瀬戸キリスト教会牧師 西風の会代表 堀 俊明  精神障害2級 (躁鬱病,アルコール依存症)

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2007/05/04
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カテゴリ: 政治
 日米中韓4カ国の高校生の意識調査の結果、日本の高校生の「偉くなりたい」という意識の低下が目立ったそうですが、マイペースの人生を送ることを積極的に選ぶのではなく、高校生らしからぬ人生に対する諦観から来ているようです。
 現代の高校生はバブル崩壊を身近で経験しています。エリートが会社の一方的な都合でリストラをされるのを見せつけられれば、厳しい受験競争を勝ち抜いてエリートになる意味を見失うのも当然です。むしろ楽な道を選ぶのも当然です。
 さらに「ゆとり教育」、「大学全入時代」は子供達から向上心、競争心を奪い取ってしまったのではないでしょうか。子供に健全な競争心を植え付けるのも教育の使命ですが、競争は子供を序列化してしまうという論理がまかり通っています。
 例えば運動会の競走競技では手を繋いでゴールするという信じられない風景が見られるようです。リンピックで日の丸を揚がれば出身校では日の丸を振り万歳を三唱するにも拘わらず、競争を認めないのならばスポーツは成立しません。
 日教組、文部省の愚民化政策もここに極わめりという観がします。教育の二分化は当然です。意欲のある親が子供を私立校に進学させ、一流大学に進学させようとするのも無理はありません。競争を放棄すれば負け組になるしかありません。
 アングロサクソン的競争社会は日本人には合わないと思いますが、刻苦勉励は日本人の美点でした。「末は博士か大臣か」は戦前の話ですが、戦後の日本は、焼け野原から国民が一丸となり努力し、経済力が世界2位にまで成長しました。
 しかし、努力の結果がバブル時代でした。一億総白痴化時代でしたが、バブルが弾けて日本経済は崩壊しました。失われた10年では表現しきれない不景気が日本を襲いました。リストラが流行語になり、自殺者は3万人を超えました。
 リストラされたサラリーマンは何十年と会社に尽くしてきた人たちでした。バブルを崩壊させたのは官僚、政治家、経営陣の無能力さです。リストラされた人たちに責任はなく、一方的な被害者ですが、責任を押し付けられたのです。
 自己決定、自己責任の世界ならば納得もできたでしょうが、上がミスを下に押し付け、構造的に責任逃れを諮りました。バブルが弾けても官僚は問題の先送りを諮りました。小泉前首相が財政出動を拒否し、財界が自立更生に目覚めました。 バブルは政、財、官の構造的な癒着が引き起こしました。日本のエスタブリッシュメント、支配層のモラルハザードは目を覆いたくなるほどでした。バブルには利益誘導型政治は頂点を極めましたが、政、財、官に腐敗が横行しました。

 安倍首相の唱える美しい国は努力する者が報われる社会、自己決定、自己責任の世界では信賞必罰が必須条件ですが、政治家は免責されるようです。バブルを謳歌していた政治家を見れば、子供は馬鹿馬鹿しくてやってられないでしょう。





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最終更新日  2007/05/04 10:41:13 PM
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