から約1カ月遅れの5月からスタートしました。その時、場内実況をされていた小枝さんと太田さんがMCを行い、パドック解説陣の中に新参者の僕が加わったという形でした。 当時の私は、まだ25歳。テレビで競馬の解説を行うのは、当然ながら初めてのことですし、いわゆる競馬中継と違い、場内や場外施設にも放送が流れることもあり、解説の内容はかなりナーバスになりうる状況でした。その中で、小枝さんに助けて頂くことも多々ありました。札幌開催の時は、牧場の方々も来られていましたが、旭川に舞台を移すと、地理的に頻繁には行けないということもあり、私の出番が一気に増えました。小枝さんとの掛け合いが定着し、私も解説者としての自覚も出ていきます。ある意味、私を育ててくれた恩人です。(2004年「エトワール賞」当日の朝。札幌開催時は、1R前に顔出しがありました) 門別競馬場では、当時はスタンドとコースの間にパドックがあり、実況席からマイクを下ろしてもらい、パドックの目の前から解説をしていました。隣にいてやり取りをするのではなく、最近でいうリモートのような形でしたから、難しい面はあったと思います。 最後にお会いしたのは、大滝翔アナウンサーが「ばんえい記念」を初めて実況した時の夜だったと記憶しています。「実況、良かったよー」と、大滝さんに声を掛けていたのが凄く印象に残っています。 帯広に来ることができ、お別れをきちっとでき、感謝を伝えました。小枝佳代さんの御冥福をお祈り申し上げます。そして、ありがとうございました。
2024年03月08日
木曜担当のよこてんです。 3月8日の分なのですが、ちょっと後になって3月9日のLJS笠松のお話を書いております。ご覧になる方、“木曜日なのに金曜日の話を書いてる?”と思われるかもですが、未来を見て書いているわけではなくて単に遅れて書いただけであります、と念のためお断りを・・・。 ということで3月9日の「金曜日」です。笠松競馬場でLJS笠松ラウンドが行われました。岩手から関本玲花騎手が出場、それもこれが昨年の怪我からの復帰戦にもなるということで笠松まで足を伸ばした次第。 結構久しぶりになりました笠松。岩手からの騎手の冬季遠征が続いていたのでここ数年もちょくちょく寄る計画はしていたのですが、2年前かな、高知の新人王の後に寄ろうと思っていたら現地でコロナ拡大、岩手から行っていた騎手がかかってしまって行く目的がなくなり、去年も、やはり高知の後に寄る予定で高知を朝6時の特急で出たにもかかわらず近畿地方豪雪で新幹線が激遅れ。その日のうちに盛岡まで帰る予定だったので名古屋に着いたときにはもう笠松まで行く時間がなくなり・・・。 今年は念のため前日入り・前泊して挑んだのですが、当日はやっぱり新幹線が遅れていた。笠松に行こうとすると何かあるのかもしれない・・・。 さて2024年の笠松。まず最初に名古屋駅の展示を見て(後述)、4Rの関本玲花騎手のエキストラ騎乗に間に合うように競馬場へ。その4Rでは関本玲花騎手は3着。昨年9月4日以来の半年ぶりの実戦を無事に終えて、着順よりもそのことに安心。★3月8日の笠松4Rに騎乗した関本玲花騎手。半年ぶりの実戦を無事クリア レディスジョッキーズシリーズ、笠松では8騎手が出場しました。現状“フルゲート”は9人ですが、この時点では川崎の小林捺花騎手が復帰しておらず・・・で8名。 昨年11月の盛岡ラウンドでは関本玲花騎手も騎乗できなかったので7名でした。昨年3月の、LJS2022の川崎では佐々木世麗騎手が戦線を離れていて8名。 振り返ってみると出場5名ということもあったり(※LJS2021の名古屋ラウンド)して、実は全員揃ったことがないんですよね。次のLJSでは全員揃ってのレースになる事を期待しましょう。★紹介セレモニー。強い風で皆さんの髪も乱れがち 7Rで行われた第1戦。中島良美騎手・キセキタイムが思い切って出していったところに濱尚美騎手・テーオーテイラ、そして佐々木世麗騎手・ハテナが競りかけていって、序盤は前2頭・後ろ6頭の二分戦の形。勝負所、満を持して先頭に立った佐々木騎手、それに向けて次々攻めかけて来る後続。一番最後は関本玲花騎手・アップフェリスが詰め寄りましたが半馬身差まで。笠松第1戦は佐々木世麗騎手の勝利で決着。★笠松ラウンド第1戦は佐々木世麗騎手が勝利。関本玲花騎手は2着に食い込んだ・・・もののゴールでは勝ち馬の陰・・・ 「3~4コーナーでポケットのような位置に入ってしまって。あそこが違っていたら・・・」と振り返った関本玲花騎手に対して佐々木世麗騎手は「後ろから来たらまだ伸びるくらいの手応えは残っていました」。半馬身の差はそう簡単には縮まらなかったのかも。 9Rの第3戦も神尾香澄騎手・ニャーが逃げるところを宮下瞳騎手・ホウオウモンスター、木之前葵騎手・ヨーコマイラヴが追う展開になりましたが7Rと違って全体にやや前掛かりかというペース。しかしそんな中でも強気で前に出た木之前葵騎手が、3コーナーあたりで作ったリードを最後まで守り切ってゴール。★笠松ラウンド第2戦を制した木之前葵騎手。LJS2023での2勝目に 「1枠だったしハナに行きたかったんですが他の馬が行かせてくれそうになかったので“番手でもいいか”と。息を入れて脚を溜めて・・・という流れでもなく、頃合いを見て仕掛けようと思って乗りました」とレース後の木之前葵騎手。 盛岡・笠松計4戦を終えた結果、それぞれのラウンドで1勝を挙げていた木之前葵騎手が総合優勝。笠松第1戦を制した佐々木世麗騎手が総合2位、盛岡第1戦を制していた濱尚美騎手が総合3位となりました。 最終結果としては木之前葵騎手87P、佐々木世麗騎手75P、濱尚美騎手62Pとそれぞれ10Pほどの差がついた形でしたが、盛岡での2戦では木之前葵騎手・濱尚美騎手が42ポイントで、笠松での2戦でもやはり木之前騎手と佐々木世麗騎手が45ポイントで並んでいました。シリーズ全体としては接戦だったという印象を受けますね。★木之前騎手に優勝賞金50万円の使い途は?とたずねたところ「何に使おうかなあ・・・。物欲があまりないんで(笑)」 関本玲花騎手は総合順位では8位となってしまったものの笠松ラウンド単体では3位。復帰戦としてはまずまず安心の結果だったのでは。★「短期で来たかったんですけど怪我をしてこれなくなったので。1日だけですけど笠松で乗れて良かったです」と関本玲花騎手。隣は当日の最終レースで騎乗したタマモペアリングの沖田調教師 この日の笠松競馬場ではLJSにあわせてばんえい十勝・名古屋競馬・岩手競馬の共同イベントが行われており、特にばんえい十勝ブースにはバルーンばんばも置かれて、LJSにはいないばんえいの竹ケ原騎手・今井騎手の存在感をしめしていましたね。 名古屋競馬ブースで販売されていた“木之前葵騎手応援タオル”、ご本人肝いりの企画とのことですが、「タオルの売り上げを宮崎の在来種のために活用したい(木之前騎手)」とも。宮崎出身の木之前騎手らしいアイデア。 最後になりましたがJR名古屋駅の展示のお話。LJS笠松ラウンドが行われた3月8日は『国際女性デー』でもあって、これもあわせて前日7日・当日8日、JR名古屋駅中央コンコースにLJSのPRブースが設置されていました。 特大パネル、騎手個別のパネル、フラワーホースとなかなか力が入った展示。特に大型パネルが存在感があって良かった。等身大スタンドパネルは場所を選ばないメリットがあるけど、大型パネル、LJS開催場にも出せるといいんじゃないかと思いますね。あるいは女性騎手がいる競馬場に巡回展示とか。フォトスポットに凄く良いんじゃないだろうか。 締めくくりが若干(小並感)という感じになってしまいましたが、笠松LJSのお話、ひとまずここまで。★当日は誘導馬もLJSモードでした
2024年03月07日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨日、笠松競馬場に出かけてきました。 今日はそのリポート。 毎度おなじみ、笠松競馬場の入場門 この日は、冷たい雨が降るあいにくの空模様 恒例の、「桜のつぼみ」チェック! ほんと、少しずつ、ですね。 明後日3月8日金曜日に迫った、レディスジョッキーズシリーズ笠松ラウンド。 その直前、やはりこの人に話を聞かねば。 深澤杏花騎手 22歳 まもなくデビューから4年 レディスジョッキーズシリーズでは、地元笠松所属騎手として盛り上げます。 「いつもこの大会は、楽しんでいますよ。レースはレースで真剣勝負、きちんとするんですけれども、普段会うことが出来ない女性ジョッキーに会えるのが楽しいですね。殆どが同世代ですし、会って話したり出来るいい機会です。」 さながら、年に何度かの「女子会」のような感覚なのかも知れませんね。「こうして女性だけのレースを行うことについて、意見があることは意識しています。例えば男性からしたらその分乗れるレースは減るわけですし、馬も出してもらわないとレースは出来ないわけですし……」……こう断った上で、大会の意義についてはこんな風に話しました。「自分のことを見て、騎手になりたい、という女性が増えてくれれば、それは嬉しいですし、増えてほしいですね。」 日本の競馬の仕事場は、男性ばかり。 そんな環境を、彼女はどう見ているのだろうか……。「笠松で騎手になろう、って思ったときは、まったく気づいていなかったですね。入ってみて、『あ、男性ばっかりなんだ』って思ったぐらいで(笑)。自分はそのこと自体は気にならないです。むしろ、例えば逆に女性ばかりの中に男性、みたいな逆の環境がもしあったら、そちらの方が大変だと思いますよ(笑)、」 彼女は、そういう環境の中でも対応して、頑張ってここまでやってきています。 「厩舎周りの女性の人たちが、娘か、場合によっては孫みたいな感じで可愛がってくれました。」 周囲の人々の「おかげさま」は、彼女も強く感じているようでした。「女性がもっともっと増えてほしいという気持ちはありますよ。女性同士でないと相談出来ないこともやはりありますし。」 女性であることを過剰に意識するでもなく、とは言え、女性としていまこの場所にいることを意識しないわけでももちろんなく。 なんだかすごく、いい意味で肩の力が抜けたような彼女のありようが、話のあとに印象に残りました。この話題になると、どうしても構えてしまうこちら男性側の気持ちも、何だか少し楽にしてくれるようなそんな感じ。「騎手になりたい、っていう女性から、SNSのDMで相談が来たことがあるんです。アドバイスではないですけれども、いろいろやりとりをしました。それは嬉しかったですね。」 注目されて、目指してもらえる存在に。 今回の地元笠松でのレディースジョッキーズシリーズが、彼女にとってもまたひとつのきっかけになればいいなと、率直に思いました。 レディースジョッキーズシリーズ笠松ラウンド、明後日開催。 この3月8日金曜日は、国際女性デーです。 明日7日と明後日8日の2日間、JR名古屋駅の中央コンコースでは、レディスジョッキーズシリーズの開催と女性騎手、そして国際女性デーにちなんだイベントが行われます。 詳細はこちらから みなさま、是非お立ち寄りください。 ここからは、メインレースの話 グランダムジャパンの古馬・春シーズンの一戦、ブルーリボンマイルが行われました。 南関東から2頭、北海道から1頭の遠征馬を迎えて、興味深い組み合わせになりました。 3コーナーの引き込み線から出て、コースをⅠ周半する1600m戦 スタートが良かったのは、大井のジュランビルだったのですが…… そこから少し控える形で、グレースルビーを逃がしての番手 ウワサノシブコが3番手 1番人気のコンビーノは、これらをやる形の4番手の外 結果的には……この序盤の位置取りが勝負を分けた感じがありました。 グレースルビーが、ついてきた馬たちを振り切って先頭! コンビーノが追いすがりますが……逃げ馬のマイペース先行を捉えるのは、さすがに至難の業。 「素敵女子」躍動 グレースルビー 7歳の春に、見事重賞初制覇!! 本降りの雨の中だったので、口取り撮影は装鞍所前で行われました。 残念だったのは、コンビーノの塚本征吾騎手「この馬に、重賞を勝たせてあげたかった……。」 残念そうに話しました。コンビーノにとって、5回目の重賞2着。「逃げるのは勝ったあの馬だと思っていて、その番手か3番手をと思っていました。しかし、スタートで前にいた竜也さんの馬(ジュランビル)が意外と行かずに、外からもう一頭来ての4番手になってしまいました。馬の状態はアップしてきていたし、よく走ってくれたのですが……この馬はどうしても前に1頭何かがいますね……」 言葉でそうは出ませんでしたが、もしかしたら位置取りに拘っていたら、もう少し逃げた勝ち馬の後ろの近い位置から狙えたのではないかと。そういう趣旨だと理解しました。 冬場は続けて使われながら、調子に関しては渋いコメントしか出ていなかったコンビーノ。春のいいタイミングで、ついに重賞勝利のチャンスを掴めるときが来るのかどうか、引き続き注目したい馬です。 達城龍次騎手の勝利騎手インタビューの模様は、笠松競馬Youtubeライブのこのあたりからですね。 レースの前、「笠松で乗るのは初めて」と話し、競馬場に着くと短い時間でレースを見ながら、馬場の通るべき位置などを確かめていました。見事にワンチャンスを活かした騎乗ぶりはさすが。いい笑顔が出ました。 こちらは、管理する大井の堀千亜樹調教師「今日も馬体が減っていたように、繊細な馬で長距離の輸送は苦手な馬なんです……」 グランダムジャパンの古馬・春シーズンでトップに立ったグレースルビーですが、このあと遠征が難しいとなると、使えるレースは最終戦のダートグレード競走・エンプレス杯(5月8日川崎)だけ。今年からレース構成が変わって難しい面もありますが、ともあれ今後の動向が注目されます。 なお、4着だったジュランビルは、福永敏調教師によると、レース後問題がなければ来週3月14日木曜日の若草賞土古記念(名古屋)に連闘で望む見通しです。 来週は引き続き笠松の話題と、あとは佐賀のお話、かな。
2024年03月06日
今日は耳目社山中が担当します。2/22に行われたNARグランプリに行ってきました。久しぶりのグランプリの会場はとても華やかな雰囲気。2024年の戦いはすでに始まっています。馬も人も、無事に駆け抜けて欲しいです。先週の大井競馬場では矢野貴之騎手の2500勝達成記念表彰式が行われました。改めて、矢野貴之騎手メモリアル達成おめでとうございます!次の大きな区切り、3000勝達成は、あっという間でしょうか?今年も注目ですね。大井競馬場で期間限定騎乗を行っていた栗原大河騎手。初の南関東期間限定騎乗となった今回、3/1までの期間中には勝利は挙げられませんでしたが、人気薄で馬券圏内に食い込むなど存在感を示していました。(2着3回・3着5回)学ぶところがたくさんあったと話してくれました。今回の期間限定騎乗の経験を活かして10日から始まる金沢競馬での活躍を期待しています。また、先日の浦和競馬で落馬負傷した青柳正義騎手ですが、栗原騎手によると、長期の戦線離脱となるようです。1日も早い復帰を願っています。先日、那須にある地方競馬教養センターに行ってきました。修了を控える105期騎手候補生たち。デビューに向けてラストスパートです。勝負服も決まっていて、それぞれの想いが込められていますよ!いつかご紹介したいと思っています。Eテレで放映された、実況沼にハマっている小学生のたいせいくんも将来競馬実況アナウンサーになって欲しい期待の星。浦和競馬場へ練習に来たときに、実況室にも見学に来てくれて、僕が実況する様子を見てもらいました。参考になったかな…?あれもそれもこれも、これから楽しみしかないですよ!風が冷たかったけど、楽しかったー。地方競馬教養センターの近くにある信鶴堂さんのいちご大福とかりんとう饅頭
2024年03月04日
日曜日担当の高橋華代子です。 楽天グループということで、東北楽天ゴールデンイーグルスの話題からお伝えします(^^) プロ野球はオープン戦が始まりました。 楽天の本拠地・楽天モバイルパーク宮城は非常に寒い時期なので、西に本拠地を構えて試合をしています。 毎年行われている静岡の草薙球場と今年は倉敷のマスカットスタジアムでの試合が5年ぶりに復活。 推しの公式マスコット・クラッチくんに会うため、久しぶりにマスカットスタジアムに行きました。 初日はクラッチくん&クラッチーナちゃんコンビが試合前のグリーディングをしてくれましたが、2日目からは岡山県のマスコット・ももっち&うらっちも来場し、岡山県のPR活動をしました。 週末は令和6年能登半島地震の募金活動が行われました。(選手たちも登場) 1日でも早く平穏な日々が戻ってきますように。 千葉県沖の群発地震も心配です。日頃から備えなくてはいけないなぁと改めて実感。そして、こうやって、推しに会えることは当たり前なことではなく、本当に幸せなことですね。しみじみ思いました。 久しぶりのマスカットスタジアム。 土曜日は雪が降って試合を中断した時間帯もありましたが、その後は晴れてよかったです。でも、風がめちゃめちゃ冷たくて、西の方も寒いんだなぁと。 マスカットスタジアムのホルモンうどんが美味しすぎてお代わりしました(^^) 対戦相手の広島の選手がマスコットさんたちにとても優しくて、見ていてもほのぼのしてしまいました。お辞儀し合って、かわいい(*^^*) 記念タオルにはクラッチくんにサインして頂きました。 来週からは静岡の草薙球場で試合が行われます。 3月29日はいよいよ開幕!!! 今年は東北楽天ゴールデンイーグルスは創設20周年です。 マスコットのクラッチくん&クラッチーナちゃん&スイッチくんは本当に頑張り屋さんでファンサービスも神対応。 いつも書いていますけど、楽天のマスコットさんたちは直接会ってこそ、そのプロフェッショナルな姿をより体感できるので、球場で体感してください!回し者ではありませんが(*^^*) 頑張っている姿に感動しますよ! クラッチくんたちの喜ぶ姿がたくさん見られるシーズンになりなすように。 さて、南関東競馬の東北勢も活躍しています。 2月28日に大井で行われたフジノウェーブ記念は1番人気ギャルダルが連覇を達成しました。担当の秋葉厩務員はギャルダル以外にも、エルデュクラージュ、ミスカッレーラを手掛けています。 上山競馬場の出身で、お父様の厩舎で厩務員をしていました。ギャルダルが口取り撮影に向かう時、大井の三浦調教師補佐が「おめでとう」と伝えに来ました。 今ではギシギシの担当&調教パートナーとしても有名な三浦調教師補佐ですが、かつては上山競馬場の騎手で、秋葉厩舎に所属していた時期もあったそうです。 フジノウェーブ記念後の最終レースは、ストームゾーンが移籍初戦Vを飾りました。担当の横山厩務員は、ララベルを手掛けたことでも知られています。そもそもは上山競馬の出身で、お父様の厩舎で厩務員をしていました。 三浦調教師補佐から「秋葉厩舎と横山厩舎は横並びだったんですよ」と教えてくださいました。 南関東競馬では上山競馬場出身者も大活躍しています!!!
2024年03月03日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。園田競馬場の「最高齢誘導馬」として活躍したアイスバーグ号が2月21日に逝去しました。アイスバーグ号を偲び、献花台が園田競馬場、姫路競馬場に設置されています。園田競馬場はスタンド1Fの映像ホール〜第二投票所付近姫路競馬場はスタンド2F 2‐1投票所付近 (2F ひめたんSHOPの隣)両競馬場にアイスバーグが使用していたゼッケンや頭絡、写真が展示。メッセージが記入できるノートを用意しておりますので、天国へ旅立ったアイスバーグ号へ感謝のメッセージをお願いいたします。設置期間は3月28(木)迄です。姫路開催7週目の初日は風速6m前後の北風が吹き続き気温は一桁台。「1週間前の暖かさは何だったのだろう?」と言いたくなるような厳しい寒さでした。火曜日の3Rはマオノヴァイザーがアタマ差で勝利し、管理する諏訪貴正厩舎が地方通算400勝を達成!!管理するマミエミモモタローは2歳重賞を3勝。5戦無敗の成績で兵庫の最優秀2歳馬に選出。今年は3歳路線主役の1頭として春のクラシックに挑みます。姫路シリーズの時期は春の重賞を狙う3歳馬の熱い戦いが繰り広げられます。2月28日は「兵庫3歳牝馬特別」が行われました。3月28日のネクストスター西日本(園田・1400m)、4月3日の菊水賞(園田・1700m)、グランダムジャパン3歳シーズンを視野に入れている馬達が顔を揃えました。制したのは道中4番手でレースを進めたプリムロゼ。楽な手応えのまま徐々に浮上を開始。直線は弾ける伸びで逃げたクライムエンジェルを捕らえました。7戦オール連対(3勝、2着4回)と安定した成績で春の重賞に挑みます。逃げたクライムエンジェルが2着。休み明けのトウケイカッタローは3着でした。重賞タイトルを狙う兵庫勢がどの路線へ進んでいくのか?今後に要注目です。大粒の雨の中で行われた2月29日のメイン「神戸ビーフ特別(A1)」はタガノウィリアムが勝利!2番手追走から直線で逃げるディアタイザンを捕らえました。後続の追い上げを封じて7ヶ月ぶりの勝利。今後へ弾みをつけました。今週は吉村智洋騎手が3日間で13勝を挙げる活躍。(火曜日5勝、水曜日3勝、木曜日5勝)苦手意識がある姫路で勝ち星を量産。3年連続の全国リーディングへエンジン全開です!3月2日(土)には息子の吉村誠之助騎手がJRAデビュー。兵庫での親子競演に期待が集まります。↑ひめたんSHOPは姫路競馬場のスタンド2階と4階で営業中☆遠征結果 2月25日(日)高知競馬場 第1回 レジーナディンヴェルノ賞 グランダムジャパン2024 古馬春シーズン アイヤナ 6着 クリノメガミエース 7着 マルグリッド 9着私の姫路勤務は今週迄でした。今年は開催終わりに宿を出て外食する回数が増加。姫路駅周辺のグルメを楽しみました。 昼間は姫路競馬で楽しんで、夕方以降は姫路グルメを堪能するのも良いですよ。次回の姫路競馬は3月5日(火)~7日(木)までの3日間。今年の姫路シリーズは次週が最終週です!!3月6日(水)には菊水賞のトライアル競走、JRA交流の大撫山(おおなでさん)特別が行われます。姫路最終週は是非現地でレースをお楽しみください!園田、姫路競馬休催期間について3月11日(月)~15日(金)は園田競馬場の設備工事に伴い、園田競馬、姫路競馬は非開催となります。1月9日~11日の園田競馬最終週、1月16日~18日の姫路競馬1週目の的中馬券をお持ちの方はお早めに払い戻しをお願いいたします。園田競馬の開催は3月19日(火)からです。開幕週は4日間の連続開催の予定。(3月19日~22日)3月は開催日程にお気を付けください。
2024年03月02日
金曜日は、古谷が担当します。 2024年が明けたかと思えば、あっという間に3月へ突入。2月中旬までは暖かい日が多く、根雪が完全に解けた時期もありました。ただ、その後は完全に冬へと逆戻りし、大雪の日もあって、中小路は根雪になった場所もあります。私の車を入れる駐車場が、中小路を通らないといけないので、それまでの根雪ほど厚さはないとはいえ、これが解けた時にまた道路状況が酷いものになることを考えると、頭を抱えてしまいます。北海道は、4月になっても平地で雪が降る時は普通にありますが、その時には道路に雪はさほどない状況です。本州でも、この週末は雪がちらつく場所もあるようですが、一旦近づいていた春が、再びやってくる時期が早いことを願うばかりです。 今週は、「ダイオライト記念」に出走するアナザートゥルースの取材で、門別競馬場に行きました。ちょうど前日まで大雪があったようで、厩舎地区は除雪の車が忙しく仕事をしていました。(坂路の頂上から観た景色) 馬券発売が始まる午前10時から、一般エリアの駐車場からスタンドまで向かう通路は、こんな感じでした。結構な積雪があることがわかる写真かと思います。 パドックはこんな感じ⛄ そして、コースも積雪が多く、除雪が大変そうでした。 上の写真が除雪作業が始まったばかり、下の写真は内馬場の除雪が進んでいる状況です。日高地方でこれだけの雪が2日間も降り続くと、かなり大変だと思います。しかも、2週間後に能力検査を控え、ゲート練習もやらなければいけない時期でもあり、本馬場が使えないと、どうにもならないことから、主催者も一生懸命に作業を進めていました。本当にご苦労様です。 さて、アナザートゥルースは、昨秋の転入後は「トモが緩く、まだ攻め切れない」という話を田中淳司調教師がされていましたが、「道営記念」の直前からビシッと追い切り、3F36秒前後をマークできるほど体質強化が見られました。その後も順調で、昨暮れの「名古屋グランプリ」で4着に健闘した後、一旦はオカダスタッドに放牧に出され、1月27日に帰厩。その後は順調に調整されています。最終追い切りを行うまでの過程や、田中淳司調教師のコメントは、NARダートグレード特設サイトの「注目馬情報」に書いていますので、こちらを参考にして下さい。 翌週14日に行われる「ネクストスター東日本」には、カプセルが挑みます。ネクストスターシリーズの中で、唯一の地方全国交流に、ホッカイドウ競馬から果敢に挑戦します。こちらもぜひ、応援頂ければと思います。
2024年03月01日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 まずは、昨日までの皆さん方に続いて、私も先週行われたNARグランプリの表彰式の話。 最優秀新人騎手賞を受賞した、佐賀の山田義貴騎手を取り上げます。 「年の最後の方では、新人賞取れるかも、ということで意識し始めた」と記者会見で明かした彼。資料によると、昨年の勝ち鞍の118という数字だけでなく、勝率の16.0%というのも相当に高い数字だとのこと。リュウノシンゲンでの重賞勝利も含め、内容の濃い活躍だったと言えるでしょう。 家族になんと言われていたか、という会見での質問には、「特に何も言われていなかったですけど……」との返事でしたが…… ご家族。父上の山田徹調教師(資料写真) 義貴騎手の所属調教師でもあります。 義貴騎手本人が想像する以上に、「家族」の方が意識していたみたいで……「自分も、この賞を目指していましたよ(笑)」 義貴騎手の受賞を、我がことのように、というよりも我がこととして喜んでいました。「所属調教師ですから、(義貴騎手が)勝つことが出来る馬をしっかりと集めなければというプレッシャーがありました。この期は、川崎の二人(野畑騎手と新原騎手)をはじめとして、もの凄くレベルが高いですから。受賞できて良かったです。」 父親として、という気持ち半分、そして所属の調教師だから、という気持ちも半分。そんな感じなのでしょうか。シンプルに「血縁関係があるから」ということでもなく、競馬というのはこうして様々な人々の力が集まって勝利があるのだ、ということを、改めて示した今回の受賞だったように思います。 実は、1月中旬にお目にかかったとき、義貴騎手がこの賞に選ばれるかどうか、誰よりも気を揉んでいたのが山田徹調教師でした。その翌週に受賞の発表があり、ひとつ肩の荷が下りたのではないかと思われます。 この厩舎この騎手で、次はどんな活躍が生まれるか。活躍馬の出現も自ずと期待されます。 名古屋競馬からは、通算3000賞に到達した丸野勝虎騎手も特別賞を受賞しました。 残念ながら、この日の授賞式は欠席。 現在、落馬事故による負傷で戦線離脱を余儀なくされています。 重賞競走だけでなく、日頃の平場のレースでも、丸野騎手がいないことにより調教師の皆さん方は代わりの騎手探しに苦労しているそうです。まさに「丸野ロス」状態。 いないからこそ、存在感が際立つ。 この日の授賞式でも、改めてそんな印象を受けました。 いま、名古屋競馬では、丸野騎手の他に村上弘樹騎手と丸山真一騎手も怪我のため長期欠場を余儀なくされています。丸野騎手も含め、それぞれ皆さんの一日も早い快癒とレースへの復帰を祈ります。 今週は、名古屋競馬が開催中。 ですが……すみません、全く別の仕事で私、欠場しております。 明日は、大型連休からこの季節に移った、かきつばた記念。 私は映像で楽しむことにします。 長野県・軽井沢にて 日本ミックスダブルスカーリング選手権、絶賛開催中! 来週は、笠松競馬場に取材に出かけてきます。
2024年02月28日
火曜日担当の太田です。2月も終わりですね。2月逃げる、3月去るとよく聞きますが、月日があっという間に過ぎ去っていきますね。昨日は雪の中のばんえい競馬でした。ただ、思ったよりもスピード競馬にはなりませんでした。鮮やかに直行が決まるレースなどもありましたが、すごいスピード競馬という感じでなかったですね。昨年度末に行われた馬場改修時に、ヒーティングも改修され、その影響はかなりある感じがします。ヒーティングの効きがよくなっている。また、年度途中で馬場の砂の入れ替えをした効果もかなりあるように思います。とはいっても、馬場は軽いというのは間違いないです。ノンストップ競馬ではないという感じです。久しぶりに雪の中の競馬。今シーズンこれが最後かな。除雪を考えると最後にしてほしい―(笑)昨日の百瀬アナウンサーもお話ししておりましたが、22日(木)、都内のホテルでNARグランプリ2023の表彰式が行われ、我々も授賞式に取材に行ってきました。ばんえい競馬からは昨年ばんえい記念などを勝利したメムロボブサップがばんえい最優秀馬に選ばれました。メムロボブサップの馬主の竹澤一彦さんをはじめ、関係者のフォトセッションNARグランプリは、ばんえいから毎年必ず1頭選ばれており、大体はばんえい記念を勝利した馬が選出されております。連覇となるかが注目のメムロボブサップですが、ライバルも多くいるだけに、今年のばんえい記念は本当に楽しみですね。そのメムロボブサップは、日曜日のメイン競走然別賞でトップハンデにも関わらず接戦を制しました。チャンピオンカップが珍しく障害で苦戦していただけに、今回はどうなのかなと思いましたが、心配をよそに、ボブサップらしい見事なレースを見せてくれました。ばんえい記念にむけていよいよという感じです。ばんえい競馬からは優秀女性騎手賞に今井千尋騎手が選ばれました。表彰式の前、共同インタビューが行われましたが、今井騎手は最優秀新人騎手賞の山田義貴騎手(佐賀)と共に登場。今井騎手は振袖で会場に姿をみせ、その艶やかな姿に会場が一気に華やかになりました。今井騎手は「昔から知っている馬主、調教師、厩務員といろいろな人が、いろいろな素質馬に乗せていただいて、それゆえの昨年の成績103勝だったかな思う」「レースでは、少し焦ってしまうことがあるので、冷静に周りを見て、馬のペースを壊さないようにと心掛けて騎乗している」「デビュー当時から比べると少しは周りを見られるようになったかな」「少しハイペースだったりするだけでも焦ってしまい、酷いレースをしてしまうことがあるが、その辺りに気を付けて、冷静にまわりをみて乗っていければと思う」「数字的な目標はないが、乗せていただける馬に全頭全力を尽くして頑張っていけたらなと思う」とお話でした。ばんえいの歴史上女性騎手は4人目。ここまでの成績を上げているのは今井騎手が初めてのこと。男性とは力の差があるのは承知のこと。その中でこれだけの成績は、これから自信をもって騎乗してもいい結果かと思います。お話を聞いているといつも反省ばかりですが、デビューして1年。同期の中村騎手同様、すごく成長していると感じます。未来ある若者の活躍に期待せざるを得ません。次回はいよいよ3月に入ります。4日(月)のメインは、準重賞第14回スピードスター賞が行われます。昨日でしたらすごいレースになっていたかもしれませんね。ということで、500キロの軽量レース。ただし、牝馬などの条件によっては10キロから30キロ減量で出走。最軽量はダイヤカツヒメの470キロ。まさに瞬き禁止のスピードレースです。2本の予選を通過してきた馬たち。いずれもスピード自慢の馬たちです。ばんえい名物レースのスピードスター賞ぜひご参加ください。3日(日)は、ばんスタ延長戦配信です。今季最後の延長戦は、『シーズンファイナルに向けて2023年度 総まとめ』と題して配信いたします。ゲストには古谷剛彦さんをお迎えして、今季のばんえい競馬を振り返りながら、間もなく行われる大一番に向けてお話をしていければと思っております。ファンの皆様からは、ベストレースをメールで募集しております。理由も添えてお送りください。メールをお送りくださった方の中から抽選で7名様に「ばんスタ延長戦 特別3点セット」をプレゼントします!!メールはこちら今季最後の延長戦皆さんと一緒に今季を振り返り、楽しめたらと思っております。ぜひ、ご視聴、ご参加ください。昨日来季のばんえい競馬の日程が発表されました。4月19日(金)から今季と同じく25開催149日間の開催です。2024年4月19日(金)~2025年3月16日(日)開幕週は5日間連続開催です。詳しくはこちらその他重賞などの日程は、また後程発表になるかと思います。能力検査は4月14日(日)。今季も残りわずかで大レースも残っておりますが、来季のばんえい競馬もどうぞよろしくお願い致します。
2024年02月27日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は百瀬です。2月22日(木)、『NARグランプリ2023』の表彰式が、都内ホテルで行われました。各部門の受賞馬、受賞者は以下の通りです。年度代表馬:イグナイター(兵庫)(4歳以上最優秀牡馬、最優秀短距離馬のトリプル受賞)2歳最優秀牡馬:サントノーレ(北海道)2歳最優秀牝馬:モズミギカタアガリ(北海道)3歳最優秀牡馬:ミックファイア(大井)3歳最優秀牝馬:メイドイットマム(船橋)4歳以上最優秀牝馬:スピーディキック(浦和)ばんえい最優秀馬:メムロボブサップダートグレード競走特別賞馬:ウシュバテソーロ(JRA美浦)特別表彰馬:マンダリンヒーロー(大井)最優秀勝利回数調教師賞:田中守(高知)最優秀賞金収得調教師賞:小久保智(浦和)最優秀勝率調教師賞:柏原誠路(兵庫)最優秀勝利回数騎手賞:吉村智洋(兵庫)最優秀賞金収得騎手賞:笹川翼(大井)最優秀勝率騎手賞:赤岡修次(高知)最優秀新人騎手賞:山田義貴(佐賀)優秀女性騎手賞:今井千尋(ばんえい)ベストフェアプレイ賞:渡邊竜也(笠松)特別賞:吉村智洋(兵庫)特別賞:丸野勝虎(愛知)特別賞:的場文男(大井)特別賞:野口孝(浦和)特別賞:故・石川喬司氏特別賞:チーム・マンダリンヒーロー(敬称略)当日は共同記者会見、受賞関係者の記念撮影、表彰式典の流れで行われました。(年度代表馬の表彰を受ける、イグナイターの関係者)(左・メイドイットマム、右・ミックファイアの陣営)(欠席の笠松・渡邊竜也騎手、ビデオレターにて登場)続いて記念撮影の様子。南関東の関係者を中心に紹介します。(3歳最優秀牡馬:ミックファイア)(4歳以上最優秀牝馬:スピーディキック)(3歳最優秀牝馬:メイドイットマム)(特別賞:チーム・マンダリンヒーロー)騎手部門の受賞者左から山田義貴騎手(佐賀)、今井千尋騎手(ばんえい)、的場文男騎手(大井)吉村智洋騎手(兵庫)、赤岡修次騎手(高知)※最優秀賞金収得騎手賞:笹川翼騎手は浦和競馬での騎乗の為、 受賞者写真撮影は欠席調教師部門の受賞者左から田中守調教師(高知)、野口孝調教師(浦和)、小久保智調教師(浦和)柏原誠路調教師(兵庫)最後に記者会見に参加した、南関東関係者の一部のコメントを紹介します。小久保智調教師(最優秀賞金収得調教師賞受賞)とにかく勝たなきゃいけない、という思いでやってきたので、(勝ち星については)少ないといえば少ないと思います。全国にはまだまだすごい先生がいるので、一つずつ勝っていきたいです。(通算2000勝については)今年の達成すべき最低限の目標として頑張っています。的場文男騎手(特別賞受賞)騎手生活50年は、勝つことを目標に乗ってきました。最近は以前ほど勝てなくなり、この年になって、競馬で1つ勝つことはこんなに難しいことなのか、と思っています。渡邉和雄調教師(3歳最優秀牡馬受賞ミックファイア)羽田盃はその舞台に辿り着けるか不安で、毎日薄氷を踏む思いでやってきて、何とか勝ってくれました。東京ダービーは羽田盃の強さを見ていたので、無事にいってくれれば何とかなるかなと思って、一番緊張したレースでした。三冠目、ジャパンダートダービーは思いのほか、楽しめたというか、直線も今までにない競馬をしてくれて、最後、御神本騎手が交わしてくれるなと思った時は、本当に夢のような時間でした。デビュー当初から期待はしていましたが、無敗で三冠獲れるとは夢にも思っていなかったです。(今後については)今年は"チャレンジャー"だと思っていて、最初の挑戦はフェブラリーSでした。厳しい条件でも頑張ってくれましたし、JRAのGⅠ競走にもう一度チャレンジしていこうという意思をオーナーと共有できましたので、12月中京のチャンピオンズカップを最大目標に、そこまでパワーアップして体調も整えて、実績も積んで、そこに臨みたいと思います。新井浩明オーナー(特別表彰馬受賞マンダリンヒーロー)正直に話しますと2月の雲取賞で負けた時には、(サンタアニタダービーに)行く気はなかったのですが、調教師がどうしてもというのと、日程を見ていたら、たまたま大谷翔平選手のエンゼルスの試合がロサンゼルスでその前後にあったので、野球も見られたら楽しいなと(笑)レースも2着に頑張ってくれて、まさかケンタッキーダービーにも挑戦できて、繰り上がりとはいえ出走できた事には、運もいい馬だなと思っています。これからも無事に怪我無く、頑張って欲しいと思います。藤田輝信調教師(特別表彰馬受賞マンダリンヒーロー)本当に嬉しいです。何より"チーム・マンダリンヒーロー"として受賞できたことに感謝しています。(サンタアニタダービーには)「挑戦」という気持ちで行きましたが、レース前から2着以内ならケンタッキーダービーへ、3着ならプリークネスSへ行こうと新井オーナーと話していて、最後の叩き合いで2着に入った時は、「これでケンタッキーダービー行ける!」って気持ちでとても嬉しかったですね。ただその後、厳しい現実が待っていましたが、結果的に出走することができ、結果は残念でしたが、難しい調整の中、頑張ってくれた堀田厩務員や現地スタッフには感謝していますし、本当にいい経験をさせてもらいました。サンタアニタダービーポイントの制度が始まってから、アメリカ競馬を見るようになり、ケンタッキーダービーも毎年見ていましたが、「やっとこの舞台に来た!本当に自分がこの場所にいるんだ!」という気持ちで、大観衆のスタンド前を歩いている時間は、一秒一秒が宝物でした。(今後の目標は)また強いマンダリンヒーローを見せられるよう、中央交流を勝って、また海外に挑戦できるような馬にしたいです。受賞された皆さん、おめでとうございます!ダート競馬改革元年の2024年。昨年は2頭のJpnⅠホースが地方競馬から誕生しました。今年はどんな名馬、名勝負が生まれるでしょうか。そしてどんな方々が来年のグランプリには顔を揃えるでしょうか。砂上の熱い戦いにご注目下さい!
