Blue Crescent ( in 楽天)

Blue Crescent ( in 楽天)

2007/05/15
XML
カテゴリ: 本のしおり
資料を捜しに書庫へ入った。
目当てのものを捜していると「 恐竜クライシス 」が目に入る。
手にしてパラパラっと見たのが、運の尽き。
懐かしくなって再読したくなってしまう。
少し気分転換に読むのもいいだろうと、肝心の資料を捜すことも忘れて読み始めてしまう。
いつもの悪いクセだ。

イギリスの地方新聞“ワーチェスター・タイムズ”の記者デヴィッド・パスカルは、今日も日課の警察署訪問をした。
顔馴染となった警官たちと交わす、他愛ない冗談。
こんな片田舎では記事になるような大きな事件が起こるはずもなく、ひとしきり冗談を言い合ったらおしまいとなるはずだった。
少なくとも昨日までは…
だが、今日は違っていた。
冗談を言い合っている時に突然電話がけたたましく鳴った。
電話に出た警官の口から「そんな馬鹿な…」と言葉が漏れる。
近くの養鶏場で、そこを経営するカートライト夫妻が殺されているという。
通報してきたのは、その養鶏場で働いているトム・グーチだ。
彼が仕事をしに養鶏場へ出勤すると、そこでカートライト夫妻の死体を発見したという。
久しく起きていなかった大事件に、たちまちのうちに警察署は騒然となった。
パスカルは、現場へ急行するという警官に同行するのだが…


結局、途中でやめられなくてラストまで読んでしまった。
もちろん、空はとっくの昔に明るくなっている。

タイトルからもわかるように恐竜もののSFだ。
…と聞くと、多くの方はマイケル・クライトンの「 ジュラシックパーク 」を連想されるのではないだろうか。
だが、驚くなかれ。
この作品は「 ジュラシックパーク 」が上梓される6年も前に出版されているのだ。
しかも恐竜をクローン培養で蘇えらせる展開もこちらが先だ。
勉強熱心なマイケル・クライトンが、この作品の存在を知らずに「 ジュラシックパーク 」を書くとは到底思えず、かなりの部分でこの作品から着想を得たと考えられる。
ところが、映画化となると話は逆で「ジュラシックパーク」のヒットにあやかって、この作品を原案とした映画「 恐竜カルノザウルス 」が制作された。

この作品のプロットを部分的に取り入れただけで、物語も登場人物も違うものを原作にしたとは言わない。
まぁ、映画の方はともかく、この小説の方は珠玉の名作と呼べる代物だ。
未読の人は、ぜひ一読することを薦める。


「 恐竜クライシス 」
ハリー・アダム・ナイト 著
尾之上浩司 訳
創元推理文庫 刊
ISBN4-488-57501-3





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/05/15 01:49:27 PM
[本のしおり] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: