Noelの花見川・幕張日記

Noelの花見川・幕張日記

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

NOEL2005

NOEL2005

Calendar

Favorite Blog

きときとなブログ みる0287さん
沖縄県北谷町美浜↑ なかじ9511さん
シャム猫ベニの気ま… ベニママ(benichan12)さん
ナンプレ自動生成 ErikSatieさん

Comments

聖書預言@ Re:陽光が降り注ぐ午後、しらさぎ公園 の大賀ハス、2026年7月。(08/12) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
人間辛抱 @ Re:新検見川 花園グリーンベルトの桜 2024(04/10) 初めまして、 ネットサーフィンから来まし…
終末の預言 @ Re:Chiba City Arts Triennale 2025 /千葉国際芸術祭2025(07/14) ルカによる福音書 21章 21:10そして更に、…
終末の預言 @ Re:検見川の廣徳院(こうとくいん)を調べてみた。(03/04) ルカによる福音書 21章 21:10そして更に、…
第47回男山酒蔵開放@ Re:2月下旬、寒いけど冬も終わり。花見川、2025年。(02/23) 第47回男山酒蔵開放の知りたいことは、…

Freepage List

2026.10.02
XML
テーマ: 風景写真(1041)
カテゴリ: 花見川・幕張



九月の終わりに近い夜だった。昼の名残りをわずかに含んだ空気は、それでももう秋の入口に立っていて、道の端にたまった熱を、ゆっくりとほどいていた。蝉の声は途絶え、代わりに、走る車の音と、どこかの室外機が低く唸る音とが、夜の底で静かに重なっていた。 

「幕ブラ」と呼んでみると、歩くという行為が少しだけ軽くなる。目的地へ向かうのではなく、目的のないまま、街の呼吸に歩調を合わせていく。交差点をひとつ渡り、角をひとつ曲がる。そのたびに、昼の地図からこぼれ落ちていた小さな風景が、夜の側からこちらへ姿を現わす。 

家々の窓には、それぞれ違う明かりが灯っていた。白い光の部屋、黄ばんだ光の部屋、カーテンの隙間から細く漏れる光。そこには夕食の片づけをする人がいて、明日の準備をする人がいて、帰ってきたばかりの人がいて、まだ帰れずにいる人がいるのだろう。知らない暮らしの一つひとつが、窓という小さな額縁に収められている。 

道ばたの植え込みから、夜の草の匂いがした。昼間はただの緑として見過ごしていた葉が、暗がりのなかでは濃い影を持ち、風が吹くたびにかすかに揺れた。九月の風は、夏を完全には手放していない。それでも、その手のひらの奥には、冬へ向かう冷たさがもう隠されている。 

歩いていると、街は記憶に似てくる。 

見覚えのない場所なのに、なぜか以前にもここを通った気がする。あるいは、通ったことのある場所でさえ、夜になると別の場所に生まれ変わる。昼間は建物の壁だったものが、夜には沈黙になり、昼間はただの電柱だったものが、夜には空を支える細い木のように見える。視界が狭くなるぶん、心のなかに広がるものが増えていく。 

(文:Manusによる)


幕張5丁目の夜を歩く(写真1+Google)


幕張5丁目の夜を歩く(写真1+Artguru)


幕張5丁目の夜を歩く(写真2+Google)


幕張5丁目の夜を歩く(写真1〜2) コラージュ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.10.02 23:10:07
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: