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August 10, 2011
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カテゴリ: ぼやき
 平成23年3月4日のことである。右耳の奥が痛くなり、久方ぶりの外耳炎かと思い、事務所近くの耳鼻咽喉科を受診した。

 当時、春とはいえ寒い日が続いており、街中の小さな医院は風邪ひきと思われる小児や老人で満員御礼。勢い医師の診察も数をこなすのに追われる状態になるのは必然である。

 医師は右耳の中を見て、「赤くなっていますね。外耳炎です。薬を出しますのでこれで様子を見ましょう。」と。この間に要した時間はたったの1分。巷間3分診療などと言われるがそれより凄じい1分診療である。その診断を鵜呑みにして帰った夜、右頬、右耳朶、右頭部の一部に針で刺したような痛みが発出しだした。

 翌々日の箱根一泊小旅行のために上京していた妻に見せると、「これは帯状疱疹や!」と言われ、翌朝同じ耳鼻咽喉科を受診した。医師に「昨日は外耳炎と診断されたが帯状疱疹ではないか。」と訴えると、顔色をまるで信号機のように赤から青に変え、済まなさそうに「これは仰るとおり帯状疱疹です。昨日の薬は服用せず、改めて出す帯状疱疹の薬を服用し、できるだけ早く専門医(皮膚科)を受診してください。」と恐縮しきり。

 帯状疱疹は知覚神経に沿って赤い発疹が帯状に出現し、強い神経痛様の疼痛が伴う。特に三叉神経に帯状疱疹ができると髄膜炎や脳炎を引き起こすことがあり、目に発生すると失明することがあるらしい。私の病は正しく極めて危険な状態だったのである。

 そんな怖い病とも知らず、翌日の箱根行に心ウキウキの私だったのだが、夜の痛みには正直参ってしまった。とにかくピリピリした痛みが数分間隔でやってくるのである。生来痛みに鈍感で特に他人の痛みはまず分からない私だが、この痛みだけは耐えがたくほとんど眠れない夜を過ごした。

 箱根行は、大阪に帰れば容易に行けるところではないとの思いで予約しただけにキャンセルし難く、病を押して出かけたのだが、薬の効用と季節外れの雪景色で楽しい一時を過ごすことができた。ただ、痛み止めの効能が切れかかる夜明け前に疼痛が出て心地よい眠りを妨げられたのには閉口した。

 帰京後皮膚科を受診したところ、「この部位の帯状疱疹は極めて危険。しかもそれだけの痛みの訴えを聞いたならば、私だったら即入院を進めていた。」と聞かされ背筋が寒くなった。

 結局3年間の東京勤務の間今まで経験したことのない相当程度重い病気に3回罹った。通説ではいずれも加齢とストレスに起因することが多い病ということだが、東京での仕事にストレスを感じたことがない自分としては、このブログを書いている今時点でも、通説を信用していない。






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最終更新日  August 10, 2011 11:01:12 PM
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