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ーやさしさ紙芝居ー “なにから、話す?笑笑” “うん、想像つかないよなぁ、笑笑” “こんな場所で、、殿、、と、いるなんて、、、センチメンタル♪” “あはは、殿、ねぇ。懐かしい。、、姫、、は、何飲みます?笑笑” “じゃあ、シャンパンで、再会を祝いましょう! 八年ぶり?話すの?” “いいねぇ、じゃあボトルで…” バケツにたっぷりの氷水に浮かぶ、ボトル・シャンパン、既にコルクは音も立てずに抜かれている。そして、ストロベリータワー。 “…へぇ、こんなことする人になったんだ、殿は…笑笑” “その、殿、ってもう止めない? 笑笑” “でも、それしか呼び方思い浮かばないでしょ?” 彼女は、中学生時代の、彼女、だ。 僕は野球部でキャプテンで、エースで、3番打者の田舎ではスターだった。 付き合うといっても“デート”もままならぬ仲だ。哀愁の交換日記を始めて色々お互いの呼び名を考えた、、私には“殿”ってイメージしか浮かんで来ない、、、で、必然的に、姫となった。 当たり前だが呼び合った事などない。日記上の、文字だった。 殿との再会にカンパ~イ♪ ドレスアップだねぇ、 結婚式の帰り道だもん。 彼女はバスケット部の副キャプテンで、成績優秀、学級活動にも積極的に参加する優等生の身長158cm、八重歯の映えるスリムな美少女だった。 懐かしいねっ。覚えてる? ローラーズ♪ 当たり前やんっ。一緒に行ったよなぁ…。 当時、世界的アイドル“Bay City Rollers”フィルムコンサートによく行った。“補導”回避の為に隣り町の駅までお互い自転車で向かい、駅で合流、“姫路市民会館”へ行った。中3の10月、遂にローラーズがコンサートにやって来た。 僕達は別々に“岡山入り”し、S席4500円で熱狂した。 2人ともレスリーマッコウエンの大ファンだった。 よく一緒に歌ったね♪ Love me like I love you...♪ 中学生が覚える英語だけで成立するその曲は2人の気持ちにジャストフィットした。 当時のバイブル“ミュージック・ライフ”のインタビューでレスリーは“しゃぶしゃぶ”“テンプラ~”が好きだと言った。僕は生まれて初めて、しゃぶしゃぶを食べた。 そして“ビックマック”が大好きだと言った。 それ以来僕はMacへ行けばビックマックだ。 ビックマックは姫とのセンチメンタルな想い出の、象徴となった。 彼女は歌が大好きで当時流行った、ザ・リリーズの名曲“好きよ、キャプテン!”を歌ってくれた。ホントはテニス部キャプテンの歌だが、恋する姫にはまったく関係ない。 ローラーズ熱の下降と共に姫は“心変わり”し、僕たちの“15歳の恋”は終わった。 わたし、高校時代の活躍も美容師さんになった事も、知ってたよ♪ へぇ、そうかぁ。 僕だって姫が神戸の学校進学したのは聞いてたよ。 そうなんやぁ、なんか嬉しい♪ でも、フられたのは僕だよ。笑笑 それは、ナシッ、ってことにしてくれない?笑笑 僕たちはシャンパンを3本空けた。 遠い昔、僕は姫の家に招かれ夕ご飯をご馳走になった事がある。姫には弟がいて野球少年だった。野球部キャプテンの僕を憧れの目で見ていた、お姉ちゃんの彼氏よ、と、姫は言った。お母さんも、まぁ、真っ黒に日焼けしてかっこいい~と褒めてくれた。、、しかし、鉄工所社長のお父さんは、もっと、もっともっともっともっともっと鉄工所焼けしていて黒く、なにも話さず黙々と食べていた。正面に座らされた僕は怖くて緊張で訳も分からずひたすら食べ続けた。 セピアな、しかし、かけがえのない想い出だ。 姫と僕は一夜を共にした。 姫は言った… 私達、再会して良かったのかなぁ? 答えは見つけられない。 その後、優等生だった彼女は“できちゃった婚”をし、しあわせな家庭を築いている。 あのお父さんの顔が目に浮かんだ。 あの時の、想い出は、あの時で完結させるべきなんだろう、僕が言うと、まったく、説得力は、無い。 あの時は、あの時さ。 Do you love me like i love you baby.. .
2009.05.31
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ーやさしさ紙芝居ー う~ん、言葉が出てこない。土の香りがする、血の匂いがする、人々の叫び声が聞こえる、ようだ。 京都・岡崎、僕はひとり、その場で釘付けになっていた。 “怖いですよね” “えっ?” “なにか、断末魔の叫びが聞こえるよう…” シックなスーツに身を包み、クリアファイルを持ち、ジッと凝視している。 “関係者の方ですか?” 彼女は微笑み“いえ、違いますよ”と、半券をひらひらさせた。 “美大生の方ですか?” 彼女は微笑み“イヤな事あって、現実逃避して来た、ただのOLです。” “あなたが、ずっと、そこに立たれてたので……。” “血の匂い、しますよね?” “しますね、、” 僕と、彼女は、ずっと、観ていた。 テオドール・ジェリコー作… “メビュウスの筏” 美術関係の方ですか? そう見えます? 見えません(笑) ただの通りすがりです。 立ち止まってましたけど(笑) 面白いっ。(笑) 以前は仕事のつもりで観に来てたんですがね、すっかりハマっちゃって。 よく京都に? えぇ、たまに来たくなりますよね、京都。 男性がひとりで京都に、たまに来たくなりますか?(笑) おかしい? ごめんなさい、笑っちゃって。 問題ありませんよ。 あー良かった。 僕達は、打ち解けた。 彼女は、市内に住む24歳OL、絵画にも美術にも清水寺にも関心は無いらしい。 京都に住んでるってだけで、そう見られること良くあるんですよねぇ、物心つけば京都な、だけなのに。 いいなぁ、気がつけば京都! 身長153cm 自動車を前のめりで運転し、笑顔の幼いナイスプロポーションな人だ。“丸ちゃん”と名付けた、“丸太町”に住んでいたからである。“二条城”のすくそばだ。会社は北野神社の前にあるらしい。“金閣寺”のすぐそばだ。 羨ましい“住環境” 僕が京都に行く時は、いつも一緒に行動するようになった。…絵にも史跡にも興味が無いのに、付き合ってくれた。 念願の“助手席”に座って楽ちん、とゆうシチュエーションも手にした。そうゆう関係になった。 その日の帰り道、ひとりでニューヨーク・センチメンタルへ飛び込みで立ち寄った。 カウンターには女性が2組。 センチメンタル、だ。 僕はジュークボックスへ行き、100円投入“Show me♪” ようこそ、ニューヨーク・センチメンタルへ(笑)、もちろん、ジントニック・スタートだ。 いいですねぇ、そのツカミ。いつも言ってるんですか? 初めてのお客様と女性の方には。 いいと思います、マスターの想いが、伝わります。 ユリさん、素敵な方ですね、 えぇ、立ち位置がしっかりしてて、連れてて楽しい。 てんてんさんのことホントに信頼されてるみたいですね、羨ましい(笑) それはどうですかね?そうゆう立ち居振る舞いが演じれるってところもありますからねぇ(笑) 彼女とは月イチ・センチメンタル確定しましたから、これからもよろしくお願いします。 承知いたしました。 次は、ジンライム&ブルーチーズ。 ジュークボックスどうですか? 大変好評で。 アメリカって空気しますよね。 えぇ。 ジャズとかあればいいかも。 それ、いただきます(笑)なにかリクエストは? いやぁ、ジャズは不案内です。 珍しい(笑) あはは。 “ホテルカリフォルニア♪”100円 向こうのOLさんが反応してくれた。 Bingo! 次は“Blue moon” バイオレット・フィズの香りが、たまらなく好きだ。 田崎さん、申し訳ありませんが、次回は男連れで来たいのですが、いいですかね? へぇ、珍しい、初めてですね(笑) あはは、僕のたった1人の“ブレーン”です。 承知いたしました、心して。 おまかせします。 最後に、もう、一杯“blue moon” 1人の時は飲みたい物を飲む、これ、鉄則。 ねぇ君、ぼくはこう思うのさ、人生なんて紙芝居だと、、笑顔も涙も続きは明日…。 お家に、帰ろう!
2009.05.31
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ーやさしさ紙芝居ー お嬢さん、週末を僕と過ごしませんか? デートに誘ってくれてるの? もちろんです。 断わる理由は見当たりませんわ。で、どちらにお連れくださるのかしら? それは、お楽しみ、とゆうことでご理解くださいませんかねぇ。 それで? 朝から晩まで丸一日、共に過ごしましょう♪ なにか用意するものとかある? 昼夜兼用の服装でお願いしたい。 う~ん、ヒントくれない?♪ ランチもディナーも出来る服装、あと、リゾートも。 ややこしい~、わかった。もちろん行く行く~。 よいこ、では朝九時、伺います。 あっ、初めてのお出かけお誘いありがとう♪ 期待してて下さい♪ うんっ。 翌朝、僕はタクシーで迎えに行った。 ???えっーー?(笑) よろしくお願いします、、、と、ママ登場! どうゆうこと? さぁ、わかんない(笑) 丁重にご挨拶、必ず送り届けさせていただきますので。 ……。 お母さんに、なんて言ったの? 初デート、どこに行くかわからんからどうしたらいい?って言ったら…。 言ったら? 私も連れてってくれんかなぁ?って。 あはははははははははははははははははは。 もう、疲れちったぜっ。 僕は彼女の趣味とか好みとか、まったく知らなかった。わかってるのは、男蹴散らす、武勇伝。それと、ハウスマヌカンだってこと。 スリムなデニムにローファー、アンサンブル、色は、パステルイエロー。 どう?こんな感じで。 もちろん合格。 あー良かった。 疲れちったぜっ(笑) この頃の関西のデートスポット一番から攻めてみることにした。 天保山ハーバービレッジ&海遊館♪ タクシーを降りると、、手を繋いで来た。 手強い奴め♪ 海くん、游ちゃん、の、ジンベイ鮫、わー、おっき~い♪ しかし、水槽の方が、凄い、と僕は思った。 彼女は繋いだ手を離した。 ?しくじったか? 館内賑やか、遠足小学生いーーーーっぱい♪ 彼女、教育に悪いから、ね。 くそがきめっ(笑) 2人は“大阪湾クルージング号”に乗り海に出た。 雰囲気にジャストなお姉さんがグラスビール&おつまみ販売に来たので迷わず、カンパ~イ♪ 楽しいね♪ 良かった。 驚きやわぁ。 なにが? だって、てんてんさんが水族館って。 僕はロマンチストなんだよ。 いつの間にか手を繋いでた。 益々、手強い奴め♪ お昼なにがいい? えっ?おまかせでしょ? 負けられない。 タクシーを拾い、、、鶴橋お願いします。 鶴橋??? 焼き肉? 君はイマジネーションがタリナイ。 どこ? 教えないよーだ。 当時はここにしか無かったーーー風月ーーー 卵麺焼きそば&モダン焼き、そして、ビール。 名物“豊満ね~ちゃん(ただ肥ってるだけ、とも言う)”最高! 大笑いのランチだった。 次は?(笑) 負けられない。 タクシーで10分、上本町6丁目。 えっ?えっ? 近鉄劇場にて、、、吉本新喜劇特別公演♪ エッーーー!? この頃の新喜劇の一番の売り物は、寛平ちゃん&めだかさんの掛け合いだった。 “わらわっしょんなぁ~” どう? めっちゃ面白いぃぃ。 よかったね。 てんてんさん、凄い。 あっ、その言葉、まだ、言わないで。 えっ? これからが、本日のメインイベント。 ホント♪ うんっ。 夕方6時過ぎ、、タクシーで10分。長堀通りから心斎橋へ向かってもらう。 今日は特別に6時に予約した。 ここが、ね、本日の目的地。オープン3日目、僕も初めての来る店。 へぇ。 田崎さんがエレベーター前で迎えてくれた。 本日はご来店ありがとうございます。 御開店おめでとうございます。今日も美味しいお酒期待しています。 おまかせ下さい。 こちら、僕の大切な友達、ユリさんです。 ようこそ、bar.ニューヨーク・センチメンタルへ、、、 …………。 決まりぃ~♪ まずは、こちらへどうぞ。 ??? 部屋の片隅にあった。 ユリちゃん、はいっ。と、僕は100円玉を渡した。 小声で、ど・う・し・た・ら・い・い・の? 僕も、小声で、、好きな曲探して♪ わかんない、た・す・け・て…。 僕は10ccの“anather love”を選んだ。 緊張感あるやり取りは、満たされた空間を創る。 流行りの“コンクリート打ちっぱなし”店内にマホガニーの巨大一枚カウンター、床は大理石、関節照明はすべて足許から壁に向けられ“薄紫色”だ。壁には当時売り出し中の“トーマス・マックナイト”のデザイン画、テーブル席はすべて2人掛け×3セット、そして、1960年代製作の“ジュークボックス” 素晴らしい、そう、思った。 ユリちゃんが僕をつっつき“どうしたらいいの?”と、上目ずかい♪ マスター、おまかせしていいですか? 彼女お酒は強いです♪ 承知いたしました。 ユリちゃん、楽しそうで良かった。 僕には当然、ジントニック、、、彼女には、、、ふ~ん、モスコミュール。 そして、イチゴオードブル♪ ねぇ、てんてんさん、ここは、お客さんがまずジュークボックス行ってから座るの? 違うよ。 じゃあなぜ? あのジュークボックス僕がお祝いにプレゼントしたからじゃない? えーーーーっ!あれ、てんてんさんの贈り物? うん、どう?店の雰囲気に合ってない? ………。 このカクテル、凄く飲みやすくて美味しい♪ よかったね。 僕はロングのスカイダイビング、彼女は、、カシスオレンジ、、ふ~ん。 これも美味しい♪ &ナッツ盛り合わせ。 ニューヨーク・センチメンタルって誰が名前つけたんですか? “都会の切なさ”って意味合いでゴロがよくてつけました。 凄くかっこよくておしゃれだと思います、雰囲気にピッタリ♪ ありがとうございます。 僕には、キール、、、彼女には、、、キール・ロワイアル、、へぇ、 みんな美味しいです。 にこにこマスター。 ブルームーン、、そして、青い珊瑚礁。 そう来るかっ。(笑) 最後に“ビワ・アイス”が出た。 なんか、いそがしい1日だったなぁ~。何があったか忘れるくらい。 光栄だね。 センチメンタル、ホントにいいお店♪ また来たい? 来たい来たい来たーーい! じゃあ月1確定ってことにしようか? ホント? うん。 ありがとう。 こちらこそ。 マスターも喜ぶよ、きっと。 てんてんさんってやっぱり、違うわ。 また? でも、きっと他の女の人にもしてあげてるんやろうなぁ(笑) そうやね。 許せるところが、また凄いわ。 褒めてくれてるんやね? もちろん(笑) 質問していいかな? うん。 ずっと手繋いでくれてるけど、なんで? 今日のユリの御礼の気持ち、今だけ大サービス。気にしなくていいから♪ あっ、ユリもにひとつ聞いていい? うん、 今日のデートコースは決めてたの? お昼とか新喜劇とか……。 さぁ、どうだったかなぁ~♪ もうすぐ、日付けが変わる。
