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はあ・・・。お久し振りです・・。無気力なキタノウミです・・。理由は・・・・・。最近相方が転職し、月の半分以上、出張で家を開ける様になってしまった。それが無気力の原因らしい。一人だと、料理を作る気がしない。栄養状態は最悪である。一人暮しの時は、結構自分の為に作ってたのに、一人増え、いつもいる人がいなくなると、こんなカンジになってしまった。ひどいときなど、やきそばの玉を野菜も何も入れずソースで炒めて、ソバだけ食べたことがある。その時は、さすがに自分に謝りました。すみません、もうしません・・。そういや父がいない時、母も思いっきり手を抜いていて不思議だったが、そういうことだったのか・・。なあるほどー。まあ、食事の支度と言うのは、多い人は1年365日、1日3回しなければならないわけで、その係の人間にとっては結構負担である。と、思う。ずぼらな私を基準にしてて申し訳ないが・・。というわけで、トルコ料理も最近作ってない、キタノウミである。いかん、いかん、いかん、いかん、いかん~~~~~~~~~。というわけでだらけっぷり満開の今日この頃、みなさま如何お過ごしですか。ところでいきなり今日の本題に入りますが、ちょっと前になるのだが、トルコ人の友人と一緒にテレビを見ていたことがあった。なんの番組だか忘れたけど、その番組を見ていた友人がぽつりと一言、「時々さー日本人て、神様が人間は頑張ればここまで出来るってことを、他の人間に教える為に作ったんじゃないかと思うんだ。」一瞬、なにを言われたのか分からなかった。「な、なに・・?」数秒後、なにやらすごいことを言われたらしいことが、ようやく解りかなりうろたえた。彼は、トルコ人には珍しく、あまりお世辞の得意なタイプではない。いや、もちろん儀礼的な意味でのお世辞は言うけど。「髪型どう?」「似合ってますよ」くらいのは。逆にいつも私とは、日本やトルコの問題点を歯に衣着せぬ調子で話している。本音を言い合える親友のような友達なのだ。テレビがその時映していたのは、平城京のジオラマだった。細かく精緻に作られた。その細かさに彼は見入っていた。もちろんそんなものは、他の国にもあるだろうし、テレビで映っていたものが特にすごいものとは、私は感じなかった。ジオラマ作りのバイトは学生時代にしたことがあるが、それはそれなりに大変だった。細かくて。でも、私はジオラマよりもっと細かい細工の工芸品を知ってるし、そのジオラマは日本の美術系の学生なら作ってしまえるレベルのものだった。でも、彼はそれを見て、今まで日本で見て来た様々なものを思い起こしたようだった。日本庭園の陰影、美しく盛り付けられた料理、和菓子の色合いと形、錦に刻まれた細かい刺繍、蒔絵のきらめき・・・。どんなものにも手を抜くことのない、日本人の完璧な仕事・・。彼は芸術的な素養があって、日本についてもその方面に特に関心が高いようである。特にテレビで日本庭園が映ると、真剣に見入っている。同時に盆栽展などに連れて行くと、めちゃめちゃ喜ぶ(笑)。ついでに、納豆と梅干し、ワサビが大好きで、日本人と食事に行く時は、自分の箸の口をつけてない方へひっくりかえして、大皿から料理をとる(笑)。彼ほど日本文化を愛するトルコ人を見たことがない(笑)。だからと言って、彼がトルコを忘れてしまったのかというとそうではなく、オスマン‐トルコ時代の文化を捨て去ってしまった現代のトルコの姿を嘆いてる。多分、彼はトルコも日本と同じ様に古いものも大事にして、自分達の精神を形作るものの元の形を、残して欲しかったのだろうと思う。文化として。彼は日本人が新しいものを作りつつ、古い伝統的なものも驚くほどよく残していて、それと同時に古いものから又新しいものを作りだしている様子を感嘆しながら見ている。「神が人間は頑張ればここまで出来るってことを、他の人間に教える為に日本人を作ったんじゃないかと思う」そんなことを彼に思わせてくれた、職人さんや日々黙々と働いている皆さん。お疲れ様です。そしてありがとう。やる気なし・・とか言ってないで、私も頑張らんとだめだな、こりゃ(^^;
2004年12月02日
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ラマダンとシェケル・バイラムの解説日記をもうちょっと書こうとしたんですが、団子屋さんから「料理日記ぷり~ず」とのリクエストがありましたので(笑)、今日はトルコの激うまチキンピラフのご紹介なんぞをしてみようかと思います。トルコに行っておいしいなあ~と思ったのは、やっぱり米料理のピラフです。色んな種類があるんですね。シンプルなものから、羊肉を炊き込んだもの、ムール貝やアンチョビのピラフなんかもあります。トルコ人にとって主食はパンなので、ピラフはおかず?と思ったけど、色々複雑らしい。やれシンプルなピラフはおかずの添え物だとか、今日紹介するチキンピラフは果物のシロップ漬けと一緒に食べるんだとか、羊肉のは料理として扱うんだとか・・・。結構こだわりがある。だいたいなんでチキンピラフは、果物のシロップ漬けと一緒に食べるんだろう・・。謎はつきない。パイナップルが入ってる酢豚が許せない私としては、味覚の点からツッコミを入れたくなる。パイナップルは酵素が強いので消化吸収を助ける働きがあるらしいけど、チキンピラフとシロップ漬けの栄養学的なウンチクは何かあるのだろうか。トルコ人を家に長く置いておくと、困るのがこのパン食問題だ。日本人が米を食べないと何となく腹が落ち着かないのと同様、トルコ人もパンを食べないと腹が一杯にならないらしい。トルコ人は一人一食一本のバゲットを食べるので、パンが案外高い日本では結構エンゲル係数に負担がかかるのだ。ああ・・・また話がそれた・・。なんとかならんだろうか、この話の散らかりっぷり・・。まあ、米食中心の日本人にはチキンピラフはおいしい一品だ。ボリュームもあるので、これとサラダだけでもお腹一杯。トルコで注文する時は「タウクル・ピラウ」と注文しましょう。この場合「ウ」と書かれている所は「ヴ」の口の形で「ウ」。ちなみに「サラダ」は「サラタ」なり。 チキンピラフ〈準備するもの〉6人分チキン 1/2羽(←謎。骨付きで色んな部位が欲しいと思われる。 手羽、胸、もも一本ずつとか?)米 500gバター 50gチキンストック 750g塩・コショウ 適宜〈作り方〉1) 米は塩を入れた熱湯に漬けてフタをし、冷めてからきれいに研いで水をきる。2) チキンを洗い、塩を入れたたっぷりの水でボイルする。3) 肉が柔らかくなったら骨から離し、食べやすい大きさに裂いておく。4) チキンの茹で汁を3カップ別の鍋にとり、チキン、塩、コショウ、バターを加えて煮立たせる。5) 4)に米を入れ強火で5分間、しだいに火を小さくして水気がなくなるまでふっくらと炊き上げる。6) 上にチキンをのせていただきます。バター50gって多いかも知れません。いや、多い。鶏から脂出るし。作り方、のっけから謎ですね。米を熱湯に漬ける・・・。これがトルコの米の炊き方なんです。銀シャリで食べるならこれはNGですが、ピラフにする分にはおいしいのですよ。トルコ初心者だった頃、トルコの友達の家で「日本人だからピラフ作れるでしょう?作って」と言われ、「作ったことない」と言うと「信じられないわ!キタノウミ!・・・(以下、家で何をしてるのかとか、そんなような文句が続く)」と、そこで日本滞在経験有りの人に「日本には米を炊く機械があるんだよ・・」と取りなしてもらったことがあります。機械(炊飯器)があっても、ピラフは作れなかったなあ。あのころは。日本のごはん炊いたら、嫌がられただろうな(笑)。彼らにとっては味がないし。トルコ人の中には日本人が米を食べる、ということは知ってる人もいるけど、味付けしてない米の甘味と香りを楽しんで食べている、ということは当然知らない。日本に来てびっくりするのも分からないでもない。「あ、味がついてねえ!!」彼らのこだわりチキンピラフ、食べてみて欲しい。シロップ漬けも忘れずに・・(果物の缶詰め可)。
2004年11月16日
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先日、削除した日記があるのですが、コメントまで削除してしまっては申し訳ないので、コンテンツにコメントとして追加しました。では又のちほど・・。
2004年11月15日
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約1ヶ月続いた、断食(ラマダン)も終り、今日から砂糖祭り(シェケル・バイラム)が始まった。私はといえば、気が弛んだのか風邪をひいてしまい、せっかくのヒマな時期にぐずぐずである。大体、死ぬ程忙しい時期は「いっそ熱でもでれば・・・(休めるのに)」と願うのだが、風邪をひいてもせいぜい働きにくくなる程度の症状にしかならず、ヒマになった瞬間にポーンと熱が出たりして、無駄に有給を消化、とかになる。人生なんてそんなもんよね・・・。そんなわけで、友達からラマダン明けの食事に誘われたが断った。ってか、関係ないのでねえ・・・。断食もしてないのに、お呼ばれされるのはちょっと気がひける。向こうは気にしないんだろうけど。数日前から、いそいそと皆で集まってお祈りをしたりしていたらしい。ラマダンはイスラム教徒にとっては、特別な行事(?)なのだ。トルコでは(多分イスラム教徒全般)、このラマダンの期間の食事は、各家庭なにやらすごい御馳走を作る。夜いったん寝て、明け方前に起きだし、ご飯を食べ水をがぶ飲みしてお祈りしてまた寝る。一日食べられないと思うせいか、皆さん結構必死に食べる。一日過ごして、夕方のラマダン明けの食事の時は、お腹がすいてるせいか、これまた結構必死に食べる。夜の間は食べられるので、その間いろんなものをつまむ。「ラマダンってやせそう♪」・・そう思ってるあなた。大きな間違いです。一日2度、ドカぐいしてみなさい。確実に太ります。何と言うか・・・禅宗の断食のようなストイックな雰囲気はあんまりないカンジである。禅宗だと、断食明けにはおかゆとおしんことかだしね・・。でもラマダン中、夜出歩くと、なんとなく神聖な空気が流れているような気がする。それは禅宗の張り詰めたような清廉さとは、また異なる陽気な空気だ。ラマダンの期間、市民はえらく食べ物を買い込む。お腹がすいた状態でお店に行くので、あれもこれも買い込むらしい。便乗値上げもあるらしい(笑)。トルコらしいお話である。その日の断食が終る時は、塩か水かオリーブの実かナツメヤシの実を最初に口にする・・と聞いたが、いろんな人に聞いてみると、特に「こうしなくてはならない」という決まりはないらしい。「いろんなやり方があるからね」と、トルコ人。イスラム教徒は言わずと知れた「コーラン」にそって生活をしているが、預言者マホメットの言行にも頼っている。お祈りの仕方やお祈りの前のみそぎの仕方など、コーランに書かれていないことは結構多い。そんな言行をまとめてあるのが「ハディース」という書物なのだが、何十種類とある上に信憑性に乏しいものもかなりあるらしい。だから、彼らはコーランに書かれていること以外は、代々受け継いで来たやり方で行う。家庭や人によって微妙に色んなことが違っているのだ。イスラムには「シェケル・バイラム」以外に「クルバン・バイラム(犠牲祭り)」というお祭りがある。シェケル・バイラムの約3ヶ月後にあるこのお祭り、牛や羊を一頭絞めて、貧しい人や孤児などの色んな人にふるまう、というお祭りだ。この日ばかりは、普段質素に暮している人達でも、思う存分肉を食べる。このお祭りは肉が主人公だが、「シェケル・バイラム」は名前に「砂糖」とついてるわりに、特に祭りの間に甘いものを食べる、という習慣はない。「シェケル・バイラム」という名前もそもそも「ラマダン・バイラム」という名前だったらしい。ラマダンが終った開放感からか、いつしか名前は変えられていた。ラマダンになると、普段から友人宅をよく訪れるトルコ人の行き来がより頻繁になる。田舎の方では、知らない人でも夕飯に招待される。近年イスタンブールやアンカラなどの都会では、ラマダンテントという夕食をふるまうテントが作られる様になってきたらしい。1,500人規模というから、すごい。元々、役所がスポンサーだったらしいが、芸能人や企業などもこぞってスポンサーになっているらしい。ラマダンにかけるトルコ人の意気込みがわかる(笑)。ラマダンの始まりの頃、トルコの友達から小包が届いた。トルコのお菓子や、彼女が作った服などが入っていた。お楽しみ箱のように、こまごまと色々なものが入っていて、その心遣いをとても嬉しく感じた。お礼にこちらからも何か送ろう。何にしようか。ずっと心に思い描いている。ちなみに今日は「バイラムおめでとう」の電話をしようとしても、電話が混んでいてつながりにくい。皆でかけまくっているのだろう。<追記>しばらく粘っているのだが、トルコへ電話がかからない・・・。トルコテレコムどうよ?!今日はあきらめて寝るか・・・。
2004年11月14日
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約1ヶ月続くラマダン(断食)も今週の土曜日で終り。その後は断食あけの祭り、シェケル・バイラムとなる。シェケル・バイラムは日本語で砂糖祭りと訳されてるけど、トルコではチョコとか甘いもんは「シェケル」と一般的に言うので「甘いもの」の方がニュアンスが近いんじゃないかと思う。「砂糖祭り」だとインパクト強いけどね。「(甘いものとおりこして)砂糖食いて~~~~!!」みたいな(笑)。近年、イスラム世界があんまりありがたくない方向に注目を浴びていて、テレビなんかでも説明してたりすることがあるので、知ってる人は多いと思うけど、なにも1ヶ月間飲まず食わずなわけではない。「日の出ている明るい間」だけである。でも日の出と共に始まる・・・というわけではない。日が出る少し前、「ちょっと明るくなり始めた頃」が断食の始まり時間である。コーランには確か「白い糸と黒い糸の区別がつく間」とか書いてあったように思う。だから、日によって断食の時刻は分刻みに変わる。結構油断がならないのだ。例えば日本の東京で言えば、10月15日のラマダン開始日の開始時刻は「4時27分」で、終る時刻は「17時11分」。それがラマダン最終日の11月13日の開始時刻は「4時52分」で、終りの時刻は「16時41分」。一ヶ月で30分近く時刻が変わるのだ。そもそも断食がいつから始まるのか、月の満ち欠けで月が変わるイスラム世界なので、我々の使っているカレンダーからは、絶対に分からない。普通のカレンダーで言うと、毎年10日くらいずつずれ込んでいる。私が数年前に断食月にトルコに行った時は、1月だった。本人達もいつからなのかはあんまり把握していないらしく、「いつから?」と聞いても「だいたい○日くらいから」と答えが帰ってくる。正式に偉い人から発表があるまでは分からないらしい。ほんとは分かってもいいはずだけど、そこはトルコ人。寸前まで分からなくってもあまり気にはしない。そう言えばサマータイムもそんなカンジだ。いろんな人に「サマータイムはいつから?」と聞いても「・・多分もうすぐ」(←こいつ働いてるくせに)みたいな返答で、テレビや新聞で「明日からサマータイムです」と報道されて初めて知るような人も多いのだ。断食中は、一切の飲食、タバコ、Hは禁止。何故そんなことをするのか、本などには「食べられない人の気持ちがわかるように」などと書かれていたが、実際の所は「自分の欲望と向き合って見つめる為」というのがあるらしい。「食べられない人の気持ちが・・」だと、食べられない人は時間が来たって食べられないわけだし、この理由は何だか偽善っぽい。この時期、観光地以外のレストランは、昼間は閑散としている。老人・病人・妊婦・旅行者・子供は断食をしなくていいので、レストランの中に囲いを作って、ひっそりと食べる空間が設けられる。断食をしている人の前で食べるのは、あまりよろしくないのだ。断食をしている人の前で食べることは、その人に「食べたい」という気持ちを起こさせて、結果、断食を失敗させてしまうかもしれない。そこはやっぱり気を使ってあげないといけない、ということだろう。がんばってる人の邪魔をしてはいけないのだ。だいたい皆「私達は慣れてるから食べていいよ」って言ってくれるけど、やっぱり気を使った方がいいと思う。断食中よくドネルケバブとか食べ歩きしてる観光客がいるけど、観光客でも外で食べるより、レストランの中で食べた方がいいんじゃないだろうか。旅行に行ったら、そこの文化にどっぷり浸かるのも楽しいと思うのだが。そこのところ、トルコ人に本音を聞いてみると「食べてもいいけど、旅行者も気を使ってくれたら嬉しいと思う」という答えが帰ってきた。自分達の文化を尊重されて嬉しくない人がいるはずがないのだ。私の周りのトルコ人は9割がた断食をしている。中には肉体労働なのにやってる人もいるので、心配になってしまうが、それも「慣れてる」と言う。トルコだと会社によっては、断食が終る1時間くらい前に会社が終るところもあるし、そうじゃなくても就業同時にそっこー家に帰るか、断食の終る時間に従業員に食事を出す会社もある。日本では勤め先によっては「休み時間以外の飲食は禁止」のところもあって、決して断食向きの国ではないが、それぞれ頑張ってるようだ。そうそう。旅行者は断食しなくっていいってのは、どの時点から旅行と判断するか。家から「約90km」離れた時。そこからが旅行らしい(笑)。日本で言えば、「東京-筑波」くらい?通勤圏やがな(笑)。どんな歴史的ないわれがあるんだろう(笑)。激しく興味がわく。しばらく、断食解説つづきます。
2004年11月07日
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いや~すっかり放置してしまいました。みなさんお元気ですか?この放置期間に何してたかと言いますと、屋久島行ってきてました。屋久島と言えば、私にとって長年のアコガレの土地。「もののけ姫」よりず~~~~~っと前から、「まぶたの母」ならぬ「まぶたの地」だったわけです。東京から屋久島までの直行便はないので、まずは鹿児島空港まで行かなきゃなりません。そこからは、飛行機かフェリーか高速船に乗り継ぎです。でもアレですね~。鹿児島市の中心部と思われる天文館という街でレストランに入ったんですが、そこでトイレを使ったんですよ。で、手を洗おうとしたら、もう水がやわらかい!!私、実はアレルギー持ちで手の平はちょっと皮膚がただれている感じなんですね。今住んでる埼玉で普通に水道で手を洗うと、しみるんです。でも、鹿児島のしかも街中で、レストランの外は大通りで車が盛んに行きかっているのに、ぜんぜん痛くない!水ってこんなに優しい感触なのね・・・。そう言えば、空港降り立った時は、「空気がおいしいな~」と思ったし・・。いいな~鹿児島の人は・・・。と、トイレで妙に感動する女・・・。アレルギー持ちの私にとって「塩素」は鬼門なんだけど、埼玉辺りはたっぷり使っている様子。お風呂に入ると、肌がぴりぴりします。通勤電車はぎゅうぎゅうだし、その割に国会議員は少ないから税金は吸い上げられるだけ吸い上げられて、地方にまわされちゃうしね~。それでも東京は、石原都知事がうるさく言って、浄水施設で塩素を使わない様になってきたらしく、東京は案外水が良くなってきたらしい。でも埼玉は・・・。ってことは埼玉が人間が生活するのに一番過酷な環境なのかもね・・。東京に戻ろうかな・・。まあ、それは置いといて。一日目は指宿に泊まりました。ここの温泉も良かったな~。一回温泉に入っただけで、炎症起こして真っ赤だった手の色が、肌色に落ち着きました。一晩泊まっただけですが、3回も温泉に入ってしまいました(笑)。貧乏性?いえいえ、これでも必死なんですよ・・・。あ、貧乏性だな・・思い起こせば・・今までのいろんな数々の出来事を・・・。で、次の日は高速船で屋久島へ。屋久島は岩で出来た島らしいのですね。その岩にしがみつく様に根付いた杉が育って、屋久杉となるらしいのですね。この屋久杉。千年の樹齢を越えないと「屋久杉」の名を名のれないそうです。百年以上千年未満の杉は「小杉」(笑)。これでも小杉か~~~~。まだまだヒヨッコねっぷってカンジですかね。屋久島にはまだ、人が入ったことがない山もあるらしく、そこに入ればまだ何か発見があるのではないかと言われているそうです。樹齢六千年の縄文杉は、残念ながら往復10時間の登山をしなければならず、連れが足を悪くしているので諦めましたが、樹齢ニ千年の紀元杉を見たり、原生林を歩くことが出来たので嬉しかったです。絶対にまた行きます!原生林は空気が清浄で、いわゆるマイナスイオンがたっぷりな(笑)環境でしたよ。皆さんにも、私が味わってきたマイナスイオンをちょっとオスソワケ・・。っつっても、パソコンの画面からはプラスイオンしか出て来ませんが(笑)。 そうそう、屋久島の温泉もかなり良かったです。硫黄泉なのでお肌がつるつるになります。イカ刺しもおいしかったな~。ホテルで食べた「カメの手」のみそ汁もおいしかった。カメの手がごろごろ入ってるんですね、これが。びっくりしたけど、いい出汁がでてるんですよ~。翌日みやげ物屋で、カメの手の冷凍が売られているのを発見。買いませんでした・・・。ついでにちょっと足をのばして、種子島なんかも行ってしまいました。種子島と言えば、種子島宇宙センターと鉄砲伝来しか知らず、他に何があるのか・・と興味津々でした。しかし・・・。種子島はどうやら夏の島らしく、今の時期はシーズンオフ。どうにも寂し気な雰囲気が漂ってました・・。でも景色はすばらしい島でしたね~。宇宙センターもすごくきれいな所にあったし。どうやら世界一、景色のいい所に作られたロケット発射台らしいです。センター内に建てられた宇宙科学館も展示のレベルが高く、充実してました。夏は海水浴がてら来たら、子供とか喜ぶんじゃないかな~。鉄砲博物館も行きました。我が国に初めて入ってきた鉄砲(笑)と、初めて日本人が作った鉄砲が展示されていたのが興味深かったですね。初めて銃を作る命を受けた刀鍛冶は、ネジの作り方がわからず、ネジの作りかたを教えてもらう為に、ポルトガル人に娘を差出したらしく、それが島の悲劇として語り継がれています。初めてヨーロッパ人に嫁いだ日本女性らしいですが、今の日本をその娘さんが知ったら、きっと話に聞かされる様に、そんなに嘆き悲しまないで済んだろうになあ・・・。でも一応ポルトガル人の手ほどきを受けたとはいえ、今まで鉄砲なぞ見たこともない離島の刀鍛冶が作れてしまうところに、当時の日本の職人のレベルの高さを感じました。しかも、どこか工芸品の様に優美なんですね。珍しかったのが台湾の高砂族という原住民(?)の持つ鉄砲。凹凸がほとんどなくて、管を曲げただけのような形なんですね。なんでもジャングルを行くので、ひっかからないように凹凸をできる限りなくした故のことらしい。モノの形には理由があるんですよね~。この高砂族、タマが手に入りにくいので無駄ダマを使うことなく、一発で獲物をしとめるのが必須とされていたそうです。あんな形の銃で、どうやって・・・と思いましたが、原住民の人ってほんとにうまいんだろうな。狩り。種子島、今度は夏に行きたいですね。大型台風直後だったんで、海岸も殺伐としてたし(笑)。帰ってきても、温泉とマイナスイオンのおかげか疲れもほとんどなく、完全リフレッシュ!!やっぱ旅って必要だなあ・・。アレルギーは帰った瞬間に悪化しましたが(笑)。
2004年11月06日
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今日はトルコに住んでたり、トルコを詳しく知る人なら、誰でも知ってる卵料理を紹介します。なので、トルコ関係者の方々、ごめんなさい。で、その前に・・・。毎日こちらのページをのぞいてくれる人がいる。根がめんどくさがりやなので、毎日更新出来るとはハナから思ってはいなかったけど、自らの日記記入率「42.3%」とかいう数字を見ると、申し訳ない気持ちで一杯だ。「42.3%」って・・・。ひどいな・・・。でも、増えないだろな・・・。とにかく、こんなページのぞいてくださる皆様。ありがとうございます。さて、今日紹介の卵料理、名を「メネメン」といいます。トルコ風オムレツ・・・って感じだろうか。卵料理はあまり食べない私だけど、時々むしょうに食べたくなる味なのだ。簡単だしおいしいし、その上バランスがいいので、手抜き主婦や学生さん、一人暮らしのOLさん向けのメニューだと思う。 メネメン〈準備するもの〉2~3人分卵 3ケタマネギ 半分トマト 1ケピーマン 2ケ青唐辛子 好みでオリーブオイル 適宜塩コショウ 適宜〈作り方〉1) 材料は全て粗みじんに切り、タマネギをオリーブオイルで炒める。2) タマネギが透き通ったら、ピーマンと好みで青唐辛子を加え油がまわったらトマトを加える。3) トマトがなじんだら塩コショウをし、卵を割りほぐして全体に回しかける。4) 材料と卵をまぜあわせて、卵に完全に火が通らない内にお皿に盛り付ける。※ 友達は卵にとろけるチーズを混ぜていて、すごくおいしかったです。どうでしょう。ここで紹介した料理の中では、破格のカンタンさではないでしょうか。夏も終りなので、新鮮野菜の手に入る内に是非やってみて下さい。・・日本では季節を通して手に入る野菜ばかりですが、ピーマンやトマトってやっぱり夏に買う方がおいしいよね~。パンに付けて食べると、やっぱりおいしいこの料理。トルコ料理はパンを付けて食べる為に存在するのです!!(←うそ)ちょっとサイトを整理しようと思ってます。昔の日記を、やむを得ず上げなくてはならないこともあり、新着に出てしまうかもしれません。しばらくちょっと御迷惑をかけるかも知れませんが、あらかじめ、お断りしておきます。
2004年09月22日
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連休中は10時間睡眠を敢行したキタノウミです。良く寝た~。寝過ぎてアタマ痛くなりました(バカ)。ところで連休中、冷凍庫で羊肉のかたまりを発見しました。400gくらいだろうか。けっこうデカイ。・・・はっきり言って、いつ買ったのか覚えていない・・。(てへっ)購入したのは、半年以内だという確信はあるのだけど、なんでこんなデカイものを忘れ去れるのか、我ながら不思議だと思う。厳重に包んでいたので、中身は大丈夫そうだ。ってか、羊のかたまりをこんなに大事に大事にしまい込んでいる自分に泣けた。「いつかとっておきの時に・・」とか考えたのかも知れない。根っからのビンボー症である。おまけにこの羊はそんなに高い肉じゃない。アメ横で100g80円くらいの肉だ。はっきり言って安い。「そんな安い肉を大事にするなんて、キタノウミってビンボーなの・・?」とか思わないで欲しい。いや、ビンボーだけど。「ビンボーだから、寄付してあげる」って申し出だったら喜んで受けるけど。でも私が大事にしまい込んでたのは(忘れてたくせに)そんな理由じゃなくて・・。安いことは安いのだが、日本で羊のかたまり肉を手に入れるのは、あまりカンタンじゃないからだ。大きいお肉屋さんでも、ジンギスカン用の薄切り肉は売っていても、角切り肉なんかはない。トルコ料理では大体角切り肉を使うので、かたまりは貴重なのだ。しかも忙しくて、アメ横へはなかなか行けない。その上、この肉けっこううまいのだ。「羊買いに行きたいなあ・・」そう思っていたところだった。むふふふふ。古いし、早速料理していただきますか。↓ってことで、ケバブもどきを作りました。 〈準備するもの〉4~5人分羊肉 400gタマネギ 1ケトマト 1ケジャガイモ 3ケナス 2ケピーマン 2ケ人参 2本パプリカ粉 適宜塩・コショウ 適宜オリーブオイル 適宜 (あれば)サルチャ 約大さじ半分〈作り方〉1) 羊肉を食べやすい大きさ(小口切り)に切る。脂身を分けておく。2) ジャガイモ、ナス、ピーマン、人参を好みの大きさに切り、素揚げする。3) 鍋を熱して、羊の脂身を炒める。4) 脂身から脂が十分出たら、脂身を取り出してオリーブオイルを加え、肉を炒める。5) みじん切りにしたタマネギを加えてよく炒め、半透明になったら粗みじんにしたトマトを加える。6) トマトがなじんだら、水で溶いたサルチャを加え(あれば)、少し煮立たせる。7) サルチャの色が変わったら、素上げした野菜を加え、水をコップ半分くらい加える。8) 更にパプリカ粉を加えてかき混ぜたら、15分程煮込んで塩コショウで味を整え、更に5分火にかけたら出来上がり。※好みでヨーグルトにニンニクのみじん切りを加えたソースをかけて下さい。さて、この料理。自分で適当に作りました。友人のトルコ人に「こんなの作ったんだけど、名前わからない?」と聞きましたが、「わからない・・そんな料理、見たことない。でもトルコ料理だよ・・」と言われました。どうやら、入れる野菜が節操なさ過ぎたようです。私の人生のようです・・・。野菜を素揚げした点は、ちょっと「タス・ケバブ」っぽいのですが、こんなに色々入れないのですね。入れる野菜や料理方法によって、名前がきっぱり決まっているトルコ料理。日本の様に「煮物」とか「煮込み」じゃ済まされないのです。でもおいしかったから、いいや。羊がない場合は、牛肉・鶏肉などで代用できますよ~。
2004年09月20日
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なんでか最近眠いんですよね~。夏の間の浅い睡眠が、この眠気の原因かしらん。単語ひとつひとつが出てくるのに時間がかかるう~。仕事中も普通に眠い。なんちゅうか、あの小学校のプールの後の授業の時みたいな眠さ・・・。とろとろとろとろ・・。今日もたくさん寝よう。ってか、今度の休みは寝倒そう。で、先日の日記の続きです。トルコの浮気阻止法(かんつう罪法って程の法律じゃないと思うんで、勝手に法名を変えました)が、トルコにあってもいいんじゃないか、と私は思っていて、今日はその理由を書きますねん。トルコでは旦那さんの浮気に悩んでる奥さんというのは、奥さんの浮気に悩むトルコ人男性より確実に多く存在するわけです。割り合いで言ったら、多分男女比9対1以上なんじゃないかな。浮気といったら男性。あ、トルコ人男性の名誉にかけて言いますが、大半の男性は奥さんだけを愛して、大事にしてらっしゃいますよ~~~!まあそれでも圧倒的に、女性より男性の方が浮気をするチャンス(?)が多いと思う。習慣から、男性の方が街をうろついたり遠出をする機会が多いからだ。一方、女性はあまり一人では出歩かないし、遠出も滅多にしない。そうなると他の男の人と出会うチャンス自体がない。機会自体が均等ではないのだ。この機会が均等じゃないってのが、この法律あってもいいなと思うポイントなんだけど。いや、まじですよ。私、まじで言ってます。男の人は「じゃ、ちょっと(街の大きいビジョンで)サッカー観て来るから」とかなんとか、夜、家を開けられる。その間奥さんは近所の人と過ごしたりするわけですよ。どうあっても、男性の方が制限が少ない。エルドゥアン首相も「これは女性を守る為の法律だ」と言っている。トルコの妻達にとっても、喜ばしい法律だと思う。人間は弱い生き物だから、「自由になんでもできる」となると、ある一定のラインからふみはずす可能性を考えてしまう。分かりにくいかも知れないけど、ある女性(男性)を「素敵だな」と思ったとする。ここで何も制限がない状態、独身であるとかね、そうすると相手とのその後を考えられるわけですよ。でも結婚している場合、相手を大事に思う気持ちとか、築き上げてきたものとか、そういったものが「ありえないな」と思わせるわけで、「ありえないな」と日々思って暮してるわけですよ。それが無意識に「他の異性」との「その後」を消している。イスラム教の教えを実践してる人もそれ。それが異性への(深い)興味自体をそいでると言うか。これはイスラム教としても、そう考えられているのです。基本的に人間の弱さというモノを認めていて、だからこそ日々の心がけを教えるコーランが必要だったわけで。で、コーランの場合は、結婚した後の不貞ってのは厳しく禁じているわけです。でも、トルコは政教分離なので全員が全員、深い信仰を持っているわけではないのです。ただ日本人みたいに仏教徒とも言えるし、仏教徒であるとも言い切れない・・ような状態じゃなく、信仰薄い人でも、きっぱりイスラム教徒。それは間違いなく。まあ、イスラム教徒の最低条件はと言えば、アッラーが最高にして唯一絶対の神であり、マホメットが最後の預言者である、ということを信じるということ。上の2点を信じることさえクリアしていれば、イスラム教徒なのです。でも、そういう人はイスラムのおいしいとこ取りしてる場合が多いんですね。イスラム教徒は確実に天国に行けると勝手に思ってたり。あんまり、地獄に行くとは考えない。イスラム教徒も行くことあるんですよ。じ・ご・く。真面目なイスラム教徒のトルコ人が言っていたことなんだけど「お祈りしなかったり、そういうことは神様とその人の関係だから、謝れば神様は許してくれるだろう。」「でも、人を傷つけたりウソをついたり、そういうことは神様に関係のない話。神様が許すとかそういう話じゃない。」「だから裏切った相手から許されなければ、それは確実にその人の罪として加算されるんだ。」きっぱりイスラム教徒のワリに、天国に行けることしか考えてない人がいて、そういう人が・・・・ってことになるわけですね。それでも、こそこそはするらしいのですが。相手にわかんなきゃ・・と。トルコは女の人、結構恐いですからね。そりゃ立腹するでしょう。でも女の人は勘がはたらくのよね~。加えてトルコは噂社会だし。そういう勘とか噂って、それが本当だった場合すごく傷付くわけで。「わかんなきゃ」って思ってる人にとって、「わかっちゃったら罰則ね」っていうことが、「ありえないな」の理由付けになりえれば・・と思う。嫉妬心とか、猜疑心って、その人の生活の全てを壊すに足るものだと思うのですよ。だから、結婚という契約をした場合、相手のそういう部分は揺り起こさない気遣いってのは必要と思います。あ、常識の範囲内でね。他と目あわすなとか、他と口聞くなとか、それは要求する方が病理を持ってます。トルコの主婦というのは、とても真面目に家庭につくしているし働き者だ。夫が浮気したとして、我慢強い彼女達のこと、簡単に離婚を望むとは思わない。もし仮に離婚したとして、この失業率の中、生活がなりたっていけるとは思わない。かといって、容易く再婚できる保証もない。夫自身も、決して妻に愛情を感じていないわけでもない。だったら、男達に少し本能を我慢してもらう法律があってもいいのではないかと思う。あ、わかんないやって心で浮気してても、神様の前では全てが相手にさらされますよ~。相手が本心から許してくれなかったら、アウトですよ~。イスラム教徒のみなさ~~ん。ああ、コワイ。あ、明日からはポップな話題に移ります。重いわ。こういうの。ガラじゃないし。
2004年09月16日
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昨日の日記で「また明日」とか言いつつ、ねむいねむい・・。寝ます。すみません。仕事中ヒマあったら、上げます・・。(いいのか?)
2004年09月15日
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今日の日記はちょっと長めです。トルコのエルドアン政権が、姦通(かんつう)を刑法罪にする法案を、14日に開会する 国会に提出する方針を明らかにしたとのこと。姦通・・・・ってのは不倫ってことね。これはひと悶着ありそうですなあ・・。現に「姦通罪法案制定はイスラム教勢力に特権を与えているとの印象を与えかねない!」とかなんとか・・・フェアホイゲン欧州委員(EU拡大担当)が、最近トルコメディアで、 姦通罪法案を公然と批判したらしい。13日付英紙フィナンシャル・タイムズによると、EUは既に、1か月以内に同法案を取り下げるよう トルコに要請したという。(法案に関する引用・「読売新聞」ネットより)ご丁寧に読売新聞たら、「◆姦通罪=イスラム教では聖典コーランの規定などに基づき、石打ち刑やむち打ちに処せられる。 」という説明を付けている。ってか、トルコが政教分離してから70年以上経つんですけど!まるで石打ちやむち打ちが最近まであったような、しかも復活しちゃうような書き方、やめてくれませんか。この法案は、イスラムとはなんの関係もなく「不倫をされた配偶者が、訴えた場合に裁判が行われ、罰則が生じる」ってものなんですけど!夫婦間の話し合いで済むなら、それでどうぞってものなんですけど!だったら、日本も似たようなものだろうがっ!日本だって、配偶者の不倫相手に賠償訴訟を起こすことができるやんけ!・・・・まったく、日本の新聞記者の不勉強というか、ウラを取らないやり方というか、ひどいもんである。いや、ほんと、トルコとかイスラム世界に関する知識とかって、「本気でこれを書いてるのか?」と思うことしばしばである。マスコミは、信用ならないことこの上ない。そして、この問題のなにが問題って、フェアホイゲン欧州委員の「煽り」に対する弱さである。どういうことかと言うと、この法案に関してフェアホイゲン欧州委員は、あらかじめトルコの外務大臣から説明を受けていた。その時には、なんの問題もなかったのである。それがトルコメディアとの会見の時、トルコメディアは執拗にこの法案に関する質問を繰り返した。「こんな法案があるが、おかしいとは思わないか」と。最初はその質問に対して、特に否定的な意見は言わなかったフェアホイゲン欧州委員、最後の最後に上のコメントを出した。煽られて。簡単に煽られちゃうんですね。EUのお偉いさんって。その調子でクルド問題も煽られてきたのかな?トルコのメディアは、アメリカと同じ「ある民族」が牛耳っている。今までも政権がちょっとでもイスラムの香りをさせると、叩きに叩いてきた。今まで、なんの文句のつけ所もなかったエルドゥアン政権。やっと叩く材料が見つかって大喜びなのだ。エルドゥアン首相、メディアに対して思いっきり不快感を示している。当たり前だ。「普通に国を愛してる人間のすることとは思えない。」EUはトルコがEUへの加入希望を表明した、ずっと後に加入を希望した東欧をどんどんEUへと加入させている。トルコへは「ここがよくない。あれもよくない」と次から次へと、制度や法律の改正を求めてきた。細かい重箱のスミをつつくような因縁を、トルコに対して突き付けている。クルド問題が解決すると、今度は「キプロス」。ギリシャとの領有権を争っているキプロスだけど、トルコはこの問題も積極的に解決しようとしている。てか、長年ギリシャが「トルコのせいで解決できない!」と言ってたのが、キプロス統合への住民投票の結果、トルコ側は賛成多数だったのに対し、ギリシャ側が反対多数だった為に、キプロス統合にはいたらなかったわけで、結局ギリシャのせいじゃん、って結果だったのだが。それはスルーですか、そうですか。東欧にくらべて、トルコの方が問題が大きいとは思えんのだけど・・。ってか経済問題以外では、トルコよりEUの方が問題が深刻なような気がしてならん。これまでEUは、トルコに対しては好き放題、言い放題して干渉を強めてきた。「EU加入」を振りかざして。上のフェアホイゲンおじさんの言ってることってただの「内政干渉」。「イスラム勢力に特権」?この程度の法案が特権ですか。じゃあ、マリファナ合法のオランダは?EUには、売春を合法にしてる国もあるよね。EUでは、配偶者の浮気というのは「離婚理由」とか、慰謝料のかさ増しの理由にはならないんだろうか。昔、トルコは「女性のみの姦通罪」が存在した。罪と言っても「石打ち」などではない。この法律自体、ヨーロッパのものを丸写しした物なのだ。どういうことかと言うと、トルコが共和国になった時、スイスなどの法律を混ぜてそのまんま使った、ということだ。トルコ人の文化や生活習慣などは、全く反映されていない物なのだ。そういう歴史的な事実をわかっているのか、読売。いや、日本のマスコミ。まあ、法律をそれまで変えなかったということは、トルコの責任であろうし、「女性のみ」ってところが「違憲」ってことで、1998年に撤廃されたけど。これは良かったと思う。ただ「男女平等に」適用するなら、その法案を可決するかしないかは、トルコ国民の意志であって、EUの出る幕じゃないんじゃないか。私はこの法案は、(あくまでトルコ国民が望むならという前提でだけど)あってもいいんじゃないか、と思う。罰則にもよるけど。その理由の説明はまた明日(?)。
2004年09月14日
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いつも日記に書いているけど、トルコはパンがおいしい。田舎に行けば行く程おいしいような気がする。やっぱりおいしい空気と合うのは、シンプルな食べ物なのかな~とちょっといい事を言ってみる(笑)。田舎の人は基本的に農業の人が圧倒的多数なので、都会の人よりパンをおいしく食べる方法に事欠かないような気がする。例えばオリーブオイルは自家製だし、チーズ、バターなんかは遊牧民が作った物を買うことができる。買ってきたばかりでまだ温かい、かりかりふわふわのパンに自家製のオリーブオイルをつけるだけで、もうこれ以外はいらない・・・という気分になってしまう。 トルコの軽い朝食 手前から時計回りにハチミツ・チーズ(チョケレキ)・スープ・ジャム(苺)・オリーブ・チーズ(ヤギのチーズ)・ジャム(中央・マルメロ)・レモンはスープにモノの見事に、パンにつけて食べるモノばかりが並んだ日。これだけで大満足。しかもついつい食べ過ぎてしまう。ハチミツも巣が入ったままだし、中央のマルメロのジャムは絶品だ。マルメロは、綿の畑の周りに植えている。何故なら実が熟すのが丁度、綿の刈り入れのころだからだ。綿の刈り入れの時マルメロを一緒に採り、帰りにトラックの荷台で食べるのが楽しいのだと、教えてもらった。そして田舎でしか食べられない味のチーズ。遊牧民の末裔の本領発揮といったところだ。トルコのチーズは、ヤギ・牛・羊それぞれ何種類もある。都会でも買えるけど、同じ種類でも明らかに味が違う。私の滞在中に、イスタンブール近郊に嫁に行ってしまったナズィレも、「(日本への)帰りに新婚家庭に来い」という。じゃまじゃん・・・。と、ちょっとひるんだが、次いつまた会えるか分からないのと、「村のチーズを持ってきて!こっちのチーズはダメだから」というナズィレの言葉にじゃあ・・ということで帰りに、新婚家庭にじゃましつつチーズを持って行ったものだ。チーズ以外にもアンネ(お母さん)からは、私の許容範囲を越える量の荷物をナズィレに託されたのだが。母親だなあ・・。私の母も私が実家に帰るたんびに、こんな感じだからなあ。都会で食べるチーズと、田舎で食べるチーズはフレッシュさが一番違うような気がする。都会のチーズは発酵がすっかり落ち着いた感じだけど、田舎のチーズは「まだまだ元気でっせ!」と菌が言っているような感じ。・・・わかりにくいか・・・。チーズとしては、田舎チーズの方が過激かもしれない。苦手な人も絶対いるような。都会で食べるチーズの方が、ある意味初心者向けかもしれない。人に例えると、個性が強すぎてその人にすっかり魅了されてしまうか、毛嫌いするかどっちかな感じ。・・・別に人に例えなくってもよかったね・・・。でもこれに一回慣れてしまうと、東京のデパ地下のチーズ専門店で味見をしても(←買わないんかい!)、なんか足りないの・・・という困ったことになる。でも田舎のチーズは必ずしも「出来たて」というわけではない。2~3ヶ月分買い置きしてる場合があるからだ。なのに何故なんだろう・・・。あのフレッシュさは。やっぱり最初の素材から違うのかな~・・。 これは、都会でご馳走になったチーズ。チョケレキにパセリを加えたもの。 これはこれでおいしいけど、やっぱり田舎のより元気がなかった。 これも朝食。いろいろなチーズが並ぶ。チーズは主に朝ごはんに食べる。でもピクニックや畑に出たりした時は、昼にも食べる。この地方ではオクラ料理には「チーズ」と決まっているようだ。ここで紹介したのはまだまだ一部で、他にもとろけるチーズなんかもあるので、頑張って勉強したいと思う。チーズは奥が深いのと、私の文章力のなさでまとまらなくなっちゃいました・・。多分いつか「その2」「その3」・・・を書かざるを得なくなると思います。
2004年09月10日
