Noelの花見川・幕張日記

Noelの花見川・幕張日記

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

NOEL2005

NOEL2005

Calendar

Favorite Blog

きときとなブログ みる0287さん
沖縄県北谷町美浜↑ なかじ9511さん
シャム猫ベニの気ま… ベニママ(benichan12)さん
ナンプレ自動生成 ErikSatieさん

Comments

人間辛抱 @ Re:新検見川 花園グリーンベルトの桜 2024(04/10) 初めまして、 ネットサーフィンから来まし…
終末の預言 @ Re:Chiba City Arts Triennale 2025 /千葉国際芸術祭2025(07/14) ルカによる福音書 21章 21:10そして更に、…
終末の預言 @ Re:検見川の廣徳院(こうとくいん)を調べてみた。(03/04) ルカによる福音書 21章 21:10そして更に、…
第47回男山酒蔵開放@ Re:2月下旬、寒いけど冬も終わり。花見川、2025年。(02/23) 第47回男山酒蔵開放の知りたいことは、…
まゆみ@ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …

Freepage List

2026.04.21
XML
テーマ: 風景写真(874)
カテゴリ: 花見川・幕張

桜が散りきってから、人はようやく、春という季節の輪郭に触れるのかもしれない。

四月の半ば。あれほど賑わっていた花見の声は、引き潮のように静かに遠のき、川沿いの道には日常の呼吸が戻っている。自転車にまたがり、ゆるやかに走り出すと、土手の桜並木はすでに葉桜となり、淡い花の記憶を置き去りにするように、やわらかな萌黄色が風のなかで揺れていた。

散り遅れた花びらが、川面を頼りなく漂っている。

それはどこか、旅の余韻のような白さで、静かに胸に残った。

ペダルを踏み込むたび、空気に混じる匂いが変わる。甘やかな花の気配は消え、代わりに立ちのぼるのは、青く、少し土を含んだような、生の匂いだ。木々はすでに次の季節へと歩みを進めている。花をまとっていたときよりも、葉を広げた今のほうが、桜はずっと大きく見える——そんな当たり前に、ふいに気づかされる。

川の水は澄み、底の小石が指折り数えられそうなほどに透けている。斜面にはタンポポが点々と灯るように咲き、誰に見られるでもなく、ただ確かにそこに在った。

あれほど人で埋まっていたベンチも、今日は空席のままだ。腰を下ろして川を眺めていると、水の音が思いのほか近くに感じられる。

桜のあとの春は、静かだ。

主役を見送った舞台のように、すべてが一段落したやさしさに包まれる。それでも——いや、だからこそ、光はやわらかく、風はぬくもりを帯び、空はどこまでも深く青い。

自転車を押しながら、土手をゆっくり歩く。急ぐ理由は、どこにもない。

葉桜の影が、足元で静かに揺れていた。





春だ、花見川で自転車(写真1+Artguru)


春だ、花見川で自転車(写真1+Artguru)


春だ、花見川で自転車(写真1)


春だ、花見川で自転車(写真2+fotor)


春だ、花見川で自転車(写真2+fotor)


春だ、花見川で自転車(写真2)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.04.21 09:48:18
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: