Blue Crescent ( in 楽天)

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2007/05/16
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カテゴリ: 物書きへの道標
物書き、とりわけ小説書きにとって一番大切なことは何だろうか?


魅力的なキャラクターの創造?
映画を見ているかのような描写力?

どれも大切だが一番ではない。
では、いったい何か?

それは“ 引出しの多さ ”だ。
この“ 引出しの多さ ”というのは、一見簡単そうに見えて難しい。
というのも、あからさまに知識量と経験で差が出る部分だからである。
昨日今日出た新人がベテランに太刀打ちできない最大の要因はここにある。

無論、容易には“ 引出しの多さ ”の差は埋められない。
それは、ベテランも現在のポジションに胡座をかかずに(胡座をかいていたら、まず読者に飽きられるだろう)精進しているためだ。
では、その差は埋められないものなのか?
短絡的に結論を急ぐものではない。
埋められなければ、別の部分で凌駕すればよいのだ。
ベテランには思いつかないような発想やセンスで勝負すればよいのである。
「そうは言われても、とてもそんな発想やセンスはない…」
そう嘆くなかれ。
そんな人には“ 引出し ”を増やす秘策を授けよう。

引出し ”を増やす方法、それはずばり読むことだ。
それも人並みに読んでいるようではダメだ。
人の倍、いや(最近の人はあまり本を読まないから)最低でも3倍以上は読まなければいけない(ぇ
そんなに本を買ってられない?
何のために図書館があるのだ。

無論、読むといっても単に筋を追う読み方はダメで、 しっかりと読解して自分のものにすること が大切だ。
全然秘策じゃないって?
秘策は、ここからだ。
読むのは、紀行文を選ぶこと。
紀行文というのは、旅先での様子を綴ったものだ。
当然、その現地での様子が描かれている。
しかも、読者の大半が現地へ行ったことがない人であることを想定して書かれている。
つまり現地に行ったことがない人にもその現地の様子が伝わるように書かれているものなのだ。
もちろん、例外もある。
だが、そういう例外はごく一部で、読み始める前にパラパラっと中を見ればわかることだ。
それでは、なぜ紀行文を選ぶのか?
ここが“ 引出し ”に繋がる部分なのである。
色々な紀行の色々な場所を知っているということは、それだけ物語の舞台にできる場所を知っているということになる。
そう、既に“ 引出し ”が増えつつあるということだ。
似たような気候の街でも街によって表情が違う。
そこまで描き分けられるようになったら、かなり“ 引出し ”が増えたと実感できるのではないだろうか。
これが秘策なのだ。
つまり他人の何倍も紀行文を読み、その内容を自分自身の滋養とすることで、自ずと“ 引出し ”は増えるものなのである。
差をなくすことはできなくても、差を縮めることは可能なはずだ。
ただ、くれぐれも紀行文からの丸写しはしないようにしてもらいたい。
そんなことをしたら、盗作になってしまうのは説明するまでもないだろう。
あくまでも内容を読解して自分のものとし、その知識を再構成して、自分なりの表現とするように。
健闘を祈る。





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Last updated  2007/05/16 09:38:19 PM
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