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ちょっと整理中です。私がよく訪れるトルコの村は、イスタンブールからバスで13時間。そこからまたミニバスに乗り換えて、1時間の小さい村である。飛行機を利用すればもうちょっと時間短縮できるが、あらゆる経費をケチると、このように発狂しそうな行程をたどることとなる。ただ都会から離れてる分、生活はのんびりしているし人も素朴であたたかい。食事をしていると、近所の人が勝手に入ってきて「おお~一緒に食べないか?さ、座れ座れ」ということになるのは当たり前。普通に電話もせずにやってくる。台所では知らない人が料理してたり、夜集まった時にはその家の人じゃない人が皆の為にチャイを入れたりする。昔の日本の農村みたいなのだ。そう言えば東京都区内に住んでいたけど、子供の時はカギなんてかけなかったな~と懐かしくなる。そんな村の人たちの大切な収入源は「農業」。この村では主にオリーブやピーマン、イチジク、綿花なんかを作りそれを売ってお金を得ている。その他にも、ブドウ、クルミ、クリ、トマト、キュウリ、ザクロ・・・なんでも作っている。私が行った時、一家は丁度ピーマンの苗の植えかえの時期だったのでちょっくら手伝ってきた。だって、この広さの畑にこの人数で苗を植えるのだ。 見ての通り手植えだ。こっちを見ているのは数日後に花嫁となるナズィレだが、ブライダルエステなんか気にせず、炎天下に肌をさらす。他は親戚の女性達が手伝っている。男性は大工など他の仕事を持っているので、手の空いてる人でないと手伝わない。あ、一家総出のご家庭もあります。その辺はおうちによって違いますよ。ここはナズィレの家の畑だが、お母さんはヘルニアを患っているので植えかえはできないらしい。親戚の女性はほんとに手伝いなのだ。この畑を何日かかけてピーマンの苗で埋めて行く。かなりの重労働だろうが、イヤな顔してる女性はいない。彼女達にとってこれは生活の一部で、手伝うこともお互い様の当たり前なのだ。トルコはオーガニック等の法律の整備をしたのがこの2~3年ということもあって、トルコの村の人にはほとんど知られていない。だから野菜なんかには農薬を使っている。まあ、日本のスーパーなんかで売ってる野菜もほとんど使ってるから、気にしないで食べている。オーガニックの野菜の需要が増えて高く売れるとなれば、もう少し広がるかも知れないかな・・。ただ、オリーブやイチジクなんかはもう忙しいし、かまってられない!ということで、結果的にオーガニックになっているようだ(笑)。トルコの農業は基本的に「放置」。あのエーゲ地方特有の強い日射しと乾燥した風土にあって、間違っても毎日、水やりになんていかない(爆)。でもモノの本で読んだけど、そうやって余り水を与えず植物に過酷な環境を与えることが、かえっておいしい野菜を育てるらしい。水を求めて、強く根をはるせいだ。それでいくと日本の農作物は、過保護にあたるとのこと。なるほど、トルコの野菜は青臭くってみずみずしくって昔の野菜のままの味。濃くておいしいのだ。だから苗の植えかえが終ると、しばしのんびりムードになる。しか~し・・・ひとたび収穫の時期になると強烈な天日を利用して、ピーマンを干してパプリカ粉を作ったり、干しイチジクを作ったり、トマトを干してサルチャ(左の食材ページ参照)を作ったり、オリーブを搾ってオリーブオイルを作ったり、そのオイルで石鹸を作ったり、ザクロやブドウを醸造してお酢をつくったりと、保存の為の加工をしなくてはならないので、とっても忙しくなるのだ。ヒマな時期、彼らは何をしているのかというと、レース編みをしたり、秋に収穫した綿でふとんを作ったり、おしゃべりしたりして過ごしている。そうやって1年を過ごしている。苗を植えた後は、畑から離れた家まで車で帰る。この日は数日後、結婚式ということもあって車がなく、携帯(!)でタクシーを呼び、 全ての荷物とふくふくとよく太ったご夫人方6人を詰め込み、帰って行った。タクシーに親戚の息子(ユヌス)が乗ってきてしまい、余計きつきつになった。「ユヌス!なんで来た!」さんざん文句を言われたユヌスである(笑)。
2004年09月08日
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ひさしぶり~にトルコのファーストフードを紹介します(^^)。今日はドネルケバブ!なあ~んだ知ってるよ・・・なんて言わず・・・ちょっと読んでってくださいな。日本ではもう市民権を得つつあるドネルケバブですが、トルコ人が車で売り歩いているにもかかわらず、やっぱり本場トルコのとはびみょーに違っていて、やや不満なのです。秋葉原とか渋谷辺りで出ているスターケバブ(リンクさせていただいている団子屋さんのページで詳しく紹介しています)とか、私が都内で一番気に入っている新宿駅東南口前に出ているケバブ屋(名前知らず・・・)でも、おいしいけど本場には遠く及ばない。日本のドネルケバブは、ピタのような袋状のパンに挟まっているが、実はアレ・・・本場トルコにはない!のだ。ちなみにキャベツも入れない。ついでに言えば、肉はビーフじゃなくて羊が主流だ。一体あの食べ方を誰が考案したのか全く定かではないけど、カリフォルニアロールと握り寿司くらいは違うものである。では、本場トルコでは何に挟むか。普通「ビルターネ ドネルケバブ(ドネルケバブ一個)」と注文すると、バゲットに挟まって出てくる。これがトルコのスタンダードだ。でも、バゲットはよっぽどパンが好きな人じゃない限り、パンが多すぎる感じがすると思う。多分大食いのトルコ人向けのハラ持ちを、想定してると思うし。そこでこいつの出番ですよ。 ドゥルムこれは「ドゥルム」と言うタイプのドネルケバブである。パンがもちもちしてて、ドネルケバブとすごくマッチする。パンの部分が多過ぎず、少な過ぎず丁度いい感じである。パン自体が素朴なので、肉の味が際立つように感じます。「ドゥルム」とはトルコ語で「巻く」という意味で、まあ、見たまんま・・・である。「ドゥルム」は置いてない店もあるので、お店の人に聞きましょう。「ドゥルム ワルム(ドゥルムある?)」あれば作ってくれるだろうし、なかったらバゲットを勧められるかもしれない(笑)。でも、そこは初志貫徹。「チッ(いらねー)」と言って去りましょう。この「チッ」はあごをしゃくりあげながら、舌をならす日本人には誠にやりづらい、「いらん」の一番簡単な意思表示なのだ。舌をならすことが「ムカッ」を意味する我々にとって、そんなことする機会、普段ないわけで・・。やりづらいでしょ?やりづらいでしょ?でもトルコでは普通にやってもだいじょぶです。やるのに抵抗がある、あと、あらたまったお店では「ハーユル サオール(No thankyouの意)」と断りましょう。「サオール(あんがと)」と言って手を振るのもアリ。しまった。話がそれた・・・。ちなみに、新宿のケバブ屋はビーフとチキンがあるけど、私はチキンが気に入っている。羊に関しては好き嫌いがあると思うけど、トルコの羊は巧みな下味の付け方で臭みがなくやわらかい肉が多いので、苦手な人もおいしく食べられると思う。お店の人からドネルケバブを受け取るとき、お金を払って店を去るとき、お店の人からこう声をかけられるかも知れない。「アーフィーエトゥースン」と聞こえる言葉は「アフィエトオルスン」「あなたの健康によいように」という意味だ。「サオール(あんがと)」と言って立ち去りましょう(^^)。あ、10000アクセス越えました・・・。みなさんありがとうございます(^^)。より一層精進してがんばります。
2004年09月07日
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いや~展示会無事終りまして、しばし脱力のキタノウミです。あまりに疲れたので、勝手にしばらくお休みしてましたが、復帰いたします。てか、なんですか?日記を休んでいたのに、本日すごいアクセスが多いんですが・・・。700って、あーた。カウンター壊れたのかな。でも壊れる時って1000とかの話じゃないんだよねえ。確か。・・・なんでしょ。まあいいや。アクセスして下さった方、ありがとうございます(^^)。ところでですよ、私にとってすさまじくショックなお話がああああ~~~っ!あのエミノニュの鯖サンドが禁止になっちゃったんですよ~(泣)。トルコを訪れた人は必ず(←ウソ)食す、トルコ名物ですよ!バゲットにソテーした鯖とタマネギやピーマン、時折トマトなんかもはさんで食べる、知る人ぞ知るイスタンブール名物なんですよ。その鯖サンドは、エミノニュという場所のガラタ橋のすぐ近くに船を付けて売っているのです。ジャンクフードの匂いがふんぷんとするわりに、鯖を豪快に使っているヘルシーな食べ物なわけです。ガラタ橋の鯖サンドと言えば、日本人が「絶対間違えてる」と頭の中はてなマーク一杯で食べる、偉大なるネタ食だったのにい~~~!・・・・最近、遅まきながらもイスタンブール市が観光にやる気を出し、色々な改革を押し進めていたのはネット等で知っていた。悪質な客引きの取り締まりや、カフェで使われる家具を木にして雰囲気を盛り上げるなどの「結構いいなあ」と感心するような内容の改革を推進していたのだけど。間違ってるよ~鯖サンドの取締りはあああ~~~!あの船で売ってる感じがいいのに・・・。外で潮風に吹かれながら、鯖とパンの不思議なハーモニーに「米食いたくなった・・」と一人ごちるのがいいのに・・・。昨日だか今日だかからはもう禁止なので、もう食べられない。トルコは改革始めるとすごーく早いんだけど、これは早すぎだがな・・。船が汚いとかそんな理由だったら、きれいな船で売ればいいのに。復帰早々、辛気臭くてごめんなさい。===================復帰早々あまりに辛気くさくて申し訳ないので、ミニ情報を追加します。盛況の内に幕を閉じましたアテネオリンピックですが、「庶民」の下世話な興味と言えば、「報奨金いくら?!」(へっへっへっ・・・)である。国によっては一生暮らせるくらいの金額をもらえたり、ベンツだ家だ、景気のいい事このうえない。さてトルコの場合、金メダルを獲得すると国からもらえる報奨金は・・・・金2000ケ・・・・・・へっ?ケってなに?ケって。これは冗談でもなんでもなく、2000ケなのである。どれくらいの金が2000ケなのかは、ネット上どこをひっくりかえして見ても見当たらなかった。世界新など出したら、金をまた1000ケ追加。謎の単位である。
2004年09月06日
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さて性懲りもなくオリンピックネタです。だって、日本のテレビじゃトルコの選手なんてほとんど出て来ないんだも~ん。紹介するのは私めの義務ってもんです。前々回の日記でちらっと触れた、トルコ代表の女子長距離ランナー、ちょっと前まで1500mの世界新を持ってた程の実力者でした。失礼致しました・・。エルバン・アベイレゲッセ選手。1500mが得意らしいんですが、5000mにも出場していました。21才とまだ若いんですね~。エチオピア出身の選手です。トルコのコーチに発掘された模様。これからの成長が楽しみです。彼女の5000mの試合を見ましたが、1500mが得意とあってか残念ながら決勝進出は出来ませんでした。経験不足も手伝って、途中で無理なスパートをかけちゃったんですね。最後の方は、他の選手達に抜き去られてしまって・・。TO トルコのコーチちょっと駆け引きも教えた方がいいよ。5000mの後、ドーピングチェックに当たった彼女。検査が長引き、午前3時にようやく解放されたようです。次の日は1500mの予選があるというのに・・。ちっとも眠れなかったらしい。なんだかな~。眠れないわ、5000mの失敗で気落ちはしてるわの彼女、1500m走らない・・と新聞で発表したんで、私もがっかり。陸上は日本はお呼びでないので、是非とも彼女を応援したかったんですよ。で、昨日ですよ。なんだか眠れなくってテレビをつけたら・・・あれ!走ってるじゃん!おおお~走ってるよ!でも5000mの失敗を引きずってか、消極的な試合はこび・・。20mくらいの長さの集団の最後尾につけてる。あと300m。まだでてこない。元世界新保持者だけあって、後ろの方に付けててもちゃんとカメラが彼女を追っかけてくれるのだけど、彼女はず~っと後ろにいるまま。なんか周りにもたくさん人がいて、出て行けない感じでもある。これは予選なので、上位5位に入れれば次の準決勝にすすめるんだけどな・・。先頭はあと30m・・・もうだめか~っと思った瞬間!だだだだ~~~っとすごい勢いで、先頭の固まりの中に突進してくる赤いユニフォーム!最後1mで見事5名の中にIN!である!おおおおお~。すごいスピード!さすが伊達に世界新出してないなあ!これは、期待できそうである。女子1500m。準決勝は今夜。深夜2:30 A.M ~である。ちなみにTBSである。そんでもって、小柄で華奢なかわいい黒人選手である。エルバン選手。実はオリンピック前、とってもかわいそうなことになっていた。祖国エチオピアが彼女に帰って来い、エチオピア代表としてオリンピックに出場しろ、と言って来たんである。彼女がそれを断ると、なんとエチオピア政府!彼女をエチオピア入国禁止にしやがったんである!!!そんな話ってある?親兄弟親戚はエチオピアにいるんだよ?彼女の才能を発見して育てたのは、トルコだし・・。その辺の恩義を感じてトルコ国籍になったんだとしても、不思議はないと思うのだけど。ああ~もうやだやだ。ただ努力しているだけの選手を国威発揚に利用すんな。オリンピックは楽しいけど、こういうところがイヤだ。金メダルとると、国によっては一生生活に困らないような報奨金が出たりするわけで、勝ちたいが為のドーピングが行われたり、どう見ても審判買収されてるだろ・・みたいなのもあるし。日本人は何人も、欧米お得意の「ルール改正」に泣かされてきてるしねっ。あまりにも汚い疑惑が多すぎるよ。エルバン選手が1500mの前日に午前3時まで拘束されたってのも、「もしかして・・?」って勘ぐってしまう。だってエルバン選手の最大のライバルは、エルバン選手の帰国を阻止しているエチオピアの選手だったりするんだもの。普通にシンプルに競って、勝ったり負けたりってのじゃ楽しくないんか?私なんて、お互い最高のパフォーマンスで試合してくれて、結果的に日本人が勝ってくれるってのが嬉しいけどな。負けても、納得できるし。とにかくエルバン選手!逆風をはねのけて、ガンバレ!!!応援よろしく!!!注:この日記を読んだ人は心の中で3回「エルバンガンバレ!」と叫ぶこと。あ、男子レスリング、グレコローマンスタイル65kg級で、銀メダルとったトルコ人もおめでと~。
2004年08月25日
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「やっぱり日本人は伝統的な服がすごく似合うよ!」知り合いのトルコ人がやや興奮気味に私に熱く語る。どうやら、『南越谷阿波踊り』を見物してきたらしい。この場合「伝統的な服」ってのは着物のことね。阿波踊りを南越谷でってところがちょっとひっかかるが・・・、まあいいか。「ほんと日本の女性がすごくきれいに見えた!着物すごいよ!一緒に見に行った○○(トルコ人)ももう圧倒されてたよ!」和服の女性がいかに美しかったか、熱く語るトルコ人。阿波踊りの何色かに染め抜かれた着物も、彼にはモダンに見えたらしい。「かっこいいよね~。ほらあの頭にかぶる・・・あれも」???何???・・・!ああ、笠ね。「あれもすっごい素敵だったよ」あの折れ曲がった笠から半分くらい見え隠れする顔がとてもきれいに見えたらしい。以前、彼には和服のチラリズムについて懇々と語ったことがある。だからあの袖を押さえて現れる腕とか、裾がはだけて垣間見える膝下とか、襟足から覗く背とかがセクシーなのよ。(注・私は女である)そう説明しても不思議そうにクビをかしげるだけで、全く理解は得られなかったと思う。その彼が、顔がほのかに覗き見えるあの笠にぐっときている。これは画期的なことですよ!!(笑)やっぱり実際に見なければ、和服の色っぽさは伝わらないものだなあ。これを機に和服チラリズムをもっと仕込もう(笑)。私としては和服の色っぽさは、マイクロミニ、ヘソだし、網タイツの上を行くと思うのだが、この辺男性の皆さんはどんな意見をお持ちであろうか。「あ~日本の女性達・・もっと着物着ればいいのに・・・。なんで着ないの。もったいないよ・・・。」日本女性への賛美が不満に変わった。私ももっと着たいけどね。あ、私は関係ないのね。すみません。うら若き日本の女性の皆さん。着物をもっと着て下さい。世の男性陣が御所望です。でも、着物はある程度年がいってからの方がしっくりくるんだい(←遠吠え)。
2004年08月23日
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今、日記を書きはじめようとしたら、なんと水泳女子800m自由形で柴田亜衣選手がな・な・な・なんと!金メダル!!!びっくりですよ~。さっき200m背泳ぎで中村礼子選手が銅メダルとったばっかりですよ!水泳の長距離は体力消耗が普通ではないので、パワーがあってストロークの長い白人選手に圧倒的に有利なのだ。水泳をやっていた私でもはっきり言って、この種目で日本人が勝てる日が来るとは思っても見なかった。いや~今回のオリンピック、日本は笑いがとまりませんな~~~。・・・井上康生が負けた時は、とまりましたが・・・。でも、でもでも。一体どうしちゃったんでしょ。アテネはホームですか(笑)。昔は日本選手と言えば、外国選手にビビり、国際大会にビビり、オリンピックは最も実力を出し切れない場だったのに・・。あれ程国民の期待につぶされ、自らのプレッシャーにつぶされて見るも無惨だったのに・・。あれ見て「・・・日本人だめじゃん・・・」って歯がゆい思いしちゃった人も多いのでは?今回の日本チームは、勝つぞ!という気迫に満ち満ちている気がする。以前は「勝ちたい」・・・けど「ムリかも」という迷いも見え隠れしていた。泥臭くっても、スマートじゃなくっても勝つんだ!という気持ちが今の彼らの表情に表れていると思う。サッカーのアジアカップの時からそれが出ていたように思う。日本人選手のメンタルの変化・・・。倒すべき敵は、己の弱い心のみ・・・くう~~~~っかっこいい~~~!(バカ?)よくスポーツの精神論をバカにする人がいるけど、そんな人はスポーツやったことない人なんじゃないかと思ってしまう。選手自身の才能と努力は勿論だけど、ある程度以上の実力のぶつかり合いになったら、絶対にそれまでどれだけ純粋に自分自身と向き合えていたかが勝敗の分かれ目になると思う。はっっっ。トルコのメダル状況を書こうと思ったのに、浮かれるあまり・・・(笑)。ごめんね。トルコ。こればっかりは・・・日本なのよ・・・(笑)。ところでトルコでは余りオリンピックに興味がないようで、テレビでもあまり放映しないらしい。今回トルコは65人の選手を送り込んでいる。今の所、重量挙げで男子女子併せて3つの金メダルをとってるようだ。重量挙げか・・・。この種目は昔からトルコは強いようである。トルコ人の友達は、小さい頃この重量挙げの強い選手に憧れるあまり、「重量挙げの選手になるんだ!」と庭石を持ち上げたりしていたようである。やはり自国の強い選手がいると裾野が広がるようだ。元々トルコでは、スポーツの種目の選択肢がとても狭い。スポーツと言えばサッカーとかバスケで、水泳とか体操なんてやってる人はいるのかいないのか分からないくらい少ない。お金になるならやる人も増えるかも知れないけど、やっぱり好きなスポーツを自由に選べて、子供の頃からそれが習えたりする環境なんて、贅沢なことなんだろう・・と思う。柔道や空手の道場は結構街でも見かけることができる。今日の100kg超級に一人トルコの選手を発見することができた。3位決定戦で負けていた・・・あら~~~。日本にいるトルコ人。オリンピックに基本的に興味がない人が多いし、あっても自国の選手の映像なんてほとんど拝めない。昔、オリンピックの放映権がもっと安かった頃は、ジミ~な種目でも垂れ流し状態だったのにね・・・。懐かしいわ、あの頃が・・・。トルコで他にメダルが期待できる種目と言えば、陸上女子トラック長距離(種目、選手名わすれました・・・)がある。こちらはテレビでやってくれる可能性大なので要チェックだ。ところでオリンピックに興味がある人の場合、意外にも卓球少女、愛ちゃんへの応援に走る人が多い(爆)。理由を尋ねると「だって子供だから。」さすが子供好き。さすがトルコ人。愛ちゃんが負けた時は「ああ~愛ちゃん・・・!かわいそうに・・・」とちょっと考えられないくらい感情移入していた。愛ちゃんも、まさかトルコ人の間でこんなことになってるとは思ってもいまい。「いいなあ、日本は。いろんなスポーツやってる人がいて・・」オリンピック好きのトルコ人にそう言われた。ほんと、そうかも。
2004年08月20日
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今月末に、展示会などが入り忙しくしているキタノウミです。私実は、芸術家をめざしていたことがあり、今でもそのキレっぱしをつまんでいる状態です。ふっ、あきらめればいいのにね・・・。てなわけで、日記書けませんのよ。復帰は月末の予定ですが、何か上手い具合に行ったりしたらもっと早いかも、かも、かもです。いつも覗いて下さってる皆さん。ありがとうございます。ヒマ見て、皆さんの日記も覗きに行けたらと願望をいだいておりますが・・。では、残り少ない夏をお体に気を付けてくださいませ(^^)。ミニ情報・・・さて、今回のオリンピック。表彰式で花束授与がありますが、その花束ななななななな、なんと!全てトルコから来ているそうです。トルコでブーケの状態にして、ギリシャにやってくるとか。いや~お勉強になりましたね~(笑)。トルコはお花の国ですからね。でもトルコでブーケにまでするって、ギリシャよりトルコの方が当たり前のように人件費安いんでしょうね。テレビで見る限り、トルコ人の方がギリシャ人よりは、働き者のようですがね・・。さすがにトルコ人は昼間から夕方まで昼寝休みはとらないよ・・・。ってかギリシャ。ECのころから「お荷物」言われてるんだから、ちょっとは奮起しなさいよ・・・。
2004年08月17日
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アジアカップの頑張りが反映して、「日本のFIFAランキング、20位になった♪」とちょっとうきうきしてたトコロを「へえ。すごいじゃん。」とFIFAランキング10位のトルコ人に軽くあしらわれ、プチギレしました。キタノウミです。三度のご飯にはかないませんが、ご飯の次の次くらいにはサッカーが好きで、今の時間も「ジュビロ対バルセロナ」をテレビで見ています。トルコ人にはすごーく珍しいみたい。何がって、女性がここまでサッカーが好きで、且つ詳しいのが。・・・詳しいって言っても「オフサイドって何?」って聞かれて答えられたくらいで感心するんですよ~。日本の女の子ではそんな子結構いるでしょ。多分スタジアムにいる女性の数は、日本が世界一多いと思う。スタジアムが安全な場所だからってのもあると思うけど。その辺は日本の男性サポにも感謝しないといけない。家族連れとか、子供も多いし。結構そのまったり感がヨーロッパ人にも好評なようで、日韓W杯の時、ドイツ代表に日本についてレクチャーしたドイツ人の元Jリーグ選手(誰だか忘れた)も「日本は女の子のファンが一杯いて楽しいぞ~♪」とスケベゴコロ丸出しで、日本の女性ファンの多さを褒め称えて(?)いたらしい。さて、知ってる人も多いと思うけど、トルコは熱狂的なサポーターで知られている、大のサッカー好きの人たちの国だ。結構自分でやる人も多い。会社の友達とかで、サッカー場を借りたりして楽しんでいる。当然のようにトルコでは女性のサッカーファンは少ない。いることはいるけど、「イルハンかっこい~」とかファッションとしてのサッカーファンが多いようだ。日本の女の子なんか「ディフェンスのバランスが・・・」とか、飲み屋で語り出しちゃうようなのもいるからね・・。世界的に見て、かなり特殊な地域なんじゃないかと思う。トルコでそんな女の子、いたら相当変わり者扱いだろう。それどころかトルコ人女性、ほとんどがサッカー、「キライ」と言ってはばからない。週に一回、チャイハネに集まってごひいきのサッカークラブに声援を送る、自分の夫を理解できないし、多分半分くらいは腹を立てている。トルコ人男性にとって、週に一回のサッカーの試合はもしかしたら瞬間的に「ご飯・家族」に勝ってしまうのかも知れない。それを敏感に察知するので、女性達はサッカーが嫌いなのかも知れないなと勝手に想像している。そんなわけで、私が相方と一緒にサッカーをテレビ観戦する・・・などという話をすると、「それ、いいなあ・・(相手が)」とうらやましそうにする。サッカーに関しては、完全に男と女が対立してしまうトルコ。男は男の世界でいたいのだろう、それが楽しいんだろう、と思っていたらどうやらそうでもなくて、一緒に見てもらえるなら嬉しいようだ。もちろん、サッカー好きではない男性もいますが、そう言う人は仲間内から「アイツ変わってるな」とカゲで言われています。しかし・・・ジュビロとバルサじゃ、選手一人一人のスピードが全然違う・・。