2009.05.30
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ーやさしさ紙芝居ー ミナミ・南フランス風ーbar. ベベドール サイドカー&ジンライム、そして、サラミソーセージ… 今、流行りの南国リゾート風、大型水槽アロワナ、なんてのは新鮮さに欠けますね。 緊張感ある空気とゆうか、洗練された都会の空間、なんてのはどうです? 店内は、全面間接照明なんていいなぁ。 女性同士で来れる、ステータスある店、なんてどうですかね? ドレスコード無し、の、客質重視。心斎橋ならスーツ客は必然でしょうから。 あと、禁煙がいいけど、まぁ、無理ですね(笑) マティーニ・マティーニ、オリーブ。 リッツカールトン、チーフバーテンダー兼支配人の田崎さんは念願の独立を果たすこととなった。 場所は心斎橋筋と長堀通りのクロスする南側、雑居ビル4階、小エレベーター。 楽しみだなぁ! オープンの際は、是非お越しください。 喜んで伺います。 たとえば、ジントニックなんて、ジン+トニックウォーター+氷+ライム+マドラーがあれば僕でも作れる、原価なんて微々たるものだ。 しかし、田崎さんが作るそれとはまったく別物だ。 なぜか、、、付加価値なのである。 プロフェッショナルなのである。 だから金が取れるのである。 価値を決めるのはお客である。 僕は、店に入った時、客席に座ってる店主は、認めない。 タバコを吸う料理人を、認めない。 なぜか? プロフェッショナルでは無いからだ。誇りが無いのだ、プライドが無いのだ。 客席は金を払う者の為にある。 生物を素手で扱う者の手に、ニコチンついててどうなる? 非喫煙者が、その料理を口にしてどう思うか? プロフェッショナルで無いもの、プライド無い者に、支払う金など、僕には無い。 僕は、緊張感に、プライドに敬意を抱き、対価を支払う。ずっと、そう、思ってきた。 オープンは三日後だ。招待状をいただいた。が、僕は行かない。グランドオープンに客として行くつもりだ。対価を支払い、プロフェッショナルな演出を求める。僕は対価を支払うから、大切に扱われている、と、思っている。 お互いに、甘えなど要らない。 店名…… bar.ニューヨーク・センチメンタル この物語は、ここからが、始まりである。 エスコートする女性は、もう、決めた。 田崎さんに、素敵なプレゼントとなるはずだ。 この緊張感が、たまらない。
2009.05.30
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ーやさしさ紙芝居ー てんてん、先に言わせて! えっ? 今夜は素敵な時間をありがとうございます♪ あはは、どう致しまして(笑) で? どこに連れてってくれるの? 聞きたい? だって、“ドレスアップ出来る?”なんて言われたから♪ チーちゃんは、ワインレッドのシックなスーツ、胸には大きなブローチ。 うん、100点! ホント?良かった♪ 今夜は、リッツカールトン。 ドレスコードあるからさ。 えぇーーー♪ それほどでも無いよ。 もうすぐ22歳となる彼女のお祝いをしようとリザーブした。 席は、カウンターの“西の端”チーフバーテンダー兼支配人が出迎えてくれた。 席に案内されると共にカウンターには“シャンパン・カクテル”と、キャンドルが並び、着席と共に“カノン♪”のピアノソロが流れた。 メニューは支配人におまかせだ。 チーちゃんとの出会いは、爆笑、だった。僕が冬の大阪の下町をぶらぶらしていると、向こうの方から“女子高生”が“まちこ巻きマフラー”にレッグウォーマーの重装備で背中丸めて、牛乳瓶メガネで、な、な、な、なんと、、、焼き鳥を食べながら歩いて来るではないか! えぇーーーーーーー!?!?。僕は不覚にも爆笑してしまい、声をかけた。 あのさぁ、ちょっと聞いてもいいかなぁ? ??? ごめんね、美味しそうに食べてるところ…。 ??? 此の辺りでは、女子高生はおやつにハンバーガーとかクレープとかじゃ無く、焼き鳥食べるの?笑笑笑笑。 ううん、今日は偶然。 ぐ、ぐ、偶然? そう、偶然。 最初に“シャブリ”と、“イチゴ&sugarバウダー”のオードブルが出た。 わーっ、クリスマスみたい。 うん、香りを引き立てんるだってさ、苺は。 “エドワード・ルイス”が言ってた。(笑) なに?それ? うん、独り言。 チーフも笑ってくれた♪ 僕は、まちこ巻き&レッグウォーマー&牛乳瓶メガネの女の子に名刺を渡した。 “〇〇店 店長 〇〇” それを見た彼女は、、じゃあ、店店だから、今日から、てんてんって呼んでいい? はぁ?、僕は、てんてん、ですか? そう、てんてん。かわいいでしょ? かわいい、ですか。 こうして、僕は、てんてん、と、なった。 僕には“ジン・トニック”彼女には“ボストン・クーラー”そして、“焼カマンベール・チーズ” しばらくして僕が店長として名を連ねてる店にチーちゃんが来てくれた。 店長にナンパされたとゆうお客様来られましたが…(笑) なにーーっ、僕がナンパしたって? 身に覚えなど無い、見覚えの無い顔だ。 でも、素晴らしく美しい。 どちら様のご紹介でしょうか? もう、なに言ってるの?、、、、てんてん♪ うぉーーーーー焼き鳥女子高生??? そう、ナンパしたでしょ? ……………。 チーちゃんは身長166cm、ドレスアップすれば、恐ろしい“レディ”に変身する。色白のセミロングストレートヘア、目鼻立ちクッキリ、群を抜くプロポーション(B推定90越)、そして、美術専門学校生。 彼女には“フローズン・ダイキリ” 僕には“ホワイト・レディ”そして、“生ハム&カッテージチーズ” チーちゃんは、初めての“デート”の時から僕の腕を取り、歩いた。その時の腕の感触は僕から“理性”を奪おうとするような、刺激的なものだった。 僕は期待を裏切らない奴だ。 負けられない。 チーちゃんは、僕にはよく理解出来ないような話をいっぱいしてくれる。ちんぷんかんぷんだ。しかし、心地よい。だってさぁ、牛乳瓶が、こんなに周囲の視線釘付けにするように変身するなんて…。その魅力に彼女自身もまだ気が付いて無かった。 僕は彼女を“感性の子”と呼んだ。 とゆうことは“知性の子”も、いる訳で…。 彼女には“スカイダイビング”僕には“ブルームーン”そして、“ブルーチーズ&クラッカー” こんなに美味しいカクテル、初めて♪ 光栄です。と、支配人。 最後に“カルーア・ミルク”と“ドライ・マティーニ” そして、“ピンク・グレープフルーツ” こうして、てんてん、は、誕生しました、が、、1人だけ意地でも“てんてん”なんて呼ばないって宣言したレディ、、そう、 “知性の子” てんてん♪ うん? ありがとう、楽しすぎるわ。 それは良かった。 普通の女の子やったらハマっちゃうわ、てんてんに。 最高の褒め言葉、ありがとう。 あのねぇ、そこで、そっと肩に手なんか回されたら、決まるのに♪ そう? 知ってるくせに! 早く、送り届けないと、理性が、崩壊する。 僕はいつだってプライドが勝る、そんなイヤな奴だ。 もうすぐ、日付けが変わる。
2009.05.29
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ーやさしさ紙芝居ー 僕の毎日は規則正しい。朝9時には“ブリック”でモーニングをし、夕方4時50分には郵便局に立ち寄り、5時には“夕焼けニャンニャン”を見ていた。あの頃のとんねるずは破茶目茶で、国生は可愛くて、でも、なんと言っても“河合その子”は、美しかった。 今回の転居にあたり僕は殆どの荷物を処分した。深い意味は無い、引越し作業が面倒だっただけだ。そして、ついでだから“出入り人”も処分しようと考えた。 ーいやなことを忘れようと思うのですが、本当にいやなことを忘れようと思ったら、別の生き方が必要でしょう?………”って松井和子は言っていたからである。 簡単な事だ。僕から連絡しない限り自然消滅、と、なる。そんな関係だ。 まぁ、前の職場の“先輩”と、この前一年ぶりに再会を果たし関係性の変化した“ツダカズコ”は残そう、なぜなら距離感をわきまえた、めんどくさくない人だったからである。 うん、引っ越したから、電話付けたから、もしよければ電話して。…それだけだ。来たければCALLしてくるだろうし、イヤならしなければいい。僕はめんどくさければ電話に出なければいいだけだ。 やぁ、クミちゃん? 久し振りにお茶しない? うん、いいよ~。 じゃあ明日3時、ブリック! 了解~ クミちゃんは専門学校時代からの付き合いだ。色が白くつぶらな瞳、小さな口の身長150cm、ぴょんぴょん跳ねるように歩く子だ。お互い悪くは思っちゃっいないが、以前クミちゃんの友達と関係があった為、今の距離に落ち着いた。僕が以前質問したら、もう、無い話やで~、悪いのは、自分やで~、と、説教された。 引っ越ししたんだ。 へぇ~、どこ? 近くのマンション、電話付けたからさ、何かあったら連絡して。 うん、わかった、出世やんっ! それほどでも無いよ。そっちはどう? うん、相変わらず~。でも真面目に働いてんで~。 彼女は語尾を甘えるように伸ばし、くすぐる技を持つ、しかし根は気が強く媚びない、あっさりした醒めた子だ。だから僕は気に入っている。以前は遊んだり、家に来たり飲みに行ったりしていたが、今はブリックだけの付き合いだ。コーヒーをおかわりして話し込む仲は彼女だけだ。 じゃあね、電話するわ。 うん、頑張れ~♪ 思ってないくせに~♪ 次回会うのは数ヶ月後だろう、そして、連絡するのは僕だろう、そんな仲だ。 コーヒーの香りと青空と雲に囲まれての生活は快適だ。本のページも進む、そんな幸せな時間、ベルが鳴った、イラッっとした。 あっ、もしもしてんてんさん? 今、いい? ダメッ! あっ、ごめんなさい、またかけ直します…。 先輩だった。ちょっと気の毒だったかな。 二週間は電話してこないだろう、そうゆう人だ。 僕は再びページをめくり続けた。 電話コードを抜いて。 僕は電話を付けてすぐにコードを抜いて過ごすようになった。 何の為の電話か、、自分で自分がおかしい、僕、笑っちゃいます、だ。 そんな間隙を縫ってツダカズコが電話してきた。 週末、泊まりに行きたいんだけど… うん、わかった、食事とかどうする? 何か買っていきます、冷蔵庫とかもあるんでしょ? うん、 何がいい?やっぱりビックマック?(笑) あはは、その通り。 わかりました、あっ、土日泊っていいかなぁ? いいけど、あっちの方は大丈夫? うん、ちゃんと段取りしたから、迷惑かけないから。 じゃあOK! ありがとう、じゃあ土曜日♪ ツダカズコは土曜日、オレたちひょうきん族が始まる時間にやって来た。 あ~ぁ。間に合った♪ わっ、なんか違う人ん家来たみたい、どうしたの? 彼女は、青空と雲と大型テレビに、驚いた。 イメチェンイメチェン! イメチェンねぇ。(笑) 手にはビックマックとロゼワインと冷蔵庫に入れるべき物など“二日分”の買い物をしてきた。 彼女は言う、シャワーもあるなんて、いいじゃん、銭湯行かなくていいし♪♪。 うん。 COURREGES好きだった? イヤ、ただ青空に雲、、が良くて。 うん、かわいいよね、誰の趣味?(笑) 僕。ほら、クレイマー&クレイマー。 知らな~い(笑) 彼女はホントに二日間、ずっと部屋で過ごした。そして、月曜日の朝、じゃあ、また。 と、颯爽とタクシーに乗り帰って行った。 彼女は身長160cm、体重49kgの色白、ロングウエーブヘア、スタイル抜群(バストは少し)の目が大きく派手な美人だ。 婚約者がいる。 役所勤め、だ。以前、それでヒドい目に遭いそうになった、が、、お前、職権乱用で、出るとこ出てもええんやぞっ、と、言っやった。 それでもツダカズコは度々泊まりにやって来る。 拒む理由は、僕には無い、ビックマックは魅力的である。 さぁ、ブリックにモーニング、の、時間だ。今夜はリッツカールトンでデートだ。
