Emy's おやすみ前に読む物語

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Aug 23, 2008
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カテゴリ: 連載小説・中編
私も席を探す・・・。

39番。


「名倉真純さん、何番?」


振り返ると孝夫が立っている。


「―― 39番。

・・・桐原さんは?」


「63番。 39番はこっちだよ。」


そう言うと、隣を並んで歩く。


『・・・真純が一番きれいだ。



でも、――脱がせたい。"


と、耳元でささやく。



チラッと横目で孝夫を見上げる。

”孝夫こそ、素敵。”




孝夫と一緒に39番の席を見つける。

40番の席に、始めてみる男が座っていた。


「――おっ、三村、久しぶり。」

孝夫が声をかける。


「久しぶり。横浜から本社に来た。」

三村が答える。



孝夫が私と三村、お互いを紹介してくれる。








パーティーが始まるマイクが入り、孝夫は自分の席に戻っていった。


パーティーが進み、歓談の時間になる。





私は人見知りする。

38番は庶務課の係長。40番は三村。

困ってしまった。




私もその話を聞いていた。



「――ナグラさんはどこの課なの?」

三村が私に話しかけたので、41,42の彼女たちはあからさまに

しらけた顔を、三村の背中越しに私だけに見せた。


「・・・秘書課です。」






私は誰にでも好かれる人ではない。

というより、私は印象に残らない。

たぶん、学校でもクラスで私を覚えてる人は少ないと思う。


それが、なぜ桐原の目に留まったのか―――。






私は磨かれた。

私は作られた。

桐原の手で厳しく、そして丁寧に・・・。



あの頃に比べたら――、

この会社の女性社員に比べたら――、

私は周囲の目を引くほどに美しい・・・。



しかし・・・人見知りは相変わらず。

そのせいで、会話も続かない。



”どうしよう・・・。”




「あの・・・、一人暮らしですか?」

「そう。」


三村はコース料理のデザート、チョコレートケーキを

口に運びながら、こちらを見ずに答える・・・。












こんばんは!acoです。
約束どおり間をおかずアップできてほっとしています。

なんだか急に涼しくなって、秋の気配を感じますネ。
夏の暑さはきつくてイヤだったけど、夏が終わっちゃうと
なんだか寂しいような・・・。
っって、わがまま?!
皆様も、気温の変化に体調を崩されませんように・・・。
ではまた!(^-^)/~










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Last updated  Aug 23, 2008 10:39:33 PM
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