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J社は二年ほど前から、閉鎖を決定していたという話を聞いて、私がもっと早くその情報を得ていれば、他にやりようがあったと思うが、こればかりは仕方がないことである。ですから、S社がJ社を引き継ぐ話を持って行った時には、私の仲介はJ社にとってありがたい話だったことになる。J社はS社の決定の返事待ちで、今月中に返事は購入とされます。J社関係者が全くいなくなってそこへS社の人間が乗りこむでしょう。
J社は、3月一杯で、閉鎖を決定しているが、従業員の解雇金を支払って、全員を出してしまって、初めて、購入先に引き渡すことができるので、S社が入るのは多分、4月中旬から5月初めの間になることでしょう。
既に、J社からは廃棄物が大量に出されているので、従業員の中にそれらを家に持って帰ったり、家の近くの小屋に保管したりし始めている。将来、お金に換えられることを期待している。中には、土曜日など日本人が会社にいない時に、廃棄目的で集められているものをトラックで行って持ってきてしまうものもいる。守衛も見ていない。無くなってしまう物を、投げやりになった日本人は見ていないことも彼らは知っている。三年前ほどに営業しないで、ISOだ5Sだと、むきになっていた経営陣は、一体何だったのでしょうか。滑稽である。私がいたころはISOなど取っていなかったが、客先からは品質、納期、数量で、毎年表彰されていた。
閉じてしまう会社は、こんなものかと思う。禿げたかが群がって、実がなくなってしまった骨をつっついて、かすかな肉でも持っていこうとしている。
J社の日本人二人は居ても役に立たないので、帰国の準備を始めている。彼らの行動は遅いので、準備を今始めても出国は3月末になるでしょう。その前に、手切れ金で妥協ができるでしょうか。
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