2009.05.29
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ーやさしさ紙芝居ー …暮れなずむ雑踏の中、立ち乗りの2人、僕がゆうのもなんだが、絵になる。それはユリちゃんによるところ大♪ロングヘアを靡かせ両手を僕の肩にかけて、ツンと澄まし顔。時々耳元で囁くー“知り合いいっぱい” 僕は、振り向きー迷惑? 困るの?” ユリちゃんは手強い、男蹴散らし“フンッ!”だけのことはある。ー困るわけ無いじゃん、私達、似合ってるって~♪” 負ける訳にはいかない。 ーそう? ひとつタリナイとこあるとおもうけどなぁ…。 ーフンッ!ー 少し、巻き返した。 僕は、媚びない、晒さない、口説かない、って決めている、来る者選び、去る者追わず、、そして“関係性”は彼女が決める。そう、誓ってる。ユリちゃんとの関わりが確立する日だな、きっと。 僕のキメ台詞は“田舎に彼女いるから”から今では“俺、結婚はしないから”へとシフトした。 あそこのマンションだよっ。 へぇ~♪ 少し、間をおいて、、、、、てんてんさん、紳士だから~、、、、、と、吐かしよった!!!!! 僕は、期待を裏切らない奴だ。負けられない。 知らんふり~知らんふり~知らんふり~知らんふり~♪ 眼が、、、合った。♪ 部屋へ入る、、、、、、わぁ~かわいぃーーっ! と、ベッドに寝転がり、、にこにこ微笑み、頬杖ついて、眼を合わせてくる。 負けられない、僕は、期待を裏切らない奴だ。 泊ってってもいいけど、俺、寝るところ無くなるから、次、来るまでに、雲の布団ワンセット買っとくから、、、、今日はパーティーしたら、帰ってね! ユリちゃんは、にこにこしながら、、やっぱ、てんてんさんって、違うわ。 なにが?(笑) こう吐かしよった! それは、これから、じっくり考えてみる(笑) その答え100点満点、褒めてあげるよ! フンッ、と、いつものユリちゃん。 じゃあ、トリシバいて乾杯しようよ。 うんっ。 ようこそ、僕の家へ。 お邪魔しますぅ。 良ければいつでも“雲の電話”へ連絡ください。 はーいっ。 思ってた以上に魅力的な子だな、場数踏んでるってのもあると思うが、立ち居振る舞いは中々賢い。 2人の“関係実体”は定まった。あとは、僕のエスコート次第だ。負けられない。 ほろ酔いの2人は“イチャつきながら”立ち乗りで帰路についた。 じゃあ、確かに送り届けましたよ。 うん、ありがとう。 帰るね! それだけぇ? うん、それだけ(笑) いつでも電話頂戴! うん、でもさぁ、なんて電話したらいいの? ユリだよ~ん、とか、遊ぼうよ、とか。 あはは、やっぱ、違うわ、てんてんさん。 これからゆっくり考えてみてやぁ! 普通はさぁ、こんな時は、次の約束するとか、しない? しないといけない? なんかさぁ、どうなんだろう、って。 どうゆう事?意味わかんない。(笑) なんでさぁ、今日誘ってくれたの? なんでさぁ、今日誘いにのってくれたの? 聞いてるのはユリやし~ぃ。(笑) あはははは。じゃあこれからも誘っていいかな? もちろん! ユリちゃんも誘ってよ。 だからさぁ、それ、おかしくない? えっ? だってさぁ、男の人が誘うのが普通じゃん、まだ彼女な訳じゃ無いんだし。 そう?まず、普通って意味わかんないよ。 ユリっておかしい? おかしくないよ。 だよねぇ 。 初めて。 なにが? てんてんさんみたいな人。 へぇ。 家誘って、付いて行って、お酒まで飲んで、、なのに、口説いても来ないし、触っても来ないし、告っても来ないし…。 酔って口説かれて、触って来られたかったの? そんな事されたら嬉しいの? 嫌だけど…。 だから僕はしなかったんだけど、なにかおかしい? う~ん、よくわかんなくなって来た。 簡単にわかっちゃったら面白くなく無い? あのさぁ、それって次誘ってくれてるって事だよねぇ? どうだろう(笑)でもユリちゃんは魅力的だよ。 そう? とても魅力的。 う~ん、後で考えてみるわ。(笑) てんてんさんって彼女いるでしょ? ここで聞くかぁ?あはははははは。 ユリはいないから。 負けられない。 泊まりに来たり、飲みに行ったり、旅行行ったり、する人なら、いるけど。 ひとり? 1人じゃ無いよ。 ふ~ん。 ふ~んって。(笑) 彼女じゃ無いなら、別にユリ怒られ ないよね、遊んでも。 うん。 じゃあ、それでいいや、てんてんさんは紳士に接してくれるし、まぁ、男前やし。 まぁ、??????俺は、まぁ、男前???(笑) うん、まぁ、合格! ありがとう。 合格おめでとうございます。 ユリちゃんは、なかなかやるねぇ。 でも、やっぱり負けてるよね、ユリ。 負けるが勝ち、だよ。 相当な、やり手、でしょ?てんてんさん。 うん、負けない。あはは。 もう、わかったから、取りあえずユリ、会いたくなったら雲電話するから。(笑) やっと辿り着いたねぇ。 でもね、ひとつ約束して!彼女出来たら言ってね、ユリ、修羅場とか、絡まれたりするのイヤだから。彼女いる人は相手しないから。 わかった、ユリちゃんも彼氏出来たら言ってや。 うん、当分は作らないから心配無し! 俺も、作らないから心配無し。 泊まったりするひといるくせに。 それはイワンといて(笑) じゃあ、そろそろ。 うん、じゃあ帰るわっ。 ユリちゃんは、見えなくなるまでは見送ってくれた。 不思議な、魅力的な女の子だ。 もう、日付が変わる。
2009.05.28
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ーやさしさ紙芝居ー 昨日、引っ越して来た、ここが僕の基地。5階建てマンションの4階、カド部屋8畳ワンルーム、ユニットバス&トイレ、キッチン、電気コンロ、冷房完備、セミダブルベッド、バルコニー付き。家賃38000円。 持参品は、衣装と大量の“知恵袋”そして、手回しコーヒーミル&キット、後は、さらばじゃ! リスタート… キタの“キディランド”へ買い物に出かけた。コンセプトは“クレイマー&クレイマー” み~つけた!“ COURREGES”青空に雲が浮かぶ画、電話機28000円、寝具一式13000円 次っ、、み~つけた! 雑貨店、青空に雲が浮かぶ、カーテン、200×150cm、一枚、青空に雲が浮かぶ、ロールカーテン、一枚。 次っ、“マツヤ電気”…み~つけた! 当時世間を、あっ、と、言わせた“大型テレビ”MITSUBISHI28型&VHSビデオ、35万円 次っ、、nameplate2500円 今日は、これ位にしておこう♪ 映画“クレイマー&クレイマー”は、ダスティン・ホフマン演じる仕事一筋とゆう、アホな奴が、ある日突然、フェイ・ダナウェイ(メリル・ストリーブ?)演じる妻に捨てられる、とゆう当時のアメリカの“影”を描いた駄作であった。が、、二つの“引き出し”を僕に提供してくれた。ひとつは“フレンチトースト”そして、子供部屋の風景、そこは、天井&壁に浮かぶ“雲が流れゆく風景”だった。 帰り道“電電公社”へ寄り“契約”78000円、呼び出し電話じゃ、無いぞっ! かくして、僕の新生活は華麗にスタート、ありゃりゃ、スリッパが無い。 僕は慌てて駅前、家具屋へ行き“雲スリッパ”を買った。2足♪ ついでだから、ステイタスをもう少し高めよう、モカブレンド200g680円を、、、ブルーマウンテン200g1980円へと、、アップグレードした。 当時、大流行した“トレンディドラマ”の田村正和演じるクリエイターみたいに、香り漂うミルを惹きながら、ぼ~っとする時間が、僕は好きだ。見渡せば漂う雲。 今の僕にふさわしい。この時代を、思いっきり漂ってやるぞっ、そう、誓った。 さて、まず最初に誰に電話しようっかなぁ? 迷わず、、あっ、ユリちゃん? うん、引越ししたんだけど、遊びに来ない? …行く行く~♪ じゃあ、引越しパーティーしようかぁ、ベランダあるし。 …へぇ、じゃあ、チキンがいい。 了解っ。ケンタッキーね。 …それと、Budweiser♪ もちろん、了解。 当時、イケてる2人は“Budweiser”で乾杯!が、トレンドだった。 そして、ユリちゃんを招待するのは実は今日が“ヴァージン”だった。ワクワクワクワク、ドキドキドキドキ。、今からこんなんでは身が持たんっ。僕は自分を叱咤激励した。 あっ、自転車で迎えに来てねっ、ユリ、道わかんないしぃ♪ もちろん! 僕達は“立ち乗り”の関係だった。 じゃあさぁ、一緒に買い物付き合ってくれない? 行く行く~♪ 真っ赤な自転車2人乗り、真っ赤な自転車 風に乗り このままどこかへ連れてって 誰もいない防波堤♪ お、惜しいっ! 僕の自転車は“白”だった。ペンキも無いし、仕方ない。 るんるんルンルンるんるんルンルンるんるんルンルンるんるん… 立ち乗り絵になる2人は“ジャスコ”へ向かうのであった。 ユリちゃんは19歳、高校2年の頃からの知り合いだ。身長163cm 体重47kgの抜群のプロポーション(だが、少し胸が、タリナイ) 色白で、大きな瞳、キッ、と引き締まった口元、のロングヘア、“べっぴんさん”だ。派手な顔立ちの為、メイクを好まず、スッピンが常。 連れて歩くには文句無し、合格だよっ。 さぁ、楽しいパーティーの始まり。ワクワクドキドキムラムラ、い、いかんっ。 夕暮れはもうすぐだ…
2009.05.28
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ーやさしさ紙芝居ー We can meet somewhere in Paris? When? Next week! When next week? Monday! OK~! Where? Where do you live? first.... これは、ただ、ただ、楽しい物語である。女性諸君、決して怒ってはならない。男性諸氏、羨んではいけない。 楽しい日々の積み重ねが、楽しい人生なのだ。女性諸君、決して、怒ってはならない、笑えっ。 これは、フィクションである、実在の人物、団体等、一切関係ございません。 1980年代。 ショパンコンクールに於いて、ソ連の弱冠17歳、スタニスラフ・ブーニンが優勝し、FIFAワールドカップ・アルゼンチン大会に於いて、ディエゴ・マラドーナが5人抜きし、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザが日本の京都にやって来たりした頃、僕はすべてオンタイムに遭遇した。 そう、あの時は、あの時さ……
2009.05.27
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…まだ見ぬ仲間達に… 夢はね、ケイサンのお店で、にこにこしながらレジ係すること。 えっ? そんなのでいいの? うん、そんなので、いい。 そこがスタート、それからは、ケイサンさんがまた見つけてくれるでしょ? うん、まかせて。 やっぱり、かっこいい~、エヘヘ。 振り返らない、振り返らない、過去には、夢が無い。…僕の100ある人生訓の、ひとつ。 夢が無い、過去を綴る作業は心が疲れる、エネルギーを浪費する、何故か? そう、確定事象だからだ。“得体の知れない苛立ち”は、これだ。 人生は二者択一である。過去を辿れば、すべて一本道だ。未来を見渡せば無限の可能性、がある。夢がある。あとは選択するのみ。右か左か、やるか、やらないか、頑張るか、諦めるか、緊張か、弛緩か。 僕は、楽な方へ楽な方へ、楽しそうな方へ楽しそうな方へ、流されて来た。 ねぇねぇ、ケイサンの夢ってなぁに? 夢かぁ、楽しい毎日。かなぁ。 へぇ、そこにTOKOちゃんはいる? あっ、もちろん、いるよ。あはは。 そうゆうふうに言ったらTOKOちゃんが喜ぶって思って言ってくれてるん? いやいや、本気で思ってるって! 二者択一の答えがわかっていても、それを、変えられない事ってあるものだ。 映画“いま、会いにゆきます”の、ように。 明日は、どんなことがあるかな? と、毎日思えてる僕はしあわせなのだ。 時代に恵まれ、人に恵まれ、天に恵まれ、てると、思う。 ねぇねぇ、今度はいつ帰って来てくれるん? そう、風の中、だ。 …元気でね、と一言。口づけ交わし 何度も振り返れば あぁ 貴方も泣いてた これも愛なの? 僕のピクニックは、ずっと続きます、えぇ、約束します。 .....fin.
