瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2006/09/29
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カテゴリ: 教育
 言語能力はおそらく3歳ぐらいまでに基礎が固まってしまうと思われます。お母さんや周囲の人との会話から日本語を母国語にして脳が形成されます。帰国子女に多いバイリンガルはこの時期に2か国語を聞かされて育った特殊な人です。
 小学生にもなれば、言語中枢には既に日本語を母国語とする文法が刷り込まれています。ネイティブな英語を身に付けるには遅すぎます。頭の中で英語を日本語に翻訳し、日本語を英語に翻訳して理解しているに過ぎないのです。
 小学生時代に覚えるのが良いと思われるのはネイティブな発音ですが、ネイティブな英語を話せる教師を十分に確保できるとは思えません。日本語式英語しか話せない教師から英会話を教えられれば成人してから矯正するのが大変です。
 日本語が母国語として刷り込まれているのですから、日本語の能力を付けるのが肝心です。英語よりも古典の素読をさせるべきでしょう。子供の時から漢字に馴染ませ、漢字を図形として認識させるのです。
 素読は仮名さえ振ってあれば誰にでもできます。深い意味を教える必要はなく、読み方を指導すればよいのです。子供たちはゲーム感覚で覚えるでしょう。夏休みの宿題で、小倉百人一首、奥の細道、平家物語を読まされたのを思い出します。
 その時は受験勉強のために読まされてと思っていたのですが、和歌、俳句、琵琶法師が吟じる、いずれも声を上げて読み上げる作品でした。古典の先生が受験勉強を兼ねて教え子に日本語のリズムを覚えさせようとしたのでしょう。
 漢字も図形認識ですから、子供の時に覚えさすのが一番です。日本に留学してきた学生が一番困るのは漢字だそうです。漢字を覚えるには脳が完成しすぎているからです。漢字を図形として認識する能力が既に衰えているのです。
 役に立つか立たないか分からない英語に貴重な事業時間を使うよりも、日本人なら確実に役に立つ古典の素読をさせるべきです。百人一首を楽しんでも良いですし、俳句を朗読しても良いですし、琵琶法師を聞いても良いと思います。「師、曰わく…」も良いでしょうし、漢詩を吟じさせても良いのだろうと思います。
 私たち団塊の世代は意識的に古典から目を反らせられていたようです。小学校の低学年からもう少し古典に勤しんでいたならば、日本語の理解力も少しはましなものになっていただろうと今から振り返れば悔やまれます。

 英語はできなくても実生活には差し支えありませんが、日本語ができなければ実生活に差し支えます。総ての学問の基礎は日本語にあります。日本人の論理的な思考は日本語がベースになっているからです。
 読み、書き、算盤が義務教育の基本です。日本語ができなければ日本人とは言えません。美しい日本は先ず美しい日本語を話すことから始まります。耳から美しい日本語を学べば、自ずと美しい日本語が読み書きできるようになります。
 小学校の限られた事業時間を役にも立たない英会話に使うのではなく、日本人ならば必ず身に付けなくてはならない日本語の基礎を、古典の素読を通して耳から覚え、漢字を目から覚えることが大切です。 





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最終更新日  2006/09/29 11:08:02 PM
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