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2008.03.30

宮崎県児湯郡高鍋町持田の高鍋大師

(4)

カテゴリ：カテゴリ未分類

　そこに高鍋大師はある。丘の上にある。丘の上まで行くのが心細い細々道を行くので、その入り口の道に入るまで心細くなり、その細い道に対向車は来ないかと心細くなるのだが、やっぱり、誰も来なかったし、誰もいなかったのが、高鍋大師であった。異国情緒である。違国情緒である。

　そのお寺、わざわざ関西から行く価値があると思われる程度の珍寺であった。カクカクのトーテムポールである。

近くは８０もの古墳群があるが、見学はしていない。

既存の仏像を遥かに凌駕したチープぶりと、薄っぺらい重厚感にやられながら、思わず、チンする。

しかし、このあたりから、敬意を込めて敬語を使わねばならないと神妙な気分にもなってくるのです。

　あと、問題なのが、彫られたニホンゴがよく分からないということであろります。でも、いい、ほとんど、みなさん、満面笑顔なので安心しました。

ブーメラン持って、チチダシの人と自分の分身みたいな髭の人を両脇に従えて、動物のようなものを２匹連れているような正一ししなし大師さん？

国が指定しているのは、この人形ではなくて、古墳ですからね。いわれによりますと、この一帯の古墳が荒らされる様子をみて、憤慨か何かして、何かの願いを込めて彫刻を始めたんだそうです。最初の使命と目的と思いは、次第に、作ることが使命目的になってきている気もします。

よくみると左の人のは「かくさん」と彫られています。８６才の時の作品ですが、どうやら、水戸黄門３名サマご一家のようです。助けまわってください。

結構、彫っているのがヒラカナなので、意味が読み取りにくいのです。

風の神のようですが、肩パットが結構セクシーです。肩パットからミサイルが飛び出しそうで、なんだっけ、ゲッターロボだっけ？肩からロケット爆弾の出るやつ。

だんだん距離感と大きさが訳がわからなく見えなくなるかもしれませんが、これも遠方から見た弘法大師７メートル級です。ありがたいことです。

ネクタイサラリーマンも彫ってくれています。ナンだか、彫るのは偉人だけではないのですね、というか、通常の神社やお寺には彫られない像が満載のような気もしてきましたが、きっと気のせい。妻か母か分かりませんが、隣で手を合わせて喜んでいます。

てなわけで、真ん中にある一見、普通の平屋が、何を隠そう、お堂でございます。ちなみにきょう借りたレンタカーが写ってますが、新車でした。勿論、車は後にも先にも１台駐車だったので、ど真ん中にドデーンと駐車してます。

お子様を抱いて優しいです。とおもいきやもう片方は剣を持ってます。剣には、「火よけみまも」と書かれてます。多分、字が大きすぎて、「火除け見守る」の「る」が入らなかったのだなあ、と安易に想像されるのでした。

ことらは、羊か何かの後ろに花か何かを持ついたいけな像だと推測されます。

こちらは、ダチョウか、火の鳥か、モアではないでしょうか。チラノザウルスではないと思います。

本堂に入ってみましたが、無人ではありますが、なにしにきてん、と小心者の私は多少びびり気味です。

　寺に入ってから分かったのですが、たった一人の高僧が長い年月をかけてつくったのみたいです。それは、正に、長い年月をかけて一人で作った枕崎の重厚な寺と同じでありました。作風が違うだけでしょう。どのくらい違うかといいますと、向こうは紙粘土風でコチラは軽石風というぐらい違います。

それでも、ガッシリ作られているようで、カクカクの上には人がたくさん乗った写真も拝むことができたのでちょとだけ嬉しく思ったといいますか、安堵はしました、とりあえず崩壊の危機は脱しました。

スサノウといえばこわい人、でもこわくないことがわかりました。顔の周りがひまわりみたいな人。あ、ひとじゃない？

手前でにやけている人はほっとくとしても、碑の前の人は、小林一茶さんです。

季節も水仙でしょうか？水仙峡といえば、淡路島です。立川水仙峡です。

日本武尊、唯一、石ではない剣でした。あっぱれです。

実は丘の上にあるので、風光明媚なんですよ。ベートーベンの田園を思い浮かべる程度です。

電柱みたいですが、笑っておられます。頭からもなにやら生えているところは愛嬌だと思います。

よく考えたら、今日、ご飯食べてないですね。てか、２８時間ぐらい。帰ってきてから、宮崎焼酎飲んでるだけです。大丈夫かな。腹減ったのを通り過ぎて空腹感がなくなり、また腹減ってきました。酔ってもきました。とにかく、１１のくあんのん（観音）てことですね、７５さい。