2004年08月04日
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まあ、不思議ってほど不思議でもないんですけどね。私にとってだけかもしれませんが、トルコで「不思議だな。なんでそんなこと聞くのかな」って質問をよくされるんですよ。それは、「日本とトルコどっちがスキ?」って質問。すごい、答えにくい。そりゃトルコ好きだけど、ここで「トルコ」と答えたら、さすがにうそ臭いし第一ウソだもの・・。私は、日本人であることにすっごい誇りを持っている。清濁混ぜ合わせて、日本が大スキ。だからここは当然答えは「にほん」だけど、きっぱり言うのも失礼だ・・・。「自分が産まれた国が一番だよねえ」ってトルコ人は分かってる割に、はっきり「にほん」って答えるとちょっとキズついちゃったりするするので(でも全然後には残らないんだけど)、「どっちも好きだよお」と、適当にお茶を濁すことにしている。まあ、普通の反応かな。でもこの質問、日本ではトルコ人が日本人からよく聞かれるらしい。「日本とトルコどっちスキ?」って。何でそんなこと聞きたいんだろう???「日本」って言ってもらいたいのかなあ。こんな質問、思いついたこともない私にはどうしてもわからない。聞くとしたら(聞かないけど)「日本は好き?」とかになると思う。・・・もっと個別の事象について尋ねるかな。「寿司スキ?」とか・・。国をどっちか選ばせるって、なんか無意味に感じるのは私だけ?でも、トルコ人が日本を選ぶことは、表向きはどうあれ本心ではないと思う。だって、トルコ人はトルコがほんとに好きなのだ。トルコ人は人が喜ぶことを言うのが好きなので、「日本」って答えることもあるかもしれないけど。でもそれは、お世辞。トルコ人と服を買いに行くと、皆ほんとに誉め上手ですっかりその気になって、たくさん服を買わされそうになる。お前らみんな洋服屋のまわしものだな?そうなんだな?と我が友人を疑うことも・・・(笑)。でも、この場合お世辞とはちょっと違うのかなあ・・。多分本気で誉めてる・・・と思う。(友達の場合ね)多分トルコ人は、相手のちょっとでもいい部分を見つけ出すのが、すごく上手いんだろう。すごく気分いいもの。その辺ややラテン系だ。トルコ人に日本語をしこんで、洋服屋の店員とかに育て上げ、友達気分で接客させたらすごい営業成績なんじゃないか・・・?話、それましたな・・・完璧に・・。とにかく、海の向こうとこっちで、同じ質問をよくされるのだ。私のように、ウソつくの(お世辞もウソの範疇に入ってしまって)上手くない人には、あまり聞かれたくない質問だよ。私、友達と洋服買いに行って、友達から似合ってないのに「似合う?」なんて聞かれたら、目をあわせられずに「う~~~~~ん」って固まってしまう。上手いこと言えない(笑)。でも、なんだかトルコ人が聞いてくるのは無邪気な感じがするけど、日本人が聞くのは「どうもな・・」と感じてしまうのは、自虐的すぎ?だって・・欧米人とかには「日本とどっちスキ?」なんて聞かないと思うんだよね・・。その辺が分かるだけにね・・。それでもヨーロッパ人とかアメリカ人なんかは、どの国相手でも「聞くまでもない。当然こっちでしょ」とか思ってそうだから(笑)、聞くだけ謙虚なのかもしれないんだけど(笑)。海外在住の方は、聞かれたことありますか?その場合なんと答えますか?あと・・トルコには関係ないけど、どうしても一言。「楽しませてくれてありがとう♪さよなら重慶!」(←分かる人にはわかる。笑)
2004年08月01日
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先日の新潟の水害で、匿名の人物から「二億円の当選宝くじ」が寄付された・・・というニュースに一人で胸を熱くしていると、なんとそのニュース・・・トルコの新聞にも載っちゃったのだ。勿論、美談として扱われていたけど、時々「あれっ?」って感じの日本のニュースが、報道されてたりすることがある。地震のニュースなんかは結構報道されることが多く、仙台の地震とか、北海道の地震とかワリと大きな地震の時、かなり詳しい情報が報道される。イスタンブール近郊で起こった大地震は、日本人にも記憶に新しいと思う。トルコは地震国なので、日本で起こった地震にも興味があるようだ。ただ皆、日本の地理なんか知りはしないので、北海道での地震なのに埼玉に住む私に「大丈夫か?!」とすぐ電話をくれる。有難いが、「だいじょ~ぶ~」と言いながらちょっとおかしくて笑ってしまう。この宝くじの話・・・なぜトルコの新聞に載ったのかと言うと、イスラム的にはパーフェクトな話なのだ。(イスラム的じゃなくてもパーフェクトだけど)まず、自分の運でつかんだ幸運を、困っている人に全額寄付したこと。そして匿名であること。イスラムの教えでは、困っている人に困っていない人が援助するのが当たり前なのは、知ってる人も多いと思う。でもその援助は匿名であるべきなのだ。時々建物なんかに「これはだれそれから寄付された」みたいに書いてあるのは、美しくない行為なのだ。だから、この「匿名の宝くじ寄付事件(?)」は、トルコ人の心を捕らえたのだろう。宝くじは、被災者一人一人の手に2万円くらいずつ渡るようだ。ただの2万円より、被災者の人々の心が元気付く2万円なんじゃないかと思う。でも・・・2億円の宝くじか・・・。正直・・私にはできないなあ・・。全額なんて・・。しかも匿名・・。本音を言えば、寄付するとしてもその中の2~3千万円くらいしかできないかも。けち?私って、けち?(皆様の罵倒をお待ちしております。)こんな話聞くと、「日本もまだまだ捨てたもんじゃないなあ」と思う。・・・できない人間が言うことじゃありませんね。はい。未だに家の土砂をかき出している、被災者の皆さん・・。終りの見えない作業に、焦燥感が漂っていて見ていて痛々しい。でも、このニュースを聞いて涙ぐむ方もいらっしゃった。ちょっとでも、元気出して欲しいです。
2004年07月31日
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まあ~、この二カ国程ソリの合わない国民性のところってないんじゃないの?と思う。はっきり言って水と油。かたやクールでスマート(?)感情より論理(イメージだけど)の人々、かたや直球熱血理屈くそくらえ人間は感情の生き物じゃいの人々。おたが~い深く深く嫌いあってるように見える。トルコ人に聞くとイギリス人を愛してしまったって人ならいるけど、「イギリス人好き」って人は今まで会ったことがない。それどころか、両国でひとたびサッカーなんかやらせると、惨事が起こる。あれは、何年まえだったろう・・・(遠い目)。たしかサポーター同士がケンカして、イギリス人が亡くなった・・。はあ・・・。原因はそのイギリス人がトルコの国旗で尻をふいたかららしいんだけど、でも殺人の理由にはならないよ・・・。トルコ人って怒るとほんとに自制が効かない人が多い気がする。付き合ってた女の子のことで、話してる内にキレてとんでもない論理の飛躍をしちゃう人とか・・・。ってか私にキレてもしかたないでしょ・・。ホントに普段は知的な人なんだけど。また、初めて会ったトルコ人女性の弟のガールフレンドがイギリス人だった。私をいたく気に入ってくれた彼女(トルコ人)は、次第にそのイギリス人の彼女のことをけちょんけちょんに言い始めた・・・。どうも食事の準備の時、私は「何か手伝うことある?」とキッチンを覗いたりして、お皿出したりするのを手伝ったんだけど、イギリス人の彼女は一度も手伝うそぶりも見せないそうだ。「あなたは私達みたい。でもあの弟の彼女のイギリス人は、全然違うの・・・。」日本式の礼儀がトルコで通用するんだなあ・・と感じた一瞬だったけど。イギリス人とトルコ人の間の深いミゾ・・・、いつかは埋まる日がくるんだろうか・・。トルコ人がイギリス人を嫌う理由ってのは、歴史上のことで前にもちらっと日記に触れたんだけど、アラブがオスマン‐トルコを裏切るように画策したのがイギリス。しかも「アラビアのロレンス」みたいにかっこいいことにしちゃったりして・・。その後フランスと一緒にトルコを分割統治しちゃったのがイギリス。オスマン‐トルコの保持していた、アラブの石油利権をフランス、アメリカと山分けしちゃったのがイギリス。トルコにとって恨みつらみは山程あれど、有り難みなんかはこれっぽっちも感じたことのない相手がイギリスなのだ。対するイギリス。オスマン‐トルコ時代はびびらされ、やっと貧乏になってくれたかと思いきや、今度は移民が・・・。なぜかEUに入りたいなんて言って来るし、NATOで我慢しとけよ・・ムスリムが。ってなことを感じてると思う。イギリス、トルコ人に対する入国はほんとに厳しい。以前、友達がトルコのイギリス系企業に勤めてた。そこのイギリス人支社長と共にイギリスに出張することになった。ビザもちゃんととったし、怪し気なところなんてなにもない、そんな人だったのに。入国ならず・・・。支社長も一緒だったんだよ?社員なんだよ?出張だってわかりきってるんだよ?ビザもでてるんだよ?なんで?だったらビザ出すんじゃね~~~~~!すごく心のきれいなその人が「あの時は泣いた・・」って言ってた。私なんてヒースローで「Sight-seeing?」って聞かれて、バカ面さらして「いえ~~すっ」なんて楽々入国できたのにさ。彼女の方が能力あって、使い用によっちゃすごくイギリスの役に立つ人なのにさ・・。そんなわけでトルコ人、日本にいると色々フラストレーション溜まるようだ。あの、あの、ベッカムが・・・・あの憎っくきベッカムが・・・なぜにあんなに女の子にきゃあきゃあ言われてるの?何度も聞かれました。私にもわからん。しまいには、私を相手にベッカムの人格否定に躍起になるトルコ人サポ。「アノ人あんまりイイ人じゃないと思いますよ・・(←日本語)」あの・・私にだけ言っても効果的じゃないんよ?でも、トルコ代表。イングランド意識しすぎな為、今まで一回も勝ったことありません(爆)。いや、そんなトルコ人がかわいいんだけどね・・・。
2004年07月30日
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チャイを入れる為のお水の説明を追加しました。昨日の日記で、トルコチャイを入れる必須アイテム「二階建てのヤカン(チャイダンルク)」の使用方法に興味が集まった・・・と言っても二人だけなんですが。ありがとうございます。今日の日記はたみっちさんとcoolishさんの為に書こうと思います。でも時々いらっしゃいます。「せっかくトルコでヤカン買って来たのに使い方がわからないのよ~~」とおっしゃる方。・・・・いったいどうやって使おうと思ってたんでしょうか。不思議です。そんな方の為にも、今日の日記は永久保存版です。(←ウソ)トルコチャイは、もしかしたら一番トルコらしい文化かも知れない・・・と思う。トルコ人はチャイが大スキ。お客様のおもてなしの第一歩は、まずチャイなのだ。お店に入ってもチャイ。道をふらふら歩いていてもチャイ。どこへ行ってもチャイを勧められるのだ。トルコチャイの魅力は何と言っても、その深い香りとコク・・・それとグラスにあると思う。琥珀色のチャイがあの小ぶりの流線型のグラスに注がれると、おいしさが倍増する。気がする。トルコの家庭にお邪魔すると、時々めっちゃお客さんだから(私が日本人なので超がつくお客さん・・という意識が向こうにある)といって、そのご家庭では高級なのだろう、紅茶用のカップとソーサーでチャイを入れてくれる時がある。ち、ちがう・・・これじゃ紅茶と変わらんやん・・・。心の中でつぶやきつついただくが、やっぱりチャイグラスで入れてもらった方がおいしく感じるのだ。でもちょっと紅茶とは、味が違う感じがする。さっきも書いたけど「香りとコク」、紅茶とはだいぶ違う。それはこの「二階建てのヤカン」で入れるから・・・と言われている。でも、茶葉自体も元々香りが深い感じがします。 まずヤカンの上部に茶葉を下部には水を入れて、ヤカンを組み立てて(笑)から火にかけます。こうすることによって、茶葉を蒸らすんですね。茶葉はヤカンの底が隠れるくらい。「多いかな」と思うくらいで丁度いいです。 下のお湯をよく沸騰させたら、上の茶葉にお湯を注ぎます。そして、お湯を注いで少なくなった分、水を加えて更に火にかけます。下のヤカンが再度沸騰したら、出来上がり。上の紅茶を茶漉しで漉してグラスに注ぎますが、濃いので下のヤカンのお湯で薄めます。とっても良く考えられたシステムなんですね。昔の人はエライです。私にはこんなこと考えもつきません。チャイはちょっとお砂糖を入れた方が、より香りとコクが引き立つような気がします。普段紅茶やコーヒー、あらゆる飲み物に砂糖は入れない私ですが、チャイだけは例外的にお砂糖を入れて飲みます(^^)。トルコでだと一日10杯くらい勧められるので、全てに砂糖を入れるとタイヘンなことになります(笑)。なので勧められる最初の一杯だけに砂糖を入れることにしてます・・。おいしいんですけどね。 今日の朝ごはんは、チャイと昨日作ったポアチャでした。これが合うんですよ~~~(^^)。幸せなひとときです。ちなみに写真の絨毯は、お気に入りの手織りのトルコ絨毯です。(ミラスという地方で織られる種類です)クッションはオールドキリムのクッション。家で一番トルコチックな空間です。〈追加〉水について日本でトルコの茶葉を買って来て普通に入れると、渋みが出ます。それは水の違いだと思います。トルコの水は硬水なので、トルコチャイのおいしさを引き立たせるにはミネラルウォーター(エ○アンとか)を使うといいでしょう。にがりを入れてもいいかもしれません。
2004年07月26日
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最初の材料に付け加えがあります。具の材料と作り方の4)を訂正しました。ごめんなさ~~い。ホームベーカリーで手間と時間を短縮して作る、トルコのおやつの作り方を紹介します。トルコでは気軽につまむ、小さいおかずパンとかペーストリーのような感覚。その前に・・・(^^)。毎年この頃になると、とても楽しみにしているイベントがある。有志による中南米の音楽コンサートだ。今年で21年目になるこのイベントは、川辺の土手にある広場で無料で行われる。中南米の楽器を始めたばかりのおじいちゃんやおばあちゃん、主婦、学生、果てはプロまで、ありとあらゆる人が集まってくる。全く違うジャンルだけど、楽しいので楽器を持ってやってくる人達もいる。アフリカの打楽器や、沖縄の三線、オカリナ、パン・フルート、驚くことにビブラフォンまで持ち込む人がいる。このコンサートは、同窓会的でアットホームな雰囲気、毎年この日を楽しみにしている人達が100人以上集まってくる。主催者である、中南米の楽器に魅せられ遂には作曲もこなすようになってしまった、ケーキ屋(その名も「ラ・ケーナ」)のおじさんの人柄にもよる。夕方4:30くらいから日が沈むまで演奏が続くので、「夕焼けコンサート」と名付けられている。夜になると、周り三ケ所くらいで花火大会があったりして、そよ吹く風とエキゾチックな音楽と、皆で持ち寄ったお弁当とで最高に贅沢な気分が味わえる。 夕焼けコンサートの雰囲気・完全に遠足気分 演奏してるのは独学で楽器を勉強してる青年2人さて私は「食べながら聞く」専門であるが、一応感謝の気持ちを込めて、トルコ料理を作って行ってみた。どきどきしながら奨めてみたが、これが好評で、あるおばあちゃんなんかは、「珍しいものを食べると、寿命が75日のびると言うのよ。ありがとう」と言ってくれた(笑)。善行でもしたような気分だ。今回持って行ったのは、前の日記で紹介した「ブドウの葉っぱ巻き(ヤプラク・サルマス)」と、今日の日記の主役「ポアチャ」である。 ブドウの葉っぱ巻き(ヤプラク・サルマス)これは、前にたくさん作ったものを冷凍してあったので、そのまま持って行った。冷製の前菜なので、ちょうどいい。始めは懐疑的だった人達も、食べると後を引き、「おいしい」と言ってまた手をのばしていた。変わった香りだけど、また食べたくなるのが「ヤプラク」の不思議なところ。もう一つのポアチャは、その日午前中に作ったもの。生地にヨーグルトを入れるのが特徴だ。ほんとはチーズの具もあって、そっちの方がトルコ人は好きみたいだけど、今回はチーズが手元になかったのでジャガイモだけになってしまった。ホームベーカリーを使って、時間短縮。捏ねてる間に中の詰め物を作る。 ポアチャ〈準備するもの〉(多分50ケ分くらい)[生地]小麦粉 4~5cupベーキングパウダー 小さじ1溶かしバター 1cup(またはオリーブオイル)ヨーグルト 1cup卵黄 1ケ分白ゴマ 適宜[中に詰める具] ジャガイモ 中3ヶ パセリ 1束 (あればイタリアンパセリ) パプリカパウダー 適宜(大体、大さじ1くらいかな・・) 塩・コショウ 適宜 オリーブオイル 適宜 ←追加した材料です! 〈作り方〉1) ジャガイモを茹ではじめる。2) ホームベーカリーに生地の材料を全て入れ(バターは溶かす)、生地をこねるだけのコースで、生地を混ぜ合わせる。 ホームベーカリーがない人は、生地の材料をしっかりと混ぜ合わせる。3) ジャガイモに串がスーっと通るようになったら、お湯から上げて皮を剥いて細かくつぶす。4) 3)に細かく刻んだパセリ、パプリカ、塩コショウ、更にポテトがしっとりするくらいオリーブオイルを加え、まんべんなく混ぜ合わせる。←訂正箇所5) オーブンを180℃にあたためる。6) 生地が出来上がったら、餃子の皮くらいの大きさに生地を手でのばし(手でのばせる程度の薄さでよい)、大さじ半分くらいの具を包む。7) 油を薄くのばすか、オーブンシートを敷いた天板に並べ終えたら、卵黄を刷毛で塗り白ゴマを散らす。8) オーブンで20分。きれいな焼き色がついたらできあがり。これは当日40ケくらい作っていったのだけど、集まった人達がおいしいおいしいと、あっという間になくなってしまった。確かにおいしい、と思う。バターはレシピどおりだと多いかも知れない。7割くらいに減らしても大丈夫かも。ポアチャはトルコでは朝ごはんやおやつの時に、2階立てのやかんで入れたチャイと一緒に食べる。 二階建てのやかんとチャイ(ちょっと薄めになっちゃいました)ジャガイモが入っていてハラ持ちがいいので、お子さんのいる家庭には特にオススメかもね。
2004年07月25日
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30人以上が亡くなった、昨日のトルコの列車事故。原因は70~80kmで通過しなければならない場所を、118kmで通過してしまった為の脱線事故とのことだが、引き続き調査が必要とのこと。原因をはっきりさせて、今後このようなことが起こらないようにして欲しい。トルコの鉄道システムは恐ろしく遅れている。件の線路も50年くらいメンテナンスもせず、ほっぽらかされていたようだ。今の政権になって、交通にもっと力を入れなければ、国益をみすみす逃すことになる、ということに気付き、特急列車の増発や、航空運賃の値下げに踏み切った矢先のことだった。トルコ最大の都市イスタンブールと首都アンカラを結ぶ特急列車。だいたい350km位離れた都市を、以前は7時間かけて走っていたが、新政府になって5時間半程に短縮された。平均時速は106kmというから、東京の通勤快速の最高速度とそう変わらないくらいのスピードだ。これが、トルコ最速の列車なのだ・・・。オスマン‐トルコ時代には、すでに鉄道を走らせていたトルコがなぜ、こんなにも遅れてしまったのか。トルコはバス網が発達している。お金のある人達は、各都市まで飛行機に乗って行くが、一般人はバスに乗る以外に選択肢はない。イスタンブールからアンカラまでは、バスで9時間。だったら、前の特急電車で7時間の方がいいじゃん、と思うが、いかんせん数が少ない上に値段が高い。4時間と2時間なら全然違うが、9時間と7時間はそんなに変わらないような気がするのは、私だけだろうか。トルコ国中にある、オトガルという総合バス乗り場へ行けばわかるが、とにかくバス会社の多さと言ったらない。イスタンブールからアンカラにいくコースひとつとっても、何社ものバスが1時間に何本も走っている。それも、安いバスから高いバスまでいろんなランクがある。トルコ人にとって、便がいいのは圧倒的に鉄道よりバスなのだ。その為にトルコのバス業界というのは、強大な力を持っている。いや、持っていた、と言った方がいいかも知れない。今の政権に変わるまでは。トルコのバス業界は、今まで他の交通網が育たないよう、政府に圧力をかけて来た。政府も自分達の政権を守る為に、バス業界の言うことを聞いて来た。そのワリを食っていたのは国民なわけだが、色んな友達に聞いても、皆あきらめきっていたようだ。私なんかは、時々旅行でトルコに行くだけなので、長い時間バスに乗るのも「トルコらしくっていいわ」で終らせられるが、実際に生活する立場に立ったら、そんな悠長なことも言ってられない。いつも、バスに乗りながら「トルコの人は我慢強いなあ・・」と思っていた。そのバス業界にとっては天国のようだったトルコで、現政権によって打出された、鉄道システムの整備と航空運賃の値下げ。バス業界は相当危機感を強めたらしい。今回トルコでバスを利用した時は、なんだかサービスが良くなっていた。今回のこの事故で、チャンスとばかりにバス業界や野党、現政権に対立するマスコミなどが騒ぎ立てている。政府の言い分はこうだ。「平均時速を80kmから106kmにあげた。世界では、平均時速250km以上が高速鉄道と言う。それ程、無理のあるスピードにしたわけではない。」「過去の政府が50年以上放置して来たことによる、世界の水準からの遅れをどうにかして取り戻さなければならない。」日本なら、まずメンテナンスや安全基準をしっかりしてくれと言われるだろう。しかし、トルコの財政は、過去の政府が負って来た借金の「利息」だけを返済するのに、国家予算の3分の1が必要らしい。・・・まじで?読み間違えてない?私。てか、何にそんなにお金使ったのよ・・・。そんなひっ迫した財政の中、鉄道にかけるお金がない、でも産業を発達させる為には鉄道が必要・・・というトルコ政府の苦悩がある。早い話、お金はないし、これ以上借金もできない状態なのだ。日本の場合、借金して、まず新幹線と高速道路を作っておいてくれた、先見の明のあった諸先輩がたのお陰で、今の発展があるのだ。改めて、感謝したい。トルコ人に聞いても「こんな状態を終らせる為にも、(特急のスピードアップは)必要なことなんだ」と言う。日本の繁栄を見るにつけ、鉄道の重要性を感じるそうだ。多少危険があっても、それ以前に国をまず豊かにしなければならない、と考えているらしい。安全・・・私達が当たり前に求めるもの・・・それはお金で買うものであり、そしてそのスキルは先人達の努力の積み重ねなのだ、と感じずにはおれない。国民が当然のように、安全を権利として要求できる国。トルコは今その過渡期なのだと思いたい。亡くなられた方の御冥福をお祈り致します。Olenlere Allah'tan rahmet,yakinlarina bassagligi dilerim.
2004年07月23日
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夏バテが胃腸に来ました。キタノウミです。お久し振りですが、みなさんお元気でしょうか・・。今後とも、トルコ情報をくだらな~くお伝えして行きたいと思います。よろしくお願い致します。くれぐれも、夏バテにはお気を付けくださいませ・・・。最近日本から帰られるトルコ人の方、多いみたいですね。私の周りにも何人かトルコに帰る決意をした人がいます。やっぱりトルコの経済が立ち直りつつある・・って言うのが大きいんでしょうか。元々トルコ人は、国を愛する気持ちがとても強いのでトルコで生活が成り立つのであれば、好きこのんで外国に住もうなんて思うような人は少ないと思うし。「トルコなんて嫌い。俺はトルコ人じゃない」とトルコ嫌いというよりほとんど現実逃避な人がいるが、そんな人は非常に稀である、と思う。そもそもその人は、同じトルコ人からメールが来ても「トルコ語を使いたくない」とか言って、英語で返事を出すような、もうほとんど「×カじゃないの・・」ってくらい自分のトルコDNAを嫌悪しているような人なんだけど。まあ、そんな人はどうでもいい。好きなだけ自己否定しててくれてかまわない。今回の主役は、トルコ経済のけん引力ともなっているトルコの首相さんだ。精力的に活動している、トルコのエルドゥアン首相。決断力と行動力に溢れる人間的にもスバラシイ人物なんであるが、時々信じられないようなことをする。場所はフランス。シラク大統領なんかと、なにやら会談したりしたようだが、この話はどうでもいい。フランスに移住しているトルコ人を集めて、講演会かなんかを開き、3,000人程の体育館に、何人集まったのか・・・首相を一目見ようと、かなりの混み具合だったらしい。滞りなく会は進み・・・質疑応答の時間になった。「トルコへ(陸地から)入国する際、混んでいて手続きに時間がかかりサイアク」との意見が・・・。まあ、確かにハンパじゃない渋滞の仕様らしい。ここで、もし小泉首相ならどう答えるだろう・・と想像してから、読み進めていただきたい。どうしたと思います?エルドゥアン首相、トルコの運輸大臣に当たる人の携帯ナンバーを言い始め、「もし何か問題が生じたら、彼に電話してください」と、思いっきり数千人の一般市民に大臣の携帯ナンバーを公開しちゃったんである。それだけではない。首相はもう一つの携帯のナンバーを告げ、「もし彼でらちがあかないようだったら、こっちのナンバーにかけて下さい」と言った。そのナンバーの主が誰だかは言わなかったが。講演会に出ていた人が、不審に思って後からそのナンバーにかけてみると、エルドゥアン首相、その人が出た。ナンバーはエルドゥアン首相のものだったのだ。信じられない・・・。でも、ちょっと思い当たる節もある。確か、首相が訪日する際、「日本と貿易する際の問題点をなんでもいいから募集」していた。どんな小さいことでもいい、と・・。この首相は、広く意見を募集して、良いことなら改善して行こうという態度が随所に表れる人なのだ。人として、普通に素直にまっすぐにモノを考える人のようだ。こういう人になら、ついて行きたい・・・と思う。
2004年07月22日
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頭痛が・・。結構痛いので、コメントのお返事などは明日にさせてくださいな・・。ごめんなさい。う~ん久々の頭痛・・・。昨日試合から帰って来た時から、いてて・・な感じだったんですが、「気のせい、気のせい!」と遊び続けて、このザマです・・。
2004年07月18日
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浦和レッズのアルパイの出場する(ハズ)の試合を見てきま~す♪×ジェフ市原続きは後でね~(^^)。うれしいよ~~~~!(ここは是非とも、アルパイにイルハンの分まで頑張ってもらわんと~)===================================最初にお知らせ・・・・っていうか、お詫びと訂正。昨日の日記で、「トルコテレコム10分の1に値下げ」はウソでした。私が、自分の仕事のデータとごっちゃになって覚えてたんですね(おいおい)。仕事のデータも10分の1で覚えてたんで、そっちの方は問題なかったんですが。いや~~~すみませ~~~ん。ありえね~~。正しくは80%です。やっぱり新聞はナナメに読んじゃだめよ♪という自分への教訓でした。で、気をとりなおしてっと・・・。いや~よかったです~アルパイ(^^)。決してプレミアリーグから戦力外で出された訳ではないので、Jリーグで活躍できるのは分かっていましたが、やっぱりイルハンの事があったので、別の意味で心配してました。プレミア出されたのも、ベッカムに××××しちゃったからだし・・・。鼻っ柱が強いんですね。レッズの選手に引き合わされた時も、ギド監督から「ベッカムとすごく仲のいいアルパイ」と紹介されてしまったし・・(笑)。だから、チームに馴染んでるかな~とか、Jリーグのレベルの低い審判にキレちゃわないかとか、「韓国のリーグはレベル低すぎ」って日本に来たけど、Jリーグには果たして満足できるのかとか、レッズの気の強い闘莉王とかエメあたりと上手くやっていけるのか、とか・・・。まあ、いろいろ母のような気持ちで心配してたわけです。・・・アルパイには大きなお世話だろうけど。でも、杞憂に終りました。最初はなかなかボールをまわしてもらえなかったですが、試合が進むにつれアルパイの重要度が増して行く感じでした。パス出したり、前に上がったり、ドリブルしたり・・・トルコ代表では決して見られない姿を見せてくれました(^^)。というか、トルコ代表では必要のない動きなわけですね。コーナーの時に上がってくるくらいで。今日はアルパイのセンタリングなどという、珍しいものを見せていただきました。そんじょそこらのJリーガーなんかより、ボールを蹴るとかいう基本的な技術はあるでしょうから、この調子でどんどん攻撃参加してほしいものです。ディフェンスの技術はすごいですね。さすが・・・!という感じでした。美しいんですよ。絵になる。すざざざあ~っとスライディングして、相手の足元からボールだけかすめ取って行く。今日のジェフの攻撃はやや迫力不足だったので、せっかくのアルパイの見せ場がもっとあったら良かったと思います。まあ、今日はお披露目ってことで・・・!このまま、アルパイさえJリーグのレベルに満足してくれれば、彼は十分馴染んでやっていけると思います(^^)。(だれかさんと違って・・・←しつこい)できることなら、このままJで引退までいてほしいな~~。あ、試合は2-1でレッズが勝ちました。
2004年07月17日
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トルコテレコムの電話料金が、80%くらいに値下げされるらしい。一体今までどれほどもうけてたんじゃ、とツッコミのひとつも入れたくなる。今まで、一社のみだったトルコの電話会社が、何社かできて競争せざるを得なくなり、値下げに踏み切ったらしい。長年のインフレのせいで、逆立ちしたって公共料金の値下げなんか有り得なかったトルコ。今のエルドゥアン政権になってからというもの、あらゆる面で健全になってきた。そう言えば2002年のワールドカップの時は、勝ち進むトルコ代表に(女性を除く)全国民が盛り上がり、その隙に政府に公共料金を値上げされてた・・ってのが記憶に新しい(新しくもないけど)。「気がついたら、ガスも水道も電気もタクシーも電話も・・・全部値上げされてたよ・・・」とおやじが悲し気にインタビューに答えてた姿が、今も目に焼き付いている。かわいそうと思う前に、爆笑しちゃいましたよ。てか気づけ。虎視眈々と値上げの機会を待つトルコ政府に、騙されっぱなしの人のいいトルコ国民。そんな姿が当たり前だったのだが。インフレもようやくおさまって来て、今年はあのトルコ名物「0が異常に多い貨幣」が使われる最後の年だ。今、新貨幣を印刷中らしく、9月か10月には発表されるらしい。思えば、政府に騙され続けたトルコ国民の遠い年月・・・。我慢が報われる日も近い・・。でも、一気に10分の1の値段にしちゃったら、「安くなったからたくさん話せるわ~♪」なんて長電話しすぎで、前の金額オーバーしちゃう人とか絶対いると思う。トルコ人なら。なんせトルコ人は、電話が大好き。大の大人の男ですら、毎日のように友達同士電話しあってたりするのだ。お前らは女子高生か。私が滞在していた村ですら、すご~く小さい村なのに、何人もの人が携帯電話を持っていた。トルコでは携帯電話の基本料金や通話料は、かなり高い。メールなんかは日本より高いかも知れない。村の人達の収入を考えたら、日本だったら「基本料金3万円!(しかも無料通話分なし)」とかそんなくらいのレベルの値段じゃないだろうか。完全に贅沢品だと思う。だけど、見栄っ張りのトルコ人。昼間は殆ど村に何件もないチャイハネ(喫茶店)に入り浸っているわけだし、小さい村だし、しょっちゅうお互いの家を行き来してるのに、携帯なんて持つ必要あるのか・・?と疑問に思うが、何だか知らないけど皆持ってるのだ。で、会うたんびにお互いの携帯を見せあっている。・・・不毛だ・・・。ちなみにカメラ付き携帯は、今さいこーにトレンディー(←死語)なアイテムだ。携帯でお友達に連絡したい・・・。「オレは元気だよ」って俺の大事なアイツらに教えてやりたい・・・。せっかく携帯持ってるんだから。そう考えたトルコ人、いいアイデアを思い付きました。それが・・・・・・・「ワン切り」(!)。(再び)・・・・お前らは女子高生か・・・。みんなと一緒にいても「ち~たら~らぷつっ」と言う音が何度も聞こえる。履歴を見て納得したような表情を浮かべ、ワン切りしかえして・・。姉妹だともう一日に何回も、ワン切りしあう。もちろん男同士でも、やるのだけど。仕方ない。それがトルコ人の愛と友情の形なのだ。そんなトルコ人だから、電話料金の値下げなんかしても、その分話すだろう。コミュニケーションが思う存分できるようになって、離ればなれで暮している、夫婦とか、お母さんと息子とか、お母さんと娘とか、すご~く喜んでいることと思う。寂しがりやのトルコ人にとって、電話は唯一「離ればなれでも生きて行ける」と思える、大事なツールなんだろうなあ・・。あ、電話魔じゃないトルコ人も存在してますよ。数は少ないけど。
2004年07月16日
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トルコに関する日記を書き始めて、早95日(←半端)。日記も44件・・。そろそろ、勉強しないと日記が書けないようになってきそうだ。早い話が「ネタギレ」。間近。イヤ、ネタはあるんだけどね、山程。ただ、な~んも調べずに書ける時代は、終りつつある・・・、ああ・・。今まで、ほとんど頭の中にあるものだけで勝負してきた(大袈裟)。これから書きたいネタは、そうはいかなくなってきた。何かちょこっと調べモノをしたり、ちょこっとめんどくさい画像処理があったりと、めんどくさがりの私にとって、冬の時代だ。まだトルコ料理ネタが結構あるけど、そればっかりってワケにも行かない。思えば、キリムが日記にほとんど登場しないのも、ひとえに「手持ちの資料の画像処理がめんどくさい・・・」という、怠慢ここに極まれりな言語道断な理由からだ。(後回しにしてきたツケが・・・)苦し紛れのトルコ語講座、なんてのも考えて見たけれど、でも私のページを訪れてくれる、数少ない常連さんに面白いものを・・・と思うと、「あの人達、笑いのレベル高いからなあ・・・」と、かなり練らないと、おちおち発表できないことに気付くのである。すみません。ただの横着モノが横着できないための愚痴です。さて、この横着モノ、未練たらしく、トルコに少し関わったことがある人なら、誰でも知ってる物をこの後に及んで紹介しようとしています。何故なら、最近私の生活の中で大活躍だからです。我が家はすご~く蚊が多い。今年は特に多い。階下の住人がボウフラがうようよいそうな水がたまった桶を、そのまま放置してるのが原因じゃないかと思っている。何故か、「水性○ンチョ-リキッド」の効きも今年はとっても悪い。しかも私はエアコンが嫌いで、室温が35℃になるまでとにかくエアコンはつけないので、窓は開けっ放し。頭の痛いことに網戸がない窓があり、そこを開けるのと開けないのとでは、部屋の温度が違うのである。蚊が入り放題~~∞。「コロンヤ」というものがトルコにはある。本来、来客が来た時などに「コロンヤ」のビンを持って、お客さん一人一人の手の平に数滴ずつふりかけるのである。そのコロンヤを手の平だけでなく手の甲やクビなどに擦り込んで、最後は手を鼻に近付けて香りを楽しむ。コロンヤは成分の約80%がアルコールで、大抵の場合すっきりしたレモンの香りなので、もらうととってもさっぱりして気持ちがいい。日本で言う、おしぼりのようなモノかも知れない。このコロンヤと共に、なぜかきれいな容器に入った「シェケル(甘いもの)」を勧められる。このコロンヤは時々、その家の子供が配ってくれる時がある。小学生くらいだと問題ないのだが、3才くらいの子供が、コロンヤのビンをかかえてくると、お客さんに上げなきゃいけないのに、自分のお母さんにしかコロンヤをあげないのでおかしい。お母さんが、あっちあっち、とお客さんの方を示すと今度は自分のお姉さんだったりお兄さんだったりに、コロンヤをあげに行く。絶対お客さんには、近付かない。そうして、しまいには取り上げられて大人が配ることになるのだ。 コロンヤ(いろいろな種類のモノが売られている)それがなぜ、蚊の多い我が家で大活躍かというと、どうもこのコロンヤ、大量のアルコール成分の為か虫よけになるみたいなのだ。それに気付いた私は、コロンヤを腕や足元などにもつけてみた。すると・・・・!さっきまで私の周りをプンプン飛び回っていた蚊がいなくなったのだ!28℃くらいでも湿度が高いと、じめじめと汗ばんでくるけど、コロンヤのおかげでさっぱりできるし。(汗のにおいも蚊を引き寄せるし)レモンのいい香りがするので、結構おやじ臭にもいいんじゃないかと、密かに考えている。じめっとして蚊が多い日本の方が、コロンヤは大活躍できるんじゃないかな、と思う今日この頃である。ちなみに「タバコのにおい」のコロンヤがある。これは、タバコ嫌いの私にとってほんと~にイヤな匂いだ。もうほんとにクサイ。男の人は結構好きみたいだ。
2004年07月15日
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トルコでは学校にも行かず働いている子がいる。その姿は時折イスタンブールなどの都会でも見られるし、農村部にも存在する。もちろん親が貧しいから働かざるを得ない訳だが、小さい子供が働く姿なんて皆無の日本から行くと、最初はどきっとさせられるかもしれない。靴磨きにティッシュ売り・・・子供だから買ってあげたいけども、そんな子供達の中に入って一つでも買ってあげると、我も我もと群がって来て、収集がつかなくなるので心を鬼にする必要があるのが辛いトコだ。そういった子供の親の中には、子供にやらせた方が「同情を買える」ので子供にやらせている者もいる。N○Kの老人の集金係よりタチが悪い。私がいつも滞在している村は、食べることに困るような農業の難しい土地ではないので,そのような子供はいないが、地中海沿いの大都市イズミールの友人を訪ねた時に、その友人を介して、ある少年を知ることになった。その少年は靴磨きをしていた。イズミールの色々な場所をまわって、学校へ行くこともなく靴を磨いていた。ひょんなことで私の友人と知り合うこととなって、彼女に懐き、いつも彼女の職場に顔を出して挨拶するようになったらしい。少年には同じ様に靴磨きをしている兄弟が2人いる。一緒にこの街で、助け合って靴磨きをしているのだ。なぜ靴磨きをしなければならないかというと、つい最近彼らの父親が亡くなったのだ。母親も病に倒れ、仕方がなく家を離れ、故郷から遠いイズミールへ出稼ぎに来ているのだ。友人はその子供達のことが、気に懸かって仕方がなかったようだ。「すごくきれいな目をしてる子なの。目を見ただけで、あの子がどんなに正直で頭がいいかがわかるわ。」友人は熱く私に語った。その子供は、どんなにお金や食べ物をあげようとしても、靴を磨かない内は受け取らないらしい。そして靴を磨いた後、80円程の手間賃だけを受け取るのだ。私は、少年なりの誇り高さに心が打たれた。彼女は聞いた。「学校に行きたい?」答えは勿論「行きたい」であった。 靴磨きの少年と兄弟 それを聞いた後の、友人の動きが素晴らしかった。「わかった。私はあなたを学校へ行かせるわ。」すると少年はおずおずと「僕・・兄弟がいるんだけど・・兄弟もいいかな・・」と尋ねて来たらしい。友人の返事は「大丈夫!まかせて!」という力強いものだった。かと言って、彼女自身がそんなに家計に余裕があるのかと言えば、そんなことはない。ごく普通の共働きの子持ちの主婦だ。どうしたのか。いろんな友達や知り合いに声をかけて、彼らが学校へ通えるだけのお金をとうとう集めたのだ。少年を初めて紹介された時、友人が言っていた通りの瞳の美しさがまぶしかった。少年の頬にキスしながら「アッラーの御加護を」としか言えなかった私。私は、長旅でほこりだらけの汚い靴を磨いてもらった。ぴかぴかになった靴の代わりに、日本円で80円ほどの1,000,000TLを渡した。ちょっと大袈裟に「わあ~きれいに磨いてくれたのね!ありがとう!」と喜ぶと、少年ははにかんだ笑顔を見せてくれた。よかったね。頑張ったから、神様がご褒美くれたんだよ。日本で何不自由なく、のほほんと育った私が言っていいセリフじゃなかった。だから、心に仕舞った。学歴なんかいらないじゃないか。こんな子供が誇り高く働いてるのに。誤解を恐れずに言うなら、私は子供が働くことを悪いこととは思っていない。でもそれは、学校にも行って、ということが前提でのことだけど。子供が家業を手伝ったり、絨毯を織って家計を助けるのは家族の役に立っているという誇りを感じるだろうし、人は助け合うという大切なことを、実体験として覚えて行けると思う。彼らも、病の母を助けた、ということに誇りを持っているだろうと思う。トルコの新学期は、9月。新学期を楽しみに待ちながら、今も街で靴磨きをしているのであろうか。
2004年07月12日
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先日おいしそうなケーキのレシピを、ネットで見つけました。もちろんトルコのです。暑くて選挙は夕方まで行く気がなかったので、選挙行くまでの時間に作ってみました。すっごい簡単でした。以前「トルコのおやつ」で紹介した、「干しイチジク」を使ったケーキです。 ↓干しイチジクはこちら レシピを見て「?」と思うほど、砂糖が入っていたのですが、一応レシピどおりに作ってみよう・・・と作ってみたら、やっぱり。甘い・・・。なので、ここにのせる分量は改訂版です。干しイチジクとシナモンが、ぜつみょお♪なんですよ~。もうちょっと甘くなければ、ほんとに言うことなし。 パウンドケーキ型1ヶ分干しイチジク 6ヶ小麦粉 1cupベーキングパウダー 小さじ1砂糖 1/2cup卵 2ヶシナモン 小さじ2バター 大さじ1水 1cup1) フライパンにバターを溶かし、細かく刻んだイチジクをソテーする。2) バターとイチジクがなじんだら、シナモンを加えて更にソテーし、水を加える。イチジクが溶けて煮詰まってきたら、火を止め粗熱をとる。3) 砂糖と卵を泡立てるように混ぜ合わせ、よく混ざったら2)を加えて更に混ぜる。4) 3)にベーキングパウダーと共に小麦粉を振るい入れ、さっくりと混ぜ合わせる。5) 180℃に熱したオーブンで、40分焼く。好みで、ココナッツパウダーなんかを振りかけてもいいそうです。しかし・・トルコのレシピを見てると、いつもながらホレボレします。男前すぎて。まず「粉をふるいにかけろ」という指示は、元々ない。上のレシピには私が勝手に付け加えました・・。ふるったのでダマにならずに楽チンでした・・。トルコ人はふるい、使いません。ダマ気にしません。砂糖と卵を混ぜる時に、煮たイチジクを加える時も「粗熱とれ」なんて指示はありません。あのレシピのとおりに作った人は、イチジク煮の熱で卵が凝固することでしょう・・。3)の砂糖と卵を混ぜる時、ミキサーを使えなどと、ワイルドな指図。おまけに、粉と砂糖の計量がカップ表示ですよ!!!人によって、粉の入れ具合が違うと思うんだよね・・。詰め詰めに入れるとかさ~。お菓子は分量が命!きちんと量って入れなさい!と信じ込まされて来た、我が人生・・・。なんだったの?その上恐ろしいことにカップってのはこの場合・・・・・一般家庭で使ってる「ガラスのコップ」。・・・・・・・・・・・!・・・・・・・・・・。・・・・・モノによって大きさ違うだろ・・・・。トルコの一般家庭に、まずハカリはない。「え~、レシピにはミキサーってあるじゃん。ミキサーある家にハカリがないの?」とか「そもそも、このレシピ載ってるのってネットでしょ?パソコンある家庭にハカリがないの?」とかは考えてはいけない。ないものは、ナイ、のだ。なので、どこの家庭にもある「ガラスのコップ」の登場なのだが、細かいことを気にする小心者の日本人の私は、いちいち計量カップを使ってしまった。「我こそは!」と思う勇者は、ゼヒ、「ガラスのコップ」で計量して欲しい。家にあるコップなら、なんでもいいのよ♪我が家にはパウンドケーキ型しかなかったので、パウンドケーキに似たケーキになってしまったのですが、もっとかわいい型で焼いたらいいかもしれません。(実際ネットの写真は、丸い背の高い、ギザギザの筋が入った型で、かわいかった)あと、イチジクがかなりの甘みを持っているので、もっと緩和させてもいいかも。クルミを入れるとか、砂糖抜きでラム酒を加えて作って、アイスクリームを添えるとか・・・バリエーションはかなり楽しめそうです。============================================下のコメントのお返事に「砂糖消費量、3人家族で年間10kg」書いたんですが、「少なすぎる!」とトルコ人からクレームがつきました。「じゃ、何キロ?」って聞いたら「もっとだ!」とのお答え。皆さん、もっとだそうです。
2004年07月11日
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時としてトルコ人の冗談は、冗談じゃ済まないくらいのイキオイがある。日本でやったら、確実に絶交モンのきっついイタズラだ。只でさえ、トルコ人はイタズラ好き。イタズラをしたり、冗談を交わすことが、親しさのバロメーターだったりする。っつーか、こっちは親しいとも思ってなくても、勝手に冗談を言って来て、ツッコミを待っていたりするので、気が抜けない。しかも、こっちがその冗談にマジでたじろいだりすると、大喜びである。トルコ人は、冗談に対する必死な対応をおもしろがるという、人の悪いところがあるのだ。日本人だとバカにされた!と怒る所だが、トルコ人にとって冗談は好意の証なので、目くじらを立ててはいけない。そう言えば、そのお手本のような話があった。私が初めてトルコに行ったツアーで、イスタンブールを散策していた時のことである。同じツアーで一緒だった、冗談の通じ無さそうなおじさんがトルコアイスを、買った。トルコアイスは粘着力が強いので、それを利用したパフォーマンスがある。おじさんがアイスのコーンを受け取る時、アイスにくっついたままのヘラを持ち上げて、寸前でとれないようにするのだ。コーンをおじさんの手に残したまま、アイスを持ち上げたり、何度も何度も繰り返す。仕舞いにおじさんは怒ってしまい、アイスを受け取らないで列に戻って来てしまった・・。ちょっと傍から見て、しつこいな~くらいのパフォーマンスだった。アイス売りの人も、おじさんの「エッ?」って表情がすごく面白かったのかも知れない。でも相手が悪かった。世界で一・ニ位を争う程、冗談の通じない日本のリタイアおじさんでは、そんなことに我慢してはくれなかった・・・。(追記)===========================おじさんが、プリプリ「なんだよ・・」と戻ってくる後方で、トルコ人アイス売りペアが、「お~い、冗談だよ~!ほら、アイスあげるよ~」と、叫んでる姿が、今も目に焼き付いています・・(涙)。いい天気の日だったな・・・(遠い目)。==================================こんな冗談はまだかわいいほうなのだ。聞いた話だと「・・・・ままままマジ・・・?」と、思いっきり引くようなのがある。私が、世話になっている家族のいる村では、人がたくさんいるチャイハネ(喫茶店)にネズミ花火を投げ込んだ人間がいたらしい。チャイハネは、もう蜂の巣をつついたような騒ぎになったが、傍から見ていた人達は大喜びだったらしい。日本だったら、警察に大目玉を食うところだろう。でも、この話だって次のにくらべたら、まだ全然マシだ。どういったイタズラかというと、まず、タバコを一本取り出す。そして、丁寧に中のタバコの葉っぱを抜き取り、抜いたところにあろうことか、花火からとった、火薬をつめるのだ。(注:良い子は決してマネしないこと)そして、入り口のところにバレないようにタバコの葉っぱをつめる。こういうことに関しては、やることが妙に緻密で気が効くのだ。そして、チャイハネで友達にそのタバコを奨める・・・。・・・・ひどい・・・・。火が火薬の場所にくれば、当然のように爆発するわけで。本人はびっくり。周りはみんな大喜び。日本だったら・・・(以下略)。話を聞いてみると、火薬系のイタズラは結構多いらしい。しかし友達相手にするか、こんなイタズラ。一体トルコでは、どの辺から犯罪になるんだろう。いっぺん警察の人に聞いてみたい気がする。
2004年07月09日
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びっくりギリシャが優勝し、大盛況のうちに幕を閉じたユーロ2004だけど、ちょっと気になるニュースが入って来た。一昨日(だったかな?)のトルコのネット新聞で読んだんだけど、ちょっとキャ○ンがやらかしたらしいのだ。キャ○ンと言えば、日本が誇るカメラメーカー。今回のユーロ2004でもスポンサーを勤める程の大企業だ。私も学生の頃からこの会社のカメラを愛用している。今回、ユーロ2004のスポンサーでもあることから、キャ○ンはカメラ屋らしくポルトガルの地で、ユーロ期間中写真展を開催したらしい。フランス人カメラマンによって撮影された、各国の風景写真の写真展だ。各国の紹介の意味もあったようだ。それは、とってもイイ企画だと思う。しかし・・・、各国風光明美な景色を展示されている中、トルコだけが景色ではなく、数年前のイスタンブール近郊の大地震の写真を展示されていたらしい。・・・・一体どういう意図があったのだろうか。トルコには他の国に負けないくらい、美しい場所がたくさんあるというのに。各国の美しい風景写真を観て回った観覧者は、トルコの展示スペースに来ると、かなりの違和感を感じたらしい。当然だろう。あるオランダ人の観覧者は「トルコがこういう写真で紹介されるのは、明らかにおかしい」とコメントした。写真を選んだのは、そのフランス人写真家ということだが、スポンサーであるキャ○ンが、写真の選別時に待ったをかけられないのは、おかしい。キャ○ンの企業としての考え方と、判断されても仕方がない。あの地震で、親や友人、恋人・・そして子供をなくした人達がたくさんいるというのに。もし各国の美しい景色が展示される企画で、日本の写真だけが阪神大震災の写真だったら、どう感じるだろうか。当時、私にはイスタンブールに友人が数人住んでいた。何度も何度も電話をしたけど何日もつながらず、不安な日々を過ごした。日本のテレビで見る、トルコの映像。膨れ上がる死者。あんないい人達を神様が死なせるわけがない、と考える以外になかった。結局、彼らからは連絡が来て無事が確認されたが、しばらく外で野宿の状態が続いたらしい。ヨーロッパ人そしてトルコ人もそうだが、日本人よりはるかにスポンサーを重要視する。スポンサーとして名を列ねていれば、それが企業の姿勢として判断される。この場合、日本企業が意図的にトルコを差別したと、捉えられても言い訳できないのではないか。キャ○ン程の世界的企業ともなれば、当然トルコにだって顧客はいるだろう。その顧客を裏切ることになったということを、キャ○ンは気がついているのだろうか。しかも、この写真展につけられた題名が「地球からおもしろい(←よりによって)写真展」。一流企業とは思えないオソマツな姿勢だと思う。トルコは是非この件で大騒ぎして、キャ○ンのぶったるんだ姿勢を糾して欲しい。写真は大会期間中展示され、何十万人の人の目に触れたらしい。トルコの新聞は「観光客誘致の為にトルコ政府が大金を投じているが、それが無駄にされる恐れがある」と懸念している。そして件のフランス人写真家、母国フランスの写真に一番の枚数を割き、それら全て「とても美しい景色」の写真だったということだ。ベテランの写真家で、誰も何も言えないくらい偉い人だということだが、人格も御立派な人らしい(笑)。
2004年07月06日
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さて、本日は趣向を変えまして、逆にトルコ人はどんな日本食が好きなのか・・というテーマで書きたいと思います。日本で、トルコで、トルコ人とお友達になることも有るでしょう。普通トルコ人は、仲良くなるとその証に「家に食事にきてください」と誘います。人を家に呼んだり、人の家に遊びに行くのが好きなのです。それをしないと、あまり友達とは思ってくれません。日本にいるトルコ人にとって、実はその点が不満!という人は結構います。日本人は態度は親しいのに、ちっとも家に招待しない・・・。「近くに来たら寄ってね」って言われたから、実際行ったら迷惑そうだった・・。悩みはつきません。日本にいるんだから、日本人の都合も考えてくれ・・・と言っても彼らは寂しくて仕方がありません。まあ、後者の社交辞令の方は、外国人に言う方が悪いと思うけどね。ですからトルコ人と仲良くなったら、家に招待してあげて下さい。かなり遠くても来てくれますよ(^^)。食事を出してあげたら、もっと親密度アップです。そこで問題になるのは、「食べ物」。まず、絶対に出してはいけない料理は「豚肉」を使った料理です。トルコ人はまれに「豚肉」を食べる人もいますが、大抵の人は、まず食べません。一度だけ、餃子をうまいうまいと言って食べるトルコ人を見ましたが、「親に言いつけてもいい?」と聞いたら(意地悪)ものすごくうろたえてました(笑)。日本人の中には、「ワガママ言わないで、こっちの食生活に合わせろ」と言う人もいますが、私はそれは間違ってると思います。だって例えば、イモ虫を食べる地域に行って、食事にイモ虫を出されたら食べることが出来ますか?私にはできない・・ような気がします。その場になってみないとわからないけど、見ただけで、これはちょっとかんべんして・・・みたいな食べ物は多分、他にも存在すると思う。トルコ人にとっても、宗教上食べられないというのもあるけど、話を聞いてると何だかもう「生理的にイヤ!」みたいな感覚があるようだ。幼い頃から「ブタは汚い、汚い」と言われ続けたら、そうなるよな・・と納得させられる。あと、なるべく料理にお酒は入れないであげて欲しい。和食にはつらいところだけど、砂糖とダシの量を工夫すればなんとかおいしく出来上がります。でも大丈夫な人もいるので、お酒に関しては、あらかじめ聞いてあげるといいかもしれません。さて、トルコ人にはトルコ料理以外はダメ、と思い込んでる昭和初期のじいさんのような人が、未だに結構存在する。「トルコ料理がおいしいのに、なんで他の国の料理なんか食べなきゃならないの?」と言わんばかりだ(←妄想)。わかった、わかった、じゃあこれ食ってみ、とまず出したのが鶏のカラアゲ。カラアゲは人気です。ほぼパーフェクトにトルコ人のハートをキャッチ。ニンニクを効かせた鶏肉料理はトルコにはないのですが、そんなことも気にならないようです。そして・・・肉とじゃがいもだけの肉じゃがも食い付きがよかったです。実はこの肉とじゃがいもだけの肉じゃがは、私の実家のレシピなのです。普通はシラタキとか人参が入る肉じゃがですが、そこを肉とじゃがいもだけにしてしまうのです。私の母は「栄養は他の料理からとればいい」と言って、このシンプル料理を食卓へ出します。このシンプルさがたまらなくおいしくて、私自身、普通の肉じゃがは食べられません。また、友人の頼みで1ヶ月ほど面倒を見たトルコ人、上記のような「なるたけトルコ料理にして」な人でした。ほほう・・和食をこよなく愛する私に、喧嘩を売りましたね(←妄想)。そこで、和風だしのおいしさをたたきこんでやろうと、「一番だし+干し椎茸の戻し汁+鶏肉+ねぎ+小松菜」などでつけ汁を作り、うどんをだしてみたら、「おいしい。おいしい。」と汁を飲んでました。勝った・・・!(←妄想)普通のトルコ人だったら、普通のうどんを充分好きでいてくれるんだけども。他には、鶏の胸肉にプロセスチーズとシソをはさんだフライ、ブルドッグソースがけ(笑)なんかは、食べないで欲しい分まで食べてたな・・・。あと、天ぷらとかカレーとか。みそ汁も在日トルコ人に広く愛されてる。また、外人さんだからといって「寿司」なんかは用意してもいいけど、メインにしない方が無難だと思う。なぜならトルコ人、「寿司すっごい好き♪」派と「気味悪くて食べられない」派に分かれるのだ。前者が後者に「日本に来たのに寿司を食べないで帰らないでよ!」なんて言っていたのが、微笑ましかった。さて家に招待して食事を楽しんだら、話の途中で彼らは言うでしょう。「私達の家にも来て下さい(^^)。」そこで、応じられるかどうかが、あなたのトルコ人度がわかるというものです。
2004年07月05日
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あっつい夏を乗り切るには、やっぱ肉よね。って事で、お待たせしました、皆さん。ようやくトルコ料理の真骨頂、肉料理の登場です。ケバブをお待ちの皆さんは、もうちょっとお待ち下さい。画像無しなら、今すぐでも上げられますが、私、無謀にも画像を付けようとしております。ってことは、私がケバブを作る日まで上げられないって事です。ごめんね~~~~~っ。さて・・・本日はキョフテのご紹介です。キョフテとは、一口ハンバーグとでも言いましょうか、ひき肉をまるめて焼いた料理です。でも、ハンバーグのようなナンパな味ではございません。イタリアンパセリとスパイスの風味溢れる、オトナの味です。日本在住トルコ人達に、これを作ってあげると「作り過ぎたな・・」と思っても、絶対に平らげてくれる、おまけに皿の肉汁もパンで拭いてキレイにしてくれる、古のマザーグース状態を経験できます。「君たち・・他の料理もあるんだよ?・・・・」家庭でもカンタンに作れるので、肉好きな方、よろしくお願いいたします。 〈準備するもの〉トルコ人4人分牛ひき肉 600g (あれば、または好きであればラム)固くなった食パン 2枚(またはパン粉1cup) タマネギ 1ケイタリアン・パセリ 2把(なるたけたっぷり)卵 1ケ塩 小さじ1.5(好み)こしょう 小さじ1/2クミン 小さじ1(これより多く入れてもよい)オールスパイス 小さじ1オリーブオイル 適宜〈作り方〉1) 耳をとった食パンを水に浸してから固く搾り、手でくずして、あらかじめ肉を入れたボウルに加える。パン粉の場合は、そのままボウルに入れる。2) タマネギとパセリをなるべく細かくみじん切りにしてボウルに加え、卵を割り入れ全ての調味料を加えてよく混ぜ合わせ、10分ほど捏ねる。3) 卵大づつ手にとり、うす平べったくするか、指程度の太さにまとめて、油を熱したフライパンで焼く。捏ねた後、一晩くらい寝かせると、なお一層トルコっぽいです。(普通の家庭はあんまりしないけど。お母さん忙しいから。)付け合わせは、トルコだと写真のようなポテトフライや細長いピーマンをグリルしたものなどになります。トマトやサラダなども欠かせません。焼いた後、特にソース等はかけないので、味付けは焼く前にしっかりとした方がいいでしょう。私はクミンをたっぷり入れたものが好きです!簡単な割にゴージャスだし、話題性もあるので・・・ってあの・・「トルコ料理よ!」とか・・。とにかくお客さんには、すごく喜ばれます。・・・そのはずです・・。後、このキョフテを使った、応用料理も逸品。 〈準備するもの〉焼いたキョフテ(塩は少なめ)フライドポテトフライド人参(?)トマトタマネギ塩・コショウ〈作り方〉1) タマネギをみじん切りにし、油をひいた鍋で透き通るまで炒める。2) 粗みじんにしたトマトを加え、トマトが馴染んだらキョフテ、フライド・ポテト、人参を加え、塩・コショウを振って水を入れて煮込む。ごはんにかけてもおいしいし、パンの付け合わせでもうまいですよ!私はどちらかと言うと、焼きキョフテの方が好きかな。肉の味がストレートで。クミンの風味がとってもいいんですよ!夏バテしそうな時は、スパイスたっぷりの肉料理でスタミナつけましょ。
2004年07月02日
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トルコの時事問題を取り上げようとすると、非常に困った事が起きる。話をしだすと長くなるのだ。どういうことかというと、話の背後関係が「皆の知ってる話」ではないから、一から説明しないといけなくなる。例えば、アメリカに黒人がいるのは奴隷として連れて来られたからだ、ということは日本人の大半が知っている。アメリカとか西ヨーロッパの話なら、「これくらい常識だよ」というレベルの話が必ず存在するし、それを前提に話を進めることができる。でも、トルコにはそれがないのだ。「トルコって何語なの」「・・・トルコ語・・」「えーっ!トルコ語ってあるんだ!」「・・・・・」というような会話だって、頻繁にあるくらいだ。これが、フランスだったらドイツだったら、こんな質問はされない。おまけに日本に入ってくるトルコの情報は、キリスト教国経由というのが非常に多かった。(今も多い)だから、作為的と言ってもいい程の偏見と差別的視点に歪められた情報が入ってくる事がある。だからトルコについて話をする時は、その間違いを正すところから始めないといけないし、そこに至った長い歴史的な経緯を説明しないと、自分がしたい話自体が始まらないのだ。例えば、昨日のNATO会議後のパーテイーの話にしてもそうだ。パーティーで演じられたメブラーナについて、知らない人が殆どだと思う。どうしようかな、と思った。トプカプ宮殿でメブラーナが演じられた話は、私にとっては「すごい話」「いい!観たい!」と普段95くらいしかない血圧が一気に100を越えて行きそうなくらいな、特別な話である。でもメブラーナのすごさは、日本人の殆どが知らないし、知らない人に一から語るには、日記一日分必要なくらいだ。でも、触れておきたい。どう書こう・・。いや、ただのワガママなんですけどね。単に触れておく、ということではいられない程、トルコにあるものは個性的で深いものが多い。今日は、NATO会議に集まった、各国のファーストレディーが、トルコ大統領主催の食事会に招かれた時の事を書きたかった。そこに一人だけ招かれない女性がいた。それは、トルコ首相エルドゥアン夫人。なぜ招かれなかったか。それは、彼女がイスラムのスカーフをしているから。各国のファーストレディー達も「なんで?」って感じだったらしい。だってトルコ大統領の判断で、トルコ首相の夫人を仲間はずれにしたわけだし。別に大統領と首相との間に政治的な確執があるわけではない。(あるにはあるが、それを奥さんで晴らす・・ってほどではない)ここで、困ってしまうのがこれを説明するのに、トルコの歴史から説明しないといけなくなってしまう、ということだ。だってオスマン‐トルコ時代に遡ってしまうんだもの。簡単に図で示すと、イギリスの陰謀により、アラブ、オスマン‐トルコを裏切る → イギリス・フランスによるオスマン‐トルコの分割統治 → 独立運動 → アタチュルクを頭に独立戦争 → 独立 → トルコ共和国成立 → 初代大統領アタチュルク誕生この初代大統領アタチュルクに関しても、多分1日分の日記、もしくはもっと書く事がある・・。 とにかくアタチュルクは軍人であった為、トルコの政治はいつも軍部の影響を強く受けていた。ほんの10年くらい前までは、政治の舞台で軍部の気に入らないことはできなかったくらいだ。また、軍部はイスラム教がトルコを衰退させると思い込んでいた為、イスラム教系の政党ができると何らかの理由をつけて、解体させたり党首を投獄したりしたのだ。現にイスラム系政党である、現政権の党首であり首相のエルドゥアンも、以前「イスラム的な詩を公衆の面前で詠んだ」という理由で、投獄されている。現在のイスラム系の政党が政権を握れたのは、長年に渡る軍部の影響を強く受けた政権による汚職や、経済の悪化などにより、国民の怒りが頂点に達したからだ。現政権は改革を積極的に押し進め、国民から絶大な指示を受けている為、軍部もそう簡単に手出しは出来なくなってしまった。このまま、軍部の力が弱まってくれればいいのだけど・・。現政権が採決した、『公的機関でのスカーフの着用禁止を解く法律』を差し戻したのが、今回話題になっているトルコ大統領なわけである。なにも、仲間はずれにすることないと思うのだが・・なぜそこまでしなくてはならないのか。理解に苦しむが、これがトルコの現実だ。・・・やっぱり長くなってしまった・・・。スカーフをかぶった首相の奥さんが、なぜ大統領主催の食事会に呼ばれなかったか。これを説明するだけで、これだけの文字数が必要になってしまう。でも、説明しなければならないと思う。私には、このスカーフの問題は、今のトルコの歪みを表しているように見えるのだ。極端なヨーロッパ指向、自分達のルーツの否定・・・日本にとっても人事ではない話だ。アタチュルクはヨーロッパに陥れられたトルコを独立に導いたが、結局はヨーロッパの手の平の上に舞い戻ってしまった。彼らが本当の自分達の文化を取り戻すには、まだ時間がかかりそうだ。
2004年06月30日
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今回、トルコのイスタンブールで行われたNATO会議。各国からタヌキが集まって、なにやら悪巧みしてたらしい。で、本日の新聞で私がいたく興味を惹かれたのは、『会議後のパーティー』での出し物とメニュー♪ひゃあ~!トルコ料理のフルコースがふるまわれたんでは、ないですか!ふむふむ・・うまそお~~。ってことで以下画像無しで、メニューと分かる範囲で解説いきまーす(^^)。◇メゼ(前菜) : デニズ・ボルグジェスィ(海のササゲ料理)とオリーブオイルのバイラムパシャ風アーティチョークと小さいイマムバユルドゥササゲという豆は、トルコではエーゲ地方のイズミール近辺でとれるらしいんですね。だから、「海の」がつくらしい。で、バイラムパシャは場所の名前。アーティチョークは、トルコでは家庭料理に使われるくらいポピュラーな野菜。イマムバユルドゥは、「お坊さんの気絶」という意味。ナスにトマトやタマネギなどをつめた、冷製オードブル。なんでお坊さんが気絶するのか・・、お坊さんが気絶する程おいしい、とかお坊さんが気絶する程たくさんオリーブオイルを使うから、とも言われてます。確かにオリーブオイルは、すごい量使います。自分で作る時、もったいなくてレシピ通りには作れなかったわ・・・(←貧乏性)。でもレシピどおりに作らなかったら、ただのナスのトマト煮みたくなった・・。レシピは守りましょう。◇アナトリア・マントゥの田舎風ハーブヨーグルトソース添えアナトリアというのは、トルコのアジア側全体をそう呼びます。マントゥはトルコ風の餃子のこと。中身は大体ヒツジの肉で、水餃子のようにゆでるのと、オーブンで焼くのとある。私は、オーブンで焼いたマントゥの方が好き。肉汁が逃げないので、ヨーグルトソースとからまるとおいしいんですよ、これが。ヨーグルトソースは、ニンニク・塩・ミントなどで味付けします。◇赤ピーマンのブロッコリー詰めとトマトソースにユフカで巻いたダールルジアフェ・キョフテと伝統的イチピラフユフカは以前紹介した、トルコの薄焼きパン。(6月6日の日記)キョフテは、トルコ風のハンバーグで、スパイスやパセリが効いています。家で作り立てを食べると、とってもおいしい(近い内作り方を公開します)。ダールルジアフェという有名なレストランがあって、そこのお店のレシピのキョフテのことだと思います。ちがうぞ!と言う方、真相を是非教えて下さいまし~(^^)。キョフテをユフカで巻くんでしょ・・・あ~これうまそ~・・・。イチピラフは、ヒツジのレバーや松の実などのナッツが炊き込まれたピラフ。◇デザート : クルミのシュビエットとオレンジのバクラヴァのアフィヨンカイマク添えシュビエットは、ちょっと餃子のようなお菓子。クルミの詰め物がしてあるってことでしょうね。バクラヴァは言わずと知れたトルコのパイ菓子。それのオレンジ風味・・・これはうまそうだ・・。カイマクというのは、水牛のミルクの上に自然に分離したクリームのこと。これは、ほんとーにうまいのよ。アフィヨンは、土地の名前。カイマクの名産地なのね。ちなみにアフィヨンとは、芥子の花のこと。◇干しエリッキと干しアンズとクルミのスジュクと、アーモンドクランツのジュゼリエ 二度焼きしたロクムのチョコレートがけスジュクはジュレのようなデザート。ジュゼリエはニンジンを砂糖で煮溶かして作った、練り菓子。ロクムもゆべしに似た、練り菓子。二度焼いたって、どういうことだろう・・。◇トルコ産リキュールとトルココーヒー◇トルコ産ワイントルコは、気候がワイン作りに適していて、かなりおいしいものが安く売っている。カッパドキアのキノコ石の形のビンのとか、お土産にとってもいいと思う。以上、画像もなく、そっけない料理の紹介と解説でした。個人的な思い入れの元に紹介してますので、苦情は一切うけつけませんよ~。でも、このパーティー、どこでやったと思います?トプカプ、トプカプ宮殿ですよ!オスマンの輝かしい栄光。スルタンの黄昏の、あのトプカプですよ!いや~贅沢すぎ。会食前には、皆でドリンク片手にボスポラス海峡と沈む夕日を眺め、その他にもクラシック音楽や、宗教音楽、メブラーナの舞いやメフテル(オスマン‐トルコ軍楽隊)なんかを楽しんだんだそうだ。トプカプ宮殿でメブラーナ・・。なんて素敵なの・・。 ↑メブラーナの旋回。同じ場所で早く回り続ける事で、瞑想状態になるらしい。メブラーナとはイスラム神秘主義のことで、イスラムの教えを表す為に、旋回するという表現方法をとっている。詳しい説明は、また・・・今度・・・。このメブラーナの舞いは、とにかくとても幻想的で美しいのだ。 こんな美しいものを、よりによってあのブッシュなんかに見せなきゃならんとは・・・私が観れないのに(怒)。この会食、EU入りを目指すトルコにとっては、すごく良いアピールの場になったと思う。各国の元首は、料理もイベントもロケーション大満足だったようだ。・・・スルタン気分だよね・・・。会議場の近くのプレスルームでは、トルコのCDを売っていたらしいけど、このパーティーの後、メフテルとイスラム音楽のCDがとっても売れたらしい。ブッシュはなにやら御機嫌で、こんなことを言ってのけたとのこと。「このトプカプ宮殿は素晴らしい!このままではもったいないから、トルコ政府の執務に使えば良いのに」・・・・・はあ?もう、意味がわかりません。「良い建物=国威発揚の場」じゃないんだよ!ボゲ!これだから、歴史のない国のヤツは・・・。