2024年02月26日
日曜日担当の高橋華代子です。 大人気ゲームの『ウマ娘プリティーダービー』。 大井のメガイルミが行われていた時のウマ娘パネル↓ 船橋のウマ娘コラボ時↓ 先日、ウマ娘プロジェクト公式アカウントで新たなウマ娘が発表されました。 こちら。 なんと!!!地方競馬の総大将フリオーソが登場!!! この公式ページを見ると、すでにこんなにたくさんのウマ娘のキャラクターが登場しているんですね。 こちら。 ウマ娘になっている南関東競馬の卒業生はイナリワンがいます(こちら)。 南関東所属として最初から最後まで走っていたのは、フリオーソがお初です。 フリオーソのウマ娘はこちらですよ。 キャラクターもすごくかわいいし、声優の西連寺亜希さんの「船橋の底力をお見せします」というコメントにも、打倒中央というメッセージにも、泣けます。 フリオーソは船橋生え抜き馬で、2006年から2012年にかけて7年連続でNARグランプリの賞を受賞。その中で年度代表馬は2007、08、10、11と4回も獲得しています。JpnⅠタイトルは6つ。 長きに渡り、1600mから2400mで、JRA勢と孤軍奮闘に戦っていたフリオーソ。その姿は胸を打ちました。 現役引退後、父となってからも活躍馬を送り出していますね。 フリオーソがこんな大人気ゲームのキャラクターになるということが、南関東競馬ファンの1人としてもうれしいです。 現役時代のフリオーソ↓ 現在の南関東4競馬場は、ウマ娘がきっかけで足を運ぶようになった方も増えているようです。南関東競馬に興味を持ってくれる人が増えるのは、とてもうれしいこと。 これからもっともっと南関東のお馬さんがウマ娘になってくれるといいなぁ(*^^*)(個人的感想です) ウマ娘のフリオーソグッズも欲しい(*^^*) 今後の展開が楽しみですね。 *なお、今回は武田明彦カメラマンのX(旧Twitter)の書き込みで知ることができました。ありがとうございます!
2024年02月25日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。2月18日(日)、JRA東京競馬場で行われた第41回フェブラリーステークス(G1・ダ1600m)に兵庫のイグナイターが出走しました。最内枠から発馬を決めると2番手のインコースを確保。逃げるドンフランキーの背後につけ、速い流れでも良い手応えで追走。直線も内ラチ沿いから伸びを見せて先頭に並ぼうかという所まで接近。残り200m付近で力尽き11着で入線しました。中央でも自分の競馬で真っ向勝負を挑んだイグナイター。次回はドバイの国際競走を目指すとの情報を野田オーナー、新子調教師が自身のSNSで発信されていました。強敵に挑むイグナイターへのご声援を宜しくお願いします。2月22日(木)にNARグランプリ2023が行われました。兵庫からは年度代表馬、4歳以上最優秀牡馬、最優秀短距離馬に選出されたイグナイター号の関係者。最優秀勝利回数騎手賞を獲得した吉村智洋騎手、最優秀勝率調教師賞に輝いた柏原誠路調教師が出席しました。受賞式の模様は現地で取材していた木村寿伸アナウンサーが園田、姫路競馬チャージアドバンス内のクローズアップでレポートいたします。3月1日更新予定です。http://charge-ad.jp/6週目を迎えた姫路競馬は4日間の連続開催でした。今週の月曜日、火曜日の朝までは気温が17℃まで上昇。以降は強風が吹き始めると気温が低下し、この時期らしい気温となりました。開催前日から雨が続き、水分をたっぷり含んだ馬場で少し時計は掛かり気味。逃げ馬の押し切りもあれば後方からの差し切りも見られ、極端な傾向はない印象でした。☆高知勢の強さが光った兵庫ユースカップ 吉原寛人騎手全場重賞Vの偉業!2月22日(木)、姫路競馬場で第16回兵庫ユースカップが行われ高知のリケアサブルが勝利。三度目の重賞挑戦で初制覇となりました。鞍上の吉原寛人騎手(金沢)は現存する地方競馬全14場重賞制覇(ばんえいを除く)の偉業を達成しました!!道中3番手の外につけてたリケアサブルは楽な手応えのまま先行するクラウドノイズ、ダイジョバナイを追いかけます。3角手前でダイジョバナイがクラウドノイズの前に出ると同時に浮上を開始。4角で先頭に立ち、後ろから追い上げてきた同じ高知のワンウォリアーを完封。強い内容で初タイトルを手に入れました。2着はワンウォリアーが入り高知勢のワンツーフィニッシュ。大き離された3着争いはダイジョバナイが制しました。出遅れて後方からとなったインテンシーヴォが4着。出負けから強引にハナを奪ったクラウドノイズは勝負所で力尽きて7着に敗れました。吉原寛人騎手は兵庫の重賞は8勝目。姫路重賞は初V。昨年9月に佐賀の西日本ダービーを制覇し全場制覇へ姫路を残すのみとなりました。しかし、11月の道営記念で落馬負傷。大怪我を負いますが僅か1ヶ月弱で復帰。姫路重賞参戦前に黒潮スプリンターズカップ(高知)、報知オールスターカップ(川崎)を勝って全場Vへ弾みをつけていました。3週連続で挑んだ姫路重賞。兵庫ウインターカップは4着、白鷺賞は2着と惜敗。姫路で行われる今年最後の重賞「兵庫ユースカップ」で前人未到の記録を決めました。。現存する地方競馬全14場重賞制覇(ばんえいを除く)2003年に地元金沢での初重賞制覇から始まり、名古屋、笠松、盛岡、川崎、船橋、大井、水沢、門別、浦和、園田、高知、佐賀、姫路の順で全場で実施される重賞を制覇。2月22日終了時点で地方通算2963勝。通算3000勝の大台が近づいています。吉原寛人騎手インタビュー動画https://www.youtube.com/watch?v=Hu8l9de4fso&t=1s「枠が良くていい位置が取れました。どのタイミングで抜け出せるかだけでしたね。終始手応えが良くて最後まで良い脚を使ってくれました。(全場制覇ラストチャンスで)背水の陣で挑みました。今年最後の姫路重賞で決められ嬉しかったです。」高知の田中守厩舎は兵庫の重賞は3勝目。去年の六甲盃(グリードパルフェ)以来。姫路重賞は初勝利です。※田中守調教師はNARグランプリ出席のため、表彰式は工藤真司調教師が代理で表彰式に参加※レース、表彰式撮影 斎藤寿一 氏★遠征結果 2月22日(木)笠松競馬場 第29回 白銀争覇 バーニングぺスカ 1着 サンロアノーク 3着 テーオーターナー 4着 ウインドケーヴ 8着道中4番手につけたバーニングぺスカは勝負どころから進出を開始し4角で先頭。最後はゴールドレックスとの叩き合いがゴールまで続きました。ゴール寸前で内から伸び返してバーニングぺスカがハナ差勝利しました!バーニングぺスカは重賞7度目の挑戦で嬉しい初制覇。(JRA時代を含む)鴨宮祥行騎手は重賞7勝目。橋本忠明厩舎は重賞42勝目。橋本厩舎は10年連続重賞勝利となりました。連覇を目指したサンロアノークは後方から追い上げて3着。同じく後方位置から脚を伸ばしたテーオーターナーは4着。中団追走のウインドケーヴは8着でした。2月22日(木)佐賀競馬場 第28回 たんぽぽ賞 エイシンチョンパ 5着★遠征のお知らせ 2月25日(日)高知競馬場 5R 第1回 レジーナディンヴェルノ賞(発走予定18時15分) グランダムジャパン2024 古馬春シーズン クリノメガミエース(笹田知宏騎手・石橋満厩舎) マルグリッド(下原理騎手・新子雅司厩舎) アイヤナ(永井孝典騎手・田村彰啓厩舎)2月23日(祝金)は祝日開催。場内ではイベントが行われました。三連休の初日ということでご家族連れで来場されるお客様が多く見られました。ひめたん5周年イベントの模様。ひめたんの新衣装がお披露目されました。予想トークショーに出演された山本昌さん、津田麻莉奈さん、熊崎晴香さんが10レース表彰式のプレゼンターとして登場しました。今年の姫路競馬開催は残り2週です!!次週は2月27日(火)~29日(木)までの3日間シリーズ。アイスバーグ号 逝去について園田競馬場で「日本最高齢の誘導馬」として人気を集めていたアイスバーグ号が2月21日(水)に老衰のため逝去しました。2024年1月11日の園田9Rが最後の誘導となりました。去年の10月20日の園田9Rでマコーリー号が持つ誘導馬最高齢記録を更新。以降も1日1Rのペースで誘導を続けていました。アイスバーグ号を偲び、献花台を園田競馬場スタンド1階の映像ホール横、スタジオ前に設置します。 設置期間 2月27日(火)~3月28日(木) ※園田場外発売日、園田競馬開催日を予定これまでファンの皆様からの変わらぬご厚情とご声援を深く感謝を申し上げます。開催前日に誘導馬の厩舎に行くとやわらかい表情で出迎えてくれるアイスバーグ。あの表情が今でも忘れられません。今頃、先輩誘導馬のマコーリーとのんびりしているのかな?10年以上に渡って園田競馬に貢献してくれてありがとう。ゆっくり休んでくださいね。
2024年02月24日
金曜日は、古谷が担当します。 昨日は「NARグランプリ2023」に行ってきました。コロナ禍で休止期間があり、昨年が3年振りに都内ホテルでの開催。その時は、YouTubeライブ配信に出演させて頂きましたが、ホテル内にいたとはいえ式場の様子は視聴していた皆様と同じく、映像を観ながら表彰式の様子を話したりしていました。ですので、個人的には、表彰式を中で見たのは4年振りです。まだ、ファンの方をお呼びして…という状況までは戻り切れていませんが、今年もYouTubeによるライブ配信があり、皆様も堪能できたのではないかと思います。この様子は、ダイジェスト版で「アタック!地方競馬」の中でも後日、紹介する時があると思います。 今年の受賞馬の中で、2歳部門は牡馬、牝馬ともにホッカイドウ競馬所属馬(受賞実績を評価された時の所属)が選ばれました。2歳最優秀牡馬はサントノーレ、2歳最優秀牝馬はモズミギカタアガリが受賞しました。(2歳最優秀牡馬に輝いたサントノーレの関係者の皆様)(2歳最優秀牝馬に輝いたモズミギカタアガリの関係者の皆様) 「2歳戦は北海道が強い」とブランド化されている近年、2023年も牡牝ともにホッカイドウ競馬勢が受賞したことは、ホッカイドウ競馬で仕事をしている身としても誇りに思います。「エーデルワイス賞」を差し切り、ダートグレード制覇を叶えたモズミギカタアガリは、JRAへ移籍とのこと。本来は、「エーデルワイス賞」の後に移籍する話だったようですが、優勝したことで「東京2歳優駿牝馬」への出走までホッカイドウ競馬所属としてグランダム・ジャパン2歳シーズンを狙った訳ですが、長距離輸送などもあって力を発揮できず…。新天地での飛躍を期待したいものです。 そして、サントノーレは、「鎌倉記念」を制し、「全日本2歳優駿」で地方最先着となる3着に健闘したことが評価されました。年が明け、大井・荒山厩舎に移籍し、先日の「雲取賞」でも地方最先着の3着に頑張りました。荒山調教師も、ダートグレードを勝てる実力があると踏んでおり、さらなる高見を目指しています。ダート三冠の地方大将格として、見守っていきたいと思います。 また、ミックファイアを担当している高橋敦樹厩務員に久しぶりにお会いしました。(ミックファイアの関係者の皆様。右から2人目が高橋敦樹厩務員) 彼が早来ファーム(現白老ファームYearling)にいた時、門別競馬場によく遊びに来て、パドックで声を掛けられてから仲良くさせて頂き、色々と馬談義を交わしていました。このような場で久しぶりにお会いでき、一緒に写真を撮りましたが、競馬界にとって頼もしい存在に成長したなぁと感じました。 「NARグランプリ」は、全国の関係者と会える楽しさがあります。昨年からこの場が戻り、個人的にも嬉しい気持ちで一杯でした。そして、この会場で吉原寛人騎手が全場重賞制覇の偉業を達成した瞬間は、マスコミの大半で盛り上がっていました。この場にいた田中守調教師と、記者会見後にお話した時は「ビックリした!強い馬がいると思っていたので、勝てて良かったわぁ」と笑顔でした。 イグナイターの話題は兵庫勢(土曜日のブログ)にお任せするとともに、「兵庫のイグナイターから世界のイグナイターへ」を実現して欲しく、ドバイでの勝利を期待したいと思います!
2024年02月23日
木曜担当のよこてんです。 先週の2月16日、盛岡市内において『2023 IWATE KEIBA AWARDS』表彰式が行われました。今回は、2019年に実施された2018年の表彰式以来となる交流会も併せて行われて(※2020年3月開催予定だった表彰式はコロナ禍の拡大により式全体を取り止め。以降昨年までは関係者の表彰式のみを実施)、ファンの皆さんと関係者が語り合う、久しぶりの光景も見る事ができました。 さて今回は、そんな表彰式・交流会の会場でうかがった、昨季の各部門表彰馬の新シーズンの動向のお話を。 まずは3歳以上最優秀馬そして年度代表馬となったノーブルサターン。板垣吉則調教師にうかがいました。★ノーブルサターンを管理する板垣吉則調教師。なお写真は表彰式の壇上でのものでお話を伺った時とは違います。他の調教師さんも同じ。-まずは昨季のノーブルサターンの活躍を振り返って「ノーブルサターンは一昨年の秋に私の厩舎に来て、ポンポンと重賞を2勝してくれて、23年度は春先から全力で行きたかったんですけれどもみちのく大賞典で着外になってしまった。シアンモア記念を勝ってくれて波に乗っていくのかなと思ったんですがちょっと体調を崩してしまったんですね。そこで、私の判断で思い切って夏場は完全休養させることにしました。 秋の復帰初戦は結果が出なかったのですがそれは織り込み済み。次の北上川大賞典では完勝してくれました。トウケイニセイ記念も、間隔は短かったのですが予定通りに挑んで良い内容で勝ってくれた。こうなればもう、桐花賞連覇を狙いたいなと。鞍上の好騎乗もあって本当に強い競馬、本当に良い結果を残せたのではないかと思っています」-一昨年と比べると昨年、昨季はそんな調整の流れも手の内に入ったのかなと,見ていて感じました「体調を読み切れない部分があって、私が“調子が良い”と思ってレースに行くとちょっと結果が出なかったりしてね。今年はひとつ歳を取って10歳、年齢的には決して楽ではないですけど、馬はまだ若いですからね。その辺に期待したいですね」-ローテーションは、では昨年のような形になりそうでしょうか?「そうですね、そうなるのかなと思っています。春から始動して、夏場は少し休養して後半戦・・・のような。連続で年度代表馬に選ばれるような活躍ができれば」 ノーブルサターンについては、自分は意外に得意・不得意な条件がはっきりしているタイプだと思っています。昨年のそれぞれのレースでもそんな前提で評価をしてきました。 一番いいだろうと思うのはワンターンのマイル。広いコースで、自分のペースで戦える形がベター。本来あまり長い距離は合わないだろうとも。 それだけに、水沢の桐花賞で、自分のタイミングで仕掛けて捲りきったレースぶりには驚きましたね。スローペースに持ち込んだ北上川大賞典にしても2600mという距離でそれができたのだから地力はやはり高い。盛岡・水沢双方の、マイルと2000というチャンピオンディスタンスを問題なくこなせているのは大きな強みでもあります。 新シーズンの課題はやはり調教師も言われているように10歳という年齢でしょうか。ただそれも、実際にノーブルサターンを見た方なら分かるでしょうけども馬は若々しいですからね。昨年の結果を見れば調整過程も陣営の手の内に入っていると見ていいはず。 続いては最優秀牝馬・3歳最優秀馬をダブル受賞となったミニアチュールについて佐藤祐司調教師に。★ミニアチュールを管理する佐藤祐司調教師-2つの部門を受賞、3歳戦線でも変則四冠。終わってみれば見事な成績でした「ミニアチュールについては1年間を通したローテーション的なものを考えていまして、オータムティアラは使う予定じゃなかったのですが不来方賞を負けた事で挑むことにした。結果的にはそのあとのレースの結果が良くなかったのでね。馬に酷な事をしちゃったというのが反省点ですね。自分としてはちょっと悔いが残る部分です」-調教師的には、昨シーズンの終盤はあまり本当の力ではなかった・・・的な?「というよりも、力量が足りるか足りないかを測る見極めをするにはもうちょっと万全な体制で行きたかった・・・でしょうか。力を測って今年の路線を、のつもりでしたので。その辺は反省しなくちゃいけないかなとは思っています」-では、新しいシーズンはどのような路線を考えられていますか「柱になるのはやはり牝馬の重賞。その前後といいますが、どのタイミングでどうぶつけていくかというのがひとつの課題になるかなと。ゴールデンヒーラーの方を今年は短距離中心でと考えていますので、ミニアチュールはマイルから中距離。フェアリーカップからビューチフルドリーマーカップへというあたりを中心に、遠征も考えながらですね。 つい先日の話になりますがオーナーさんと一緒に下河辺牧場さんに行ってきたんですよ。牧場にはミニアチュールのきょうだいの牝馬が残っていないからいずれ繁殖にという話をいただいてきました。無事に競走生活を過ごさせてあげて北海道に返すという仕事が増えましたので、そういう事もしっかり考えていくつもりです」 3歳の牡馬二冠・牝馬二冠。3歳重賞はのべ6勝。文句なしに実績馬、強い馬です。 昨年の春先、あやめ賞、スプリングC、ダイヤモンドCと3連勝していたミニアチュールでしたが、2着馬との差は少しずつ縮まっていたんですよね。距離が伸びて差が縮まってきているというようにも見えて、東北優駿の頃には“2000mになれば逆転できる”と見ているライバル馬の陣営もありました。それが東北優駿で完勝、続くひまわり賞も圧勝。距離が伸びても崩れないんだ、と、他馬の陣営も脱帽した・・・という“今だから言える”的な裏話。 かといってミニアチュールが長い距離向きというわけではなくて、レースセンスの良さで対応してきたとみるべきでしょう。マイルあたりが本来手頃なのでは。 遠征も決して後ろ向きではないようです。ロジータ記念は川崎の2100m・外枠という条件ももうひとつだったかと感じました。もっと合う条件もあるのかなと思います。 もう一頭です。皆さん注目の最優秀2歳馬フジユージーン。瀬戸幸一調教師にお話をうかがっています。★壇上でインタビューを受けているのが瀬戸幸一調教師-昨年のフジユージーンのレースを振り返ってみていかがでしたでしょうか「自分が予想していた調教の内容で、納得のいく調教をしてレースに挑んで、その結果もやっぱりいい。思ってた通りのレースをしてくれましたからね。去年のレースぶりは100パーセントに近いんじゃないかと思っています」-注目はやはり今年の路線なんですけども、もう頻繁におうかがいしていますが、ダート三冠路線を一度試してほしいなと自分は思うのですけれど・・・「前走後は静岡の牧場へ、先日までは那須にいて、今は水沢に戻ってきていますが、ひと冬越して身体がまたひとまわり大きくなっているなと感じました。骨格も良い馬ですからね。ただ、動きがまだ2歳馬という感じのものでね。その辺はまだまだ。身体がしっかりしてくれば遠征でも戦っていける馬だと期待しています。 当初の予定は京浜盃という風には考えていますけども、ここからうまく調整を進めていきたい。思い通りの調整ができたうえでレースに挑みたいですね」 去年のレースぶりの“100%”は恐らく“所与の条件・状況の中において100%の走りをしてくれた”という意味であって、馬自身、馬自体が100%の完成度だという意味では無い、と補足しておきます。ここで書き切れない話も含めてのそういうニュアンスだと。フジユージーンという馬についてはまだ成長する、もっと良くなる余地があるというのが瀬戸調教師のこの時点での評価でした。 京浜盃への申し込みはするとの瀬戸師でしたが、実際の出否はここからの調整次第と思っておきたいところ。 最優秀ターフホースに選ばれたゴールドギアについては、伊藤和忍調教師とお話をするタイミングを失ってしまいました。次の機会に改めておうかがいするつもりです。
2024年02月22日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、先週の名古屋競馬の開催から。 2月15日木曜日 重賞のスプリングカップ当日に取材に出かけてきました。 この日の名古屋は、あいにく「この日だけ」天気が悪くて……ナイター開催が始まる午後から夜のおわりがけまで、雨が降ったりやんだりのハッキリしない天候。ただまあ、そのお陰で気温は下がらず、それほどの厚着をしなくても過ごせる、取材するにはこの季節としては本当に助かる陽気でした。 まず初めは、この日行き会ったこの方の話。 今週も、兵庫ジョッキーズから。 鴨宮祥行(かもみやよしき)騎手 30歳 デビューしてから間もなく12年になります。 この日は重賞騎乗のため、騎手服ではなく馬主服で登場。 一昨年が80勝で兵庫リーディング6位 昨年が96勝で5位。自己ベストを更新しながら100勝にも迫る勝利を挙げています。「100勝というのは、自分の中では意識していますね。」 先週も、話の中で聞いてきた数字。兵庫で100勝。 その数字について水を向けると、このような返事が返ってきました。「昨年は、最低限キャリアハイは更新したいと思って取り組んでいました。それは実現出来て、100勝には結果的に届きませんでしたが……大晦日の開催で8鞍乗っていて、5勝すれば100勝だったんです。結果的には達成できませんでしたが、大晦日までそのチャンスがあったということには、自分の中で手応えを感じています。今年は、これ以上となったら、もう100行くしかないですね。」 鴨宮騎手にも、ここから上に向かっていくためにどんな風に取り組んで行くのか。その難しい問いを投げかけてみました。「特別、変わったことに取り組むということはありません。」 最初の答えは、こんな言葉でした。「急に何かが良くなる、出来るようになる、うまく行く。そういうことはないと思うんです。いま、他の厩舎で乗ったことのない馬のレースでの騎乗依頼も増えてきました。チャンスがあるときに、そのチャンスが巡ってくる『準備』が出来ているかどうか、なのではないかと。先輩たち、いま上にいる人たちも、みんなそれでやってきていまがあると思っています。」 1勝1勝の積み重ね。 この言葉は、会話の中で繰り返し出ていました。 今年は、今日までで17勝。 「限界突破」出来るかどうか。今年興味が尽きないジョッキーのひとりです。 湿気が多くて、夜に少し気温が下がると、競馬場全体がうっすらとモヤに包まれるような感じになりました。 メインレースのスプリングカップは、西日本地区交流の3歳重賞。 1ヶ月前の新春ペガサスカップの1~3着馬が揃って登場。 当時勝ったミトノユニヴァース 2着だったフークピグマリオン 3着だったスティールアクター それぞれに注目を集めていました。 遠征馬は兵庫から1頭 大晦日の園田ジュニアカップを勝ったマルカイグアス レースは、前々で運んだスティールアクターが、直線に向いて押し切り態勢 ゴール前で勝利を確信し、大きく左手をあげた加藤聡一騎手 加藤聡一騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 常々「馬の状態優先。目標レースは設けない」と話す角田輝也調教師のもとには、春以降有力と思われる馬たちが揃っています。一方、他場デビューの馬が出られる重賞級のレースは、再来週3月7日に笠松で行われるジュニアグローリー。ここに出てくる馬がいるのかどうかが、まずは注目されます。 名古屋で行われるのネクストスター中日本は、3月28日。 先週ご紹介した笠松所属の馬たちも交えて、興味深いレースになりそうです。 一方、敗れた馬たち。 勝ち馬と相前後して引き上げてきたフークピグマリオン(写真右) 今回から、今井貴大騎手に手が戻りました。「前回替えなかったという手前も、道中は替えながら走ってくれました。しかし、直線では手前を替えず、追ってからが一息でしたね。気性面よりも、馬体がずっと増え続けてきているのがどうかと思っていました。馬がいま縦に伸びていて、まだこれから良くなるところでしょう。今後、全然挽回はあると思っています。」 かなり前向きな感触で、馬の様子を振り返って話しました。 こちらは、終いに足を伸ばして2着まで来た、マルカイグアスの鴨宮騎手「レース振りは、とてもよかったです。スタートで思ったより位置がとれたことと、終いしっかり伸びてくれたことが良かったですね。道中でフカしきらずに持ったまま回って来られたので、終いも走りがバラバラにならずに走り切れました。」 管理する橋本忠明調教師も、この日のレース振りには満足の表情「元々、今年の秋になったら良くなってくる、と言っていた馬なんです。まだ緩いところがありますが、今日のレースの走りはよかったですね。次は菊水賞の予定。『無駄撃ち』せず、余裕を持って使っていきたいです。」 いま、兵庫のトップはやはり、マミエミモモタローでしょうか。 現時点での完成度ではこの馬だと、鴨宮騎手も評価していました。 一方、マルカイグアスは今後の伸びしろに溢れた馬。 これから目が離せない存在になりそうです。 夕方、うっすらと雲が切れたタイミングで、飛行機雲が綺麗でした。 来週の名古屋の開催は、2月27日火曜日に3歳の準重賞・中京ペガスターカップが、29日木曜日にはダートグレード競走のかきつばた記念がおこなわれます。 私は、その週の取材は欠席(涙) ネット中継でレースの行方を見守りたいと思います。 さて……その来週の開催初日、2月16日月曜日に、土古の旧名古屋競馬場の敷地内に、場外発売所サンアール名古屋が装いも新たにオープンします。これまでは競馬場の旧スタンドを使って営業していましたが、新たに素晴らしい施設が出来ました。 先週16日金曜日に、報道向けの内覧会が行われ、私も参加してきました。 場所は、旧競馬場の2コーナー方向。 いままでのあおなみ線の名古屋競馬場前駅(現在の港北駅」からですと、入場門のあった場所からもう少し歩いて大きな交差点を右手に曲がると、すぐに入口になります。 さすが車社会の名古屋だけあって、街中なのに駐車場はドドンと853台分 駐輪場も190台分あって、近隣の来場客の利便性にも配慮されています。 入ってすぐの1階は、無料で入れるエリア。 横にこれだけ長いフロアの造りになっているのは珍しい。来場客の利便性と、業務の効率の両方の観点から考えられたものだとのこと。 現金投票の発払機がずらり54台並んでいる様は、まさに壮観。 週末のJRA開催日でも、ストレスなく馬券購入や払戻が出来そうです。 この場所では「その日に日本で行われている競馬は全部売る」というコンセプトがあります。ばんえい競馬も、JRAの重賞の前日発売も、凡そその日日本で買える馬券は、この場所に来れば買うことが出来る。当たり前のことのようで、実はそれが出来るのはこの場所だけなのです。 座席は全部で448席。 これだけ自由席で座れる場所が設けられている場外発売所も、いまでは珍しくなりました。 ありとあらゆるところでストレスなく滞在して、競馬を楽しんでもらうという考え方が徹底しています。 こちらは、1階フロアの目玉 75インチ3連のパノラマ映像装置 名古屋競馬場のスペシャルAIカメラから送られてくる、隊列全体が把握できる実況カメラの映像が楽しめます。JRA東京競馬場の大きいターフビジョンで見られるのと同じような映像で、自分の応援する馬がかならず映像に映っていますから、応援にも熱が入ります。 2階は、全て有料席 キャッシュレス投票で馬券を買うエリアです。 ここ、見た目には結構スペシャルな席の雰囲気ですが…… 一番安価な有料自由席で、料金は500円。101名さま限定。ひとり500円 「カジュアルシート」という名前がついているように、入場された方の自由な発想で、カジュアルに利用して頂けるイメージです。 2階席はフリードリンクなので、ネットカフェに行くよりも安価でいいかも。 もちろん、ネットはWifiが使えて、電源コンセントも至る所にあります。 気になるのは、写真の向こう側に見える競馬場の風景。 これ実は、競馬場のスタンドにいるのと同じ臨場感を味わうための、スペシャルなモニター。 名古屋競馬開催時には、競馬場の様子がずっとライブで写っています。 これがレース中の映像。ライブです。 音響にも力を入れていて、馬の走る「ドドド」の足音が聞こえます。 来週のかきつばた記念の時には、歓声も聞こえてきて、まさに本場にいるのに結構近い感覚を味わえるのではないでしょうか。 こちらは、1席700円のリザーブドシート 文字通り、来場するあなたのための特別席です。 馬券は、キャッシュレス投票に接続出来るタブレットが貸し出されるので、席を立つことなく馬券を買うことが出来ます。 椅子は全席、このようなゲーミングチェア ここもネットカフェ的に使えそうです。 このほかにも、グループで使えるスペシャルルームがあります。 ダートルームは、椅子席 こちらはターフルーム リビングでの「ごろ寝」感覚で競馬を楽しむことが出来ます。 定員5名で一室5000円 地方競馬のナイター開催がある日なら、午前から夜まで使えてこのお値段。 とにかく……全てが斬新。 馬券を買う場所、というよりも、その場にいての「居心地」とか、「競馬を楽しむ臨場感」を大切にしている場所だという印象を、強く受けました。 担当の、愛知県競馬組合・遠山真吾さん「この場所が、新生・名古屋競馬場の『集大成』なんです」……遠山さんは、そのように話します。「自宅で映像を見ながらネット投票をするのでは味わうことが出来ない、競馬への『共感』や『感動』を、味わって頂ける場所を創りました。競馬の楽しさを、自宅ではなくこのサンアール名古屋に来てもらって体感してもらう。そういう場所です。」 そう……ネット投票で楽しめるのは、競馬と言うより「馬券」という賭け事。 場外発売所が、馬券を売る機能だけを提供する場所に留まっていれば、いずれ来場客はなくなるでしょう。自宅でネット投票をする以上のものがなければ、場外発売所に足を運ぶ意味がありませんから。 場外発売所が、「競馬」の楽しみを伝えられる場所になれるかどうか。 遠山さんの話は実に示唆に富んでいましたし、実際そういうことが日本の津々浦々に広がらなければ、いずれ競馬を楽しむ人々も売り上げも、頭打ちとか尻すぼみになっていくのでしょう。 なぜなら、賭け事だけなら、ほかにもあるから。 楽しいことなら、ほかにももっとあるから。 サンアール名古屋は、賭け事を楽しむだけの場所でなくて 競馬の楽しみを味わう場所。 オープンは、来週月曜日の2月26日です。 2回有料席は、全てネット経由の事前予約制。 予約は、こちらのサイトからすでに始まっています。 開催日の6日前から予約可能。是非とも予約はお早めに!! 新しいサンアール名古屋から見た、旧名古屋競馬場のスタンド 私にとっては、見納めだと思います。 来週、私は競馬の取材はお休み。 次回は、何をお伝えしようかな……
2024年02月21日
火曜日担当の太田です。寒暖差が激しいですね。-10℃の世界からプラス10℃。今までにない2月の気候となっています。でもこれもつかの間。今度の週末最低気温は-18℃の予報。身体がついていかないですね。18日(日)は今季重賞競走優勝馬による重賞第45回チャンピオンカップBG2が行われました。近年なかなか頭数がそろわず、今年も6頭立てと少頭数。しかしメンバーは現一流の馬がそろいました。ハンデの上下差なんと100キロ。トップは860キロのメムロボブサップ。最軽量が牝馬アローリキヒメの760キロ。一番人気は岩見沢記念、北見記念を制したアオノブラックに集まっておりました。ライバルメムロボブサップとは30キロの差。このハンデは大きいですね。勝利したのはその1番人気アオノブラックでした。(主催者提供)道中昨年の覇者メジロゴーリキが先行、差なくインビクタがついていき、トップハンデでもメムロボブサップが果敢に先行という展開。アオノブラックはやや控える競馬。メムロボブサップが珍しく障害苦戦で脱落。第2障害インビクタが先頭、2番手にメジロゴーリキ、そして、3番手ヘッチャラ、アローリキヒメ、アオノブラックの3頭差がなくクリア。そこからアオノブラックがいい脚を見せましたね。前とそこそこ距離があったのですが、徐々に差を詰めて、残り10mを切ったところで先頭に立ち、そのまま力強くゴール。アオノブラックらしい良いレースを見せてくれました。(主催者提供)インビクタもいい粘りで2着。3着にメジロゴーリキという結果。5着となったメムロボブサップは、ハンデは確かに厳しいのですが、珍しく障害で苦戦しました。いつもハンデが厳しくても、さすがの走りをしているメムロボブサップがここまで苦戦するのは珍しい。今年連対を外すのはオッズパーク杯以来2度目。それだけどんな重量でも安定した走りを見せるメムロボブサップですが、今回はさすがに厳しかったと言わざるを得ないのでしょうね。アオノブラックはトップと30キロの差。これはライバルとして負けられない戦い。ここでメムロボブサップに敗れるとなると、1強ムードになりかねませんからね。プライドもあるかと思います。それでも同斤での勝利ではないですからね。金田調教師のインタビューでも、昨年のばんえい記念はかなり悔しかった。次回は昨年の借りを返すとコメントしているだけに、およそ1か月後のばんえい記念に向けて、いい弾みがついたアオノブラックでした。また、金田利貴騎手も道中じっくり構えてのレース。ライバルが先に行っているだけに、気持ち穏やかではなかったかなと思いますが、馬を信じての騎乗。最後の切れ味は道中のためがあったからこそだと思います。(主催者提供)いよいよ今季も古馬重賞は残り1つ。大一番ばんえい記念残すのみとなりました。ばんえい重量1000キロ。重量に対応するための調教も始まります。8歳ライバルの2頭が昨年同様の戦いとなるのか。それとも・・・・。気持ちが徐々に高ぶってきましたね。先日ばんスタ冬のSNS企画が行われ、今回はフォトコンテスを実施。これまで2回はコロナで場内に入場できないなどの中での開催でしたが、今回はコロナが明けての開催。本当に多くの皆さんにご投稿頂きました。総数219投稿。ありがとうございます。各賞に選ばれた作品のご紹介です。賞に選ばれた皆さんには、写真をポスターにしてプレゼントいたします。また、場内に掲載させていただきます。掲載した時はSNSやブログでご紹介いたします。競馬場にお越しの際ご覧いただきお楽しみください。
2024年02月20日
今日は耳目社山中が担当します。浦和競馬場に来ています。コート無しでも外にいられるくらいの陽気で、2月中旬とは思えません。ただ、重賞が行われる水曜日辺りから、平年並みの気温になり、寒さが戻ってくるようです。寒暖差には気をつけないといけませんね。今週水曜日に行われるのは、3歳牝馬オープンの重賞、桜花賞トライアル第16回ユングフラウ賞。1〜3着には、3/27に行われる第70回桜花賞への優先出走権が与えられます。(枠順は→こちら)先週2/14大井競馬場では、第6回雲取賞が行われました。(結果は→こちら)今年から指定交流となり、JRAから参戦は3頭。その3頭が1・2・4着。勝ったのは3番人気のブルーサンでした。2着はユキチャンの子、アマンテビアンコ。1番人気のイーグルノワールはゴール前失速し4着。地方勢最先着はサントノーレの3着でした。勝ったブルーサンの逃げ脚は見事でした。スタートで躓いてしまったアマンテビアンコもしっかり追い上げて最後は2着。大井に移籍してきたサントノーレも力を見せてくれた一方、南関東の重賞タイトルホルダーは軒並み着外に敗れてしまいました。賞典台での記念撮影の様子和田竜二騎手(右)とうまたせ4/24に行われる羽田盃、JRAの出走枠は4。大井競馬場の1800mという同じ舞台で出走権を獲得したブルーサン・アマンテビアンコ、本番での走りも楽しみですね。2/8・船橋競馬11Rをギガキングに騎乗して1着になった和田譲治騎手、この勝利で地方競馬通算1500勝達成となりました。2/11、開催日の大井競馬場で表彰式が行われました。この日はくしくも、和田譲治騎手の40歳のバースデー!お誕生日&メモリアル達成おめでとうございます!そして、同期の矢野貴之騎手は、2/16・大井競馬8Rをバクシンフォワード騎乗して1着になり、地方競馬通算2,500勝達成となりました。(詳細は→こちら)達成直後の記念撮影の様子。矢野貴之騎手と和田譲治騎手のツーショット。いつも緊張するんですが、実況でも触れることができてよかったです。2500勝達成記念の表彰式は、2/26に大井競馬場で行われます。次回の担当日はもう3月…。今年は季節が過ぎるのが早いのでカレンダーを見逃してしまいそうですが、体に気をつけて地方競馬を楽しんでいきましょう!