2009.05.24
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…あの頃の仲間達へ… ーーエピローグーー 天使と僕のピクニックは終わらない、いや、宴は過ぎたが帰らなければいけない。それぞれの場所へ。 僕には叔母さんがいた。看護婦の資格を持ち、福祉関係の仕事をしていた。住まいは兵庫の西の端の中部、、即ち、天使と同じ町。そして、僕が天使と知り合う前から2人は知り合いだった。 てんてん君、どうしたら、あんなかわいい子と知り合えるの?野球漬けの毎日なのに、どうやって彼女にしたの?(笑)…以来、僕達の最大の理解者だった。 僕には、まだ、美容室で働いていなければならない、四畳半+2畳+風呂無し+共同トイレ+呼び出し電話付き、家賃13000円のアパートに住んで居なければならない理由があった。 時は流れ、1983年、正月、東京・上野の映画館でスタローンの“ランボー”に出会う。主人公の孤独を知る、しかし僕は社会に不満などは持たなかった。ヴィダル・サッスーンに出会い“ブラントカット”を習得し、シュウ・ウエムラと出会い、メイクの基礎を習い、国家試験に合格し、元カノの誕生日に無情を想い、2度目の北海道旅行へ行った頃、僕は未熟ではあるが“スタイリスト”と、なっていた。感慨などない、ただ人は惰性でも生きていけるんだな、こうやって人は流されて行くんだな、と、思った。スタイリストとなった僕は接客も身につけた、アドバイスなどもしなくてはならない。ーパーマとカラーやりたいんだけど…。 では、まずパーマをあててからカラーリングがよろしいですね、カットは最後がベストですーとか、ー枝毛がヒドいんだけど…。 やはり毛先カットしないとトリートメントなどでは修復は難しいですーとかーヘアカタログ持参で、こんな風にしてほしいんだけど…。 無理です!ーとか、、、そして、婚礼を控えたお客様にはー少しパーマをあてておいたほうがいいかもしれませんね、それとなるべく髪は伸ばされたほ うが宜しいでしょう、髪型のバリエーションが増えますから、カットは厳禁です。ーとかだ。 稼働を増やし、読書量を増やし、寝付けない夜、豆電球を見つめながら物思いに耽ると、不意に“ねぇねぇ、なに考えてるん?”と声が聞こえる、僕は、孤独を知る。たとえ隣りに誰か寝息を立てて居ようとも、、だ。…愛は悲しい。 ーあれから、1年ー 今週に入って2度目の呼び出しベルが鳴った、午後4時過ぎ、それは、天使であろう、頭の中を思考が巡る、が、瞬時、僕は止めた。そう、天使には、真似ごとをしない、したことは無い、そう、思った。 三日前…あっ、てんてん君? うん、…この前TOKOちゃんに会ったよ。 そう。 …大丈夫?、、、あはは、大丈夫だよっ。 …じゃあ聞いてね、TOKOちゃん、結婚決まった、来年2月。 そう、いつもありがとう、知らせてくれて。 …ホント、大丈夫? あはは、大丈夫だって…… そもそも、この呼び出し電話知ってるのは家族だけだ、それと、天使。叔母さんは天使から番号を聞いているのだ。彼女が話すことは、僕の知るところとなる、僕の近況は天使の知るところとなる、と、お互い知っている、もちろん叔母さんも、知って取り持ってくれている。僕が小さい頃、近くの映画館へ“ゴジラ対キングギドラ”を観に連れてってもらった記憶がある、それが今は……。時間は愉快だ。 成り行きにまかせよう、そう、決めた。胸が騒いだ。 …もしもし、元気? 僕は応えなかった。 ……。……。俺は。 …帰ってきねぇ。(会いたいから帰って来て下さい、の意) 僕は応えなかった。 俺は。…帰ってきねぇ。僕は応えなかった。 俺は…度し難いサガ。 …帰ってきねぇ。 そして、僕は、思いもよらない言葉を口走る。 あのさぁ、君、結婚するんやろ? ……。 なのに俺んとこなんかに電話してきて…。……。 婚約者に失礼やろ? ……。 俺は、俺は何語ってんだ?……帰ってきねぇ。…帰ってきねぇ。…帰ってきねぇ。天使は声をあげて泣き出した。コイン切れのブザーが鳴る度追加するコイン。……。……。帰ってきねぇ。 応えなかった。 すすり泣いていた。ずっとコインは追加され続けた。 ずっと無言で泣いていた。……帰ってきねぇ。 天使はどんな思いで大量の10円玉を集めたんだろう、その想いは、じゅうぶん、じゅうぶん僕にはわかるのに、この俺はいったい、誰なんだ?何様なんだ! しかし、何も言わなかった、30分以上天使はコインを入れ続け、泣き続け 、やがてコインは切れ、電話は切れた。 その時になって僕は、後悔した。度し難いサガ。これが僕だ。自分自身に涙が出た。 僕は、泣いた。 翌日、僕はカズコ先生に12月末での退職を申し出た。カズコ先生は優しい。黙って受理していただいた。 僕は天使からの電話を待つためだけに美容師となり、天使の知ってる呼び出し電話のあるアパートに住んでいた。そして、僕が立派な“美容師”でいる必要は今、無くなった。僕を、宙に彷徨う心を、つなぎ止めていた糸は解き放たれた。 三日前…。あっ、そうそうTOKOちゃん、髪を思いっきりショートにしてたよ。 僕はホントの天使の気持ちを理解した。だって僕は美容師だ。でも、でも、でも、でも、僕が一年前に吐いた言葉は僕からも天使からも消し去ることは出来ない。 パチンコでも生活出来ると思うし、パチンコでも生活出来ると思うし、パチンコでも生活出来ると思うし、パチンコでも生活出来ると思うし、これが唯一、すべてなのだ。この言葉に偽りが無い以上、僕は天使を引き止めてはいけないのだ。そう思ってこの一年を過ごした。 天使が2年前、私、この曲好きじゃない、と、言った深層心理を今、僕は身を持って知る。くたばっちまえ、ア~メン♪ 流氷が知床に着岸真近の1983年1月末、僕は北海道に旅に出た。流氷の啼き声を聞こう、タンチョウの踊りを一日眺めていよう。僕は永遠の旅行者となった。 僕は21歳だった。 オガワとコヤマは地元で地域の一員となり貢献している、僕が専業となって間も無く、2人は交互に尋ねてくれた。“ネグラ”で終日稼働し旨い酒を飲み、夜通し語り合った、高校生の頃と同じ思いで。一浪して大阪へやって来たケンジとは毎週木曜日、パチンコをし寿司を食べた。今は京都で幸せな家庭を築いている。小出美容専門学校学校はアベノ北畠から堺・中百舌鳥へ移転し学校法人となった。数年前聞いた話だとカズコ先生は大美会、副会長になったらしい。丸一屋のおやっさんも元気に働いている、ミナミで40年!凄い。ヒロ君は脱走し不明だ。ウエダはタカちゃんと離婚した。職業は知らないがベンツに乗っている。弟ヒロシは実家で跡を継ぎ3児の父となりPTAだ。オヤジも生涯現役だ、と今でも働いている。 この物語は1970年末から80年代初めにかけて兵庫の西の端の鮎の町での美男美女の小さな恋のメロディの実話である。登場人物はすべて実名で書いた。知る人が見ればすぐにわかるだろう。ただsauceは僕の記憶だけなので時系列に前後はある。ご了解ください。これは僕の天使へのラブレターである。最後にもらった手紙への返信である。最後に追伸が書いてあった。 PS ひとつ聞いていい? もしケイサンが美容師さんで、その時に出会ってたら私達、結婚出来た? 答えは、そう、風の中、だ。 この時代、こんな僕に関わってくれた皆さん、ありがとう、友情は変わらないよ。そして、、、 ーー6年後の秋ーー 僕は国道373号線を南下していた。鳥取砂丘からの帰り道、ふと、殺気を感じ対向車に目をやる、、あっ、 僕はブレーキを踏んだ、ルームミラーを見るとクリーム色の“TOPPO”のブレーキランプも点灯、止まった。9年前の、電話ボックスから出て来る彼女と同じだ。 そう、天使だった。心臓が弾けた。 元気? …無言で頷く。 ふと、車に目をやると、瞳が大きくまつ毛の長い“チビ天使”が2人。“君は、なに?”って顔して僕を見ている。僕は敗北した。時間の流れを感じた。…当たり前やんっ。と天使は言った。 じゃあ行くよ。 …無言で頷く。 チビ天使に罪は無い。 僕はルームミラーを見つめ続けた…。えっ?僕のピクニックは、まだ終わって無い?…答えは、そう、風の中だ。 僕は26歳になっていた。 天使は28歳になっていた。 “ねぇねぇ、なに考えてるん?”…色々さ。
2009.05.22
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…あの頃の仲間達へ… “愛に翼をつけて飛ばせてみたいよ 俺の心を知るのなら 青い空に散れ 愛の真似事ばかりうまくなってゆく こんな俺の気紛れに 付き合うのはよしな good bye...” 物事には、始まりがあれば終わりがある。それが条理だ、そして、終わりはハッピーエンドとはならない、それが不条理だ…それは、甘えから来る。 ー1ヶ月後ー 天使のいない、誕生日を大阪でやり過ごした、とある、木曜日。鳴らないはずの呼び出しベルが鳴った。 …会って、お話したい事あるので、帰って来てもらえませんか? もらえませんか?、だって…??? 天使からだった。 敬語だった。 うん、わかりました、じゃあ、明日朝一帰りますから、あっ、迎えに行かなくていいですか? …ひとりでバスで行きますから。 そう、じゃあ明日。 誕生日が過ぎてから、敬語で電話、、か。 天使は夕方、やって来た。スーツ姿だ。即ち、フォーマル、公式訪問??? すべてを悟った。天使は僕の部屋へ行くのを“拒否”し、居間のコタツに座った。母が哀愁のミルクティーを持って現われた。 …お母さん、お邪魔します。お元気でしたか? いつもと変わらぬ会話をしていた。 母は察している、ぎこちない。やがてヒロシが帰って来た。…ヒロシ君、お帰りぃ~♪この間はありがとう ヒロシも察している。居心地悪そうに二階へ逃避しようとした、が、僕は目で“頼むっ、ここに居て”と言った。諦めて座り、天使とニコニコ会話した。僕は“針の筵だ”天使には無視され、母とヒロシからは冷たい視線。仕方無くテレビをつけドラマの再放送をぼ~っと眺めていた。 やがて父が帰宅。 お~ぉ、来てたか? …あっ、お父さん、お帰りなさい♪お邪魔しています。 うん、何処か飯でも行くか? …あっ、今日はもう帰らなくちゃイケないんで…。 そうか、、、。 父もまたすべてを察していた。 …じゃあ、そろそろ失礼します。 僕は勇気の全てを振り絞り、、、じゃあ、バス停まで送ろうか? …はい、お願いします。 みんな、凍った、すべてを“確信”した。 オヤジは言った。 わざわざありがとうね。…いえ、、、。 バス停までは歩いて行った。 …ケイサン、ごめんね、 えっ? …みんなの前で冷たくして。 うん、 …だって、そうしないとおかしいでしょ? やっぱり、そうやったんかぁ…。 …えっ? TOKOちゃんは、みんなに“挨拶”に来てくれたんやね? …うん、だってぇ……。 そう、天使はすでに我が家では“家族”だった。 天使は僕に手紙をくれた。 すでに僕のバイブルとなりつつある“ジョナサン”よりも分厚い手紙だった。 …ケイサンとも話すのがいいんだけどね、私、ちゃんと話せる自信ないから…。 うん、わかってる。 ……。 バスが来た。 ケイサン、ホントに、ごめんね、 TOKOちゃんが謝ることなんて一つも無いよ。 …ケイサン、大好きやよっ、、。 瞼の裏が湿った。 天使は振り向かずバスに乗り帰っていった。 天使が一番なりたいと言ってた“21歳”その彼女を見たのはこれが最後だった。 オヤジ、ごめん、彼女と別れることになった。みんな俺の責任やから。 そうか、、。オフクロも、これからは別の病院行ってあげて。 ……。 手紙には、出会った頃からの色々なことが、すべて肯定的に書かれていた、うれしい、とか、楽しかった、とか、、だ。最後の一枚には…… ケイサン、ごめんなさい。ずっとついて行くって決めてたのに。あの時、なんか風船が破れるみたいになっちゃって、いままでずっと思ってたことが弾けちゃった。自分でもよくわからなくて…。ケイサンは、いままでずっとしっかり考えて自分で決めて、ついて来いっ、って引っ張ってくれる人だったでしょ?頼もしくて、安心出来た。そのケイサンが、辞めたいって言うって事は、もう決めたんだなっ、って思いました。だから反対なんて出来ない……。そう、思っちゃったんです。それにはついていけないって思いました。 ケイサン、今も、大好きやよ、大好きなのに別れなきゃいけない事って本当にあるんだね。 夢見子はいないけれど……。 TOKO. 僕は天使の“聡明さ”を、あらためて思った。 胸が、痛い。 僕は自分がどんな人間なのか、正しく理解した。天使との2年半で僕は成長し、自己を確立した。その結果が、天使に棄てられる、とゆう体現。 胸が、痛い。
2009.05.20
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…あの頃の仲間達へ… “遊び疲れた 子供みたいに 拗ねた瞳には 馬鹿な俺が映る もうすべては終わりさ 口にすれば 巡り逢えたことも 虚しい偶然なのか…” 僕は、この日の為に書いて来たのだ。 名画“ある愛の詩”でアリ・マッグロー演じる主人公は、、“愛とは、決して、後悔しないこと”と言った。 1982年10月、とある木曜日。いつもの天使と僕は、いつものようにハグし、いつものように語り合った。 来月は僕の誕生日だ、天使が待ち望んだ20歳、成人だ。 …ねぇねぇ、ケイサン、お誕生日はどうしてほしい?遠慮せずに言ってごらん、エヘヘ。 うん、旅行なんて良いよなぁ!まぁ、無理だけど…。話は尽きない。 … あのねっ あのさぁ …あっ、なになに? いや、TOKOちゃんこそなに? 二人でジャンケンした。僕が勝った。 …私ね、ケイサンに秘密にしてることがあるの… ドキッとした、なに? ドキドキドキドキ。 …実はケイサンに内緒で“教習所”に行ってるの♪ な、な、なにーーーーっ! あーー良かった。びっくりさせるなよ。 …ホントはケイサンの誕生日までには免許取れるはずだったんだけど、無理みたいだから言っておこうと思って♪ 確かに驚きだが、ドキッとすることではない。 ホント?運転出来るかぁ?(笑)…エヘヘ、仮免落ちちゃった♪ 気が抜けた、一瞬、ほんの一瞬、弛緩した。 …ケイサンの話ってなぁに? すべてが、白紙になる一言を、僕は吐いてしまった。 俺、美容師辞めようかなぁって思う。 彼女は、放心した。 決して、吐いてはならない、とどめの言葉を呟いてしまった。 パチンコでも生活出来ると思うし、パチンコでも生活出来ると思うし、パチンコでも生活出来ると思うし、パチンコでも生活出来ると思うし、、、、、、。 我に返った、嘘、嘘、冗談、とか、な~んてねっ。とか即座に否定すればそれで済む話だった。 …なにいってるん?悪い冗談言わないで、とか、もう、怒るよ。とか天使は言えば良かったのに。 2人とも何も言わなかった。ずーーーっと、ずーっと長い沈黙。天使の目から大粒の涙が溢れた、ずっと泣いていた。 天使は自分に呟くように、言い聞かせるように言った。 私は、ずっと、ずっと、まっすぐケイサンだけ見て歩いて来たのに。初めて会った時から変わらず大好きで、どんなことがあってもついていこうって決めてたのに…。ずっと、信じてついて来たのに…。 僕も、そう感じていた、同じこと考えてた。返す言葉などあるはずも無い。 僕は何も言えなかった。 わたし、帰る。独りで帰るから。 引き止められなかった。 ヒロシがいつもの痴話喧嘩の時のようにバス停まで送ってくれた。 …お前、TOKOちゃん、ずっと泣きっ放しやったぞ、あんなに泣かすなんて、お前はアホかっ! いつもとは違い、翌日、電話はかかって来なかった。 僕は天使のいない、20歳を迎えた。 こんなのってありか?ドラマじゃあるまいし、ほんの30分前まで、何も変わらぬ2人だったのに、たった一言で……。 僕と天使は、言い争う事も、喧嘩する事さえ無く、すべてを失った。 改めて僕は自分の甘えがしでかした事の不条理を、噛み締めた。 僕はひとりぼっちになった。 僕達は、、散った。
2009.05.19
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…あの頃の仲間達へ… “好きよ今日まで会った誰より I will follow you あなたの生き方が好き このまま帰れない…” 僕はレッスンを重ね“ヘアダイ(白髪染め)”に入れるようになった。 …ねぇ、なに考えてるん? 色々さ。…色々って? 色々は色々色々色々色々、さっ。…エヘヘ。てんてん君って面白いところもあるんだねっ! あはは。 僕達は九月のとある、木曜日、姫路へ映画を観に出かけた。あまり良いのが無かったので駅ビルにある“リバイバル映画”を見た。ここは以前、天使と出会う前に通い詰めた場所である。“リトルロマンス”を7回観た。ダイアンレインのデビュー作品であり、巨匠、ジョージ・ロイ・ヒル監督の最初で最後の“恋愛映画”である。 そこに今回は“チャンプ”がリバイバル上映されている。この時代流行した“スポーツ涙物語”の“ジョーイ”と共にスマッシュヒットした作品である。 天使も僕も泣いた。美男美女のカップルには最適の映画である。 …いい、映画だったね。 うん、ジョンボイドの出世作。…へぇ、てんてん君って映画も詳しいの? うん、毎月“スクリーン”と“映画の友”愛読してるよ。…へぇ、そう言ったら私が感心すると思って言ってるん?エヘヘ。 まぁ、そんなとこ(笑) 僕達は駅地下街で“明石焼き”を食べ、喫茶“ブラジル”でチョコ&イチゴパフェで盛り上がり、“御幸通り”をブラブラして、楽しんだ。 半日デートも慣れて来た。ホント楽しい時間だ。 夜のドライブも、また楽しい。まぁ、2人ならなんでも楽しい。 しかし、二年以上変わらぬ、新鮮な気持ちで付き合えるって凄い事なんじゃ無い?新記録更新中だ。…じゃあ、前はどれくらい付き合った事あるの? 危うくハンドル切り損ねるところだった♪ いやぁ、そんな長く無いし、こんなに深くは付き合って無いよ。 オォー!藪蛇だ。…エヘヘ、てんてん君ってかわいい所もあるんだねっ! えっ?…だって私、もう、聞いてるよ、付き合い出した頃。 えっ?…中学生の頃、9ヶ月。 そうだった?…うん、そうだった♪ ずっと、こんな風にゆくんだろうなぁ、と、思った。恐らく遠距離恋愛がプラスに作用してるんだろう、その要因の、やはり一番は天使のこの明るさと、いつも僕を信頼してくれて“大好きやよ”と言い続けてくれるところにあるのだろう。だから僕は天使に対しては“愛の真似事”を演じた事は1度も無い。 だから“ピュア”な変わらぬ気持ちでいれるのだろう、、そう、思った。 …ねぇねぇ、次はどうしよっかぁ…エヘヘ。 僕は“愛される”ことに甘えてしまった、甘えは人から緊張を奪い、堕落を生む。最大の敵だ。 僕には自覚が無くなっていた。それほど僕は“疲弊”していた。 自我だけが走り始めた、僕は19歳だった。 人知れず張り詰めていた天使は21歳だった。 ーあぁ、君と 会いし時の いかばかりか 崖より落つる 思いー a little romance ver
2009.05.19
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…あの頃の仲間達へ… “夢と現実はいつも少し違う 俺はどだいあの頃となんも変わってないか 授業中抜け出して 自転車置き場 約束なんていらんかった…” 僕は日々レッスンを重ね“ブロー”に入れるようになった。ショートヘア限定だが。よって“シャンプー&ブロー”は1人でこなさなくてはならない。ヤリィーーーー♪ 僕は自問する。休みが待ち遠しいなんて、?毎日は休みの為にあるの? う~ん。 宙を彷徨う僕の心に呼び出しベルが鳴り響く! …ねぇ、お盆休みどうする?私、休んじゃってもいいよ~エヘヘ。 うん、それはやめて、大切な時の為に取っておこうよ。…やっぱりてんてん君、しっかりしてるわぁ、じゃあ早出3連続にしてもらうね。なにするぅ~??? あはは。任せるよ。…またぁ、無理しちゃって、嬉しいくせにぃ。 僕は君に救われる、なんて言えない自分がもどかしい。 オガワ達も帰って来ていた。奴等はまだ学生だ。 …よぉ、てんてん、ホンマに美容室で働き出したんかぁ、信じられん!(笑) 実はな、俺自身も信じられんねん。あはは。 オガワは完全にスロッターとなっていた。僕は初めてオガワに言われるままスロットを打ち“フルーツ集中”とやらの連チャンの嵐で、78000円、勝った。パチンコでは考えられん勝ち金だ。オガワは言う。 お前はホンマ、訳分からんもん持ってるん違うか?スロット覚えろやー。 いやぁ、グギが無いもんは信じれん!…お前は、流石にゆうことは凄いな。 それ、褒めてるんかぁ、笑。…当たり前や。 もっともっともっともっと、ずーーーっと語り合いたかった。それが出来ない自分がもどかしい、こんなんおかしい、と、つぶやいていた。 オガワは優しい。…あのなぁ、俺もお前が羨ましいで、やりたい仕事始めて、可愛い彼女がおって、大阪で好き勝手出来て、パチンコで稼いで。それは、当たり前の事やろ?俺かって来年から働くでぇ、早く母親に仕送り出来るようになりたいでー。皆、仕事頑張って、こうやって盆とか正月集まってわいわいガヤガヤ、パチンコ打って酒飲んで、その為に働く、で、ええやんけー。違うか?働かんで金無かったらパチンコも出来んやろ?連れとも会えんやろ?彼女も出来んやろ? 喧騒のパチンコ屋で 僕は不覚にも、涙した。オガワは笑った。…俺らはずっと、連れやぞ、毎年こうやって会えるように頑張ろうや、もう、高校生にはなれんのやから。(笑) 早よう、彼女に会いに行けよ。あっ、彼女の前で泣くなよ、振られるぞっ。お前が泣くなんて、有り得んからな。 アホか、俺は泣いてないわ、…そうやなぁ、それでえぇ。 “弱気は最大の敵”とゆう言葉が浮かんだ。 …オガワ君達、元気だった? うん、相変わらず。…よかったね! うん、…ねぇねぇ、どこかドライブしようよ。 そうやなぁ。 天使はドライブが大好きだった。2人だけで、邪魔される心配が無く“守られてる”って感じがするのだそうだ。僕も好きだ。アテも無くただ移りゆく景色を眺めながら時か過ぎる。 僕達は夏の終わりの夕暮れの海を見に“赤穂岬”へ行き“ハマコク”をドライブした。瀬戸内海は穏やかだ。瀬戸の花嫁だ。 可愛そうに…。オヤジは車を取り上げられ部下に送迎してもらい通勤だ。天使の希望なのでオヤジもデレデレなのだ。 …はい、お父さん、おみあげ買って来たから食べてくださいね。 …ねぇ、来月は映画観に行かない? へぇ、いいなぁ、行こう行こう♪…じゃあ、指切りげんまん♪ えぇー!…またまた、照れなくていいからぁ。エヘヘ。 ホント、もどかしい自分に呆れた。 19歳と21歳の3度目の夏だった。
2009.05.18
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…あの頃の仲間達へ… “振り返ると いつも君は笑ってくれた 風のようにそっと 眩しすぎて目を閉じても浮かんでくるよ 涙に変わってく、君だけを信じて、君だけを傷つけて、僕らはいつも遥か遥か遠い未来を見つめてたはずさ” 誕生日を控えたある日、呼び出しベルが鳴り響いた。 …あのね、お誕生日のお祝いおねだりしていい? 言われるまでも無い、イエス!… わーいっ。 僕達には“暗黙の了解&セレモニー”が存在した。喧嘩したって仲直りするんだから、、長引かせない。翌日、必ず天使は電話してきた。…今日、行っていい? イエス! 即、仲直り。再会の時は、人前でイチャイチャしたりしない。紳士淑女に振る舞う、2人きりになったら、振り向きざま天使はハグし“お帰りなさい~♪” 遠距離恋愛の鉄則だった。 …えぇー?どうしたん?こんなの初めて~エヘヘ。 プレゼントその1だよ。 セレモニーを破り、僕は天使をハグした。 僕にとっては3度目の、天使21歳の誕生日は、大阪の四畳半+2畳+共同トイレ+風呂無し、家賃13000円の呼び出し電話付きアパートで行われた。 天使のおねだりは、僕の自宅で過ごしたい、とゆう、愛されるべき人にふさわしいものだった。 前日夜、僕は帰省し、翌日、朝8時、天使を駅で待った。彼女は初めて仕事を休んだ。天使の想い、確かに、しかと、受けとりました♪ …私が悲しむ事なんて無いようにしておいてね♪ 僕は慌てて、部屋を点検し、出会った頃に撮った“2人写真”をベッドに飾り、“コロコロ”した。 誕生日ケーキには21本のロウソクと、大きな1本のロウソクを真ん中に飾った。 ありがとう、大好きやよ、ずっと、 真ん中のロウソク1本は、、、“婚約1年”の証だった。 天使からのプレゼントは“写真立てに微笑む天使”だった。…てんてん君は写真撮られるの嫌いでしょ?でも、私は今の自分を残したい。だって、今しか無いもん。エヘヘ。 裏には“21歳、誕生日”と書いてあった。 暑いからさぁ、そろそろ帰ろうか?…エヘヘ、うん、一緒に帰ろうね。 帰り道、天使は“小出美容室”を見学した。…なんだかね、不思議な感じ。ここで、てんてん君が働いてるなんて、、、なんだかね……。 僕は二日で大阪を2往復した。天使が喜んでくれるなら是非も無い。 …来年も一緒に出来るよね?。 うん、当たり前!…来年は、美容師さんになってるね、 そう、来年の6月には国家試験があり、7月には合格発表がある。 僕達の歩みは狂い無く進んでいる、当たり前だ、僕が決め、天使は“私と付き合う前から決めてた事だから…”と賛成してくれ、待ってくれている。 “きっと何年たっても こうして変わらぬ想いで 過ごしていけるよね あなたとだから ずっと心に描く未来予想図は ほら、思った通りに叶えられてく…” おめでとう、21歳、天使が1番、なりたい、って思ってた歳を共に迎える事が出来て光栄だよ。 僕は19歳だった。 Pretty woman ver..