2004年06月29日
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トルコ料理には、メゼと呼ばれる前菜を楽しむ習慣がある。メゼの種類は、とても豊富で冷たいもの、暖かいもの・・何十種類もある。トルコのレストランでは、たくさんあるメゼの中から自由に選ばせてくれるところがあるけど、メゼだけでお腹一杯になるくらいだ。中でも試してもらいたいのが、今日紹介する「ブドウの葉っぱのサルマ」だ。サルマとはトルコ語で、「巻く」という意味で文字どおり、ブドウの葉っぱで米を巻いたものを煮た前菜だ。メゼと言えばブドウの葉っぱ、ブドウの葉っぱと言えばメゼと言うくらい、トルコ・メゼ界(?)では重要なアイテムなのだ。正式名称を「ヤプラク・サルマス」と言う。(ヤプラク・ドルマスとも言う)ブドウの葉っぱは爽やかな香りで、軽ーい酸味があるのが特徴だ。小さくて後味爽やかなので、ついいくつもぱくぱく食べてしまう。 この前菜は、田舎でもよく食事の時に出される。この時は前菜としてではなく、おかずの一品として食卓に並ぶ。ヨーグルトをつけて食べる。ヨーグルトをつけることによって、全体がまとまる感じになるのが不思議だ。トルコ料理では、ヨーグルトは何につけてもいいもののようだ。日本人にとっての醤油みたいなもの・・もしかしたらそれ以上なのかも知れない。摘んで来たブドウの葉っぱを、さっと熱湯で茹でて色が変わったら、取り出す。そして粗熱が取れたら、あらかじめ作っておいたピラフをのせて、くるくるっと巻くのだ。私が滞在していた村では、オリーブ畑などの境界にブドウを植えていたので、いつもそこからブドウの葉っぱをつんで、このドルマを作っている。 茹でたブドウの葉っぱ 右の写真は、中につめるピラフだ。タマネギ、トマト、米をオリーブオイルで炒めて、多少塩コショウをし、パセリやデイルを散らす。特に水分は加えず、この状態では米は噛むと生米の歯ごたえだ。この生米の状態を好んで食べるのが、トルコの子供達。オトナ達が、巻いているソバからつまみ食いをして行く。日本のもっちりした米の歯ごたえを、どうしても求めてしまう私には、ちょっとしんどい歯ごたえだ。ブドウの葉っぱは市場でも売られているので、都会の人でもつくる事ができるはずだと思うけど、何人もの人手がないと結構めんどくさい料理だ。都会の家庭で、この料理を出された事がないのだが、もしかしたら、イスタンブールのような都会の家庭ではあまり作らないのかも知れない。餃子なんかをイメージしてもらえれば、分かるかも知れない。あれをもうちょっと細かくしたような、作業。実は、向こうでブドウの葉っぱをお土産にくれた。(←多分密輸・・・)日本に帰って来てから作ってみたのだが、この巻く作業を一人でやるのは大変だった・・・。近所に住む、トルコ人と日本人の夫婦の家へお裾分けする分も作ったのだが、慣れてない事もあって巻き終るのに3~4時間かかってしまった。だいたい、25cm鍋一杯分くらいである。しかもこれだけ苦労しても、トルコの家で食べたよりかなりレベルの低いものになってしまった・・・。まあ、初めて一人で一から味付けしたから、仕方ないか・・。トルコでは、やってる途中で必ず近所のおばさんが(何人も)来て、だまって手伝ってくれる。別にそのことで家人はお礼なんかも言わないし、やって当然の雰囲気だ。こんな雰囲気が壊れたら、トルコの家庭からこんなメニューが消えてしまうのかも知れない。さて葉っぱを巻き終えたら、今度はオリーブオイルや羊の脂を入れた鶏ガラスープに塩を加えて、煮込む。そうすると、生米状態だった米が柔らかくなり、上の写真のようなヤプラク・ドルマスが出来上がるのだ。残念な事に、この料理は日本で気安く「やってみて♪」とは言えない料理だ。第一かんじんの、ブドウの葉っぱを気安く手に入れられる人なんて、山梨県の人くらいだろう。一応缶詰めなんかも売ってるけど(お気に入りのページに『トルコの食材~バハール』という項目があり、そこで売っている)、以前食べてみてあまりおいしくなかったような記憶がある。私も次に行くまで、おいしいヤプラク・サルマスは食べられないのね・・。と、思うと悲しい。ベランダ菜園なんかでブドウでも植えれば食べられるなあ・・。実はつけなくていいから、葉っぱだけ育てようか・・・。やっぱり、あお物は手作りに限ると思う。・・・できれば、トルコ料理屋なんかでどうぞ・・・。
2004年06月28日
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トルコのイルハンがヴィッセル神戸から、無断で逃走してから一週間・・。この間、トルコの新聞にイルハンのコメントが載っていた。この新聞をまるのまま信じるとすれば(なにしろトルコの新聞は、一般紙でも日本のスポーツ新聞並みの内容のものが多いのだ)、イルハンのコメントはおよそ日本人の感覚からすれば「はあ?」な、内容だった。「ボクは、あそこでとてもさみしかったんだ。」(←28才・男)・・・・・おまえは、ウサギちゃんか・・・・・。イヤ、遠い異国の地で、言葉も分からずおまけに怪我しちゃった・・なんて寂しいのは分かる。しかも、キャリア的には下がる訳だし。多分、今まで感じた事もないくらい、心細かったろうと思う。彼の場合、奥さんがついて来てくれなかったってのも、大きいかも知れない。でも・・でもね、君、億単位で金貰って仕事してるんだよ?しかも日本にいたの、たった1ヶ月でしょうが・・。3試合出場、ノーゴール、で、逃走・・・。それでいいのか、イルハンよ(←追加、ひどさがわかるので)さすがに、ここまでひどいのはそうないけど、トルコ人は人がいないと寂しくて寂しくて・・という人が殆どだ。日本に来ているトルコ人の第一の悩みは、「友達ができない」がダントツだと思う。大学で職場で、話しかけるのに日本人が友達になってくれない。それに不満を抱いている人が、とても多い。日本の大学に留学している友達は、朝、大学構内のベンチでタバコを吸っている時、近くに座った日本人の学生に「おはようございます」と声をかけたら、ぎょっとした顔をされて、返事もしてもらえなかったそうだ。その大学では結局一人の友達も作れなかった、と嘆いていた。次に他の大学の大学院に入った。学生がアホという点では、ある事件でテレビをにぎわせたりもしているので、ここでなら彼も友達ができるんじゃないか、と私も思っていた。でも・・ダメ。日本の大学で普通に研究室にいて、講議を受けて・・という状態では、友達が出来にくい。相当、話が合うとか同郷だとかの共通点がないと、難しいんではないだろうか。なので、サークルに入ってみたら?とアドバイスしてみたけど、その気はないみたいだった。工場等で働くトルコ人も、職場で同僚にいろいろ話しかけてみたが、全然友達ができないと嘆いていた。トルコの場合、引っ越しでもしようものなら、引っ越したその日の内に近所の人が勝手に押し掛けてくるし、特にこちらから働きかけなくても、向こうからなにか話題を見つけて、話を振ってくれることが多いので、こちらもそれに合わせて色々話を広げて行く事ができる。つるむ相手は、簡単に見つける事ができるのだ。日本の場合は、そうはいかない。ある程度の人付き合いのルールがあるし、段階を追って相手を探るように親しくなっていく。無理も無いが、その呼吸がトルコ人には理解できないのだ。理解出来ないなら出来ないなりに、こっちのアドバイスを聞いてくれたらいいのだが、聞いてくれない・・。ただ、彼等が日本で友達を作れない大きなハンデが存在する。お酒が飲めないのだ。これは、結構致命的だと思う。トルコ人の特徴として、お酒も飲まずに意味のない話を延々続けられる・・というのがある。会話は人とのコミュニケーションの手段であって、その中身の質にはこだわらない。人といられないことが、ストレスだからだ。翻って、日本人、特に都会人は意味のない話をするのが苦手なように見える。興味のある事柄について、同じように興味を持つ人と、話を深めて行くのが楽しい。そんな人とお酒を飲めば、なお楽しい。話の合わない人達と、毎日何時間もいなければならない方が、ストレスなのだ。お酒があっても、ストレスだ。一人でいる事が、ちっとも苦じゃない人は結構いるんじゃないだろうか。こうして、トルコ人は友達ができずにトルコ人同士で固まって住み、トルコに帰って行く事が多い。5年6年日本にいるのに、簡単な日本語もろくに話せないままの人も結構いる。来たばかりのトルコ人は「日本人は冷たい。エゴイストばっかり。」と言って、トルコ人同士でつるんでよく集まっているが、よくよく聞いてみると、つるんでる中で本当に気が合って信用できる人は、一人いるかいないかであると言う。重ねて、トルコの会社では友達がわんさかできるのか、と聞くと「そんなにはできない」と言う。一生の間でも、親友と呼べる人は少ないと言う。・・・だったら、日本も同じだよ。長く日本に住み、積極的に日本の習慣を受け入れようとしているトルコ人もいる。彼も始めは、日本人がとても冷たくてエゴイストに感じたそうだ。でも、だんだん日本の良さが分かって来て、今では日本での生活をとても楽しんでいる。納豆や梅干しが大好きで、トルコに帰ったらマグロが食べられないからイヤだと言っている。「人間はね、こっちが素直になって受け入れれば、受け入れてもらえるの。」彼の言葉だ。無断で帰っちゃった、あの人に聞かせてやりたい。
2004年06月26日
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とあるトルコ人が日本に来た時のこと。その人は大手石油関係の会社経営なんかをしていて、トルコでは社会的地位も高い人である。日本には、その仕事関係で来日したとのことだった。その人が、秋葉原へ行きたいと言うので、案内してみた。なんでもパソコンが欲しいらしい。どんなのが、いいのか・・聞いてみると「絶対に○ニ-以外は買わない」と言う。トルコ人は結構ブランド好きだ。特に電化製品のブランドとして、○ニ-とか○ナソニックが人気だ。ちょっとお金がある人は、電化製品は○ニ-・○ナソニックを買おうとする。正直、その人が「○ニ-以外は買わない」と言った時、「またか」とうんざりしたものだ。まったく金持ちは・・と。いや、ひがんでるワケではなくてね。○ニ-・・・正直言って私はあまり好きではないメーカーだ。パソコンなら他にもいいメーカーは、たくさんある。最近ちょっと天狗になってたりとか、○ニ-タイマーが発動したりとか、どうもナニな感じだ。ちょっと苦々しい気持ちでいると彼は、どうして自分が○ニ-にこだわるのか、教えてくれた。彼が、イギリスに行った時のこと。とある電器店で○ニ-のデジカメを買ったらしい。そのデジカメ、きちんと梱包して荷物の中に入れて、トルコに持って帰った。しかし・・トルコに到着して荷物をほどいてみると、そのデジカメが壊れていたのだ。彼は、そのデジカメを買ったイギリスの電器店に電話して、『かくかくしかじかでちゃんと梱包していたのに、壊れていたので取り替えてくれ』、と言ったのだけど、そこはイギリスの電器店。「そんなの荷物に入れてたから壊れたんじゃん。そんなの取り替えられるワケないし。」・・・・。電器店に全く相手にされなかった彼は、日本の○ニ-本社に英文で『これこれこうで、壊れてしまった。買ったのはどこそこで、シリアルナンバーはこれこれで・・』と、手紙を書いて出す事にした。すると、何と・・・!新しいデジカメが送られて来たのだ。きちんと詫び状もあったらしい。しかも、その壊れたデジカメを送って来いとも言って来なかった。ようするに、どこの誰ともわからない人物(トルコの○○さんではあるが・・)からの、証拠品もないたった一通の手紙だけで、○ニ-は代替品を送ってよこしたのである。これは考えるとすごい事だと思う。誰しもお客さんを疑うなんてしたくないだろうけど、今の時代それは難しい。でも○ニ-はそれをしてくれた。彼は、その○ニ-の対応で一生○ニ-以外は買わないという決意をしてしまったくらい、○ニ-に惚れ込んでしまった。考えてみたら、○ニ-は小さな犠牲で大きな利益を得たと思う。彼はトルコでは大金持ちで(トルコの大金持ちはすごいのだ)、彼がこれから買う電化製品の総額に比べたらデジカメのひとつやふたつ・・。おまけにこの話を聞いた、アンチ○ニ-(私のこと)がプチアンチになって、イメージが向上してしまった。この話を聞いた人の中で、○ニ-製品が他社製品と比べて一歩リードした人もいると思う。ナルホド、○ニ-はこんなふうに世界の○ニ-に上り詰めて行ったんだ、と感じさせる話だった。私自身が仕事をする上で、非常に参考になる話だと思う。目先の利益に捕われず、顧客の立場に立った仕事をしていきたい。心からそう思う。ちなみに、秋葉原ではナニも買わなかった。トルコと日本ではキーボードが違うので、日本で買っても役に立たないと思ったらしい。値段もそう変わらないし・・などとのたまって私を仰天させた。値段くらべてたのか・・。・・・ケチだ・・・。
2004年06月25日
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前の日記で、トルコの薄焼きのパンを紹介しました。そのパン、窯に火をおこして作るんですが、そのパンを焼いた後に窯の火をおき火にして、その火の中に夏野菜をほおりこんでグリルして作るサラダがあります。名は、キョズレメ。・・・ギョズレメじゃないよ。おき火でこんがりとグリルするから、遠赤外線で野菜の甘味が引き出されて、食べると「しあわせ~(^-^)」な気持ちになります。家庭でおき火はムリなので、オーブンやグリルを使ってやってみて下さい(^^)。 キョズレメ〈準備するもの〉じゃがいも(あれば新じゃが)ピーマンなすパセリオリーブオイル一味・パプリカ粉(好みで)塩・コショウ 適宜 ※ 野菜は、中くらいの大きさだったら一人につき1ケくらいの分量でいいと思います。〈作り方〉1) 天板の上にパセリ以外の野菜を並べ、180℃に熱したオーブン(トースター・グリルでも可)で焼く。じゃがいもは時間がかかるので、早めにオーブンに入れておく。2) 時々、ひっくりかえしながら、野菜に火が通るまで焼く。3) 野菜に十分火が通ったらオーブンから出し、なす・ピーマン(薄皮)・ジャガイモの皮をむく。4) 皮をむいた野菜は1.5cm角くらいにきざんで、ボウルの中へ入れる。ピーマンの種も、取り除かないで一緒に。5) 4)にオリーブオイルを野菜の表面が、しっとりするくらい入れる。少しずつ入れると失敗がない。6) 塩・コショウ、刻んだパセリをくわえ、良く混ぜ合わせる。7) 上に、好みでパプリカ粉または一味をふって、出来上がり。 ボリュームを更に出したい場合は、ゆで卵を刻んでまぜてもO.K.です。オーブンでジャガイモを一から焼くと結構時間がかかるので、小粒の新じゃが以外は、あまりおすすめしません。私のウラわざ(って言う程のものではありませんが)としては、・ジャガイモはあらかじめ皮をむいて薄切りにし、電子レンジにかける。・なすとピーマンをガス台で網焼きにするか、トースターで焼く。なんてことをして、スピードアップをはかっております。でも、ちっちゃい新じゃがをオーブンで焼くと、やっぱり手間かけただけのことはあって、おいしいんですよね~(^^)。「遠赤外線・魚焼きグリル」を通販で買った方!是非使ってください(笑)。夏野菜の季節が到来したので、野菜の料理シリーズを続けてのせています。新鮮な旬の野菜を、トルコ料理で食べてみて下さいね。
2004年06月22日
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もうそろそろ時期も終るグリーンピースですが、こんな食べ方はいかがでしょうか。トマトの酸味でグリーンピースの甘味が、とても引き立つのです。トルコ料理で青い豆類は、この食べ方が一番おいしいような気がします。トルコは野菜がおいしいと前にも書いたけど、豆がとっても甘いんですよ。で、豆の臭みがない。エーゲ地方のかんかんの太陽は野菜作りに適しているんでしょうね。サヤエンドウ、インゲン豆、ソラマメ・・・全部この料理の仕方で食べられます。とてもおいしいし、ただ茹でて醤油をかけて食べるよりも、たくさん食べられます。今しか食べられない、冷凍じゃない甘い豆。たくさん食べて下さい。 この写真の料理・・お気付きかも知れませんが、アブラ、すごく多いです・・。豆のまわりの半透明の部分は、アブラが浮いてるんです・・。トルコの田舎は、アブラ大好き。普通に作ってもおいしいのに、なぜそんなに入れる?!お陰さまで皆さん、ほんとにころころ良く肥えてらっしゃいます・・・。〈準備するもの〉グリーンピースなどの豆類(ソラマメの中の皮は剥かないで下さい) 2~3カップタマネギ 半分~1ケトマト 1ケサルチャ(あれば) 大さじ1 サルチャを溶かす水 150ccデイル 2~3枝エシャロット 2本オリーブオイル 適宜水 適宜塩・コショウ 適宜〈作り方〉1) 小鍋に中火でオリーブオイルをあたため、みじん切りにしたタマネギを炒める。2) タマネギが透き通って来たら、刻んだトマトを加え、トマトの形が崩れて火がとおったら、水に溶いたサルチャを加え、さらに沸騰するまで火にかける。3) 沸騰したら(サルチャがない場合はトマトに火がとおったら)、グリンピースを加え、馴染むようにかき回す。4) 豆とトマトがなじんだら、水をひたひたになるぐらいまで加えて、煮込む。5) 沸騰したら火を弱め、10分ほどたったら、塩コショウで味を整え、細かく刻んだエシャロットとデイルを加えて更に5分火にかける。6) お皿に盛り付けて、出来上がり。炊いたごはんにかけても、とってもおいしいんですよ!トルコの家庭料理の基本は、タマネギを油で炒めて、トマト(サルチャ)を加えて煮込む・・というもの。この方法は、ほとんどの季節の野菜に応用できます。日本で言う、だしと醤油・・みたいなものですね。じゃがいもやニンジン、ナス、ピーマンを、この方法で煮込んでもとてもおいしいです。そう言えば、先日の日記でご紹介した、ヨーグルトのサラダやメルジェメキスープと一緒に「トルコフルコース」が出来ますね!ごはんは、炊飯器にセットする時に、塩とバターを入れて炊くと、ピラフになってさらにトルコ風になります。私は、普通のごはんで食べることが多いです。それでもおいしいですよ。しつこい様ですが、ソラマメを煮る時は、中の皮は剥かないで下さい。で、煮る時間を少し長くする。そうすると、皮まで柔らかくておいしい料理ができます。私も「日本のソラマメと違うのかなあ」と思ってたんです。柔らかいから。でも日本に帰って来て、作ってみたら大丈夫!おいしい!基本的に下茹でとか、めんどくさい下処理とかなく、刻んで加えていくだけなので、ちょー手軽です。追記・・・佐藤琢磨選手、3位おめでとうございます。ホンダのエンジン、日本人のチーム、日本人のドライバーでの表彰台。嬉しいですね。ホンダは、トルコでも人気があります(^^)。今度、車についても書こうっと。〈追加〉イルハン、無断帰国(ーー#)!・・・こーゆーのは日本人一番嫌いなんだよねえ・・。(怒)せっかくここ(楽天)でトルコのこと書いてるのに、イヤなイメージつけてくれちゃって・・。(怒)プロなんだから、もっとちゃんとやれ~~~!(怒)こりゃアルパイに頑張ってもらうしかないか・・。(怒)
2004年06月20日
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普通、イスラム教は4人まで奥さんが持てる。おっと、「だからイスラムは女性の敵よ!」とかは、言いっこ無しです。それには、海よりも深い訳があるのです。それはとりあえず置いといて、先にトルコのお話をします。トルコは政教分離なので、法律的に「妻は一人」。そのことについてどう思うかトルコ人男性に聞くと、イガイにクールだ。「大変だよ。」「僕には(4人は)無理。」などなど・・。4人も妻を持つことについて、負担を感じて否定的な意見が多かった。ここで「勝手ね」とも言ってはいけない。それもそのハズ。イスラム教で2人以上の妻を持つ場合、男性にもそれ相応の覚悟が必要だからだ。まず、それぞれの妻には平等にしなければならない。それはイスラムの聖典コーランに、「4人の妻を平等に愛せるならば、娶ってもよい」と書かれてあるからだ。一人に服やアクセサリーを買ってあげたら、他の妻それぞれに同じものか、同じ値段のモノを買ってあげなくてはならない。彼女達に準備する、部屋や家も同じ。全部平等。過ごす時間も平等だ。一人をとても気に入っているからと言って、その妻の所にばかり入り浸ってはいけないのだ。一人々々の家に留まるのは日にちを決め(例えば一週間とか)、一人の所にそれ以上滞在してはならない。新しく若い妻を娶ったからと言って、そこにばかりいてはならず、ちゃんと年をとった妻の所にも、同じだけいなければならないということだ。それだけのことをするには、それ相応の財力や包容力が必要である。妻が何人もいれば、身の回りの世話をしてくれる人が増えるとか、未練のある女も手元に置きつつ、若い女にも・・・などという低レベルの話ではないのだ。それをトルコの男性達は分かっているので、「僕には無理」と言っているのだ。そもそも、イスラム教ができた当時、アラビア半島は度重なる他民族からの攻撃により、情勢が非常に不安定であった。男達が戦争にかり出されることによって、慢性的な「男不足」、そして未亡人の増加・・。そんななかで、一夫多妻制は必然的な制度だったと思う。でないと、生きていけない女性がたくさんいたのだ。しかし、イスラム教ができる前のアラビア半島では、妻は何人でも持っていいことになっていたし、気に入った一人を贔屓するのも自由だった。それをイスラム教では「平等に愛せるなら」との条件付きで「4人まで」とした。この条件はよく考えると不可能に近いので、現実には「一夫一妻制」に限り無く近かった。 4人まで・・というのは、戦争によって残された女性の面倒をだれかが引き受けなければならない、という意味でのことでしかなく、引き受けるならばそれ相応の責任を彼女に感じなさい、ということなのだ。予言者ムハンマドも、最初の妻ハーティジャに先立たれるまで一人だけしか妻を持たなかった。その後は11人の妻を娶ったが、これは「予言者は4人以上娶っていい」という神のお告げがあったから・・と言うと、「やっぱり自分に都合のいいようにやってる(怒)」と思うかも知れないが、最初に友人の娘を妻に娶った後10人はほとんどが未亡人だった。こうしてみると、イスラムの創始者ムハンマドは、未亡人の救済ということに、とても心を砕いていたと言うことがわかると思う。それは、彼の母親もまた未亡人だったからかもしれない。トルコの田舎等では、イスラムの教え通り(?)複数の妻を持つ男性もいるらしい。法律上では、一人しか妻を持てないことになっているのだから、もし一人と籍を入れてるのなら平等とは言えないので、あとの妻は「ただかこってる」だけだと思う。私個人の意見だけど。
