地球に優しく人に優しく、限りある資源を子どもたちに残そう

地球に優しく人に優しく、限りある資源を子どもたちに残そう

January 24, 2007
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今日はショートショートを書いてみた。フィクションですので、あしからず!

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 僕は普通のサラリーマン。独身。一人暮らし。彼女なし。
 普通というよりも、むしろ普通以下かもしれない。
 営業の仕事をしているが、営業成績は課内で最下位。
 ほとんど、売れたためしがない。
 そのため、課長にはいつも怒られ、
 女の子からは「あの人、仕事できないのよね。」と冷たい目で見られている。
 これといった特技もなく、趣味もない。


 あるとき、会社で女の子から
 「飲み物はコーヒーがいい?紅茶がいい?」
 って聞きかれて、

 「どっちでもいい。」と答えたら、



  男なら、ちゃんと決めなさいよ。」


 って、えらく怒られた。

 たかが、コーヒーや紅茶くらいで、なにもそんなに怒らなくてもいいのにと思ったが、
 そのときは、何も言い返せなくて下を向いて、
 「じゃあ、コーヒーお願いします。」と小さな声で言った。

 別に好き好んで、そういう性格になっている訳ではない。
 ただ、人を押しのけて、何かやるのが嫌いなだけ。


 女の子にももてたためしがない。

 そんな自分が好きではないが、仕方がないとあきらめている。

 休みの日は、デートの相手もいないし、いつも部屋でごろごろしている。
 唯一、趣味と言えるのは、ブラブラと散歩をすること。
 僕の散歩はちょっとだけ、普通の人と変わっている。

 散歩しながら道端に落ちているゴミを拾って歩く。
 仕事では社会にとても貢献できそうにないので、ゴミ拾いでもして、少しでも
 世の中の役に立てればと思って。。。

 あるとき、ゴミを拾いながら、散歩しているのを、会社の女の子たちに
 見つかってしまった。
 穴があったら、入りたいほど、恥ずかしかった。

 それ以来、なるべく、人が通らないようなさびしい道を選んで、散歩するようになった。
 こうして、僕はどんどんと、暗くさびしくなっていくんだろうなと、
 少し悲しくなったが、まあ、仕方がない。


 冬の寒い日のことだった。こんなに寒いと外を歩く人も少なくて、
 道行く人とも会わないですむ。
 僕にとっては好都合。ちょっぴり嬉しい気分で散歩していた。
 空は青く晴れ上がり、気持ちがいい。
 道端の空き缶を拾い上げると、その下に緑色の石が落ちていた。
 おもちゃにしては、きれいだし、ずっしりと重い。
 エラメラルド?まさか?色ガラスを加工したものかもしれないな。
 捨てるのは、ちょっともったいなかったので、
 洗って部屋に飾っておこうと思い、ポケットに入れた。

 そのとき、頭の中を、さ~っと、風が吹き抜けたような気がした。
 「何っ!今の?」
 こんな、感覚は初めて。でも、決して悪い気分ではなく、さわやかな感じの風だった。
 不思議な体験をしたが、まあ、あまり気にせず、
 家に帰ってその石を洗って机の上に飾った。

 月曜の朝、いつもは憂鬱で起きるのがつらいが、その日はなぜか、パチリと目が覚めた。
 たまには、こんな日もあるもんなのかなと思い、出勤して、営業にでかけた。

 いつものように当社製品の特徴を説明する。なぜか今日はいつもより口が滑らかだ。
 説明の後、相手の顔をみた。
 「う~ん、どうしようかな?」と迷っている。

 その時、頭の中をさ~っと風が吹き抜けて 「だいじょうぶ!」 って声がした。
 大丈夫、大丈夫。なんだか、自信がわいてきた。

 いつもなら、ここはお願いモードで泣きつくのだが、その時は心が軽くなった。

 「あっ、大丈夫ですよ、今決めていただかなくても、何回でも足を運びますから。」
  そう、にこやかに言って、帰ろうとした。

 すると、
 「いや、決めたよ。契約する。君のその笑顔をみたら、
  大丈夫だという気持ちになったよ。」

 月曜の一発目から、契約成立。幸先がいい。

 幸せな気分で会社に戻ったが、すぐに課長に呼びつけられた。
 先週提出した報告の資料がわかりにくいから、書き直せと。
 「これ、何を言いたいのか、全然わからないよ。お前は営業もダメだけど、
  文章書かせても訳わからないな。使えんやつだよな。」
 女の子たちも、冷ややかな目でみる。

 なんで、いい歳して、こんなひどいことをみんなの前で言われないといけないのかな?
 と悲しい気持ちで、席に戻って、書類に向かった。

 いつもなら、言われたことを反すうしながら、悲しみにひたってしまうのだが、
 この日は違った。

 また、頭の中をさ~っと風が吹き抜けて「だいじょうぶ!」って声が聞こえた。
 「大丈夫、大丈夫、きっとうまく書きなおせる。」
 不思議なことに書類に集中できた。
 読み直す確かにわかりにくい。
 僕のいいたいことは、こういうことだ。箇条書きにまとめなおして、書き直す。
 何回か、読み直して、推敲する。うん、これなら、大丈夫だ。


 書き直した書類を課長に出した。
 すると、課長はその書類を読まずに、また説教を始めた。
 「お前のような部下がいると、こっちは時間をとられて、迷惑なんだよな。
  契約もとれない、仕事もできない、書類もまともに作れない。給料泥棒だな。」

 延々と続く説教に、僕は悲しい気分を通り越して、怒りたくなった。

 その時、頭の中にまた、「だいじょうぶ!」って声が聞こえた。

 そう、僕は自分の気持ちを素直にぶつけても大丈夫だ!
 課長の目をキッっとにらみつけて、自分の思いをぶちまけた。

 「課長、そんな愚痴を言う前に、まず書類に目を通してください。
  課長の愚痴で、課内の士気がぐっと下がっているんですよ、お気づきですか?」

 「お前、偉そうなこと、言うな~」
  課長は顔を上げて僕の方を見た。

 その時の僕の顔がよほど、怖かったのだろうか。

 次の瞬間、
 「おっ、そうか、もう戻っていいよ。」と言われ、僕は課長の愚痴から解放された。

 いつもは、冷ややかな周りの女の子の目が、
 「意外とやるじゃん」って感じの暖かい目に変わったような気がした。



 この日から、僕が、困ったとき、迷ったとき、不安になったとき、
 頭の中をさ~っと風が吹き抜けて「だいじょうぶ!」って声が聞こえるようになった。
 大丈夫って言われると、勇気がでて、前に進んでいけた。

 なんだか、気持ちが軽くなって、
 自分の周りもうまく回り始めたようだ。
 周りの人たちも変わってきたような気がした。



 ちょっぴり幸せな気分で仕事をしていると、女の子から
 「飲み物はコーヒーがいい?紅茶がいい?」
  って聞きかれた。

 思わず、いつもの癖で

 「どっちでもいい。」
  って答えてしまった。

 「しまった、また言っちゃった。」と心の中で叫んだが、あとの祭り。

 でも、その女の子

 「そう、今日はおいしいコーヒー豆買ってきたから、コーヒーにするわね。


 えっ、コーヒー誘われちゃったよ。
 どうしよう.....僕にも春が来るかな..... 

 なんだか、いいことばかり起きそうな予感だ。


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Last updated  January 25, 2007 12:05:27 AM
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