2009.05.18
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…あの頃の仲間達へ… “楽しい事なら なんでもやりたい 笑える場所なら何処へでも行く 悲しい人とは会いたくも無い 涙の言葉で濡れたくは無い 青空あの日の 青空ひとりきり” まさに入り口“青春プロローグ”な、1975年、春。僕はケンジと出会った。奴にはお姉ちゃんお兄ちゃんがいた。陽水と言えば“青空ひとりきり”そして、紹介者は、お兄ちゃんの受け売りのケンジだった。 生涯の記憶の1ページを僕達は共有している。全世界のいつの時代の若者も出会い目覚めるであろう“スタンドバイミー” 僕達は7人での大冒険“真冬の自転車編”だった。そして、時を同じくして“俺たちの旅”カースケと僕は出会って、、しまう。 …えっ?寿司? そう、寿司屋、知ってる店あるからさ、行こう。…??? 大丈夫、任せて!……。 僕達は月日を乗り越え、大阪の地で再会し、新たな価値観の一致をみた。この時期に…。ケンジは大きな挫折と現実の中、姫路の予備校を彷徨いパチンコに、出会った。 そうか、わかった。ほら、覚えてるか?“俺たちの旅”…当たり前や、約束したもんなぁ。 僕達は中1の冬、寝ずに語り合った。…いつかさぁ、大学とか行くような事になったら、一緒に下宿しような。 うん、ええなぁ、共同生活、キャンパスライフ。 時は流れ、常識的価値観に直面し、喜び、悲しみ、あの頃のピュアなこころでは無い、かもしれないが、僕達は、もしかしたら近くにいるのかも知れない、そう、お互い、思った。 僕の孤独と孤高が、少し緩和された。 給料・87000円 稼働収支・60000円 さぁ、僕の青春の真ん中の、そして、将来も多くを占めるであろう天使のところへ帰ろう。 “背中の夢に 浮かぶ小舟に あなたが今でも手を振るようだ。” 僕達は19歳だった。
2009.05.14
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…あの頃の仲間達へ… 草燃ゆる六月、僕はレッスンを重ね“ワインディング(ロット巻き)”に入れるようになった。 二年前までは雨の日が天の恵みだった。大好きで、目指してやってた野球なのに、だ。 今は、雨が、重く、感じる。 水曜日を指折り数えるようになった。そんなある日、ケンジから連絡があった。 おーーーっ!久し振りやなぁ、どうしたんや? ーケンジ、とは中学生時代の親友であるー …おーーーっ!実は大阪の大学に入った、松原市の“阪南大学”へぇ、…近くやろ?、てんてん。 あぁ、大和川渡ればすぐ。 ケンジは優秀な中学生だった。兄弟皆先生、が、一浪して、阪南、か、、時間は残酷だ。 …会わへん? もちろん! じゃあ水曜日夜、飯でも食おうや。…うん。 …ケンちゃんって、私、知ってる? いや、知らん、だって中学生の時の連れやからなぁ、高校も一緒だったけど、クラスも連れも変わったからなぁ。…へぇ、 ホントに変わったのは、もっと大切な“価値観”だったのかも知れない。 まぁ、会ってみるわ。…うん、楽しみだね。 そう、楽しみやぁ~。…じゃあ、来週帰って来てくれるんやねっ、エヘヘ。 うん、…じゃあ、お仕事頑張ってね! あらゆることが目まぐるしく変わってゆく、この時代。変わらぬものがあった。 天使の僕に対する想いだ。 いや、少し、違う。それは僕を通しての、彼女の“価値観”だったのかも知れない。 答えは、風の中、だ。 もうすぐ天使は21歳だった。
2009.05.13
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…あの頃の仲間達へ… 風薫る五月、レッスンを重ね僕は“シャンプーボーイ”としてデビューした。 百貨店とゆう場所がら客層は高く、 幻とリアルな気持ち感じていた… 営業時間は10時~18時。閉店後、僕は阿倍野の街をふらつき風の中~ 見慣れた景色なのに、二か月前までとは、明らかに違って見えた。 …ねぇ、仕事どう? うん、面白いよ、シャンプー出来るようになったよ。…わーいっ、凄い、すごい。 天使は褒めてくれるのだった。 僕は“鮨屋デビュー”を果たし、 天使に会いに行くのに新幹線を利用するようになり、 天使とのデートの支払いは全て僕が出来るようになった。 給料・87000円 稼働収支・44800円 僕は細やかながら衣食住の苦労から開放され始めた。 僕は、何かに縛り付けられた、と、感じ始めた。 …ねぇねぇ、何考えてるん? 僕は19歳だった。
2009.05.13
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…あの頃の仲間達へ… 1982年、シュガーの“ウエディング・ベル”が大ヒット。僕はレコードを買う程好きだった……。 天使は…私は好きじゃない、と、言った。 その心理は、19歳の、挫折を知らない僕には正しく理解出来なかったのである。 そんな春、3月25日、僕はインターン生となった。 これが美容室か……、 片岡義男にハマり、 役所広司扮する、信長に惚れ、 天使の笑顔に救われ、 一ヶ月が過ぎた。 初月給…87000円 稼働収支+65000円 う~ん、懲り懲りだ、、、いや、少し違う、、こうゆうのは卒業したんだ。 そう、思った。 天使と出会った頃、彼女は就職間も無くだった。僕は1度も“悩み”とか“愚痴”なんて聞いた事は無かった。 親父は毎朝出かける前にミキサーに生卵と牛乳と蜂蜜を入れジュースを作り不味そうに飲んで仕事へ向かった。 幼稚園のころから、ずっと、一緒に育って来たウエダが“恋愛”以外で僕に弱音を吐いた。 僕は親父の責任感とウエダの挫折と、、天使の、なにかを感じた。 その頃、すでに僕には弱音を吐く場所も、愚痴を聞いてもらえる人も、、無い。 なぜなら、そんな思いなんてしたことなど無かったからである。 カモメのジョナサンを僕は、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し、読んだ。 行儀良く真面目なんてクソ食らえっ、、、か。 …ねぇねぇ、なに考えてるん?エヘヘ。 天使が、こんなに恋しく思えた時は無かった。 こうして僕のインターンは幕を開けた。 僕は19歳だった。
2009.05.11
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…あの頃の仲間達へ… ーさよならは別れの言葉じゃなくて 再び会うまでの 遠い約束ー 1982年1月4日、僕は冬休みなのにも関わらず大阪へ帰って来た。 アルバイトの為である。年初の“金杯”が開催される為、忙しいらしい。僕は不本意ながら出かけた。 すると……道頓堀が人々で溢れていた。なんじゃあ?正月からこんなにも博打打ちがくるのかぁ? ち、違った。 道頓堀東映、即ち、映画館、上映されているのはーーセーラー服と機関銃ーーの、な、な、なんと主演女優、薬師丸ひろ子が舞台挨拶に訪れる、とゆう。 ラッキー♪…も、束の間、人が溢れて危険、で、中止!! あの頃の薬師丸ひろ子は、可愛かった。…時間は残酷だ! …へぇ、残念やったね。でも、好きだったの?薬師丸ひろ子。 いや、そうでも無い。…エヘヘ。今度はいつ帰って来てくれるん? 来週、再来週。…エヘヘ。 そう、僕は春から見習いの為、休日に会えなくなる、だから卒業までは毎週帰ろう、と、決めていた。 ウエダは結婚式を決め、両親と同居することになった。これで一安心、やっぱりウエダだ。 式にはマサフミと僕が招待された。悪いな、ホントなら彼女も招待するのがスジやのに。 お前はヤクザかっ、気にするなっ! 僕はお祝いにマサフミのギターで“嫁に来ないか”を歌った。 …よかったね、タカちゃん。これで安心♪ 天使は2人の為に“パジャマ”をプレゼントした。 ミナミの住人となり、稼働マップとハシゴマップを手に入れ、瞬く間に卒業式がやって来た。 たった一年の学生生活、感慨など無い、希薄な付き合いだった。 “答辞”も、やはりウルトラマンヤマモトの餌食となった女の子だった。 ニシは海南市、ヤマモトも和歌山県橋本市、で、就職。そうか、じゃあ国家試験は別々やな。 あぁ。頑張って美容師なろうな。 あぁ。 卒業式も無事終わり、校門で別れの儀式をやってると、、いままでまったく関わりが無かった女子から記念撮影を頼まれた、何件も……もっと早くに声かけてくれたら、色々あったのにぃ~。そうゆう女子に限って、、可愛い。 …お前は一刻も早く刺されて彼女にフラれろっ!と、ニシは言うのだった。 じゃあ、な、 それ以来、ニシにもヤマモトにも会う事は無かった。ニシは元気でやってるだろうか?ヤマモトは果たして国家試験を受けたのだろうか、もし、再会したならお互い認識出来るのだろうか? そんな、付き合いだった。 こうして僕の学生生活は終わりを告げた。それをなにより喜んでくれたのは、、そう、天使だ。 僕は二週間の春休みを取り天使のいる田舎へ帰った。 オガワ達も春休みだ。早く帰って来いよ。 …ねぇねぇ、今年も“卒業旅行”行く?エヘヘ。 そうか、二度目の春かぁ。 僕達は遠距離恋愛一年を当たり前のように迎えた。 天使は20歳、僕は19歳だった。
2009.05.11
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…あの頃の仲間達へ… 1981年~1982年にかけて“薬師丸ひろ子”“角川文庫”ブレーク、な、師走。 “就活”の季節らしい。多くの生徒達はアルバイトに美容室を選択しそのままインターンへ(当時は学科一年&見習い一年~国家試験だった)が、スタンダードだった。当然だが丸一屋ではインターンは出来ない。 よう、てんてん、どうするんや? お前は? うん、俺は和歌山でやる、もう決めた。 へぇ、俺はミナミがええかなぁ。 折角大阪来てるんだから“一流”“水商売”相手にやってみたいと思っていた。おやっさんもミナミなら知り合いが幾らもおるから、と、言ってくれた。 そんなある日、寮生から噂が飛んで来たーてんてんさん、おめでとう、選ばれたらしいですよ♪ー なにを? 僕は昼休み、理事長先生から呼び出しを受けた。 …君はどうかね?どんな美容師を目指してるんだい? はい、希望はミナミとかキタでやってみたいです。…そうか、意欲ありますか? はいっ。…君も知ってるかと思うが当校直営の店舗が二店、ナンバそごう百貨店とアベノ近鉄百貨店にある、副校長が運営している、どうですか、“小出美容室”で頑張ってみませんか?男子では君だけですよ。??? ニシ達は言うのである。 …お前、エリート街道まっしぐらや無いかぁ、その先は“大美会・講師”“教師”やでぇ~。それを“保留”するかね。お前は、あ、ほ、か…(笑) そう、僕は保留した。学校始って以来の珍事らしい。担任のオカザキは言う。…まさか断る事は無いよねぇ、私が推薦したんですよ。てんてん君が最適だと思って。 はい、光栄です。…じゃあ、思い切ってやりなさい、カズコ先生に指導してもらえるんですから…。 はぁ。 当時、カズコ先生は東京の著名な美容師“井上陽平”の弟子として雑誌などで活躍し副校長就任と共に帰阪しオーナーとなったのである。 どうしようかなぁ? …お前はアホか?俺なら喜んで就職するわ。 なんでお前かもよう分からんけど(笑) やろ?(笑) 結局、断る、とゆう選択肢など始めから無かった。 僕はアベノ近鉄を選択した。なぜならナンバそごう百貨店のチーフはカマ言葉で気持ち悪かったからである♪ なぜか僕は祝福と嫉妬の拍手に包まれた。 まったく……。 …元気? うん、インターン先決まったよ。…どこに? 小出美容室。…えっ? ほら、ちんちん電車に乗り換える所に近鉄百貨店あったやろ?…うん、 あの中に美容室があるらしい、そこ。…そこって(笑)えっ?ってゆう事は学校がやってる美容室? うん、…それって凄い事じゃないの? まぁ、男は俺ひとり。……わーいっ、やっぱり凄い、てんてん君頑張ったんだね!ー 別に頑張ってもいないが褒められてんだから、まぁ、いいか。ー クリスマス帰るからパーティーしような。…うん、ありがとう、それからお祝いもしなくちゃね。 あはは。…お父さんに連絡した? いや、まだ。…ダメやん、電話してあげて。 わかった。 クリスマス週末帰るとえらくご馳走だった。(笑)両親は大変喜び褒めてくれた。…頑張ってたんやな!ー別に頑張ってもいないが褒められるんだから、まぁ、いいか。ー そんな時も天使が一番喜んでいてくれるようだった。その笑顔を見てると、まぁ、良かった、と、心底思った。 百貨店だから定休日は木曜、それに月1で連休があるらしい、日曜日は帰って来れなくなるから我慢して。…うん、わかってる、だって美容師やもんね! いや、ただの見習い。…エヘヘ。 ひとつ問題があった。今までは中庭を颯爽と歩くお嬢さんを見ては、みんなで“カズコ”とか“七光り”とか言っていたが、これからは“カズコ先生”と呼ばなくてはならない。 まぁ、いいか。 天使と僕の二度目のクリスマスも、無事迎えた。 就職も難なく決まった。 そうして1981年は終わった。 僕は19歳だった。
2009.05.11
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…あの頃の仲間達へ… 数え切れない程の出来事とエピソードと展開と……。思い描いた一年が過ぎた。隣りには今年も天使がいる。 天使にとっては2度目の、僕には19度目の誕生日。 僕達は、ウエダの“新居”へ招待された。 今春、進学の為、岐阜県恵那市へ旅立った彼女を連れ戻し、家を飛び出し同棲生活を始めた。僕にとっては是非も無い。エールを送るだけだ。 赤穂市外れの市営住宅。 …タカちゃんおめでとう。お幸せになってね! うん、ありがとう。 天使は羨ましそうだ。僕にはウエダの苦労が目に浮かんだ。…ウエダ君、おめでとう、タカちゃんをしあわせにしてあげてね。 わざわざ来てくれてありがとうな。 僕はただただウエダのジレンマを思った。 生意気だったが、お祝い金を渡した。ウエダと2人になった時言った。 タカちゃんの為に頑張れや。 あぁ、やるわ。 うん、我慢やぞ。 わかってるって。(笑) ーウエダには不似合いな住環境&境遇だー 四人で近くのレストランへ行き食事会をした。生意気だったが僕はお祝いだから、と支払いをすませた。 悪いなっ。 なにゆうてんねん、アホっ! そのうち状況は簡単に打破されるだろう、それがウエダだ。 …同棲生活って楽しそう♪ 羨ましい?…えぇー?私には無理、私はやっぱり結婚がいいなぁ~♪ あっ、そうか(笑)…エヘヘ、でも焦らなくていいからね、立派な美容師さんになってから“大阪に来いっ”って言って欲しい。 うん、わかってるよ。…約束!! 天使は無邪気を装いながらも、わかってたんだな、そんな彼女を、心から愛しく思った。まだ何者でもない僕をもどかしく思った。 2度目の我が家+天使の誕生日会が開かれた。 みんな去年と変わらずこの日を迎えた事をどう思っているのだろう。僕は圧倒的変化の中、衣食住の苦労をし、ミナミの街を知り、愛の真似ごとを繰り返し、“価値観”を見出だし始め、読書量を増やし、、それでも挫折を知らず、変らぬ家族と、そして、天使がいる。 誕生日ケーキのロウソクに灯を付けた暗がりの中、天使は手を繋いで来た。そして、耳元で、こう言った。 し・あ・わ・せ・よ! ロウソクの灯が消え、手を離し、パチパチと手を叩き、嬉しそうだ、僕は尚、嬉しい。 こんなしあわせは、当たり前だ、なんて思ってる、甘々な僕は……。 僕と天使の二度目の晩秋。 僕は19歳になった。
