Emy's おやすみ前に読む物語

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Feb 20, 2009
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カテゴリ: 連載小説・中編
「藍の言いなり 紅のぬくもり」**Scene 6-4**


私が先に、続けて三村が改札を抜ける。

たった2つ手前の駅だけど、降りた事がない。

見たこともない風景に不安を感じる・・・。



「こっち。」


今度は三村が私の前を歩く。

振り向く事もなければ、話しかける事もない。

私は三村の背中を追いながら、繁華街を歩く。





私はラブホテルに行った事がない。



フィアンセとは利用しているかもしれない。



あくまで想像だけど、ホテルに行く前の男性はパートナーの女性に

もっと優しい言葉とか、その気にさせるような心地よいジョークとか

腕を組んだり、手をつないだり・・・上手く言えないけど

少なくとも前を歩く彼を彼女が追うのではない気がする・・・。



だいたい私は三村について来て、本当にどうするのだろう。


――よく知らない男なのに。






繁華街を抜けると商店街に入る。

22:00を過ぎた店はシャッターが下りて、静まりかえっている。

この道に三村と私しかいない。





孝夫とこういう関係になる前に、私は孝夫の何を知っていたのだろう。



4ヶ月くらいたった頃、孝夫からスペイン料理のレストランに誘われた。

過去一度もデートなどした事ない私が、憧れの・・・

私だけじゃない、秘書課の女性たち憧れの孝夫から。

私は舞い上がった。


今思い出せば、あのレストランでの会話はデートというより



私は目の前の孝夫に、これ以上無いくらいのぼせ上がってしまった。

孝夫の優しい口調の質問に、大人の男女の駆け引きなど微塵もなく

赤裸々に答えていた――。






三村の背中を追いながら住宅街に入る。

街灯だけで、青黒く静まりかえっている・・・。

とてもこの先ラブホテルがあるとは思えない。




三村が振り向く。

「――ここ。」


ふと見上げると5階建てのマンションの前。



三村は大きなガラス扉を開くと中に入り、5、6歩進むと

オートロックに鍵を差し込む。

自動ドアが開き、三村が迷うことなく前に進む。



私も置いていかれては・・・

再び、三村の背中を追うのか―――。














皆さんお待たせしました~~。
さあ、このあと二人はどうなるのでしょう??
次回をお楽しみに!!

2月からは花粉の季節ですね。
素敵なラブシーンも、二人が花粉症だったら大変かもね、
なんて、くしゃみのし過ぎで腹筋が筋肉痛の私は想像するのでした。
どうも納豆が良いらしいですよ!私は今年箱買いしちゃって毎日食べてます。
(シーズン前から食べておくんだった・・)
花粉症の皆様、今年もめげずに頑張って乗り切りましょう!
そうでない方、いつまでもならないよう祈ってます!
aco





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Last updated  Feb 20, 2009 09:44:18 PM
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