2004年06月19日
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今、何かと物議をかもし出している、イスラム教である。多くの日本人にとっては、摩訶不思議な理解し難い宗教の様に思えるだろうと思う。今現在、日本のテレビで見ることができる、イランやタリバンのような状況は、トルコには当てはまらない。トルコはもっと世俗的だし、お互いに宗教の押し付けはしないからだ。お酒を飲む人もいるし、断食をサボる人だっている。たばこだってばんばん吸うし、お祈りをしない人だってたくさんいる。それに関して、真面目な信者が不真面目な信者に、「ちゃんとやれよ」などと言うようなことはない。信仰のやり方は、本人の自由なのだ。トルコ人の99%は、イスラム教徒である。とはいえ、国の宗教に定められているわけではない。日本と同じ政教分離で、むしろトルコの法律では、公の場でのイスラム色はなるべく薄めるように定められている。その一つが「公の場での女性のスカーフの着用禁止」だ。数ヶ月前にフランスが、全く同じ法律の制定を掲げてテロの標的になっていたが、トルコではもっとずっと前に、そんな法律が作られていたのである。この法律が作られたのには、長い歴史的な背景があるので割愛するが、とにかくトルコの女性は、学校の教員などの公務員や大学内、パスポートの写真を撮る時、役所に行く時など、公共の場に出る時はスカーフがかぶれない。物心ついた時から、大人の女性はスカーフをかぶるものだ、と考えている女性もいるわけだから、彼女達にとっては、あまりにも恥ずかしいのではないだろうか。都会の人達の中には、スカーフをするなんて、田舎臭く教養がない、頭にカビでもはえてるんじゃないの?と考える人もいるようである。これに関しては、トルコ国内の考え方はまっぷたつに分かれている。スカーフをしている人は、やっぱり圧倒的に田舎の女性に多い。イスタンブールも裏町に入ればスカーフ派が多いけど、首都アンカラではあまり見かけない。実際、違いはあるかというと、スカーフをしていない人でアホ丸出しな女性も見たし、スカーフをしているけど、仕方なくスカーフをとって大学院に通っている知的な女性も見た。また、スカーフをしていると、就職先も限られるようである。ある日、それまでスカーフをしていなかった女性が、「これからスカーフをすることにしたから、会社を辞めるの」と、言って来た。会社では、スカーフをしてはいけないらしい。次の勤め先も、多分なかなか決まらないだろう、と言っていた。それを聞いていた、別の女性も「私もスカーフしたいんだけど、夫が許さないのよ・・。」え?って思いませんか?スカーフって、男性がかぶってほしいから、かぶらせてるんだと思っていたら、ヨーロッパ・キリスト教の「イスラム=女性差別」という情報操作に踊らされていると思う。スカーフは、神の為に自分を守る。その為にかぶるのもので、男性の独占欲を満足させる為のものではないのだ。だから、トルコではスカーフをかぶりたいけど、法律でかぶれないんだ、という女性は少なからず存在する。イスラムは成立した頃(6~7世紀)から、他の宗教との共存を進めて来た。税金を払えば、どんな宗教でも自由に国の中に住むことが出来た。セルジュク・オスマン両帝国もその精神を受け継いだ。トルコでは、イスラム教徒もユダヤ教徒もキリスト教徒も、優秀であれば国家の重要なポストにつくことが出来たし、15世紀には、宗教弾圧によってスペインにいられなくなったユダヤ教徒が、トルコ国内に非難することもできたのだ。ここに、それを証明するひとつの伝統的なキリムの模様がある。この図は、イスラム教のモスク、ユダヤ教のシナゴーク、キリスト教の教会が並んで織られている。 どの宗教の人も、仲良く平和に暮らしましょう、というトルコの女性達のメッセージだ。この模様は、古くからあり、絨毯にも登場する。今、ヨーロッパ人やトルコの進歩的と自称する人々が「保守的」と蔑む、農村の、スカーフをかぶった女性達が作りだし、伝えて来たものだ。彼女達のどこが保守的なのか。また、この模様を織れる、トルコの宗教的に寛容な社会背景があったからこそ、このような模様が誕生したのだ、と言えると思う。
2004年06月17日
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トルコはパンの種類が豊富で、しかもおいしい。その中でも、私がこよなく愛する、トルコの紙のように薄いパン~ユフカ~を紹介します。下の写真は、バゲットとユフカの写真である。 トルコ人が普段食べているバゲットは、日本で言うバタール並みの大きさで、だいたい田舎の方だと、200,000TL・・・って言ってもイメージわかないと思う。日本円では、20円弱。とっても安い。ユフカは、都会ではあまり売られていない。ちょっとおしゃれなパン屋さんとか、郷土料理屋さんなどで、実演して販売していることがある。そうやって実演販売するということは、都会でも、めずらしがられているということだと思う。ユフカを作るには、かまどが必要だ。田舎の家庭では必ず・・ではないが、かなりの確率でかまどがあり、薪でユフカを焼いたり、イスラムの祭りの時の肉を焼いたりする。ユフカを作る時は、親戚や近所の人が集まって和気あいあい一日仕事だ。私がユフカを好きと言うことは皆知っていて、行った時には作って待っていてくれた。着いた当日にはもう、ユフカを食べさせてくれた。そして私がいる間に、もう一度やってくれた。ピーマンを植える、農作業の忙しい時期なはずだったのに、そんな風に一日つぶして皆でやってくれる。本当にあたたかい人達だと思う。このユフカも、村では80年代前半くらいまでは、生活の一部だったらしい。バゲットが高めだったので、村びとの主食の中心は、このユフカだった。今ではバゲット中心になり、ユフカは楽しみの為に作られることになった。ユフカの生地をのばし、中華鍋を逆さにしたような鉄板で焼く。紙のように薄くのばす為には、細いめん棒が必要とか。(写真中央・左)ユフカを焼いてる時の、まわりの野次馬。 作る人も作らない人も、皆で話ながら。(写真右)ユフカは、きれいな円形をしていて、その形にするには結構な熟練を要する。私もやらせてもらったけど、思った方向にのびてくれず気持ちの悪い形になった・・・。この写真の時のユフカの生地は、「たらい一杯(!)」分作っていた。親戚の分なんかも作るので仕方ないが、なんともトルコらしい豪快なお話だ。材料は、小麦粉と水とイーストだが、トルコでは日本のように「何グラムの粉に0.9グラムのイーストを入れ・・」等とはやらない。「だいたいバケツ(子供の砂バケツ程度の)何倍くらいの粉に、イーストはティースプーン何杯・・・」と、素晴らしく適当だ。「それでもちゃんとつくれるのね・・」学習した(?)私は、家でパンを作る時も適当になってしまった。ユフカは、ちぎって自家製のバターや、搾りたてのミルクから分離したクリーム(カイマク←これはうまい!)、粉チーズにオリーブオイルを混ぜたもの、ジャムなどをつけて食べると、とてもおいしい。素朴で、粉の味が生きているので、水分や油分をつけると、味が引き立つのだ。ユフカを作る時は、一緒にチョレキを作ることも多い。チョレキは、ギョズレメと少し似ているが、もっと郷土色が強く、生地がもっと素朴だ。ギョズレメは都会でも普通に食べられるので、食べてみて欲しい。ギョズレメは、チーズやポテトの味付けした具を入れたりした、巻きサンドだ。チョレキもチーズを入れるのは同じだが、チョレキは多分都会では出来ないんじゃないかと、その地方出身の人が言っていた。何故なら、その地方々々で季節に自生している草などを、大量にいれるからだ。 チョレキ。焼いていない生地にチーズと季節の草をのせ、かまどで焼く。仕上げに自家製バターかオリーブオイルを振り掛けていただく。この時の、中心の季節の草はニセほうれんそう。生で食べると、ちょっと軽い苦味があるが、フレッシュでとてもおいしいハーブだ。それにイタリアンパセリを加えた具。 ニセほうれんそう。スティンギング・ネットルとも言い、貧血・花粉症・肌荒れ・利尿作用にきくハーブとしても、有名。田舎では、このように自生しているハーブが沢山あり、本人達は自覚もないまま食べているが、実はすごいヘルシーな食生活を送っている。ほんとに、もっと油と塩と砂糖をひかえれば、健康的に暮らせると思うのだが、悲しいことに大抵のトルコ人は「油・塩・砂糖・・やめられない!」・・・で、結婚後どんどん太ってゆく。ちなみに、たらい一杯分で、どれほどのユフカとチョレキが出来上がるかと言うと、作るそばからがしがし皆で食べて行くので、結局は分からなかった・・・。
2004年06月16日
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去年の今頃だろうか。Jetoro主催のトルコの経済セミナー(←正式名称忘れました・・)でのこと。そのセミナーでは、トルコトヨ○、トルコ伊○忠などの元駐在員のお話が聞けたのだが、かなり面白かった。お二人とも、かなり上のポジションにもかかわらず、とても気さくな人柄で、ものすごく「親トルコ」光線をかもしだしていて、「うまくやっていたんだなあ~」と微笑ましかった。話の一つは、トルコのボスポラス海峡にかかる橋の話であった。トルコ第一の都市、イスタンブールはアジアサイドとヨーロッパサイドに、海峡によって隔てられている、言わば「海峡の都市」だ。その海峡は、ボスポラス海峡(これは英名。トルコ語ではイスタンブル ボアズ)と言い、歴史上重要な役割を担って来た。自動車の発達により、橋の建設が必須となった1970年代、一つ目のボスポラス大橋が出来上がるが、交通渋滞緩和為に、その十年後には二つ目の橋を建設が着工された。その二つ目の橋、ファティフ・スルタン・メフメット大橋(メフメット2世橋・ボスポラス第二大橋)は、日本の援助によって造られた橋である。建設も日本企業が担当し、トルコに行くと未だに「これは日本人が造ったんだ」と現地トルコ人に説明される(たまにね)くらい、有名な橋なのだ。で、一つ目の橋は誰が造ったのかというと、今ちょっと調べただけでは、わからなかった。すごく変な話だが、「イギリスが造った」という情報と、「こっちも日本が造った」という情報が二つあるのだ。トルコ人に聞いて見ると「日本人が造ったんじゃない?」と言うのだが、ジェトロのトルコのページなんかを見ると、「第二」の方にしか触れていない。二つとも造ったんなら、そう書くと思うので、ここはトルコ人よりジェトロの方を信用することにする。「おもしろいなあ」と思うのは、造られたのはたった10年位の差しかないのに、トルコ人にとって「日本人が造った橋」というのが強烈に印象に残っている、という点だ。有り難さは、最初の橋の方がずっと有り難みがあると思うが。 ファティフ・スルタン・メフメット大橋 さて、この橋に関して、総指揮は日本人がとっているが、現場の作業は現地トルコ人があたっている。それについて、在トルコの日本企業の元駐在員は面白いことを言っていた。工事を請け負った、日本企業の担当者は一番下の作業員まで全員集めて、その日の工程を説明した。命令されることをやるだけ、ということに慣れ切っていたトルコ人の作業員は、それにとても驚いたそうだ。上から下まで全員集めての、説明。そんなふうに、トルコ人の現場作業員が扱ってもらえるなんて、ヨーロッパ人が請け負った仕事では有り得なかった。完全に下に扱われ、命令され、自分達はそれをやるだけ。日本では、現場の人間全員集まっての打ち合わせ、なんて珍しくもなんともない。かえって、やらない方が効率が悪くって仕方がない気がする。その日、或いはその週に進めたい仕事を、上から下まで一度にちゃんと通した方が、食い違いがなくていい。この日本式の「全員集めて」というのが、良かった。なにしろ、初めて命令じゃなく、自分達もメンバーの一員として扱われたのだ。ものすごく現場の志気は、高まったらしい。作業はとんとん拍子に運び、当初予定していた工期より早く出来上がる、なんてことにもなってしまった。なにしろ、この橋より早くにドイツによって着工された、はるかに規模の小さい「ガラタ橋」より早く、出来上がってしまったのだ。ちなみにガラタ橋は、あの「鯖サンド」で有名な、イスタンブールの新市外と旧市街を結ぶ橋である。この話をする時、元駐在員さんはたまらなく嬉しそうだった。ドイツ人は命令して、あのそれほど大きいとも言えない橋を、何年もかけてトルコ人に造らせたのだ。だがこのメフメット2世大橋は、日本が援助したけれど、トルコ人との協力で出来上がった橋だと言えるだろう。トヨ○の人は、「本当にトルコ人は素晴らしい能力があります。トルコ人と日本人が手を組めば、すごいことができると思う。」と手放しの誉めよう。トルコへ進出を希望する企業の人向けに、こんなことも言っていた。「トルコ人を、絶対に怒っちゃダメ。怒りたいことがある時は絶対部屋に呼ぶとかして、二人きりになって言った方がいい。」この辺もトルコ人に確認を取ると、やっぱり正しいようだ。どうも二人きりで怒られると、反省しきりらしいが、皆の前で怒られると、逆ギレしてしまうらしい。トルコ人勝手だな、と思ってもそうなんだから仕方がない。経営者にとっては、職場が円滑に回ることが重要であって、トルコ人の性質非難をしたところで、何も建設的ではないのだ。だって、彼等は上手く心を掴めば、素晴らしい力を発揮してくれるわけだから、力を引き出せないのは上の責任になると思う。そして、現在トルコト○タの工場は、勤務者の満足度の高い工場になっているようだ。ワールドカップのトルコ戦の時は、試合時間を休憩にして試合を見る許可を与えたりしたらしい(笑)。「だって、休まれるよりはマシだから。」(この話、爆笑しました)また、トルコの建築会社と提携して、給料から積み立てをし、安く住宅が建てられるような制度を作ったりと、現地の事情に沿った経営で、とても喜ばれている。「郷に入りては郷に従え」。そんなことわざを当てはめるのも安っぽく感じる程、すごく努力して現地に溶け込もうとしている。トルコは「親日国」とは言うけれど、そういった企業で働く現地の日本人の努力のお陰で、「日本人」のイメージが良く保たれている、ということもあると思うのだ。そのような人達の努力の恩恵を、日本人旅行者は受けているわけで、それを心に叩き込んで行動したいと思う。ちなみにメフメット2世はこの人である。こんな風に、ついでに紹介するような人ではないのだが。約千年続いた、ビザンティン帝国の難攻不落の首都、コンスタンチノープルを陥落させたスルタン。この肖像画は、イタリア人の画家によって描かれた。芸術や学問を愛し、自分のサロンにそういった人達を招いて、話しこんだりもしたらしい。詳しいお話は、また今度(←また逃げた)。 征服王 メフメット2世余談だが、イスタンブールは同じ海峡の都市として、下関市と姉妹都市になっていて、メフメット2世大橋は瀬戸大橋と姉妹橋になっているらしい。↑ホントのミニ情報だ・・・。
2004年06月14日
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日記は、お休みします。らっきょは、甘酢漬けにします。あ~早く食べた~い。さて、準備、準備~っと。
2004年06月12日
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トルコでは、買い物は男の仕事である。べつにイスラム教だから、女性が家に閉じこもっているわけではない。都会の方では大型スーパーなども出来て来て、女性が一人で買い物している姿を見ることができるが、ちょっと中心をはずれると、一週間に一度、市場(パザール)が立つ。そこで人々は、一週間分の野菜や果物、衣料品・・・その他もろもろを買うのだ。トルコで核家族というのは割合的にいって、それほど多くはない。もちろん都会では夫婦と子供だけで住んでたり、という家族は結構見るし、車でいける距離にスーパーがあるので女性が一人で買い物に行っても全然平気だ。しかしトルコでは、大家族がとっても多い。お年寄りはもちろん、親戚同士、同じアパートに住んだりすることもあるし、なにより子供が多い。ちょっと話がずれるし、うろおぼえの知識だけど、トルコは20才以下の国民が40%以上いるという、日本と違って将来の明るい国なのだ。で、そんな未成年達は、だいたい結婚するまで実家で暮らす。実家を出るなんてトルコでは、遠くの街の学校に通ったり、勤務しなくてはならない時、泣く泣くするようなものなのだ。で、なんでそんな話をしたかと言うと、食べ盛りの子供がわんさといるのに、一週間分の買い物をまとめてしなければならない。その量は、膨大だろう・・。そうすると自然、買い物は男の仕事、になるのである。で、パザールは男ばっかり、男くさーい空間なのかというと、そうでもない。女性は女性で、洋服や細々した食料品、家を飾るものなどを見に来ている。ちょっと大きな街のパザールは、ホントに盛況で何でも売っていて、私もちょっと商売したらトルコで暮らせるんじゃないかと思うくらいだ。私はパザールが大好きで、出先でパザールに出食わすと必ず隅々まで覗いてしまう。街によって値段が違うものもあるし、その地方特産のものを売っているので、特に食品には力が入る。しかし、パザールなんてトルコ人には珍しくもなんともない。日本人にとってのダイ○ーとかイ○ーヨーカ○ーみたいなものである。・・だから、最初は街を案内してもらっている時、パザールが見たいのに素通りされて残念だった。日本人である私が「パザールが好きだから見たいのです。」と言うと、トルコ人は一様にびっくりする。確かに、ダイ○ーとかイ○ーヨーカ○ーを異様に見たがる外人がいたら、不思議でしょうがない。私だって、外国からお客さんが来たら、そんな所案内しようとは思わない。そして必ず聞かれる。「パザールの何が面白いの?」外国から訪問した人にとって、名所旧跡は確かに興味のある場所だが、その国の人達の生活を感じられる所を見たいと言う人も、結構いるのではないかと思う。私は外国で、ブランド品には全く関心を示さないが、その国のチーズやパン、スパイスや食器などの種類や値段には、激しく興味をひかれる人間なのだ。だから、パザールなどは楽しくて仕方がない。・・・所帯じみてますか。そうですか。パザールは、街の中に立つ。普通に民家の軒先にテントを張って、朝から夕方までそのままだ。家の人は、さぞや煩いであろうが、慣れてる上に細かいことは気にしないトルコ人気質で、もめ事はない。都会では最近街中から大きな広場へ、パザールの場所を移していることが多くなって来た。風情はないが、それでも雑多な感じは変わらない。 家族でパザールへ。二番目の娘が結婚するので、新居で使う食器などを買いに。(写真左・中央) 思いっきり下着なんかも売っている。髪を見られないようにスカーフを被ってるのに、こんな所でおやじから下着を買うのは平気なのか・・?(写真右)Tシャツとかは、5,000,000トルコリラ、スカートやシャツは、10,000,000トルコリラ、プラスチック製品などは、1,000,000トルコリラくらいから売っている感じだ。(\1=約13,000TL・・・さー計算してみましょー)ただ、衣類はよく見てから買う方がいい。時々、ビニール袋から出して見ると、「これを売るか・・・」というようなモノも、多々あるからだ。パザールの服は、安いので旅行中の間に合わせなどにはいいが、多くを求めるべきではない。洋服は、ちゃんとしたものが欲しい場合は、ちゃんとしたお店に行くと、思わぬ掘り出し物があったりする。今回、セールでセーターを10,000,000TL(\800くらい?)で買ったら、ドルチェ&ガッバーナだったので、びっくりした。セール時期は爆安と聞いてはいたけど、ここまでとは思わなかった。セール前は6000円くらいだったらしい。すわ、バチモンか?!と思ったが、よく考えると信用できる店だったし、品質的には値段に比べて納得できるものだったので、忘れることにした。 パザールの雰囲気。(左)モスクの1階がアーケードになっていて、出店できるようになっている。写真は、はちみつやさん。蜂の巣も積まれてある。(右)パザールは、トルコ人の生活ぶりがよく分かる場所のひとつだと思う。どんなに小さい村でも週に一度は、どこぞから商人が集まって来て、お祭りの夜店の様な通りが出来上がるのだ。ともすれば、時が止まってしまいそうな村の生活にとっては、外からの風の通り道なのかもしれない。にぎやかに買い物をし、そうしてまた一週間、静かに陽気に自分達の生活を過ごすのだ。〈お店紹介〉6/7のレンズ豆のスープの作り方紹介で、ご近所に売ってない、とのお声がありました。ネットで検索して調べてみましたが、赤レンズ豆は以下のWeb Shopで扱っております。ハラルフードhttp://www1.ttcn.ne.jp/~trade-food.cars/halal.htmlショッピング>豆類>1>ダールマスール(←これがレンズ豆のこと・・何語だろう・・) 519\/kg でした。ここでは昨日紹介した、干しイチジクも売ってます。ショッピング>ナッツ・ドライフルーツ>ドライフルーツ類 トルコ産イチジク 200g \366 でした。オーガニックが欲しい方は、楽天市場に結構お手頃価格で売ってるみたいです。トルコ産のは、2.5kg 約3000円 てーのがありましたね・・。140~150ヶ入だって・・。いらないよ・・そんなに・・。
2004年06月11日
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