2009.05.10
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…あの頃の仲間達へ… “大阪=ミナミ”…田舎町から出て来て半年、そこは僕の職場となり、そして、、、街となった。 “おやっさん”は白長靴を、履きパンチパーマをかけ、ガニ股で歩き“ありがとうございます”を“おおきにっすっ”と言い、“ニヤリ”と笑う、ミナミで20年の商売人だ。 弟子の“ヒロ君”は今春、四国香川からやって来た、おやっさんの甥っ子だ、田舎でやんちゃやってたパンチパーマだ。 僕が面接から帰った後、の、会話。 アイツ、来んな! 畑違うやろ? 美容師ですもんねぇ(笑) しかし、僕はやって来た。だってミナミでメシ食えて遊べて酒飲めて稼げるんだもんっ。 すぐに打ち解けた、だって僕は硬派の野球部の心優しきヤンキーだったからである。 程なくして、おやっさんに、こう言われた。…このミナミ界隈やったら好きにやってええぞっ、何かあったらワシの名前出したらええ。ケツ拭いたる。 えぇーーー?おやっさん、ヤクザぁーー? そうか、ミナミで20年水商売てメシ食って来たとゆうことは、凄い事なんやぁ! おやっさんは悪ガキでミナミで暴れてたが20代前半で店を持ち生き抜いて来た人だった。、、、そして、実家は資産家だった。とゆうオチ。ヒロ君は同じ年の体重110Kの、酒豪の、ちくわの天ぷら好きの、いい奴だ。 僕達は連日、残り酒で語り合い、酔っ払ってミナミの街をハシゴし、遊んだ。 イメージ通りの成り行き。 こうで無くちゃ。 毎日タダでミナミで遊び放題なのだった。そして、毎月バイト代から4万円を天使に渡した。 …お預かりします。ありがとう。大好きやよ。エヘヘ。 無事に修羅場を乗り越えたヤマモトは寮生を連れ、ちょくちょく飲みに来た、その寮生は友達を連れ僕を尋ねて来た。ヒロ君は僕を尊敬のまなざしで見るようになった。19歳のヤンキーには刺激的なのだろう。 おやっさんは来る子、来る子にビールをおごってくれるのだった。何も言わず、笑って……。 もうすぐ僕は19歳だった。
2009.05.10
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…あの頃の仲間達へ… ある週明けの月曜日、明らかに空気が、違う。ざわつく教室、そんな感じ。 いつの時代もどんな学校にも序列は出来る。優劣は出来る。そして、固定観念は、弾ける。 入学式で“誓いの言葉”を延べ、学科&実技共に常にトップ、たまの実技タイムトライアルで2位にでもなろうものならざわめきが起こる。我が校長先生、小出政子女史と同郷、そして、寮長、な、Bクラス、専門課程女子。 が、 奇跡の、驚愕の、、、、、、、。 無・断・外・泊・を・し・た。 土曜日は言うまでもなく、翌、日曜日までも、、そして、月曜日、朝、颯爽と帰寮…。 相手は、、そう、、、ヤンキーウルトラマン、、、ヤマモト。 えぇーーーーーーーーーーっ!!?!?!?!? 朝一、全クラスに尾ひれついてながれる。 処女。 彼女から誘った。 二日間、ずっと、ベッドイン・だった。 ウルトラマンヤマモトは・欠・席!! アイツ、もう、学校来れんのん違うかぁ?あははははははーー。と、ニシ。 寮生モラル崩壊。 …エヘヘ。すごいやん、ヤマモト君。そうやなぁ。…ところで、私の大好きな、てんてん君は、どう? えっ?…そんな事、して無いやろうねっ! あ、当たり前やんっ。 天使は僕の顔を覗き込み、こう言うのだ。 …私は、てんてん君だけやから。それで、いいねん。帰って来てくれたら、それでいいから♪ 迂闊なことは言えん。 あっ、話変わるけど…。…えぇー?怪しい。 怪しくないよ。…なに? うん、来月からアルバイトしようって思う。…えっ?じゃあ帰って来れないの? いやいや、今までと変わらないよ。…良かったぁ♪ また、どうして? うん、貯金しようかなぁ、って思って。…またぁ、そんな事言ったら私が喜ぶって思って言ってくれてるん? 天使は2人だけの誓いを立ててから従来とは別の貯金を始めていた。 僕は一石二鳥ならぬ、一石三鳥を目論んでいた。即ち、毎日タダでミナミへ行けて、お金稼いで、ご飯食べれて、お酒飲めて、遊べる。あっ、四鳥!! …なにするの? うん、ミナミで、居酒屋で働く。…へぇ、頑張り屋さんなんやからぁ♪ そうでも無い。…てんてん君の事やから、もう、決めて来たんやろ? うん、…エヘヘ。 僕は道頓堀の場外馬券売り場(現・WINS)内1F居酒屋“丸一屋”で18時~23時まで働く。時給780円・交通費&賄い&酒付き、そして、パチンコ付き、である。 新たな出会いの始まり。 楽しいやろうなぁ~♪ …ねぇねぇ、いつまで考えてるん?エヘヘ。 18歳の日本晴れだった。
2009.05.09
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…あの頃の仲間達へ… ー窓際のトットちゃん(黒柳徹子著ーこの年の、後々史上最大のベストセラーとなるー 僕は幾度と無く読み返し、そして、泣いた。“もどしておけよ”で、泣きはらした。そんな純粋な感性豊かな僕。(天使は“プール”が好きだった) …だが、僕は18歳の一人暮らしで、“女子率85%”の美容学校生である。いくら田舎に美しいフィアンセが居ようとも、まっすぐ歩いて行くなんて理不尽な話、である。不可能である。 二学期にもなれば、住み分け、が出来ていた。僕はAクラス、専門課程である。Cクラス、専門課程、ニシは相変わらず“お、お、てんてん、お茶しようぜ”と誘い、Bクラス、専門課程、ヤマモトは隠密行動だ。 秋、入学の50期生が入学した。…訳ありの人々だ。 また来たか、…50期の女子誘ったからさぁ、お茶しようぜ。 ニシよ、君は素晴らしい、親友とゆうにふさわしい。 こうゆう時は、必ずヤマモトがやって来る。 ヤマモトよ、お前は、信用ならん、関わりある女子は教えろっ、シンクロなんて気持ち悪いから(笑) やはり訳ありな人々は、危険な香りがする、アパート招待禁止だ。 程なく僕はあみだくじのような危ない道を歩き出した。 Aクラス、一人暮らしの女子とは外泊し、通学組女子は食事作りに来てもらい、寮生には荷物を預かってもらい、住居地が同じ女子とはお茶をし、各クラス担当のニシ、ヤマモトとは連携し、あみだくじは完成した。 僕のルールは二つ、即ち、聞かれれば“彼女いるよ”とゆう事、そして、高等課程とは関わりを持たない事。 ニシは、おい、てんてん、お前は、すごい、そのうち刺されるであろう、と、笑うのだった。 そんなある日、ヤマモトが“快挙”を遂げた! 僕とニシは口を揃えて罵った!“お前、責任取れるんかぁ?” ヤマモトは前回の失態に続けてまたもや修羅場を迎えようとしていた。 俺らに相談せんからや、と、ニシは爆笑した。 …ねぇねぇ、今度はいつ帰って来てくれるん? ごめんね、それは、太陽のせいだから。 僕達は紛れも無く18歳のバカだった。
2009.05.08
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…あの頃の仲間達へ… ーあなたの肩にちょこんと、おでこをつけて泣いたの 貴方は寂しくないの? 離れて寂しくないの? 馬鹿だね 明日また会えるよと 余裕があるのねー 専門学校の夏休みは短い。 ホントにいいの?…いいから、いいから~。自信無いでぇ。…大丈夫、エヘヘ。 わずか4ヶ月前の約束ー初めてのお客さんになる。ー 八月最後の土曜日、僕は天使の髪にロットを巻きチオグリコール酸アンモニウム液をかけた。即ち、パーマをかけた。 不安な僕とは裏腹に天使は嬉しそうに言った。 …夢が叶っちゃった♪ 僕はまだカットは出来ない。翌日、行きつけの美容室へ行き仕上げてもらった。 …エヘヘ。どう? うん、いつもと変わらず、可愛いよ(笑)…わーいっ。良かった。 セミロングレイヤード…その頃大ブームの“聖子ちゃんスタイル”である。 果たして、ちゃんとパーマがあてられたかどうかは永遠の謎である。 ー天使は優しいー …夏休みなんてあっ、とゆう間やね。 うん。…楽しかった? うん。…2学期も頑張ってね。 うん。…私も頑張って待ってるからね。 金村義明擁する報徳学園が全国制覇した、1981年8月26日僕は扇風機しか無い大阪へ帰った。 天王寺着、ちんちん電車へ向かう歩道橋で、ニシが待っていた。おぉーーっ!どうしたんや?…いゃあ、謝ろう思うてなぁ。あ~ぁ。もう、ええよ。…いや、そうはいかん、彼女にばれんかったか? うん、大丈夫や。…ホンマすまんな、申し訳無い。 ニシのせいや無い、まさか免許証暗記するとはなぁ。…ビビるよなぁ(笑) あっ、ニシ、ひとつ頼みたいんやけど…。…うん、なんでもゆうてくれっ! 俺、あの子とは2度と関わりたくない。…そうか、わかった。 よろしく頼むわ、優しくゆうといて(笑)…あぁ。 かくして2学期は始った。 僕達は18歳だった。
2009.05.07
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…あの頃の仲間達へ… コヤマが帰って来た。 …うん、大切な友達やもん…天使の許可をもらい僕達はオガワの家に集まった。 コヤマどうしてん?その顔。あのなぁ、俺は仕事してるんや。ドカタ焼けかぁ。(笑) ー一晩中語り明かしたー オガワのオフクロさんは相変わらずだ。 …まぁ、てんてんさんいつ見てもキレイやねぇ。 笑うしか無い。 朝食を勧められたが丁重にお断わりした。 だって… レーコーモーニングしなくちゃならないのである♪ コヤマは迷わず、手打ち台を選択した。 やはり、変わって無かった。 かもめ屋~与作~オガワ家、とゆうクラシカルコース。オガワの格調高き“クギ論”を拝聴しコヤマの“淡路島孤島話”を拝聴し“女の園”堕落論を語り、夜は明けた。 正月の変わらぬ再会を誓い、コヤマは実家へ、オガワはネグラへ、僕は天使の元へ帰った。 “パチンコ”とゆう括りがあるかぎり“友情”は変わらない気がした。 僕は寝ずに天使と約束した“鳥取砂丘”へ海水浴に行った。炎天下延々と砂地を歩き、歩き、歩き、抜けるような青空と紺碧の海のグラデーション。 真っ赤なビキニの天使。 チョット、目立ち過ぎじゃ無い!? …エヘヘ。 紫のバミューダパンツ …かっこいいやん! クラゲに怯えながら、熱い視線を浴びながら、薄紫色の夕暮れ、まで泳いだ。 どこまでも、どこまでも真っ青だった。 最後の夏休みは、あっとゆう間に過ぎ去った。 1981年の夏、僕達は18歳と20歳だった。
2009.05.07
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…あの頃の仲間達へ… 1981年盛夏、その日の天使のシフトは“中出”僕達はランチを共にし、じゃあまたね、と、しばしのさよなら。帰宅し遠征しようとした時、黒電話が鳴った。 ー2週間前、僕は和歌山の、ど、ど、ど、ど、ど田舎でドライブしていた。 あのぉ、てんてんさんも免許持ってるんですか?と、女子。うん、持ってるよ。ちょっと見せてもらえますか?と、女子。じっーーーーっと眺める女子。???そんなにかっこいいかぁ?(笑)ありがとうございます。うん。 いつもの僕は電話などには出ない、めんどくさいから。“魔が差す”とはこうゆう事か。 ーもしもし~。あっ、てんてんさんですか?ん?誰っ? あのぅ、この前、ニシ君と一緒に遊んだ…です。 僕は混乱した。なんで番号知ってるんだ? あ~ぁ。 あのぅ、今、てんてん君の実家の近くに来てるんです。 えぇーーーーーーーーーーーー!? なんで知ってるんだ? どこに? 駅です。えぇーーーーーーーーーー!? 良ければ会っていただけませんか? パニック!謎だらけだ。 あっ、忙しいようなら帰ります。 う~ん、確か女子は“大阪・藤井寺”だ。遠路はるばる、アテなど無く来た筈だ。 夕方までなら空いてるから、駅まで行くから待っててくれる? はいっ。ありがとうございます。 ま・ず・い…駅前は天使の職場だ。誰に会うとも限らない、独りで来てるのか?ニシに電話するか? そんな時間は無い。ー瞬考ー そうか、診察始ってるからエアコンかけてるはず、つまり窓は閉め切られてる、は・ず。 10分後、僕は笑顔で駅前にいた。女子は2人で来ていた。冷静を装い車に乗せフルスロットルでその場を離れた。 セーーーーーーーフ♪ 天は我に味方した! 連れの女子は、可愛いかった。安全圏に入り、冷静さを取り戻した所で、聞いてみた。 なんで、知ってるの? 免許証。 ???免許証見て住所暗記して電話番号調べました。???もし居なかったらどうするつもりだった? 2人でぶらぶらして帰ろうって。へぇ、 言葉が無かった。 僕はとにかく時間を潰そうと“赤穂市・観光”をした。会話など弾む筈も無い。苛立ちを押さえるのに必死だった。 夕方4時、赤穂駅へ送り届け、お土産を買って渡した“塩見饅頭”…僕の精一杯の“誠意”だ。 ひとり車での帰り道、オガワのいるネグラへ立ち寄った。オガワはこう言った。…あはは、うらやましいなっ、早よう、彼女んとこ行ったれやぁ。まったく…。 人は感情の動物だ、愛は悲しい。 もし、天使が突然大阪に独りで来たなら僕はどれほど嬉しいだろう。苛立ったり、問い詰めたりなどしない。 もし尋ねてくれた女子が容姿端麗なら?ひとりで来たなら……。 そんな不愉快な気分も晴らしてくれる。 …ねぇねぇ、今日は家まで送ってくれるん?…わーいっ、じゃあ、いつもより長く会えるね! そう、今日は、叔母さんに天使の為に車を借りてたのだ。車が無ければ…、電話など取らなければ…。そんな事考えるだけ、む・だ・だ。 その日の夜、ニシから電話があった。 …てんてん、ゴメン、今、電話あった。俺も知らんかった。ホント、すまんっ! 僕達は18歳だった。