2024年02月19日
日曜日担当の高橋華代子です。 山梨県鳴沢村にある紅葉台木曽馬牧場さん。 小柄で大人しい和種馬(木曽馬や道産子などの日本在来馬)たちが暮らしています。 ビジター制で、外乗りも楽しめる牧場さん。 紅葉台木曽馬牧場さんのX(旧Twitter)では、いろんな話題が掲載されています。 富士山を眺めながら外乗りができるのは最高の環境ですね! いやされる動画がたくさん! そんな紅葉台木曽馬牧場さんで、楽しいイベントを企画しています。 大河ドラマの世界へ!と題し、時代衣装体験を楽しめるそうです。 写真は、このモデルを務める方から提供頂きました。 カッコいいですよね。 非日常的な世界を体感。 お召し物も素敵ですよね。 イベントの日時は、3月17日(日)午前10時から午後4時くらい。 場所は紅葉台木曽馬牧場で行うそうです。 詳細はポスターをご覧ください! 動画もありましたよ。こちら。 お馬さんはいろんな世界があるんだなぁと、改めて実感。 興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか!
2024年02月18日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。水曜日の早朝はフェブラリーステークスに挑戦するイグナイターの最終追い切りを見学。新子調教師を背に軽快な動きで駆け抜けていきました。※画像がブレていて申し訳ありません追い切り後に新子雅司調教師の共同会見が行われました。Q,JBCスプリントを振り返って「笹川騎手がうまく乗ってくれて全てが理想通り。ようやくG1が獲れたと思いました。今回は気持ちに余裕が出来て気負うことなく挑めますね」Q,レース後の過ごし方「JBCの後は馬とイグナイターに携わる人のリフレッシュも兼ねて牧場に移動して調整。園田には1ヵ月前に帰厩しました」Q,最終追い切り、馬体について「調教は普段通りです。JBCスプリントあたりから馬体が完成してきていました。トモがしっかりしてきて今までで1番良い状態。究極の馬体になってきました」Q,フェブラリーステークスを選んだ経緯「海外遠征の経験が無いので、サウジからドバイに移動した時に馬のダメージがどうなるか未知数なのでフェブラリーステークスを選択しました」Q,最終追い切り後の馬体重は530kgですが想定内?「神経質な馬なので輸送して−15ぐらい減るかと思うので、ちょうど良い馬体になると想定しています」Q,東京マイルについて「盛岡の軽いダートでも対応出来ていますし、力を要する馬場より軽い馬場の方が合っていると思います。折り合いがつくようになったのでマイルも許容範囲。東京の新馬戦を勝っているので芝のスタートも問題ないはずです」Q,コンビを組む西村淳也騎手にはどう指示されるか?「番組確定後に乗りにくるようです。乗ってどういう馬か感じとってくれたら。逃げ馬の後ろあたりにつけて、ラスト直線で抜け出してくれたら」Q,フェブラリーステークスへの意気込み 「JRAでも海外でもG1を獲りたい。限られた施設でも強い馬を作れるとJBCスプリントで証明できました。今回も勝って園田から強い馬を輩出できることを証明したい。勝って『ドバイ』へ行きたいです」万全の調整で決戦の地、東京競馬場へ向かうイグナイター。岩手のメイセイオペラ以来、25年ぶりの地方所属馬によるフェブラリーステークス制覇なるか?兵庫勢初の中央G1制覇なるか?ご声援を宜しくお願いします。2024年の姫路シリーズは後半戦に入りました。昼間の気温もぐんっ!と上がって20℃近くまで上昇。ただ朝晩は冷え込むので寒暖差が厳しい週でした。同時に私の大敵『スギ花粉』が飛散し始めて薬が手放せない時期に突入です(涙)。※そのだメールひめじメール Xアカウントより↑2月13日の姫路1レースで杉浦健太騎手が地方通算900勝を達成↑兵庫県産たまご特別(A1)はケンジーフェイス(田野騎手、中塚厩舎)が勝って連勝。選出除外となった兵庫ウインターカップの悔しさを晴らしました。田野豊三騎手コメント「後ろからでもいいけど、前回は前付けで良い勝ち方だったので今日も同じ戦法でいきました。成長もあるけど、この時期の方が良いみたいですね」★マルカイグアスは2着 ~名古屋 スプリングカップ~名古屋の3歳重賞、スプリングカップは地元名古屋のスティールアクターが勝利。兵庫から参戦したマルカイグアスは道中5番手追走。勝負どころから進出を開始すると、良いスピードでポジションを押し上げます。勝ち馬には届きませんでしたが直線も鋭く伸びて2着。園田ジュニアカップを競り勝った末脚を初のナイターでも発揮しました。★園田金盃の雪辱を果たすラッキードリーム ~白鷺賞~2月15日、姫路競馬場で第53回白鷺賞が行われました。西日本交流の中距離重賞は単勝1番人気のラッキードリームが逃げ切り勝利!!※斎藤寿一氏 撮影好スタートを切ったラッキードリームはそのままハナを奪うとスローペースに落とします。ツムタイザンにマークされる展開も勝負どころで徐々に差を広げる。余力が無くなったツムタイザンを直線で突き放して今年初戦を飾りました。2着は3番手追走から直線で鋭く伸びたトランセンデンス(高知)。吉原寛人騎手の地方競馬全場制覇は成りませんでした。3着は2番人気のツムタイザンでした。ラッキードリームは重賞11勝目。白鷺賞は初制覇。去年12月の園田金盃は能力が出し切れず3着に敗れたが、年明け初戦の白鷺賞は万全の仕上げで快勝。3日後のフェブラリーステークス(G1)に挑む同厩舎のイグナイターにエールを送る勝利となりました。※斎藤寿一氏 撮影下原理騎手は重賞87勝目。白鷺賞3勝目。新子雅司厩舎は重賞66勝目。白鷺賞2勝目。共に新春賞に続き今年重賞2勝目です。下原騎手、新子厩舎のコンビでの白鷺賞制覇は2回目。タガノゴールドで勝利した2020年以来4年ぶりです。新子厩舎はこの勝利で兵庫調教師の歴代重賞勝利数1位の曾和直榮氏に並びました。兵庫県競馬調教師 歴代重賞勝利数 ※は現役 1位 曾和直榮 66 1位※新子雅司 66 → New! 3位※田中範雄 58 4位 橋本忠男 52 5位※橋本忠明 41次週の姫路競馬は4日間シリーズ!!2月20日(火)〜23日(祝金)までの開催です。2月22日の木曜日には3歳馬の重賞レース、第16回兵庫ユースカップ(1400m)が行われます。★他地区登録馬 ※2月15日時点リケアサブル(高知)ワンウォリアー(高知)★兵庫登録馬 ※2月15日時点クラウドノイズインテンシーヴォダイジョバナイグランゲレーロチョコレートデイプレストマーヴェル など三連休の初日となる2月23日の金曜日は姫路本場で場内イベントが実施されます。当日は野球解説者の山本昌さん、津田麻莉奈が姫路競馬場に来場。予想トークショーに出演予定です。催し物盛り沢山の祝日開催はご家族連れでお楽しみください。園田・姫路競馬場 | イベント | イベント詳細 (sonoda-himeji.jp)詳細については園田、姫路競馬の公式ホームページでご確認をお願いします。♦園田、姫路競馬休催期間のお知らせ園田競馬場の設備工事に伴いまして、3月11日(月)〜15日(金)は園田および姫路競馬は非開催となります。期間中は勝ち馬投票券の払い戻し業務も行いません。1月最終週の園田競馬、1月1週目姫路競馬の的中投票券をお持ちの方はお早めに払い戻しをお願いいたします。
2024年02月17日
金曜日は、古谷が担当します。 北海道も気温の変化が大きく、日中のプラス気温で中小路の根雪が解けてきて、道路の凸凹の度合いが酷い状況がありました。駐車場が中小路にあるので、必ず通らなければいけない道がそんな状況ですから、相当神経を使います。途中、スタックしていた車もありましたし、3年前に同じような経験をした身ですから、この時期は本当に気持ちが滅入ります さて、15日は札幌市内のホテルで、令和5年度北海道競馬記者クラブ及び北海道地方競馬優秀賞の表彰がありました。併せて、グランダム・ジャパン2歳シーズンの表彰も執り行われました。北海道競馬記者クラブ表彰は、年度代表馬を3歳以上と2歳に部門が分かれ、2頭が選出されています。そして、リーディングトレーナー、リーディングジョッキー、特別賞の表彰がありました。○北海道競馬記者クラブ選出 年度代表馬・2歳部門 モズミギカタアガリ・3歳以上部門 シルトプレ○報知新聞 リーディングトレーナー賞・田中淳司調教師○日刊スポーツ リーディングジョッキー賞・落合玄太騎手○スポーツニッポン 特別賞・阿岸潤一郎、宮内勇樹各騎手(新人2人) 続いて、北海道地方競馬優秀賞の表彰が行われました。調教師と騎手は勝利度数と勝率を順位をつけ、ホッカイドウ競馬の基準で各上位3名が決定されました。優秀新人騎手賞は、令和5年度のホッカイドウ競馬全期間にわたり騎乗し、勝利数と騎乗回数ともに基準を満たし、欠格事項に該当しない者を選定しています。そして、優良厩務員賞は、経験年数と勤務態度などを配慮し、11名の推薦者の中から3名が選定されました。○優秀調教師賞・勝利度数1位 田中淳司2位 角川秀樹3位 小国博行・勝率1位 田中淳司2位 角川秀樹3位 五十風冬樹○優秀騎手賞・勝利度数・勝率(どちらも同じ順位)1位 落合玄太2位 桑村真明3位 服部茂史○優秀新人騎手賞阿岸潤一郎、宮内勇樹○優良厩務員賞秋田忠則、荒木克征、右原浩介 最後に、グランダム・ジャパン2歳シーズンの総合優勝を果たしたシトラルテミニの表彰が行われました。 受賞された皆様、おめでとうございました! 18日(日)は、東京競馬場で今年最初のGI「フェブラリーS」が行われます。2年連続出走のスピーディキックに加え、JpnIホースのイグナイターとミックファイアが出走します。メイセイオペラ以来の地方所属馬Vの夢を、ぜひとも叶えて欲しいと思いますし、そのチャンスは十分にあると思っています。頑張れーーー!
2024年02月16日
木曜担当のよこてんです。 3月10日の春競馬開幕まであと1ヶ月を切りました。先週からは開幕に向けてのもろもろの事も動き始めた・・・という今回は「2024シーズンの岩手競馬、始動」というお題で。 先週になります9日の金曜日。開幕に向けての最初のイベント・安全祈願祭が両競馬場にて執り行われました。 例年は安全祈願祭に続いて馬場解放となる流れですが、今年はまず安全祈願祭が行われて、2日おいて馬場解放という形。今までちょっと記憶にない。まあ何かの都合なのでしょう。 しかし今年は暖冬ですよねえ。安全祈願祭が行われた2月9日の盛岡競馬場は下の写真のような光景ですよ。雪がない。★2月9日朝の盛岡競馬場。こんな写真を水沢の人たちに見せたら驚いていたほどに雪がない★パドック周りも全く雪がなく。2月上旬の光景には見えないですねえ・・・ 競馬場に上がっていく道にしても例年ならすっかり凍り付いていて早朝で、スリップに気をつけながら登っていくのですが、今年は道ばたの木陰に少し雪が残っている・・・くらい。 過去のこの時期と比べてみても、やはり圧倒的に少ない。最近は確かに以前よりも雪が少なめではありますけどね。それでも・・・です。 まあ3月中旬~下旬になってドカ雪という年もあったのでまだ油断はできませんが。★2009年2月23日。とても雪深い★2020年2月19日。少なめだったとはいえしっかり積雪 ちなみに安全祈願祭で祭事を行うのは、盛岡競馬場は「馬頭尊」(写真上)、水沢競馬場は「馬櫪神」(写真下)です。馬頭尊は馬の病気や災難を防ぐ神様、馬櫪神は馬や(厩舎)の神様・守り神とされているようですね。両競馬場でお祭りしている神様が異なるわけですが、どちらも馬を守ってくれる神様であって、神社などでは両方が並んで祀られている事もあるようです。 12日。馬場開きの日は水沢に行きました。例年だとどちらかしか行けないのでこれは日程が変わった分のメリット。 その12日の朝は晴れて-6度くらいまで気温が下がる寒さでしたが、そんな中でも活発に馬場入りする馬が続く光景を見る事ができました。 もちろんまだ本格的な調教とまではいかないもので、どちらかといえば“久しぶりに広いコースに出る馬のガス抜き”みたいな意味合いが強い初日なんですけども、水沢は盛岡には無い屋内馬場が設置されている分早くから調教に入っている馬も多いんですよね。なので盛岡の馬場開き当日だと馬場に入る馬はポツポツ・・・なのが水沢は初日から続々・・・という違いになったりします。★コースから戻ってきた、前は小林俊彦調教師、後ろは千葉幸喜調教師★何頭もコース調教をつけていた岩本怜騎手 とはいえ今年は、ここまで何度も触れたように暖冬。雪がないだけでなく朝晩の気温もそれほど下がらないようですし、その分コースの状態もいいでしょうし、ここからの調整は両競馬場共に順調に進んでいくのではないでしょうか。 さて、水沢に足を運んだ目的は調教を見る他にふたつありました。 まずひとつは関本玲花騎手。昨年9月4日の落馬事故による怪我でレースを離れていましたが、今年に入ってからは屋内馬場での騎乗を再開、この日からはいよいよコース入りとのこと。 まさしくその落馬の日以来となる本コースでの騎乗に「久しぶりだからカンが戻ってないです」と言いながらコースに出て行った関本玲花騎手でしたが、まずは調教を無事に終えて帰還。このまま何事もなく進んでいければ3月8日に笠松競馬場で行われる『レディーズジョッキーズシリーズ笠松ラウンド』にも間に合うでしょう。★久々に馬上でコースに出た関本玲花騎手 もうひとつはこの春から本格稼働する木村暁厩舎。昨年の調教師転身直後はまだ実馬房の割り当てが決まっていなかった木村暁調教師でしたが、現在は10馬房をもって春の開幕に備えています。★鞍上の木村暁調教師と出迎えた小松厩務員。もう一人厩務員さんが入って・・・が当面の体制★古い方の建物の厩舎ですが自力で綺麗に片付けたそうです 厩舎メンコや厩舎馬服、厩舎ブルゾンも作って、そんな初期投資はだいぶ大きかったそうですが、「今はそういうのも必要経費だよね」とは様子を見に来ていた山本聡哉騎手。開業からきっちり揃えていくのは確かに今時ふう、今風かもですよね。 “一国一城の主”の姿も様になっている木村暁調教師。現時点の所属馬は他厩舎から移籍の既走馬ばかりでもあり、3月の春競馬開幕から使い出せるでしょう、と同調教師のお話でした。 盛岡も水沢も、自分が話を聞けた範囲では各厩舎共に馬房が埋まってきており、現時点で在厩の馬に加えて他地区から移ってくる馬、2歳馬の予定が決まっている馬が入れば概ねいっぱいになる・・・という厩舎がほとんどのようです。特に2歳馬。早期デビュー手当の支給頭数が増えたらしく、2歳を入れたいという希望の立ち上がりが例年より早めというお話。その辺もあわせて春競馬開幕へ向けて進んでいく事になりそうです。 おりしも15日に2024シーズンの岩手競馬開催日程・重賞日程が発表されました。大きな変化はなんと言っても芝重賞の開催スケジュールで、全てのレースが実質7月・8月に集約される形とされています。 昨年の終盤は芝コースの状態悪化に苦心し交流重賞のダート変更までもあったりしましたし、全国から馬が来る交流重賞は夏場の状態が良い頃に実施する・・・のは良い決断だと思います。 また3歳戦では既報の通り不来方賞が全国交流JpnIIになり、地元戦には「ダービー」の冠が付くレースは無くなったものの『東北優駿』は継続。またダイヤモンドカップが久しぶりの「東日本交流」の形になって賞金増ともなっています。ここの辺は、岩手と門別で持ち回りになる「ネクストスター北日本」との兼ね合いもあるのかなと想像(同レースは今年は門別で行われますが来年は岩手)。 追記※ダイヤモンドカップは東京ダービートライアルな位置づけになるそうです。 余談ですが、新しいダート三冠路線設置で心配された各地の3歳戦線、わりと“その地での三冠路線”が作られるようですね。 「月・火・水」開催の導入も目を惹くところですが、ここはJRAが夏競馬で暑熱対策のはくぼ開催を行うとなった時から想像されていた部分かと思います。冬場の12月は月火水が多くなりますがここは売り上げ対策でしょう。いずれこの辺はJRA・他場との兼ね合いもありますし、2024シーズンの形が確定型ではなく、しばらく流動的に様子を見るのかなと想像しています。 日程の話はもう少し情報を仕入れたりしつつ改めて採り上げるつもりです。★「何か足りないものがあったら持ってくるから言って」と気を遣う山本聡哉騎手なのでした
2024年02月15日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週の木曜日、3月8日、ちょっと久しぶりに笠松競馬場に出かけてきました。 堤防道路の上から見る、笠松競馬場の入場門 もうしばらくすると、周囲に桜の花が咲き、素晴らしい景色になります。 よーく見ると、もうつぼみが出来て膨らみかけてる。 この日もとても暖かい一日でしたが……季節がいつもより早く進んでいることを感じます。 笠松は、本当に馬が近い。レースが近い。 いまでも地域の競馬場らしい雰囲気を残している感じがします。 重賞レースへの騎乗のために、兵庫からこのひとが笠松に乗りに来ていました。 永井孝典騎手 25歳 間もなくデビューからまる7年。 昨年兵庫で62勝 リーディング11位 今年は昨日までの数字で9勝「笠松には、3~4年前に今日と同じレースに乗りに来ました。3着でした」 調べてみたら、2020年にコスモピオニールでゴールドジュニアに参戦して3着でした。「自分は人見知りなもので……」と言いながら、仕事の合間に長く話をしてくれました。 笠松では渡邊竜也騎手と同期。レースに向かう彼を見送りながら「遠征に来る時、同期とか知っている人がいると安心します(笑)」とも。 近年では、徐々に勝ち鞍を伸ばしていますが、何せ兵庫の上位陣は「岩盤層」。いまの状況からどうやって上を目指していくか、という話になりました。「難しいですね……自分は、吉村さん(吉村智洋騎手)がどうやって突き抜けていったかを見ていない。だから、どうしたらそうなれるのかがわからない。そういうことがわかっていないと感じています。」 確かに、経験年数としてもポジションとしても、いまがもっとも「微妙」に感じられるときなのかも知れません。「周囲からは『(年間)100勝』と言われています。100勝は意識しますね。」 現時点でのひとつの目標を、そんな風に話しました。「廣瀬さん(廣瀬航騎手)が、100勝を超えてから、年々キャリアハイを更新して、いま上がって行っているじゃないですか。だからやはり100勝というのは大きいと思います。自分はまだまだそこには遠いです。」 いまは「節目」を目指して、そしてそこを超えて更に上昇していく自らの姿をイメージしながら、前へ歩いて行けるかどうか。これから追いかけて応援していきたい、そんな風に思わせてくれる話でした。 今日のメインレースは、明け3歳馬の重賞・ゴールドジュニア。 楽しみなメンバーが揃った中で、昨秋のネクストスター笠松を買ったワラシベチョウジャは休養中につき欠場。管理する笹野博司調教師に話を聞きました。「三重県の名張の牧場に坂路があるので、そちらに出していました。もう帰厩してきていますよ。」 この間の調整について、こんな話が出ました。 名張、ってもしかしたら聞き慣れない地名かも知れませんが…奈良県との県境にある場所で、以前はへと抜ける交通の要衝でした。最近、ここに競走馬の育成施設が出来るようになり、この場所の名前を聞くことも多くなりましたね。一度行ってみないと。 ワラシベチョウジャのこれからについて、笹野調教師はこんな風に話しました。「勿論期待はしていますが、名古屋にも強い馬が多くいますし、この馬自身距離も短めの方がいいのかもしれないと感じています。名古屋への輸送がどうかということも、これも試してみてからのことになりますし。」 ネクストスター笠松を勝つまでの5連勝が強い内容だっただけに、復帰が待たれるところです。一応、間に合えば3月7日のジュニアグローリーから、3月28日名古屋でのネクストスター中日本を目指すとのこと。 その動向にご注目ください。 さて、メインレースのゴールドジュニア(1600m) 次週に名古屋でも重賞があるため、名古屋からの参戦はミトノウォリアー1頭だけ。その代わり、兵庫から3頭の遠征がありました。 3コーナーの引き込み線からスタートして、最初のゴール板前 注目されたミトノウォリアーは先団の後ろ(桃服)に楽々とつけて 2番人気のクリスタライズは、速度もあるだけにどんな手に出るか注目されましたが……ミトノウォリアーの直後につけました。 ミトノウォリアーにとっては、スローな展開。3コーナーあたりで早めに先頭に立ってしまって……抜け出すとまだ遊んでしまう面があるこの馬にとっては、他とは違う意味で「厳しい展開」になりました。 そこに、クリスタライズのスパート! ワンチャンある仕掛けだったと思います。 直線半ばで、クリスタライズがクビぐらい前に出てます、確かに しかし…… そこから、再度走る気を出したミトノウォリアー 一段ギアが上がって、凄い脚で差し返しました レースのあとには騎手と調教師が「これから反省会(笑)」と顔を見合わせながら話したように、際どい勝利でした。それでも、この馬の能力自体はむしろインパクトを持って示したレース振り。まさに「これから」の馬なのでしょう。 角田輝也調教師の話「いい感じで仕上がっていて、本来は負ける要素はないと思っていました。課題があるのは、それを一つひとつクリアしていけば上がっていける、伸びしろがあると言うことですから、ポジティブに捉えたいです。」 このあと、当面の目標はネクストスター中日本。 明日、名古屋のスプリングカップに出てくる主力勢との対戦となります。 強いメンバーと戦った方が力を発揮出来る馬だけに、ここから先の成長とパフォーマンスが楽しみです。 岡部誠騎手の勝利騎手インタビューの模様は、Youtubeライブのこのあたりから。 一方、惜しかったのはクリスタライズ。 元々は門別の昨シーズン最初の新馬戦「スーパーフレッシュチャレンジ」を勝つほどの、高い素質を持った馬。ただその後、気性的な課題もあって思うように活躍できていませんでした。今回は、重賞制覇にあと一歩という大きな見せ場。馬の走りが明らかに変わってきたように見えました。 レースのあと、取材に応じる後藤佑耶調教師「来たばかりの時は、それまでどうしても短い距離で行ってどれだけというレースをしてきたからか、本当に難しい面がある馬でした。今回でも、スタートしてからの序盤、1コーナーあたりまででどうしても行きたがってしまい、負けてしまったのもその分なのだと思います。あそこまで行けば勝ちたかったですね。」 こんな風に、本当に悔しそうに話しました。「それでも、前走から調教の乗り手を(自厩舎の長江騎手から)替えて、抑える競馬が出来るようになって来ました。馬は成長しているし、今回も収穫はありました。輸送がどうかとかまだわからない面がありますが、ネクストスターを目標に進めていきます。」 実は、スイッチしたという「調教の乗り手」の名前も、取材の中では出ていました。そうした人々のことも、いずれ取り上げて行ける時が来ると思っています。 やっぱり笠松は「名馬名手の里」だと、改めて感じさせられました。 明日は、名古屋競馬場へまた取材に出かけてきます。
2024年02月14日
火曜日担当の太田です。今日はなんと最高気温がプラス10度を超える暖かさ。この暖かさは少し続くようで、もう春かと思わせる感じになりそうですね。雪解けも一気に進みそうです。月末は平年並みに戻るようですが、このまま暖かくなればいいのになあ。11日(日)は3歳牝馬重賞第49回黒ユリ賞BG2が行われました。黒ユリ賞は640キロの定量戦。これまで戦ってきた重量から考えるとかなりの加増。前走から100キロ加増の馬もいて、例年厳しい戦いのレース。ここまでの戦いでいえばスマイルカナとクリスタルイプセが一歩リード。人気もこの2頭に集まっておりました。勝利したのは1番人気スマイルカナでした。(主催者提供)第2障害までほとんど一線の中、スマイルカナが果敢に攻めて、わずかに先頭で障害手前。問題の第2障害もすんなり上げて先頭でクリア。クリスタルイプセもそれほど離されず2番手で下りて、人気2頭の争いに。ゴール前重量面がどうなのかと心配をよそに、スマイルカナは最後まで力強さを見せて強い内容での勝利。クリスタルイプセはゴール前緩んで、ゴール微妙なところで止まりました。その間にオオネガイキンヒメが差を詰めてゴール。クリスタルイプセがゴールしているのかどうかという所でしたが、何とかゴールしていて2着を確保。オオネガイキンヒメが3着という結果でした。夏、秋の牝馬特別はハンデ差もあり、いずれも2着。ここまで牡馬とも対等に戦ってきたスマイルカナが期待通りの走りを見せての勝利でした。この重量で最後まで衰えることなく圧勝劇。今後大物牝馬の予感すらする内容でした。(主催者提供)正直ここまで強さを発揮するとは思いませんでした。黒ユリ賞は重量が重量だけに大波乱も十分にあるレース。でも今年は、有力馬がしっかりといいレースをしてくれました。(主催者提供)スマイルカナは次イレネー記念という選択もありますが、どうでしょうか? ただ、ここまでの戦いをみると十分牡馬相手でもいいレースをしてくれる感じがしますね。重量はさらに30キロほど増える感じですが、牡馬はさらに20キロ重い重量。イレネー記念に出るとなれば、外せない1頭であることは間違いなさそうです。次回2月18日(日)は今季重賞優勝馬選抜のよる重賞「第45回チャンピオンカップBG2」を予定しております。近年なかなか頭数がそろわないレースで、トラックマン曰く、今年も回避馬が多いのではという話が聞こえてきております。次回大一番を控えている有力馬も多いというのもあるのでしょうね。メンバー発表は金曜日。今年重賞を勝ってきているので、調子がいいというのは間違いないでしょう。少頭数だとしても、その中でも面白い田戦いが繰り広げられそうです。第45回チャンピオンカップBG2 ぜひご参加ください。(昨年のチャンピオンカップ優勝馬 メジロゴーリキ)この週末場内では、バレンタインにちなんだイベントが行われました。わがばんスタの蛯名彩もイベントに参加。競馬ブックの定政紀宏さんとの場立ちトークショーでもお楽しみいただきました。このイベントのために、はるばる東京や、もっと遠くは九州からもお越しになった方もいたそうで、皆様本当にありがとうございます。コロナ禍が明けて、場内のイベントも多く行われております。ばんえい記念当日も多くイベントが行われることでしょう。競馬と一緒にお楽しみいただければと思います。
2024年02月13日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は相変わらず馬券が不調な百瀬です。南関東では現在、3名のジョッキーが期間限定騎乗を行っています。今日は服部茂史騎手、青柳正義騎手、栗原大河騎手の3名に期間限定騎乗中の日々について伺いましたので、ご紹介します。青柳正義騎手こちらは施設もいいですし、良い馬にも乗せて頂き、「大都会」を感じながら仕事しています!(笑)(金沢とは異なる連続開催については)笠松でも経験していたので大丈夫ですが、小林からの移動がちょっと大変ですね。でもようやく慣れてきたので、あとは結果を出したいですね!本当は「二桁勝ちたい!」って思っていましたが、何とか片手(5勝)でも勝てるように頑張りたいです。大井競馬場で数日、栗原騎手と攻め馬に乗る機会があり、その日は二人で競馬場近くで食事し、オフの時間を過ごしたとのこと。期間限定騎乗は3月22日までです。栗原大河騎手こちらでの生活は……大変です!やっぱり騎乗馬を集めるのが大変ですね。ただ攻め馬には金沢程ではないですが、たくさん乗せて頂いて、少し慣れてきましたね。競馬ではまだ3着以内にも入れていないので、今開催まずはそれを目標に。大井はこの開催と月末の2開催して残っていないので、何とか1つ勝ちたいです!金沢でも攻め馬が始まっているので、開幕から結果出せるように、ここでいいリズムを作りたいですね。今日の4Rで伏兵・オーライシスに騎乗し3着!まずは第一目標の馬券圏内入りを果たした栗原騎手。次は南関初勝利!3月1日までの期間限定騎乗です。服部茂史騎手楽しく乗ってますよ!生活リズムは地元とは全然違うので、最初は身体が追いつかないところもありましたけど、これまで何回も来てるので、すぐに慣れますね。成績についてはあまり気にしていませんね。順当に勝っていると思うので、まあボチボチかなと。具体的な目標は決めていませんが、しっかり奇麗に乗って、自分が乗るところ見て、周りのジョッキーも学んで欲しいですね。期間限定騎乗は、コロナ禍以前に決まっていた2020年以来3年ぶり9回目。今回は3月8日まで実施予定です。現在南関東で期間限定騎乗を行っている3名のジョッキーにお話を伺いました。若手研鑽の栗原騎手、中堅の青柳騎手、そしてベテランの服部騎手、皆さん異なる目標や考えを持ちながらも、普段とは異なるフィールドで充実した日々を過ごしているようでした。とりわけ金沢から遠征中の2名は初めての南関東での期間限定騎乗。是非とも早いうちに初勝利を挙げられるといいですね。今後の活躍に是非、ご期待下さい!さて南関競馬、今週は大井開催。明後日14日には今年からダートグレード競走、JpnⅢに昇格した第6回雲取賞が行われます。重賞昇格後5年で、勝ち馬からは東京ダービー馬、羽田盃馬各1頭を輩出、優勝全馬がその後も重賞を勝っているという超出世レース!また勝ち馬だけでなく、ミューチャリーやカジノフォンテンなど後の活躍馬も出走しており、まさに"3歳ダート三冠"戦線に向け、見逃せない一戦!出走馬はこちら。レース名の由来になった雲取山は、東京都、埼玉県、山梨県の一都二県の境に位置する標高2000m越えの山で、日本百名山にも指定されています。東京都最高峰の名を冠した雲取賞から、3歳ダートの頂点を極める馬は現れるでしょうか。第6回雲取賞(JpnⅢ)は、2月14日の第11R。発走時刻は16時35分です。
2024年02月12日
日曜日担当の高橋華代子です。 今週は取材ウィークで、いろいろ回っておりました。 2月14日に大井競馬場で3歳馬の雲取賞(JpnⅢ)が行われます。全国的なダート改革により、今年からダートグレード競走となりました。 羽田盃(JpnⅠ、4月24日、大井)の優先出走権があるトライアルレース。 地方所属の上位馬2頭&JRA所属の5着以内に入った上位馬2頭が獲得できます。 大井競馬ホームページ内の重賞コーナーで全頭のご紹介をするので、詳細はご覧頂きたいと思います。 昨年のNARグランプリ2歳最優秀牡馬を受賞したサントノーレが北海道から大井に移籍して初戦。 北海道時代からコンビを組んでいた服部茂史騎手が手綱を取ります。1週前追い切りには、現在サントノーレがお住まいの小林牧場へ行き、背中の感触をつかんだそうですよ。 ちょうどお顔にご飯(^^)をいっぱいくっつけてお食事していたサントノーレをパチリ。 紅一点は昨年の東京2歳優駿牝馬を4連勝で飾ったローリエフレイバー。担当の石原厩務員とともに初タイトルを獲得しました。石原厩務員はこの世界に入り20年ほどで念願の重賞勝ち。記念にパチリ。 雲取賞から1週後には浦和で南関東3歳牝馬同士のユングフラウ賞も行われますが、1800mという距離を経験させたいということから、この舞台に臨むそうです。結果次第で、今後のローテーションは考えていくそうですよ。 今回は個性的な名前の馬たちも登場してきます。 イモノソーダワリデ↓ オーナー様が芋のソーダ割りがお好きなのでしょうか?一度聴いたら忘れられないお名前ですね。 前髪&タテガミもパーマがかかっているようなかわいい仔でした。 こちらはボクオクリモノ↓ 素敵なお名前ですねぇ。 母の父はサニーブライアンです。 南関東からは出走12頭。JRA勢3頭や佐賀のウルトラノホシは実績馬たちですが、食らいついて頑張って欲しいと思います。 各馬のお話しは大井競馬のホームページで改めて見て頂きたいと思います。 なお、南関東最有力と言っても過言ではなかったダテノショウグンが蹄の損傷により回避。 とてもとても残念ですが、早く回復して、また強い姿で帰ってくることを心より願っています。
2024年02月11日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。2月5日(月)の朝、園田競馬場の厩舎エリアで今月18日のフェブラリーステークス(G1・東京ダ1600m)に出走予定のイグナイターの馬体撮影が行われました。撮影中にテンションが上がらないか心配されましたが、カメラの前で堂々としていたイグナイター。交流G1馬の風格が漂っていました。フェブラリーステークスには浦和のスピーディキック、大井のミックファイアも出走予定で、地方を代表する3頭が中央競馬G1に集結。メイセイオペラ以来の地方馬によるフェブラリーステークス制覇となるか注目が集まります、兵庫勢初の中央G1制覇を目指すイグナイターは大一番に向けて順調に調整が進められています。姫路競馬は4週目の開催が行われました。今年の姫路シリーズは折り返し地点。厳しい寒さにはならず、過ごしやすい3日間でした。開催前日まで降った雨の影響で火曜日は馬場状態「重」でスタート。水分をたっぷり含んだ馬場で時計が掛かる傾向。内が深めで外をまわる差し馬の好走が目立ちました。今年2年目の山本屋太三騎手が姫路初勝利を挙げました。「やっと勝てましたよ(笑)。差しも決まる馬場で乗りやすいですね」。水曜日は雨が降ったり止んだり晴れたりと不安定な1日。競馬場から北は雨、南側は晴れという極端な空模様でした。メインレース中には虹が出現。向正面からスタンド側に向かって大きなアーチが掛かりました。幻想的な光景を収めようと手持ちのスマホやカメラを構えるファンが続出。良いものが見られました。★兵庫の虎が初重賞V 兵庫ウインターカップ2月8日(木)、姫路競馬場で全国交流重賞、第8回兵庫ウインターカップ(1400m)が行われました。全国からスピード自慢が揃った一戦は単勝2番人気のタイガーインディが勝利。重賞はJRA時代を含めて6度目の挑戦で初制覇です。7枠10番からスタートしたタイガーインディは道中5番手を追走。向正面に入ると外々を通り、持ったままの手応えで上昇。3コーナー手前で先行集団に追いつくと、先に抜け出したベストマッチョと併走で4コーナーへ。ベストマッチョを競り落とすと独走状態に入ります。後方待機のリーチ、中団のインにつけたオーバーディリバーが長く良い脚で迫ろうとしますが、タイガーインディの背中は遥か前方。2着に入った佐賀のリーチに5馬身差をつける快勝でした。兵庫のオーバーディリバーが3着。2番手から早めに抜け出したベストマッチョは4着。吉原寛人騎手の地方競馬平地重賞全場制覇(ばんえい競馬を除く)は次週に持ち越しとなりました。連覇を目指したパールプレミアは逃げましたが3コーナーで後退し10着でした。タイガーインディに騎乗した広瀬航騎手は重賞4勝目。2022年の金沢スプリントカップ以来、2年ぶりの重賞制覇。広瀬騎手はこの日の3勝目で姫路リーディングトップをキープしたまま姫路シリーズ後半に入ります。広瀬航騎手「砂をかぶって想定より位置は後ろになりました。バタバタしてもしょうがないので思い切って乗ろうと気持ちを切り替えましたね。向正面から外に出した時にガツンときたので、これは行けるかなと。仕掛けは早くなりましたが強かったです。今後は更に大きなタイトルを狙っていける馬なので、この先が楽しみです」保利良平厩舎は2022年の楠賞以来、通算5度目の重賞制覇。入厩当初から期待していたタイガーインディを重賞ホースに導きました。保利良平調教師「タイガーインディの次走は今のところ未定ですが、距離が1400mに変わる5月の兵庫大賞典を視野に入れています。馬の状態をみてから判断していきます」。※レース、表彰式撮影 斎藤寿一 氏兵庫大賞典には今回出走が叶わなかった実績馬、上がり馬。さらにJRA、他地区から移籍してきた馬との対戦が予想されます。層の厚い短距離路線に今後も要注目です。★兵庫所属馬 遠征結果2月8日(木) 第48回ゴールドジュニア (笠松競馬場 1600m) ホクザンバーリイ 4着 ゴールデンロンドン 5着 インテンシーヴォ 3着 ★遠征予定2月15日(木) 第49回スプリングカップ(名古屋競馬場 1700m)※ナイター開催 マルカイグアス(鴨宮祥行騎手・橋本忠明厩舎)園田ジュニアカップの勝ち馬が名古屋の重賞で始動!鴨宮騎手とのコンビで重賞連勝を狙います。姫路競馬は後半戦に入ります。次週も2月13日(火)〜2月15日(木)までの3日間開催です。第53回白鷺賞(2000m)が行われる15日(木)には播州駄菓子「かりんとう」が姫路競馬場に先着の400名様に配布されます。白鷺賞の主な出走予定馬(騎手は予定)です。※2月8日時点♦他地区登録馬 ルヴァン(笠松・伊藤勝好厩舎) 服部大地騎手 メガゴールド(名古屋・川西毅厩舎) 宮川実騎手 グリードパルフェ(高知・田中守厩舎)赤岡修次騎手 トランセンデンス(高知・田中守厩舎)吉原寛人騎手♦兵庫登録馬 ラッキードリーム ツムタイザン シェナキング ウインドケーヴ メイプルブラザー エイシンアンヴァル トリプルスリル ミステリオーソ リッターシュラーク など今年の姫路競馬は3月7日までの開催。☆2月20日(火)~2月23日(祝金)※4日間開催☆2月27日(火)2月29日(木)☆ 3月5日(火)~3月7日(木)2月23日(祝金)は祝日開催です!!園田・姫路競馬の公式HPにイベント情報が発表されました。https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/MjkwNw山本昌さん、津田麻莉奈さん、熊崎晴香さんの予想トークショーやひめたん5周年イベントなどイベント盛り沢山です。3連休の初日は姫路競馬でお楽しみください!JR姫路駅前は夜になるとイルミネーションが光り輝きます。姫路城もライトアップされているので、うまく撮影できたら幻想的な写真が撮れます。
2024年02月10日
金曜日は、古谷が担当します。 今週は、ビッグレッドファームを除く主要スタリオンで、種牡馬展示会が開催されました。ビッグレッドファームは、来週14日に単独で開催されます。馬産地にとって出産、種付けが半年ほど続く時期になり、生産者など関係者に、種牡馬たちをご覧頂いて種付けの参考にして頂く機会が種牡馬展示会です。 今年は社台スタリオンステーションにイクイノックスが、レックススタッドにタイトルホルダーがそれぞれスタッドインしましたが、国内で活躍し、ファンを魅了した馬たちの種牡馬入りから、例年以上に視線が注がれていた感じがあります。(イクイノックス)(タイトルホルダー) 地方競馬で活躍した馬たちでは、2013年と2015年の2回、NAR年度代表馬に輝いたハッピースプリントがいよいよ今年、初年度産駒がデビューを迎えます。(ハッピースプリント) そして、2019年に「JBCスプリント」を制すなどの活躍から、この年のNAR年度代表馬に輝いたブルドッグボスも初年度産駒が今年、デビューを迎えます。(ブルドッグボス) あと1カ月もすれば、ホッカイドウ競馬で能検が始まりますが、その産駒たちの走りも注目していきたいと思います。
2024年02月09日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 もう先週のことになってしまいましたが…… 引き続き名古屋競馬場から。2月1日に重賞・梅見月杯が行われた日のことです。 先週の稿で、ナイター開催でもそこまで寒くなかった、的なことを書いたような気がしますが……この日は「いつもどおり」風が吹いて寒い一日。空の色もこんな感じで、雲が出るとどんよりとした雰囲気にどうしてもなってしまいますね。 冬っていう季節は、そういう季節なのかも知れません。 『今週のキッチンカー』(仮題) 新しいキッチンカーが、名古屋競馬場に来てくれました。 Seeding You Instagramはこちら 昨年の3月に始めて、まもなく1年になるキッチンカーです。 こちらがメニュー。 メインはバターチキンカレーとキーマカレーの2種類のカレー そしておにぎりです。 鍋には、しっかり仕込まれたカレー。これはキーマカレーです。 見るからにうまそう。 こちらはバターチキンカレー 添えられた野菜も、カットされて馬見のあるドレッシングがかけてあって、「ひと手間」を感じます。 食べてみると…これが激ウマ。 辛さはバターチキンカレーなので控えめ。コクがあって、とてもおいしい。 ちょっとビックリしました。 最高の笑顔で迎えてくれるのは、店主の船見有季さん。 お話を聞いてみると……とっても親しく話してくださるので、少々立ち入ったことまで話が及んでしまいました(汗)。「実は、最近離婚しまして……それをきっかけにこのキッチンカーを始めました」 人生、まさにそれぞれ。そして波瀾万丈。 これまでのキッチンカー取材の中でもないほど、大きな人生の節目でチャレンジされている方に行き会いました。「子どもが3人いて、離婚したあとどうやって生きていこうかと考える中で、周囲の人々にも相談しているうちに『キッチンカー』っていうアイディアが出ました。貯金を全てはたいて、車を駆って準備して、ついでにローンで家も買ってしまいました。集合住宅だと、キッチンカーを置いておける場所がないので。人生、勝負かけてます(笑)」「自分自身、料理は好きだし、介護福祉士として仕事をしているので、人と触れ合ったり人を観察したりすることがむしろ好きなんです。だから、キッチンカーの仕事は向いていると思いました。」 とはいえ、それだけで「勝算」に結びつくほど甘くないのも、キッチンカーの道…… 「初めのうちは、たいへんでした。この1年間は『データ集め』をしていた感じですね。どういうイベントとか場所で出店するのがいいかとか、イベントによってどのように商材を変えていったらいいかとか、色々工夫してきました。おかげさまで、1年近く経って少しずつわかってきて、ようやく成り立っていくめどは立ちました。」 そんな風に話す彼女の口調は、とてもエネルギーに満ちています。 この、何とかやっていこうという「気持ち」が、支えているのかなと感じます。 よく、「気合いで何でも出来ると思うな(笑)」ってなりますけど、気合いはやっぱり、大切だ。「会社員をしていたら、嫌なことがあったら病んでしまう、っていう人もいると思うんですよね。その点このキッチンカーの仕事は、一日の中でいいお客さまに巡り会えたら、トータルそれでOK、幸せになれるんですよね。一人一人のお客さまと接することが楽しい。介護の仕事も同じなんです。」 いまも、週2回は夜勤も含めて介護の仕事もしているという彼女。身につけているホスピタリティの精神が、この仕事にフィットしているのでしょう。「貯金は、いずれゆったりと過ごすためのものだと思っていたのですが……こんなことになるとは(苦笑)。」 人生の勝負を賭けた、キッチンカーのカレー。 また競馬場に来てくれたときには、応援かたがた頂きたいです。 Seeding You Instagramはこちら 今回も、ごちそうさまでした。 ここからはレースの話。 名古屋競馬の重賞開催日には、大抵の場合、重賞に出ないオープンクラスの馬たちのためのレースが組まれています。3歳馬戦なら「ドリーム戦」、古馬なら「昇竜戦」といった名前がついているのですが……この日の古馬A級「如月昇竜戦」では、注目の馬が久しぶりの勝利を飾りました。 勝ったのは、写真真ん中の10番の馬 昨年の駿蹄賞の勝ち馬・リストン 好位から終いを生かす競馬で、最後の最後にハナだけ差し切りました。 その駿蹄賞以来、9ヶ月ぶりの勝利でした。 主戦の丸野勝虎騎手に別の騎乗馬がいたため、今回は笠松・渡邊竜也騎手が代打騎乗。 管理する荒巻透調教師が、レースのあととても嬉しそうでした。「夏以降結果が出ず、行っても止まるレースが続いていたので、今回は控えて行くように指示していました。今回も追い切りで速い時計が出たように、調子は悪くなかったんです。久しぶりに勝てて本当に良かったです。」 セブンカラーズがいなければ、もしかしたら駿蹄賞からダービーの2冠を獲っていたかも知れない。それほどの実力を備えているリストン。復活ののろしが上がったからには、ここからはもう目が離せません。 そういえば…… 無敗で東海ダービーを制したあと休養していたセブンカラーズも、明後日2月9日金曜日の笠松・プリマヴェーラカップ(牝馬A1)で復帰。東海の古馬戦線も、面白いことになって来そうですよ。 いよいよメインレース 古馬の重賞・梅見月杯(1500m) 昨年までGWに行われていたかきつばた記念(Jpn3)が2月29日に移ったことにより、この梅見月杯が地方全国交流のかきつばた記念トライアルとなりました。 かきつばた記念まで、もう1ヶ月足らずなんですよ!! 最初のゴール板前 ボヌールバローズが予想通りハナを取り 正月の名古屋記念を勝ったブンブンマルが番手 浦和から遠征のサヨノグローリーが3番手 他の馬たちはこの先団3頭を見る形で、機を窺っておりました。 ここに書き切れないぐらい、色んな動きがありました。 だからこそ、最後の直線は多くの馬にチャンスがありそうな接戦! 脚を溜めていたメルトが、直線半ばで前に並びかける 地元名古屋所属のメルトが、遠征馬を迎え撃って見事勝利!!! 主戦の岡部誠騎手に別に騎乗馬があったために、今回の鞍上は、初のコンビとなっていた丸野勝虎騎手 浦和・サヨノグローリーは、本当に惜しい2着でした。 レースの後、澤田龍哉騎手も残念そうだったな……「ハナに行った馬の直後というポジションが欲しかったので、行こうと思えば行けたと思いますがその位置に拘りました。勝負所では、正直もう一呼吸置きたかったのですが、後ろから来る(ゴールドレッグスの)気配がしたので、動き出しました。でも馬の『準備』が出来ていなくて、徐々に馬が温まっていった感じでしたね。あと50m(動き出しを)待てれば、反応も違ったと思います。」 彼の説明は、いつも丁寧で、馬に乗れない私たちにも聞いて伝わる言葉を選んで、教えてくれます。今回も、馬の状況が本当によくわかるコメントをくれました。 大井・ボヌールバローズは、今回もばったりと止まることなく渋太く食い下がって、3着。本田正重騎手は、今回この馬には初めての騎乗でした。「距離は1400mぐらいの方がいい馬なのかなと思います。あと、内ラチ沿いをあけて走るようなレースは得意でなくて、内ラチ沿いを行く形の方が良いのではないでしょうか。いいペースで走ってくれましたが、最後は止まってしまいました。馬体減は気になりませんでしたね。」 福永敏調教師に、距離について話を聞くと……「(前走で騎乗した)下原騎手も、1400mぐらいの方がいいのかなと言っていました。ただ、だからといって1400m、1200mと短いところばかり使ってしまうと、そこまでの馬になってしまいますから。」 これからも、距離含めて挑戦させていくとのこと。 先行して、常に厳しい展開の中で頑張っているボヌールバローズ 次、どこに矛先を向けてくるのか楽しみです。 丸野勝虎騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 角田輝也調教師も、嬉しそうでしたね。「今回は2日前追い切りにして目一杯時計を出したし、装備も様々変えて臨みました。まだ状態面は万全ではない中で、結果が出て良かったです。次走はかきつばた記念。(トライアルを)勝った馬が行かないという話にはならないと思いますから。」 今年のかきつばた記念は、2月29日木曜日。ナイター開催の10Rです。 皆さん、是非ともお見逃しのないように!!
