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【前回記事】「厳罰主義もうやめよう!」薬物政策転換へ署名 米国は新政権誕生で大麻の非犯罪化に拍車か
https://this.kiji.is/723718641987239936?c=39546741839462401
▽米作りから大麻栽培へ
北海道大大学院で作物の品種改良を学び、農場試験場長を務めた菊地治己(はるみ)さん(70)は、北海道のブランド米「ゆめぴりか」の生みの親として知られている。
「かつて北海道の米は味が悪いとされて、作りすぎないようにと減反政策が進められていたんです。行政からは『おいしくないから北海道で米をつくるのはやめろ』とまで言われましてね。私は岩手県出身ですが、確かに味は良くなかった。そこで、研究員として就職した農業試験場では米の味を良くするのを課題として、1980年に品種改良のプロジェクトをスタートさせました。研究の結果、アミロースという成分が少ないかどうかが味を左右すると突き止め、品種改良の末に開発したのが『きらら』や『ゆめぴりか』です。今では北海道が新潟県に並ぶ有数の米産地であることを疑う人はいませんよね」
そんな北海道米作の功労者たる菊地さんだが、定年退職後のセカンドライフに選んだ対象はなんと大麻。そのうち、いわゆる「ハイ」になる酩酊(めいてい)成分のTHC(テトラヒドロカンナビノール)が0・3%以下に品種改良された「ヘンプ」を振興すべく「北海道ヘンプ協会」を設立し、代表理事を務めているのだ。ヘンプとは衣料品や食品を中心に製品化される産業用の大麻だ。
「現役時代の2003年に、地元の方から欧米で産業用大麻が大規模に栽培されている状況を教えてもらい、興味を持ちました。そこで、農業試験場でヘンプの栽培試験をやってもらったのです。畑の余分な肥料を吸収する能力を調べようというのが眼目でした。すると、1ヘクタールあたり50トンという大変な量が収穫できまして。世界記録でも70トンぐらいが相場です。ヘンプがバイオマス資源としての大きな可能性を秘めていると気づきました。ただ大麻取締法上、農家に栽培してもらうには栽培免許の取得が必要になることもあり、現役時代はそれ以上の研究は断念せざるを得ませんでした」
大麻の解禁が進む北米を中心に、医療用・娯楽用・産業用の大麻製品が急速に流通し発展する大麻市場。19世紀に米国西海岸へ金鉱採掘者が殺到した「ゴールドラッシュ」になぞらえて「グリーンラッシュ」と呼ばれている。このうち、産業用のヘンプの用途は衣料品や食品としてだけではない。成長が早く除草剤は不要で、また病害虫に強く農薬もあまり必要としないことから、環境に優しくサステナブルなバイオマス資源としても世界的に注目されている。
有名ファッションブランドもヘンプ需要と無縁ではない。米リーバイス社の幹部は2019年、経済ニュースサイトで「(ヘンプを)製造ラインの中核に据えることを意図している」と述べ、5年以内に100%ヘンプ製の衣料品を作りたいとまで語っている。



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さそい水さん