2009.05.06
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…あの頃の仲間達へ… ーはろかなる 瀬戸の海原 広き道 西ゆ 東ゆー 5ヶ月ぶりの、レーコーモーニングは感慨深く、しかし変わらぬ高揚感と安心感と弛緩に満たされた、だが足りないものもあった…そう、コヤマはいない。淡路島で汗に塗れてこき使われているのだろう。 名古屋どうよ?…うん、流石に凄いわ。へぇ、でもスロッターなんやろ?…うん、その方が稼げるからな。そうか…てんてんはどうやねん、大阪。うん、まぁ、飯代くらいは稼いでるで。…やるなぁ。 オガワは平均月に8万円くらい稼いでいたが収支が荒れる為“生活費”には充てられないらしい。僕は月に5万円位だが勝率9割越え安定しているので計算出来た。何と言っても“タネ銭”とゆう概念が存在しない為(敗退も大量初期投資も考え得ない為)まさにアルバイトだったのである。 久し振りに訪れた元ネグラは、まったく変わって無かった。設置台も、店長も、空気も…。 店長がやって来て言う、おっ、帰って来たか?これからは堂々と打てるなっ。…あはは。夏休みの間来るからよろしく!おぉ、遊ばしたるわ。あはは。 名古屋へ行き一晩で帰って来たマサフミは向かいの別店で“浪人プロ”をしていた。モーニング誘ってもメシ誘っても来ないらしい。あとで俺顔出してくるわな。…あぁ、頼むわ。 満開もボクシングも手打ちもある。僕達はボクシングを選択した。理由はカンタン、グギがデキてたからである。僕達はとっくにパチンコで遊ぶ、とゆうレベルは卒業していた。“シノギ”以外考えられない。オガワは飛び込み口優先、僕はブッコミ優先で選んだ。お互い変わって無かった。 ー嬉しかったー 僕は夏休みの間、通い続けた。天使のシフトに合わせ遠征したり、僕の地元で打ったりした。 オガワは言う…お前、プロやな、笑。お前もな、笑。 変わらぬ景色とオガワに僕はホント安心し満たされた。 僕達は半年前と変わらぬ18歳だった。…もうすぐ盆休み、早く帰って来いよ、コヤマ。
2009.05.05
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…あの頃の仲間達へ… ーそうね 誕生石ならルビーなの♪ー 寺尾聰の大ヒット曲“ルビーの指環”が流れてた夏。そうか、天使は“ルビー”の“蟹座”なのか。 …ねぇねぇ、楽しいね!えっ?…だって、毎日会えるやん?あ~ぁ。…嬉しいくせに、エヘヘ。 1981年、神戸六甲アイランドにて“ポートピア81”が開催されていた。天使は密かにチケットを購入し、こう言った。 …あのね、ポートピア神戸にパンダちゃんがいるから見に行かない?エヘヘ。 天使は、パンダを見た事は無い。関西人は殆ど見た事は無い。僕は東京がふるさとみたいなものなので幾度と無く見ている、上野動物園で。ランラン、カンカン。が、天使の為だ、見飽きたパンダを見に行こう♪ 天使は電車で姫路以東へデートするのが大好きだった。姫路より遠方とゆうのが“ミソ”である。僕は硬派で照れ屋でプライド高き田舎者で少し有名人だった。だから恋人同士の“定番”が出来なかったのである。 お、お、これが噂の無人君“ポートライナー”かぁ。く、く、くそ暑い。真夏に炎天下歩くなんてナンセンスだ。僕達はホトホト疲れていたが、並んだ。そう、パンダを一目見るまでは…。だが、天使は楽しいね、楽しいね、と、言うのだった。 恋人同士の“それ”ー手を繋いで歩く事ーが出来るからである。知り合いなどいない神戸なら手を繋いでもいいのだ。 薄汚れてまったく動かないパンダを長時間ならんで立ち止まる事は許されずわずか数十秒見てセレモニーは終わった。 …かわいかったね!そうだね。 ソフトクリームを食べながら三ノ宮へと舞い戻り僕達はアーケードのある“センター街”へ行った。クーラーの効いた地下街を手を繋いでいつまでも歩いた。 …エヘヘ、楽しいね!三ノ宮大好きになった!そう? いつか、ルビーの指輪を買う時が来たなら、三ノ宮にしよう、そう決めた。 帰りの“新快速・上郡行き”の車中、繋いだ手を離さず、天使は言う…ねぇねぇ、来週はどこに連れてってくれるん? 来週は鳥取砂丘へ海水浴へ行こう、盆休みは東條湖ランドへ行こう、翌週はフラワーセンターへ行こう。 …わーいっ、うれしいなぁ、エヘヘ。 そんなに喜ばれるとホントに行かなくてはならない。まぁ、いいか、パチンコで稼ごう、僕はオガワに電話した。 じゃあ、明日、レーコーモーニングなっ。 僕は18歳、天使は20歳だった。
2009.05.05
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…あの頃の仲間達へ… ーきっと何年たってもこうして変わらぬ気持ちで過ごしてゆけるのね あなたとだからー 月曜日の朝、学校へ行くとニシが部屋のカギを持ってやって来た。 ニヤけてる、こんな顔して現われる時は…。 よう、てんてん。イチャついて来たか?あっ、カギありがとうな。お前こそ、どうやった?うん、おっくんの唇……。もう、ええ、聞きたくも無いわ、笑。そうか、御礼でも無いが今度の週末、和歌山へ遊びに来んか?えぇ?…うちの親も是非って言ってる。なんでお前の親が俺知ってんねん?あ~ぁ。入学式の写真、それと、彼女からの手紙と入試の時の件。お前、なんでも喋ってんねんなぁ?友達やからな。 なにか企みがあるのは見え見えだが、泊まりに行くことにした。ーニヤけてる時のニシは大抵“オンナ”だ。 ニシはホントに甘やかされていた。新車“クラウン”に乗り、“タカちゃん”と呼ばれ、好き嫌い激しく、そして、“五右衛門風呂”だった。正真正銘の、ど、ど、ど、ど、ど田舎である。しかし、お母さんは美しく、お父さんは紳士だった。 土曜日の夜だ。ニシは“走りに行こうぜ”と言った。はぁ?…市駅へ行くぞ!(国鉄和歌山駅)えっ?お前暴走族?笑…俺の車、暴やんに見えるか?いや、…ただ走りにいくだけや。まぁ、ニシん家から市内まででも十分遠いが。 夜九時過ぎると続々と暴走族?が集まって来た。どうやら“ゼロヨン”の真似事みたいな事をするらしい。至って友好的な“ハシリ”だった。 僕達は仲良く五右衛門風呂に入り美しいお母さんの手料理を食べ色々語り合った。 翌朝、ニシはニヤニヤしながらこう言った。…実はな今日女の子が2人来る。お前と遊びたい言うから、ええやろ? やっぱりそんな事やったか、笑 すまんな、いつも。頼まれてなぁ、で、ゆんちゃん連れて来るから言うんでなぁ。 そうゆう事か。ええよ。 助かるわ。気にするな。 僕達4人は和歌山の山の中を一日観光した。Cクラス専門課程帰宅組だった。 ニシ、次からはさぁ、遠慮せずに前もって言ってくれよ、喜んで参加するから、笑。おお、わかった。 これが夏休みひとつの“事件”の伏線となるとは、まだ僕は知らない。 “試験”とは名ばかりの期末試験も終わり、やっと夏休みだ。 さぁ、帰ろう。クーラーの無い部屋はまっぴらだ。居ないよりはマシな女子はまっぴらだ。 上膳据膳、クーラー付き、そして、そして、一日千秋の思いで待っててくれる天使の所へ帰ろう! 僕の最後の夏休みの始まりだ。 僕達は18歳だった。
2009.05.04
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…あの頃の仲間達へ… ーずっと、心に描く未来予想図は ほら 思った通りに叶えられてくー 高校1年の秋、僕は進路を大きく変更し美容師になろうって決めた、東京へ行こうって決めた。 ねぇねぇ、大切な拒否出来ない話ってなぁに??? うん、あのさぁ、最初は東京へ行くことにしてたやん?…うん、でも私の為に大阪にしてくれたんやねっ♪うん、そう。実は美容師になろう、東京へ行こうって決めた時にもう一つ決めたことがあるんだ。…へぇ、で、なにを?うん、俺さぁ、長男やん?うん、長男さん(笑)ーでも、ここには帰って来ないっ、って決めたんや。……えぇーーーー?漠然とやけど帰らないような気がしたから…。えぇ?お父さんとお母さんはどうするの?うん、ヒロシが帰って来る。えぇ?ヒロシ君、まだ高校生やよ?うん、そう。…そう、って(笑) 実は、大阪へ引っ越す時、僕は両親に話した。ー俺、多分、ここには帰って来ない事になる、と思うー色々話し最後にオヤジは、こう言った。わしらはまだ若いし、ここで生まれ育った訳でも無いし、譲るとゆう程の財産も無い、それにこれからは長男とか跡取りとかゆう時代でも無い。好きなようにやったらええぞ、そんな話はまだまだ先やしなぁ。で、彼女には言うたんか?いや、話して無い。うん、それがえぇ、どうなるかなんてわからんしな。うん。でも、盆正月には帰って来いよ、家族なんやから。うん、それはわかってる。 …そう、それで?だからさぁ、お嫁さんになるときは、大阪へ来てって事。…エヘヘ、もう一回言って♪大阪へ来て。…えっ?いつ?笑。結婚する時。 …最後に聞いていい?うん、…それは、いつ決めたん?…高1の秋。 天使は3度目の言葉を、仕方ないわねぇ、とゆうように呟いた。 …私と付き合う前から決めてた事やもん、認めてあげます。拒否は出来ないしね、、うん、ありがとう。 …へぇ、私も大阪に住む事になるんかぁ、夢みたい。えっ?…だってそんな事考えたことも無いもん。そうやなぁ。…女の子やから仕方ないね、だって“嫁ぐ”んやもんっ、エヘヘ。 かくして、まだ、何者でも無い、僕と、夢見る天使は密かに、ままごとのように“婚約”したのである。そう、僕に強く思わせたのは、もちろん、天使が掛け替えのない存在だったのも当然だが、親友のウエダの件も大きく影響していた。 …へぇ、私、大阪に嫁ぐんやぁ…… 天使の混乱と葛藤と覚悟はまだまだ続くのであった…。 さぁ、良くわからん展開と成り行きだが、大阪へ帰ろう。 天使は言う“そうかぁ、てんてん君にとって大阪は、行くんじゃ無くて、帰る、ところなんやぁ…” ーす、す、鋭いっ!ー 二十歳おめでとう、な、天使、そして、僕は18歳だった。 …Pritty woman ver..
2009.05.03
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…あの頃の仲間達へ… ーやがて誰も恋に落ちて愛の言葉と理想の愛それだけに心奪われた…人を愛すまっすぐさを強く信じたー とある土曜日、僕は授業が終わるとダッシュで帰路に着いた、ニシからのラブレターを携えて。…おい、てんてん、決して開けるなよ。お前ぇ…。心配するな、お互い様やないかい。ーそう、僕が留守の間アパートをニシに貸す事になっているのだ。…汚すなよ、あはは。 天使は3時間も喫茶・ヨットで待っててくれた。 …お帰りなさいぃぃーー♪うん、わかったから、頼むから、抱き付いたりしないでぇ!…エヘヘ、それはしないよぉ。ありがとう、助かるわ。 今日は、一年記念やで。…えっ?明日は誕生日会…うん。ー天使の大きな瞳は潤んだー…てんてん君ってホント大切な時に優しいね、やっぱり本が役に立ってるん?“女心のつかみ方”エヘヘ。た、た、頼むから抱き付いたりしないで、ここはサテンやで。…うん、頑張る。あはは。 僕は記念に18kリングをプレゼントした。8号だ。…えぇぇぇぇぇーーーー♪な、な、なんでーーーー♪うん、ちゃんと調べておいた、詳細は内緒。…うん、もう、頑張れそうも無いんやけど。頑張れ♪…うん、ホントありがとう。うん。 明日は何時に来る?…7時半のバスに決まってるやろ?エヘヘ。そりゃそうやなぁ、あはは。 翌日、僕にとって2回目の天使にとっては20回目のバースデーを迎えた。 ケーキは昼に頼んでるからパーティーはその時にしような。…エヘヘ。…これ見てっ!、と、言ってリングを見せびらかすのだった。“愛しい”それしか言葉は存在しない。 ニシからのラブレターを2人で開けた。こう書いてあった。 ーお姉さん20歳の誕生日おめでとうございます。こんな奴ですがこれからも仲良くしてやって下さい。大阪では僕が見張ってますから安心して下さい。では、勝手にイチャイチャしてくれっ!…追伸、御礼の手紙はいりません。2人の写真なんて真っ平ごめんです。(笑)ー …ニシ君って良い子やね。そうでも無いで、あはは。…いつか会える?う~ん、どうやろう?…ありがとうって伝えてね。うん、わかった。 2人の誕生日会は始った。僕の誕生日は家族と一緒がいいが、天使の誕生日は2人だけがいいらしい。なんとなく彼女の気持ちはわかった。 あっ、聞いて欲しい事ってなにかな?拒否は出来ないんやなぁ、覚悟出来てるから遠慮せずに、どうぞ~、あはは。…エヘヘ。あのね、私達付き合って一年になるやん?うん、…遠距離になっても変わらず仲良しやん?うん、…それに、私達付き合ってる事、有名やん?そう?…そう、エヘヘ。…だから私もう他の人とは付き合うことなんて出来ないやん?う~ん、そう?…それにもう二十歳やし。もう?…そう、もう、エヘヘ。 時代は1980年代の田舎町である。そうかもしれないなぁ、と、思った。 …だからね、責任取ってお嫁さんにしてくれる?えぇぇぇーーーー!?…いや?イヤとかとは違うけど…。…エヘヘ、困ったぁ?イヤ、困らんけど。…じゃあ約束して、立派な美容師さんになったら私をてんてん君のお嫁さんにしてくれるって。…。…それからこれは美容師さんになるまでは2人だけの秘密にするって。う~ん。 ーーーー長考ーーーー 俺、頑張るわ。…ホント???うん、そのつもりでやるわ。……。そのかわり、ひとつ聞いて欲しいことがある。拒否は出来ないからね、あはは。…えぇ??、、うん、わかった。 …で、なぁに??拒否出来ない大事なことって! 今日は、天使の20歳の誕生日だ。 僕達は障害など存在しない、無敵の2年目を無事迎えた。 僕は、僕は、ありふれた18歳だった。 …Pritty wowan ver..
2009.05.02
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