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2003年11月30日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は怒りと憎しみ、呪いと憎悪に支配されそうな日。

私は心理学者でも、精神科医でもない。

けれど人が幸せを求め、苦痛を遠ざけたいことは知っています。

人の幸せ、人の誇りであっても、自分のことのように話す。保健体育などで聞いたことはないでしょうか?心理学的にこれを”同一視”などと言うのです。息子の結婚を自分のことのように話すお母さん、サッカー日本代表が勝ったことを自分のことのように喜ぶお父さん。

これを悪く言うつもりはありません、しかし、それはは自分の理想とそれに対する劣等感の隙間を埋めるための防衛機能、という解釈もあります。

これに通ずる話かもしれません。あるいは逆。
人が自分でも信じられないほど、ひどい境遇におかれたらどうなると思いますか?
人は当然のようにそれは、”自分のこと”だとは思いたくありません。そして、人のことを自分のことのように喜ぶ、その逆のことが起こります。自分の悲しみ、嘆き、苦しみ。それは”人のこと”だと思うのです。

私の友達でレイブされそうになった子がいます。この子は、そのときの自分のことを”三人称”で話していたことを、人に指摘されて気づいたそうです。



私は小さいころ、母親に焼けたマッチを押し付けられたり、雪の中、下着のまま外に放り出されたりもしました。当時はそれは私が悪いからだと思っていた。いや、最近までそう思っていました。今は違うと解るけれども、そんな母親とて、完全な人間はいないと知っているし、その中でもそういう人なのだ、と、私の精神に残したいろんな物はあるとて、今は許すことができます。それに、そんな母親でも何より愛してくれていたと信じられるし、抱きしめてくれた。私が本当に苦しくて差し伸べた手を振りほどくようなことはなかったのです。

しかし、私の彼女の場合は違う。父親に犯され、その行為を愛情を信じ込まされ、母親には”モノ”として扱われ、殺意を持って接され、”絶対のものがうちにはなかったから”主従関係にすがり、被虐を自分のありもしない罪に対する償いの行為としていた。自殺行為から生還してもそこに待っていたのは”死ねばよかった”という言葉。

彼女の中には12~13の人格があります。私は彼女の中の主な人格(主人格)をそれとは知らず好きになり、愛してゆく中で彼女の主治医よりも深いところまで知りました。彼女も、今まで一度も知ることのなかった、”好き”という感情、”愛される”ということを少しだけ、解ってくれた気もしました。そんな中で、9歳のとき、あまりの辛さに初めて他の人格を作り出しその人格に生きることを任せ、自分は眠ってしまった彼女自身の”もともと”生まれついた人格(基本人格)を呼び覚ましたことがあります。

彼女はそのとき言ったのです。

「私は感情を持ったから傷ついた。だから私の作り出した人格たちが生きて行けるように、感情をもたせなかった。なのに、貴方は私の作り出した人格たちに感情を持たせてしまった。また傷つくのはもう嫌。みんな消してやる。」


作り出された人格(交代人格といいます。主人格も多くの場合この中に含まれ、私の彼女の場合もそうです。)というのは、元の人格(基本人格)と違って不安定で、消えてしまうこともあります。それは精神的な”死”を意味します。詳しくは下のリンクをごらんになっても解ると思います。

http://dissociative-disorder.kdn.jp/survivor/

そのときは、皆でこの子を止め、彼女も感情を持つ、というすばらしさを認めてくれたのです。自分が作り出したときよりも成長し、それぞれ個性を持った人格たちに驚き、世界に再び直接触れることができたことに感動していました。今では彼女、その人格も人格のうちの一人として生きています。私もその人格のことが大好きです。

しかし、その彼女ではなく、主な人格、私が最初に好きになった人格の感情を私は、一度吹き飛ばしてしまったことがあります。思いがけない私の言葉が彼女を傷つけたためです。意味がわからないと思いますが、つまり、私と付き合いはじめてからだんだんと私と培い、信じていた、”好き”という感情、”愛される”ということがすべて抜け落ちてしまったのです。