2024年02月07日
火曜日担当の太田です。先週は暖かくこのまま春へと思ったのですが、そうはいかないですね。この週末は寒かったですね。特に土曜日は風も吹いていたので、体感的にはかなり厳しい寒さでした。ただ、日差しは徐々に春へ向かっているなという輝きを放っています。日も徐々に長くなってきました。寒いとは言っても、今年は-20℃を下回ることなかったですね。一番寒かったのは1月2日の-18.6℃。まだ酷寒になる可能性はあるのですが、例年を考えると、これから徐々に暖かくなっていくという感じでしょうね。春が待ち遠しい。この週末、風による土曜日の寒さから一変、翌日曜日は風も収まり、気温は低めでもいい天気で、日差しが気持ちよく感じる気候でした。そんな中、レース前には節分イベントが行われました。この1年無病息災を願い、騎手たちによる豆まき。多くのファンが詰めかけて、騎手がまいた縁起豆を拾っておりました。騎手がまいた豆が上空に飛んでいる様は圧巻でしたね。4日(日)は3歳牡馬による重賞第4回翔雲賞が行われました。1冠目のナナカマド賞はホクセイポルシェ。2冠目ヤングチャンピオンシップはライジンサンが勝利。3冠目は年度末に行われるイレネー記念となりますが、その前牡馬は翔雲賞。牝馬は黒ユリ賞へむかうローテーション。1番人気はトップハンデ、ヤングチャンピオンシップを制したライジンサン。2番人気は、重賞勝ちはないものの、力をつけているフレイムファースト。3番人気は今年に入って連勝しているミチシオに集まっておりました。勝利したのはライジンサンでした。(主催者提供)第2障害5番手で下りライジンサンでしたが、そこから徐々に末を生かして伸びてきて、残り30mから20mにかけて一線の中からライジンサンが抜け出す展開。ゴール前少し緩んで、ミチシオに再び並びかけられましたが、何とか持たせてライジンサンの勝利となりました。(主催者提供)トップハンデでの勝利。ライジンサンにとっては大きな勝利となりました。ライジンサンももちろん辛いレースではありましたが、ほかの馬も同様。その中で最後まで止まらずに歩ききったライジンサンは、賞賛に値する勝利だったと思います。2着のミチシオもいいレースでした。ゴール前辛さはあるものの、ライジンサンの方が緩んでいましたからね。ハンデはありましたが、ミチシオのレースはしていて、勝敗は決まりましたが、どっちが勝っていてもおかしくないレースだったと思います。また、3着のウルトラコタロウも粘っていました。力をつけている印象を受けました。(主催者提供)次回が世代頂点を決めるイレネー記念。3月16日(土)に行われます。今度は同斤。トップハンデで勝利したライジンサンが頭一つ抜け出したのか。ここで証明されることでしょう。本番までおよそ1か月半。それぞれの戦いに注目です。さて、次回2月11日(日)は3歳牝馬による第49回黒ユリ賞BG2が行われます。この世代の牝馬はスマイルカナが力一つ上という感じ。牡馬たちに混ざっても勝ち負けを演じておりました。ただ、ここまで牝馬特別戦は未勝利。白菊賞はアアモンドミヤビの2着。いちい賞はクリスタルイプセの2着。いずれもハンデで涙をのんだ印象。今回は640キロの定量。上位の馬にとっては有利な状況ですね。ただ、荷物は一気の加増。どの馬にとても厳しい戦い。過去に3連単で200万を超える馬券が出ているだけに、スマイルカナはじめ、上位の馬が断然有利とは出でないでしょうね。2月11日第49回黒ユリ賞。ぜひともご参加ください。2月5日(月)まで募集しておりましたばんスタSNS企画「第3回ばんスタフォトコンテイスト」。皆さんXやInstagramにご投稿頂きまして誠に有難うございます。#ばんフォト24で検索するとご覧になれます。本当に素晴らしい写真ばかりで、各賞ノミネート作品を決める作業はとても難航です。審査結果発表は今度の月曜日2月12日(祝月)にばんスタ延長戦で配信いたします。視聴者の皆さんには各賞3つのノミネート作品から賞を選んでいただきます。皆さんぜひご覧いただき、一緒に各省の作品選びにご参加ください。宜しくお願い申し上げます。帯広競馬場では、次回10日、11日「あったかばんえい冬まつりwithハッピーバレンタイン」と題してイベントが行われます。11日には我ばんスタキャスタ蛯名彩がイベントに登場。場立ち予想や、バレンタインチョコレートを皆さんにプレゼントしたりします。ぜひ一緒にばんえい競馬お楽しみください。皆さんのお越しをお待ちしております。
2024年02月06日
月曜日担当の耳目社山中です。もうキャンプインですか。早いですね。昨年はWBCがありましたが、シーズン開幕まであっという間だ。今年も東北楽天ゴールデンイーグルスを応援します!とにかく怪我無く無事にシーズンを迎えて過ごして欲しい。これに尽きます。来週の日曜日に行われるフェブラリーステークスには、地方競馬からイグナイターミックファイアスピーディキックの豪華メンバーが挑戦。メイセイオペラが優勝して今年で25年、結果が楽しみです!南関東地方競馬は、船橋競馬ハートビートナイター開催中。明日は船橋競馬場で第70回クイーン賞が行われます。(枠順は→こちら)重賞日程の大きな変更により、クイーン賞の実施は年度内2度目。前回=第69回は昨年11月29日に行われ、その時の優勝馬はライオットガール。ライオットガールは前走もクイーン賞、2走連続の登場となります。昨年の第69回からは他にもテリオスベル(2着)サルサレイア(4着)グレースルビー(7着)エイシンレミー(11着)が参戦。その他に、昨年のレディスプレリュードを勝ったアーテルアストレア。前走神奈川記念2着、JRAから大井に移籍しての参戦キャリックアリード。明け4歳で今回は試金石となるメイドイットマム。テリオスベルの動きとアーテルアストレアのレース振りに注目ですね。先日、今年初めて東京競馬場に現場参戦。おなじみの美味しいもので心が落ち着きました。川崎競馬場のパドックで同じようなアングルで撮影できないかと試みたものの…?うまくいったかな?今年はいろいろ写真を試してみようと思います。2月1日に川崎競馬場で行われた第60回報知オールスターカップは、ライトウォーリアが優勝。追い詰めるナニハサテオキをクビ差退けて、2022年12月の勝島王冠以来の勝利となりました。(結果は→こちら)個人的には、今年最初の重賞レース実況担当でしたが、結構力が入りましたね。表彰式後の吉原寛人騎手はこの笑顔(場内映像より)。木曜日に姫路競馬場で行われる第8回兵庫ウインターカップでは、川崎のベストマッチョに騎乗する吉原騎手。姫路競馬場での重賞制覇となるでしょうか注目です。(枠順は→こちら)
2024年02月05日
日曜日担当の高橋華代子です。 昨年11月、川崎市役所の新庁舎が完成しました。 JR川崎駅と川崎競馬場のちょうど間くらいにある場所。 競馬場との距離は、歩いて7,8分くらいかな。 いろんな方のSNSで、川崎市役所の展望台がすごいと紹介されていたので、一度行って見たかったのです。 先日、やっと行ってきました。 結論から言うと、圧巻の眺め!最高でした。 25階の展望ロビー・スカイデッキは360度のガラス張り。 川崎市役所から丸ごと眺められるんですよ。 朝9時から夜21時までなので、昼間と夜景の2パターンを味わえます。 川崎競馬場を上から眺められるのもたまらない。 夜はこういう感じ。今は昼間開催中なので、夜は照明が消えています。左側にスタンドの光は見えますね。 川崎競馬場練習馬場と書かれている場所が通称・小向トレセン。夜は真っ暗で見えないけれど。もちろん、川崎競馬場の紹介もあって、こういう場所で掲載されているのはすごくうれしいです。 他にもいろんなスポットの紹介がされているので、わかりやすいです。 天気がいい時は、東京タワーとスカイツリーの両方のライトアップも見えます。贅沢すぎる! 360度のパノラマ夜景、本当にすごかった。別の角度からは、川崎駅方面、横浜方面、武蔵小杉方面なども。 昼間は富士山も見えるそうです(私が行った時はモヤっていて見えませんでしたが。今度リベンジしよう)。 すごい景色を見せて頂いたのに、無料。 もちろん、こんなに楽しませて頂いたので、先週の川崎開催中は昼間開催ということもあって、川崎のいろんなお食事処に還元しました(*^^*) この360度のパノラマの景色を見ながら、川崎のすごさも知ったし、川崎競馬場ってこんなに大都会の中にあるんだなぁと実感。とにかく感動しました。 これから川崎開催中の楽しみが増えました。 還元も忘れません(^^)<追記あり> 室内なので、寒くはないですよ。
2024年02月04日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。月曜日は園田でレース展望を収録。終了後は寄り道せずに姫路へ移動。荷物をホテルに預けて向かった先は映画館。青春時代に観ていた機動戦士ガンダムSEEDの劇場版を観てきました。アニメ第2シリーズから20年・・・待望の劇場版でした。色々と語りたいのですが止まらなくなるのでやめておきます(笑)。姫路競馬3週目の開催は月跨ぎの3日間シリーズ。前週とは違い気温が上昇。水、木曜日は天気が崩れ風はヒンヤリとしていましたが、この時期にしては過ごしやすい3日間でした。今週は逃げ切りもあれば中団、後方からの差し切りもあったりと極端な傾向は見られませんでした。フラットな馬場なのかな?という印象です。次週から重賞が続きますがこの傾向は続くのか?・・・。↑鳥取食パラダイス畜産物特別は広瀬航騎手騎乗のシュネルクィーンが勝利。広瀬騎手は火曜日1日3勝をマーク。水曜日の開催中は雨が降ったり止んだりの天気。木曜日は曇天とすっきりしない天気でした。2月1日は兵庫県市川町の移動式情報発信トラック「愛(あい)アンハート号」が来場。「別名:動く小さな町」で地場産業や特産品をPRしています。市川町で製造されているゴルフのアイアン、パターの試し打ちが行われ、私も朝イチで体験をさせていただきました。私はゴルフ未経験。フォームがこれで良いのか分からず(笑)。ボールを真っすぐ飛ばす難しさを痛感しました。↓野球の打撃フォームみたいなスイングになりました(笑)同日のメイン「市川町愛アンハート号特別」はハナブサがV。重賞勝ち馬が今年初戦を快勝。鞍上の広瀬航騎手は今週2回目のお立ち台で今年の20勝目となりました。★兵庫勢 遠征情報◎遠征結果♦黒潮スプリンターズカップ(高知)1月28日(日)、高知競馬場で行われた第21回黒潮スプリンターズカップ。兵庫から参戦したヒメツルイチモンジは3着でした。好位でレースを進めますが高知の深くて重たい馬場に苦労。一旦前との差が広がりますが直線で本来の末脚を発揮しました。♦佐々木竹見カップジョッキーズグランプリ1月30日(火)、川崎競馬場で行われた第21回佐々木竹見カップ ジョッキーズグランプリに兵庫の吉村智洋騎手が出場。第1戦は6着、第2戦が3着で合計49ポイントを獲得。49ポイントで総合3位に入りました。♦梅見月杯(名古屋)2月1日(木)、名古屋競馬場で行われた第25回梅見月杯。兵庫から出走したベイビーボスは6着。先行集団を追走しましたが、勝負どころのペースアップで遅れを取ります。直線はじわじわ伸びてきましたが前との差は詰まりませんでした。◎次週の遠征馬 ☆2月8日(木)、笠松競馬場 第48回ゴールドジュニア 1600m ゴールデンロンドン (永井孝典騎手・田村厩舎) インテンジーヴォ (名古屋 丸野勝虎騎手・盛本厩舎) ホクザンバーリィ (笠松 渡邊竜也騎手・橋本厩舎) ※2月1日時点、騎手は予定次週の姫路競馬は2月6日(火)~8日(木)までの3日間。8日に全国交流の重賞競走、第6回兵庫ウインターカップ(1400m)が行われます。主な出走予定馬です。【他地区登録馬】※2月1日時点、騎手は予定 川崎・ベストマッチョ (金沢 吉原寛人騎手・佐々木仁厩舎) 川崎・インペリシャブル (川崎 野畑凌騎手・高月賢一厩舎) 川崎・イモータルスモーク (杉浦健太騎手・高月賢一厩舎) 佐賀・テイエムサウスダン (佐賀 山口勲騎手・平山宏秀厩舎) 佐賀・リーチ (北海道 石川倭騎手・真島正徳厩舎) 佐賀へ移籍したダートグレード5勝のテイエムサウスダンが姫路で初戦を迎えます。2年前の勝ち馬、インペリシャブルも登場。金沢の吉原寛人騎手が川崎のベストマッチョに騎乗。勝てば地方全場で重賞制覇という偉業達成となりますが果たして?【兵庫登録馬】※2月1日時点 タイガーインディ パールプレミア タガノプレトリア バーニングぺスカ オーバーディリバー フーズサイド エイシンヌプリ プレイヤーズハイ など地元からは連覇を狙うパールプレミア、初タイトルを目指すタイガーインディなどがエントリーしています。 ※出走馬、枠順の確定は2月6日(火)のお昼以降です。姫路競馬は3週連続で重賞レースが行われます。中盤戦に突入する冬の姫路シリーズ。是非現地でお楽しみください。「姫路おでん」や「ひねぽん」など名物料理や名店の多い姫路市内。競馬帰りに姫路グルメを楽しむのも良いですよ。姫路シリーズは早くも折り返し地点。是非、現地でレースをお楽しみください!!
2024年02月03日
金曜日は、古谷が担当します。 年が明けたと思ったら、あっという間に1カ月が過ぎ去りました。12月までは雪が少なかった北国で、年が明けると一気に雪が降り、大変な場所もあります。その中で、北から南まで火災のニュースも相次ぎ、能登半島地震とともに悲しい思いを抱きます。 年初のブログにも書きましたが、最近の地方競馬はYouTubeのライブ配信が増えてきました。その効果で売上が伸びていることは間違いなく、どの主催者もチャンネル登録者数や視聴回数も伸びています。ライブ配信に限らず、展望配信も多くの主催者で行われるようになっており、「中央競馬より情報が少ない」と言われていた地方競馬も、その差を縮めてきた感じがあります。その一方で、YouTubeのチャットやコメントに目をやると、誹謗中傷も少なくありません。そのようなコメントを目の当たりにすれば、どんなに気持ちが強い人間でも多少なりとも堪えます。特に、正月開催のライブ配信は、自分たちだって気になっていても、演者の勝手な判断で配信を止めることはできるわけもなく、与えられた仕事をしているだけなのに、その場の気持ちでワーワー書いてしまう人たちの心なコメントに、この時ばかりは正直、心がやられました。 そんな時、気持ちを替えられるモノがあることが、何よりも自分を変えてくれることを感じました。自分には、ディズニーの世界が心を癒してくれます。1月6日、行く予定はなくてもフーっとシーに行って、ニューイヤーグリーティングを観て、ジャンボリミッキーを踊ったり、通常ショーを観たり、アトラクションに乗ったり…。その中で、ただ楽しいという気持ちになるのではなく、今までにないような気持ちの高まりがあった気がします。 今でも、予想を出している身は、「当たらない」という類のSNSでの書き込みが非常に多く、気にするなと言っても気になるものです。正直、そこまで当たっていないことないし、自分のYouTube配信はアーカイブを見てもらえばわかるだろうし、グリーンチャンネルの「KEIBAコンシェルジュ」でも、ご丁寧に買い目を出したものを集計しているサイトもあって、そこでの成績は決して悪くないと思います。「当たれば自分の考え、外れれば他人のせい」という言葉が、外れているイメージを一旦持つと、その人に対する評価はそのように決まってしまいます。これは別に気にしても仕方ないと思いつつも、なんだかなぁ…と思ってしまいます。 気持ちの整理って、簡単にはつかないと思います。自分が言われたり書き込まれたらどう思うか…。それを考えて欲しいと、この1カ月は本気で考えさせられました。SNSにおいて、今までは極力、ブロックすることはしませんでした。ただ、年明け、真面目に精神的に厳しい感情を抱いたこともあり、もう嫌な書き込みに関しては、相手も匿名なことが多いし、目にしない意味でもブロックしていくことを考えた方が良いかなと思ってきました。 2024年はまだ始まったばかり。だからこそ、新しい気持ちで…と迎えたはずなのに、悲しい出来事ばかりでなんだか落ち着きません。そんな時は、好きなモノが勇気を与えてくれる。競馬が、その1つであることに変わりありません。それに加えて、仕事になっていない趣味を持っていることのありがたさを感じています。
2024年02月02日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回はまず、先週水曜日の大井競馬場から。 久しぶりに、この人に会うことが出来ました。 木澤奨騎手 18歳 昨年4月にデビューしたばかりのルーキー 夏のおわりから秋にかけて、門別に短期移籍で滞在し修行していた彼。 大井で昨年4月にデビューして、1省しか挙げることが出来ませんでしたが、門別では騎乗機会にも恵まれ、3ヶ月で10勝の活躍。 門別で乗り始めたばかりの頃のインタビュー記事はがこちら。 シーズンラストにまた、短期移籍の成果について話をじっくりと聞こうと思っていたのですが… 体重調整に失敗して、シーズン最終週にまさかの騎乗停止。 実はその最終週 彼には20鞍以上の騎乗予定があり、勝利が期待される馬も何頭もいたんです。 正直、見ているこちらとしては「消化不良」のシーズン終了、イコール短期移籍終了。本人は私たち以上にモヤモヤした気持ちでシーズンを終えたのではないでしょうか。 改めて彼に、門別滞在中の成果について尋ねてみました。「門別で学んだのは『馬乗り』ですね。」 馬に乗ること。騎手ならば当たり前のことのようでも、様々な性格や性質を持った馬をしっかりと御しながら乗れるかどうか、ということは、騎手にとってのとてもベーシックな、そしてとても重要な素養と言えます。「馬乗りに関しては、門別で一からやり直した感じです。基礎から教えてもらいました。馬乗りがしっかりしたことにより、レースでも思い切った騎乗が出来るようになったと思います。おかげさまで、騎乗数は門別に行く前より増えています。」 減量に関しては、訓練生時代から課題になっていたと、門別での出来事のあとに人づてで聞きました。「減量は頑張って、(負担重量の)軽い馬でも乗っています。今回のように6日間開催だと、その6日間がもの凄く長く感じますね(苦笑)。いまは気をつけるべき時期だと思っているので、大井の開催が終わったあとでも、あまり緩めることなく生活しています。」 体重のことは、付き合っていくしかない。 それでもやっていける「何か」を身につけていこうとする、彼の歩み。これからも注目していきたいです。 まずは、今年初勝利。 そして今度は、門別であげたのと同じくらいの勝ち鞍を、南関東で。 続きまして、今週の名古屋競馬場から。 今週から3月いっぱいまでは「ほぼ」ナイター開催です。 今日1月31日水曜日にお邪魔しました。 今日は時々雨も降るあいにくの空模様。 天気のいいときの青空は見えません。 が……風がなく、気温もそれほど下がらず、競馬を観戦するにはいい陽気。 手袋しないと、手がかじかむけど。 今日のメインレースは、3歳牝馬のプレステージ競走(準重賞) 梅桜賞(1700m)でした。 3コーナーの引き込み線からスタートして、最初のゴール板前 金沢から転入初戦のハリウッドスマイルが、ゆっくりと先手を主張 前走のライデンリーダー記念で3着に入っており、人気に推されていました。 前走1組戦を逃げ切ったハーピークォーレが2番手 門別から転入後まずまずのサマリンダも人気の一角。3番手 中団外目にこの2走重賞で見せ場のあるサンデーロウリュウ(赤服黄帽) その後ろに現在連勝中のキタカラキタパンチ(黄服青帽) このあと、勝負所で先団が固まり、直線では各馬横に広がる激戦になりました。 馬場の真ん中からサンデーロウリュウが抜け出しを図る。 追いすがるのは、前走不振で人気を落としていたカピタン(橙服赤帽) サンデーロウリュウが追撃を振り切って勝利! カピタンは、大きな見せ場を作りました。「前走は他馬を怖がって、馬の間に全然入っていかなかったんです。なので今日は一旦下げて外を回る作戦だったのですが……一列前になって、しかも周りに馬が居ても全然平気でしたね。」 今井貴大騎手は、このようにレースを振り返りました。「けど、あそこまで行ったら勝ちたかった!」とも。 キタカラキタパンチは、最後首の上げ下げで3着。「(サンデーロウリュウの)細川さんが、良い位置を取っているなと思っていました。こちらは、コーナーで前に進んでいかない感じはありましたが、直線ではスムーズ。最後は脚を使ってくれました。」 塚本征吾騎手は、こんな風に手応えを話しました。 サンデーロウリュウの細川智史騎手の話「自分の馬がマークされて、みんな控え気味になるかとも思ったのですが、丸野さんの馬が行って他の馬も追いかけて行ったので、自分の馬が良い位置になり『これなら』と思いました。馬の状態面を考え少し早めに動きましたが、よく凌いでくれました。」 さすが、いま調子がいいだけあって、コメントからはレースの流れが凄くよく見えて、そして掴めていることが窺えました。馬のここまでのあゆみについては……「馬が大人になって、レースがわかってきているのだと思います。馬体も増えてきていますしね。成長していると思います。」 細川智史騎手は、この日3勝の活躍。 今季、名古屋で15勝は、現時点でのトップ集団の一角を占めています。 先週は、高知で全日本新人王争覇戦を優勝。 流れのいいジョッキーの一人です。 どうしても、見て話を聞くこちらが「新人王!」とはやし立ててしまうのですが……本人は至って冷静。「自分は自分なりに、マイペースで行きます。」……そう話した笑顔が印象的でした。 恐らく、自分自身がどういうときに力を出せて、どういう心持ちのときに力を発揮出来ないかが、掴めてきているのでしょう。 こちらも、いま目が離せない存在です。 明日も、名古屋競馬場に出かけてきます。 明日2月1日木曜日のメインレースは、地方全国交流の重賞・梅見月杯です。
2024年01月31日
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