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2005/11/01
テーマ： はまっている連作小説は？(28)
カテゴリ： 高田崇史
「QEDシリーズ」の１作目，
百人一首コレクターかつ変人である会社社長が殺される。手がかりは，彼が握りしめていた１枚の札。
自らを犯人だといっていた長女が首を吊り，不可解ながらも事件に決着がついたように見えるのだが，この首吊りも他殺であることが判明する。
10か月後にこの事件を解明するのが「例によって」漢方薬局の薬剤師である桑原崇なのだが，彼の興味は実はこの殺人事件にはない。
「百人一首」に隠された藤原定家の意図を解明することに夢中になり，その「ついで」に事件も解決してしまうのだ。
読了直後には「百人一首の謎」が強すぎて「殺人事件の謎」のおもしろさを殺してしまっているのではないかと思った。
というのも，「殺人事件の謎」の中だけにも， 一見完璧な容疑者全員のアリバイ崩し（この中には，正直な第３者の証言崩しも含まれる） や最初の被害者真榊大陸が見た幻覚の謎（ これには薬学的知識が必要で，ちょっとずるい気もしたが
しかし，しばらくして考え変更（笑）
百人一首を 立体曼荼羅 にして解読するという発想はすごくおもしろかった。
でも，それだけの本だったら，読まなかったろうなあ！！
ということは，こちらを書きたくて，殺人事件を加えたのか（もちろん，上で書いたように殺人事件だけでもミステリとしてじゅうぶんおもしろい）！
ところで，この作品の各章のタイトルだが，
うきよのたみに→前大僧正慈円（95）「おほけなく～」
ゆくすゑまでは→儀同三司母（54）「忘れじの～」
ものをこそおもへ→大中臣能宣朝臣（49）「御垣守～」
やどをたちいでて→良ぜん法師（70）「さびしさに～」
たまそちりける→文屋朝康（37）「白露に～」
↑「ものをこそおもへ」に続く
つきやどるらむ→清原深養父（36）「夏の夜は～」
これに，何か意味があるのだろうか？ きっとあると思うのだがわからない。う～ん，困った（笑）
次の日記も読ませていただきました。
小さな書斎（kumabeさん） みみままの読書部屋（たあちゃん２さん）
Never Stop Thanking Nature for Life（眞 凪さん） そのうちなんとかなるだろう！（達磨さんが転んださん）
フォッカーといえば・・・（ベローソフさん） 本おしうり堂さん
オボエガキ（ムウみんさん）
高田崇史の他作品はについての日記は，フリーページ 読了本（日本） （高田崇史）からごらんください。
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高田崇史の「QED百人一首の呪」
を読んだ。百人一首コレクターかつ変人である会社社長が殺される。手がかりは，彼が握りしめていた１枚の札。
自らを犯人だといっていた長女が首を吊り，不可解ながらも事件に決着がついたように見えるのだが，この首吊りも他殺であることが判明する。
10か月後にこの事件を解明するのが「例によって」漢方薬局の薬剤師である桑原崇なのだが，彼の興味は実はこの殺人事件にはない。
「百人一首」に隠された藤原定家の意図を解明することに夢中になり，その「ついで」に事件も解決してしまうのだ。
読了直後には「百人一首の謎」が強すぎて「殺人事件の謎」のおもしろさを殺してしまっているのではないかと思った。
というのも，「殺人事件の謎」の中だけにも， 一見完璧な容疑者全員のアリバイ崩し（この中には，正直な第３者の証言崩しも含まれる） や最初の被害者真榊大陸が見た幻覚の謎（ これには薬学的知識が必要で，ちょっとずるい気もしたが
しかし，しばらくして考え変更（笑）
百人一首を 立体曼荼羅 にして解読するという発想はすごくおもしろかった。
でも，それだけの本だったら，読まなかったろうなあ！！
ということは，こちらを書きたくて，殺人事件を加えたのか（もちろん，上で書いたように殺人事件だけでもミステリとしてじゅうぶんおもしろい）！
ところで，この作品の各章のタイトルだが，
うきよのたみに→前大僧正慈円（95）「おほけなく～」
ゆくすゑまでは→儀同三司母（54）「忘れじの～」
ものをこそおもへ→大中臣能宣朝臣（49）「御垣守～」
やどをたちいでて→良ぜん法師（70）「さびしさに～」
たまそちりける→文屋朝康（37）「白露に～」
↑「ものをこそおもへ」に続く
つきやどるらむ→清原深養父（36）「夏の夜は～」
これに，何か意味があるのだろうか？ きっとあると思うのだがわからない。う～ん，困った（笑）
次の日記も読ませていただきました。
小さな書斎（kumabeさん） みみままの読書部屋（たあちゃん２さん）
Never Stop Thanking Nature for Life（眞 凪さん） そのうちなんとかなるだろう！（達磨さんが転んださん）
フォッカーといえば・・・（ベローソフさん） 本おしうり堂さん
オボエガキ（ムウみんさん）
高田崇史の他作品はについての日記は，フリーページ 読了本（日本） （高田崇史）からごらんください。
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Last updated
2007/01/15 08:50:29 PM
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