そのときは他の人格の助けもあり、彼女は元に戻りました。それからもいろんなことがありましたが、再び、その彼女とは好きという感情を育んでいたと思うし、他の人格も嫉妬する子もいれば、助けてくれる子もいながら、なんとかやってきていました。

昨日まで。

昨日、彼女(主人格)の感情がまた抜け落ちてしまったのです。他の人格たちも、何があったのか把握していない。けれど、それはきっと、昨日彼女の母親と何かあったせいだろう、というのです。その記憶を彼女は他の人格にまだ、見せてくれないらしいのです。



私はすごく焦ったけれど、それは他の人格たちも同じです。せっかく感情を持ち、人間らしくなった彼女がまた愛されるということを信じていない、元の状態にもどってしまった。しかも、それはその感情を一緒に作り上げてきた私のせいでも、彼女のせいでもなく、これまで、もうこれ以上ないほど彼女を傷つけてきた、母親のせい。

私と付き合いだしてからも母親は彼女に言い続けてきました。

「お前は金を稼いで(母親に)渡す以外に何もない」
「お前を愛する人間なんていない」
「お前はおかしい。恥ずかしいから外に出るな」



それを私にはどうにもできなかった。それでも、血のつながった彼女の母親であって、彼女は愛して欲しかったのです。それを私が否定はできなくて。でも、私といる中で、彼女は”これではいけない”と気づいてはくれていたのです。そして、初めて、母親と喧嘩もしたし、母親の手の届かないところに逃げた。

ですが、親って、神なんです。
どんな鬼畜でも子供のころには
その親がすべてだったんです。
血のつながりは消せない。
私だってそれで苦しんでもいいる。
しかし、彼女だってとても苦しいんです。
私がどれだけ愛しても、やはり彼女の親は親で
彼女の心を揺さぶる力はあるのです。

今度もやっぱり母親が彼女を傷つけた。感情まで持ち去った。


彼女を愛していないあの女がなぜ?

彼女の心の中でそれだけの力を持っていることが許せない。

自分の無力が呪わしい。

彼女を犯し、傷つけ、拒否したときには煮えた湯を肩からかけた彼女の父親は不治の病で間もなく、死ぬ。

彼女はそれでも父親は父親だと思っている。

それだけで呪わしい。ガンで苦しむことなどその男にはまだ足りぬと思う。地獄でこの苦しみを千度でも味わうが良い、と思う。

彼女をこれだけ傷つけて
なぜいまだに二人して彼女の道を塞ぐのか?
彼女の親である、というそれだけで
親として想われ、そこに居座り
彼女の足を引っ張る
そんか権利がどこにあるんだ?


こう思うこと自体が彼女をまた傷つける。
彼女はその両親を許しているのにどうして私にそう言えようか?

自分の無力を棚に上げて、
私の醜い心なのです。

でもそれに押しつぶされそう。

私と出会うまで27年間彼女は愛されず両親に傷つけられてきた。
私も27年間彼女を愛し続けてやる。そうするしかない。

そうしないとあの二人の悪魔には勝てない。
いや、そのために彼女を愛するわけじゃないけれど・・・
こんな事を言う自体、冷静でない証拠です。

あ~段々理性的でない文章になってきていますね。
憎しみでは解決しないことは解っているのにね。

でも、彼女の感情は今、なくなった。
それを冷静になんて受け止められない。
でも、私はあの女やあの男には負けない。
彼女を愛し続ける。
他の人格たちだって助けてくれるし。

BGM:Tomas Luis de Victoria”Officium Defunctorium”
   Performed by magnificat
   magnificatという、有名な(?)古典音楽のクワイア(コーラス)グループによる、ルネサンス時代の(多分知る人にはそれなりに)有名な作曲家、ヴィクトリアの宗教曲アルバム。一時期流行ったグレゴリアン・チャントとか好きな人にはぜひお勧め。





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Last updated  2003年12月01日 09時46分47秒
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