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2007年07月16日
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カテゴリ: 読書感想

軽くてくだらない。いわばバカミスですが、読んでると妙に癒されてしまいました(笑)


黄金が溢れる島ジパングで、大冒険の末、黄金を捨てることで莫大な黄金を手に入れた―。
囚人たちが退屈に苦しむジェノヴァの牢。新入り囚人“百万のマルコ”ことマルコ・ポーロは、彼らに不思議な物語を語りはじめる。いつも肝心なところが不可解なまま終わってしまう彼の物語。
囚人たちは知恵を絞って真相を推理するのだが…。多彩な謎が詰まった、文庫オリジナル連作集。

神に感謝。アーメン、アーメン



柳さんの作品の特徴といえば、実在の歴史上人物を配してる点ですが、私の中では、柄刀一作品の印象と重なります。どちらも、一級のエンタメ作品でありながら、丹精で硬質な本格ミステリ。

と、以前別の感想で描きましたが、その印象が見事に覆りました。
実在の歴史上人物を配してる、という点では確かにそう。
誰もが知ってる東方見聞録の マルコ・ポールが出てきます。
確かに、丹精なミステリではありました。それも間違いない。

ただ、「硬質」ではないだけ。
なんせ、ここに描かれているマルコは、 「おそろしく汚いぼろをまとい、顔は一面汚いしみだらけ」 で牢につながれている、ホラふきですから。
ただ、 「黒くて、よく動く大きな眼だけはいかにも若々しい」 とあるので、ちゃんと安心はできます。何に対してのどうゆう種類の安心かはよく分かりませんが(笑)

一遍一遍はかなり短い。その中で、マルコは黄金の島ジパングや常闇の国やセイラン島や夢の町キンサイや、ともかくあちらこちらへ読者を誘います。
マルコが語るのは(騙るのは)、荒唐無稽な国々に謎・謎・謎。時には「何だそりゃ!」と呆れたり、「なるほどねえ」と相槌をうったり、「その手があったか」と膝を打ったり。

それまでも、柳さんのユーモアには楽しませてもらってましたが、それとは違う、新しい一面を見れたようで、ちょっと嬉しくなる短編集でした。
肩の力を抜いてよめる1冊でした。

マルコは言います。

「私はまだ見たことの半分も語ってはいない」

よしっ!続きが出るのを楽しみに待ってようっと♪



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最終更新日  2007年07月16日 17時10分51秒
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