嘔吐112.

April 9, 2006
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カテゴリ: 幻想即興曲


あなたから煙たがられる気がして。

ただ『飽きた』たった一言私に伝えて。
捨てるならあるべき場所へ放して。

私ならあなた無しでも歩いて行けるはず。
あなたの目を殺めた誰かと違う。


惜しみなく愛して、惜しみなく憎んであげる。
変われない形があるなら心を溶かしましょう。

晴天の淵から大粒の嵐が降りた。



大切な誰かを庇う緊急ニュースは
ありのまま報道されず終わった。


何もかも嘘で丸めて隠し通すつもり?

汚れた手に凭れる誰かと生きて。


惜しみなく愛して惜しみなく憎んであげる。
降り積もる水の重さごとあなたを潰しましょう。

この胸に走った痛みなど抉ってあげる。
鮫のように急カーブ切ってく私をどうか笑って。


あなたの触れた身体が元通りになるまで
誰かを正しく愛せる私に戻れるまで。

無いはずの角を曲がってふりだしへ急いだ。




惜しみなく愛して惜しみなく憎んであげる。
変われない形があるなら心は溶かしましょう。

晴天の淵から大粒の嵐が降りた
鮫のように急カーブ切ってく私をどうぞ笑って。



天野月子 『鮫』






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Last updated  April 9, 2006 03:33:52 PM コメントを書く


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